資産形成に関するアンケート結果と資産形成方法の紹介

資産形成に関するアンケート結果と資産形成方法の紹介

家計の知恵 2019.01.12

年代別おすすめの資産形成方法とは

資産形成は安心できる未来を築くために、積極的に取り組みたい事柄です。20代と40代では、起こってくるライフイベントが違うため、出費内容も違ってきます。それぞれの年代に合った資産形成の方法として、どのような制度やサービスが利用できるのか、詳しく見ていきましょう。

20代の資産形成に関するアンケート結果 

20代では、年齢も若いため、今はまだ大きな資産形成が期待できない時期であるかもしれませんが、20代の男女が資産形成に関して、どのような意識を持っているのか、意識調査の結果を見ていきましょう。

6割の人が貯金をしている

20代と言えば、仲間との飲み会や、遊びに行く機会も多かったり、スキルアップのための勉強や、女性であれば洋服や化粧品など、何かと出費が多い時期でしょう。新卒で就職したばかりであったり、新生活を始めたばかりの場合は、自由に使えるお金も少ないかもしれません。
将来のための備えにまでは、まだ気持ちも向きにくい時期かと思われるかもしれませんが、20代の男女およそ2900名を対象に資産形成に対する意識調査をした結果、2人に1人が貯金をしていることがわかりました。

20代の貯金は少ない

20代では2人に1人が貯金しているというアンケート結果を受けて、貯金していると答えた20代の男女に、続けてどれくらい貯金をしているかを質問してみた結果、10万円未満が男性600名中31%程度、女性1000人中29%程度と、ほぼ同等でした。
10万円から50万円未満では男性が27.8%、女性では25.5%と若干減っています。中には300万円以上貯金できているという人も少数派ながらいることがわかりましたが、全体で見ると、20代の貯金額は50万円未満が過半数を占める結果となりました。
また、「資産運用をしていますか」という質問に対しては、「している」と答えた人の割合が男性で15%、女性では8%と、少ないながらも資産運用をしている人がいる事がわかりました。それに対し「資産運用の方法がわからない」と答えた人の割合は、男性が31%程度、女性が41%程度いました。
「資産運用をしていない」と答えた人の割合が男女ともに過半数を占めているものの、「資産運用をしてみたいですか」という質問に対しては、「方法がわからない」という答えと「運用のための資金がまだない」という答えを含めて、「資産運用してみたい」と答えた人が男女共に半数以上という結果になり、20代の多くが資金運用に関心を持っていることがわかりました。

20代は資産形成を始めるチャンス 

20代は結婚している割合が比較的少数であり、仕事と趣味をのぞけば、自由になる時間が多い時期と言えるでしょう。たとえ就職したばかりで給与額が少なめだったとしても、自分のために使うことができるお金は多いのではないでしょうか。
20代では、将来のために、資格取得や海外留学などに使うお金はしっかり確保しておいて、それ以外で残る余裕資金を資産形成に回す事をおすすめします。
資産形成セミナーなど、資産形成のために必要な知識を学べる機会に積極的に参加して、早いうちに資産形成を始めてみましょう。たとえ始めは少額からでも、長い期間コツコツと積み重ねていけば、いずれまとまった資産形成や運用をすることができるようになります。始めるのは早ければ早いほどいいのです。

20代におすすめの資産形成方法とは 

20代のほとんどの人が利用している銀行口座は、現金の保管場所として安全な場所ではありますが、資産形成や運用の観点から考えると、低金利のため期待することはできません。
自分が利用している口座を最大限に活用しながら、さらに良い利回りで手元のお金を増やす資産形成の方法をいくつか紹介します。

自動積立定期貯金

資産運用は、生活を圧迫すること無く使える余裕資産が、ある程度貯まったところで行うお金の増やし方なので、先立つものが必要です。そこで効率よく、ローリスクで資産形成できる方法として、注目を浴びているのが自動積立定期預金です。
普通の定期預金とどこが違うかと言うと、積立は自動振替になりますが、普通預金や満期日を迎えた定期預金からの振り替えになるということです。
積立中でも途中からの引き出しが可能で、余裕がある時には追加での積立も可能です。最低1000円から自分で設定した金額が入金可能といった点は、通常の定期預金よりも使い勝手が良く、自由度の高さが特徴となります。このように自動積立定期貯金は、無理なくマイペースで資産形成をしたい人におすすめです。

