投資信託を始める前に知っておくべき基礎知識やおすすめの入門書

January, 13, 2019

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投資信託の基本を分かり易く解説

投資信託に興味が湧いたとしても、その基礎知識や始め方を知らなければ、前に進めません。また、本格的に始めるのであれば、できるだけ利益を出したいもの。
もちろん、失敗するリスクも回避したいところです。
そこで今回は、ビギナーに向けて、投資信託の基本知識を中心に解説していきます。

投資信託の仕組みや選び方だけではなく、おすすめの投資信託の入門書についても取り上げていきます。
さまざまな書籍は、ネットだけの情報収集よりも、効果的かつ効率的になるに違いありません。
「失敗のリスクをできる限り抑えたい」「知識をつけないままに投資信託するのは心配」という人は、本記事を活かして、できるだけリスクを回避してください。

そもそも投資信託とは何か

まずは、「投資信託」という意味について理解しなければなりません。
「投資」は、多くの人にとって聞きなじみのある言葉ではないでしょうか。
利益を出すために、資金を投入することを意味している言葉です。

問題は「信託」ですが、人に任せることを意味しています。
まとめると「投資信託」とは、自分がお金を出して投資するけれども、売買や商品選びなどの運用はプロフェッショナルに任せることです。
信用できる専門家に依頼するため、安心して投資できる手法となります。

投資信託の特徴を挙げるとすれば、少ない額で分散投資できることでしょう。
それも、世界中が投資対象になります。
さまざまな投資家からお金を集め、専門家を通して日本株式や世界債券などに向かうのです。
積み立て投資との相性が良いことも特徴です。

投資信託の仕組み

より詳しく投資信託の仕組みを見ていきましょう。
投資信託は、1つの会社がすべての任務をこなすのではなく、3つの会社で成り立っています。
利益は、売買益と分配金の2つ。
こうした投資信託の仕組みについて徹底解説します。

複数の会社が役割を分担している

投資信託は、販売会社、運用会社、受託会社の3つで行われることが基本です。
それぞれの担う役割が異なります。

会社の種類 役割
販売会社 投資信託を販売している銀行、証券会社などの金融機関。
会社により、商品ラインナップや手数料が異なる。
すべての金融機関で同一の投資信託を購入できるとは限らない。
そのため、販売会社選びは非常に重要である。
運用会社 投資信託の指示を行うのは運用会社の役割。
集めた資本をどのように運用していくのか指示する。
ファンドマネジャーというプロフェッショナルが行う。
受託会社 実際に運用するのは、受託会社の任務。
信託銀行が運用や管理を行う。
会社の役割が区別されているからこそ、お金は保護される。

投資家は、販売会社から投資信託を購入しますが、運用会社と受託会社を含めた3つの組織で、投資信託は行われています。

売買益と分配金が利益になる

投資信託でどのように利益を出しているのかですが、売却時の差額で利益を得る方法、また保有しているだけで得られる分配金もあります。
併せて、リスクやデメリットも解説していきましょう。

売却時の差額で利益を得る売買益

投資信託で利益を出すメインのやり方は、キャピタルゲインです。
キャピタルゲインとは、買った時よりも高額で売って売却益を出すこと
投資信託では、安い時に購入して売却するのではなく、長期保有によって価額が上がった時に手放す方法が多いです。

値下がりしている状態で売ってしまえば、マイナスになってしまうのは当然の話。
基準価額という価格によって投資信託は決められているわけですが、一旦下がってしまうと、なかなかな上昇しない特徴があるため、下がっているケースでは買うことも避けたほうがよいでしょう。

保有していると得られる分配金

投資信託を保有しているだけで分配金を得ることも可能です。
インカムゲインである分配金は、運用している時に利益が出たら還元されるもの。
不動産で言えば、家