外貨貯金

現在の日本では、銀行へそのまま預金してもほとんど利息がつかないので、銀行預金で資産形成に期待することはできません。そこで通常の預金よりも利息を得たい時に考えられる方法が、外貨預金です。外貨預金とは、日本円を高金利な外国の貨幣に変えて、海外口座に預金することで利息収入を得る方法です。
また、為替レートの変動でも利益を狙うことができるため、円高の時に預けて円安の時に日本円に戻して引き出せば、より利益を増やすことができます。2018年度以降もまだ円安が続く気配なので、外貨預金をするチャンスでもあるでしょう。
デメリットは、手数料が高い国の通貨を選ぶと、元本割れをしてしまう危険がある事です。日本の銀行のようなペイオフ制度がないので、万が一預け先銀行が倒産した時には、預けたお金が戻ってこないというリスクもあるので注意が必要です。また、外貨預金で20万円以上の収入があった時は、確定申告をしなければなりません。

積み立て投資

投資信託は、投資家からの資金をファンドに集め、投資のプロが、分散して複数の商品に資産運用していくシステムです。投資にあまり詳しくない初心者も、安心して取り組める比較的リスクの低い投資商品です。
積み立て投資とは、投資信託から派生した商品ですが、これからまだ余裕資産を作っていかなければならない時に役立つものです。積み立て投資とは、毎月一定額ずつ投資を積み立てていく方法です。少額から始める事ができ、買い付け額を抑える事ができます。
給与から先立って積み立てていく事で、無駄遣いを無くして積み立てもしやすくなります。効果的に資産形成をしたいと思っていても、なかなかお金がたまらない、貯め方がわからないと困っている人には、投資信託の積み立て投資が便利です。選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

30代~40代の資産形成に関するアンケート結果

30代から40代になると、20代とはまた違うライフイベントが増えてきます。収入が増えるものの、家族も増えるので、自分で自由に使えるお金が減ってきます。そのような時期である30代の男女が、資産形成についてどのように考えているのか、意識調査の結果を見ていきましょう。

30代の資産形成に関するアンケート結果

まずはアンケート結果から見てみると、30代ならではの資産形成への考え方も見えてきます。20代から貯蓄していれば資産もそれなりに貯まってきているのではないかと予想できますが、実際はどうなのでしょうか。

30代の貯金の金額は100万円以上300万円未満

30代の男女100人を対象に、貯金に関する意識調査をしてみました。現在の貯金額について聞いてみたところ、「100万円以上300万円未満」がもっとも多く、次に多かったのが「100万円未満」でした。「1000万円以上」はごく少数であり、「貯金無し」という人も少数いるという結果になりました。
単身、夫婦だけ、夫婦と子どもといった、世帯構成別でも結果は変わらずでした。30代で収入が増えても、家族にかかる経費や冠婚葬祭での想定外の出費、接待など、新たな出費が増えて思うように貯蓄ができない現実が浮き彫りになりました。
「貯金をしたいですか」との質問に対しては、「貯蓄を増やしたい」という答えが圧倒的に多く、その理由も単身者では、将来への不安を理由にあげる声が男女共に目立ちました。夫婦世帯や子供のいる世帯でも、同等の傾向が見られました。

貯蓄額1,000万円以上ある人の割合は2割以下

2017年11月10日に金融広報中央委員会が発表した、家計の金融行動に関するアンケート調査によると、「貯金が1,000万円以上ある」と答えた30代の人の割合は、1人暮らしが18.5%、2人以上の世帯では11.3%となり、2割以下という結果になりました。

40代の資産形成に関するアンケート結果

40代になると子供が高校生から、大学生くらいにはなっているレベルです。進学する子供にお金がかかりますし、家のリフォームなど新たな問題も起きてきて、ライフイベントがまた30代とは違ったものになってきます。
40代では貯蓄への意識がどのように変化しているか、資産形成へのアンケート結果を見ていきましょう。

40代の貯金の金額は平均643万円

会社では中堅もしくは管理職に突入する世代の40代、子どもが25才で生まれていれば中学生か高校生くらいになります。子供がもし大学へ進学したいと言い出した時に備えて、少しでも貯蓄をしておきたいと考えてもおかしくありません。
貯蓄に対する最新の世論調査では、40代の平均貯蓄額が600万弱から640万円となっており、30代頃から意識的に貯蓄を始めて、40代に入って貯蓄額を増やしている人が多いという結果になりました。
収入が増えた影響が大きい事と、余裕資産ができたところで投資を始める人が増えてきた事などが関係していると言えるでしょう。

貯金が1000万円以上ある割合は変化なし

20代から貯蓄に関する世論調査を始めてみて、どの世代でも貯蓄額が1000万円超えている割合は1割から2割程度で少数派です。その中でも20代は最も少ないのですが、30代、40代を年代ごとに少しづつ増えていく流れにあります。
40代の時期では、子供の学費が年齢に比例して多くなったり、家のリフォームなど、様々なライフイベントが続き、出費がかさむ時期となります。その分自由になるお金が減るので、収入が増えても資産形成が難しい時期とも言えるでしょう。 

 30代~40代は資産形成が難しい時期 

20代から40代までライフイベントごとに実施された貯蓄への意識調査をみると、30代~40代では、20代とはまた違ったお金に関する悩みを抱えています。会社では中堅層にはいり、収入もそれなりに増えているのですが、出費も様々かさんできます。
20代はずっと独身を通した人でも、30代で結婚を意識し始める人も増えます。家族が増えるという事は、出費も増えるという事を意味しています。子どもが生まれれば、養育費および教育費が重くのしかかってきます。
ちなみに幼稚園から高校までの期間に、かかる費用は最低でも500万円以上、私立に進めば1000万円以上になります。これでは資産形成が難しい時期とも言えるでしょう。年収や世帯数に関係なく貯蓄0世帯は少数派ながら存在します。

30代~40代におすすめの資産形成方法 

資産形成は、長い時間をかけて資産を増やしていく方法です。30代から40代は全ライフイベント中、最もお金を作りにくい時期だからこそ、資産形成を意識することが必要だとも言えるのです。
資産形成が難しいこの時期だからこそ試したい、資産形成の方法をいくつか紹介します。

学資保険

子どもが生まれたら学資保険への加入を選択肢に入れておくことも、将来のために役に立ちます。学費は子供の年齢に比例して多くなるので、子供の将来の教育資金を準備するために、学資保険に加入しようと考える人も多いでしょう。
学資保険は貯蓄型の保険です。商品によって異なりますが、子どもの進学にあわせて祝い金や学資金が受け取れる商品もあります。一定の期日以内で解約すると、元本得割れになりやすいので注意が必要です

インデックスファンド

資産形成を検討するならおすすめなのが投資信託です。中でも初めて投資をする人に特におすすめなのは、インデックスファンドです。
インデックスファンドは、日経平均株価・TOPIXなどの指数と同じように動くよう設計された投資信託の一種で、購入時の手数料が無料というものが多く、保有時にかかる手数料も低いのが特徴です。
長期積立と分散、安くてリスクが低い商品も多く、取り組み安さが魅力です。インデックスファンドはローリスクローリターンに属します。ローリターンと言っても、長い目で見て行くとしっかり良い効果を出していることが多い商品です。

iDeCo

節税のための優遇制度があるiDeCoへ注目が集まっています。別名個人型確定拠出年金と称されるように、60才以上で受け取れる商品なのですが、毎月の保険料支払いが全額所得控除になる点や、非課税という優遇処置は魅力です。iDeCoは投資信託の1つなので、長期積立投資および分散投資型であり、リスクは低めとなっています。
月々の積立は1万円の少額からスタートできるため、取り組みやすさが特長です。60才完了を目指すと、30代はiDeCoへの加入を考えるのにちょうどいい時期と言えるでしょう。

50代世帯の資産形成に関するアンケート結果 

50代は60才が間近に迫り、人生の大台に乗る時とも言えます。50代から資産形成を始めるなら、40代とはまた違った形での運用スタイルが迫られます。50代では資産形成について、どのように感じるのかアンケートに答えてもらった結果を見ていきましょう。

平均貯金額は1,026万円

50代の平均年収は650万円前後で、40代の平均値とそう代わりませんが、貯蓄額平均は1026万円でした。子どもにお金がかからなくなってきた事や、年収が600万円台と高め水準を維持している事などが影響していると考えられます。しかし、貯蓄をしていない人も多く、全体の37.8%もいることがわかりました。
50代でもまだ子育てが完了せず子どもに費用がかかる人も多いかもしれませんが、万が一の時の蓄えや老後に備える事を考えると、資産形成は大切です。

50代になると資産運用をしている人も多い

資産運用経験について質問してみると、積立を含む定期貯金など、リスクの低い比較的安全な資産運用が多い一方で、各種投資を行っている割合も増えています。投資を含む資産運用体験は30代以降から少しずつ増えていっています。
50代になると貯蓄している人は貯蓄額も増えるので、資産形成だけでなく、資産運用をしている人が多くなっています。アンケートによれば、50代では9割以上の人が資産運用の経験があるという結果になりました。

      年代別貯蓄額
20代は10万円未満は30%
30代平均貯蓄額は100万円以上300万円未満
40代の平均貯蓄額は600万弱から640万円
50代の平均貯蓄額は1026万円

50代におすすめの資産形成方法 

50代から資産形成を始めるにはどんなものが良いのか、おすすめの商品と特徴をいくつかあげてみました。これなら自分にぴったりだと思えるものを探してみましょう。

外貨MMF

50代におすすめの投資商品の1つは外貨MMFです。外貨MMFとは外貨によるマネーマーケットファンドの略で、外貨で運用する外貨建ての投資信託です。シンプルな仕組みで、投資信託のため実際に運用するのはプロの投資家なので、初心者でも始めやすい商品と言えます。
投資先は安全性の高い国債や、優良企業の社債等なのでリスクも低く、購入手数料も無料となっています。購入手数料は無料でも、日本円と海外貨幣の間で交換する時の為替料金は発生しますが、大きな金額ではないので不安に思う必要はありません。
解約も自由で、長期投資の特長である、複利効果も期待できます。すべて高利回りな外貨商品に分散される分散型投資になります。投資なので他商品同様、元本保証はないのですが、これまでには元本割れした例が見つからない商品となっています。

ETF指数連動型上場投資信託

ETFとは、証券会社に上場している投資信託の事です。各種指数に連動した値動きをする商品で、1商品で数種類の銘柄に分散投資しているようなものと考えることができます。外貨の場合は円安や円高の局面を考慮することが必要になりますが、少ない資金で始められるので、資金が少ないけれど分散投資はしたいという人におすすめです。
上場しているので、取引可能なのは取引所が開いている9時から15時の間だけですが、手数料も低く、少額から取引が可能であり、投資信託なので実際に投資をするのはプロの投資家になるため、初心者でも安心して取り組むことができます。
長期投資および長期保存タイプの投資なので、常に株価の変動をチェックしている必要がありません。すきま時間に取引できるのも魅力です

資産形成方法は年代ごとに考えると良い 

20代から30代までの貯蓄への意識や資産形成への関心、貯蓄などに焦点をあててアンケートをとってみた結果、それぞれの年代で、ライフイベントの影響や、資産形成への意識の違いもある事がわかりました。
それぞれの年代に合った資産形成や運用の方法を検討し、自分に合った適切な商品を選びましょう。

この記事のライター UKANO 編集部

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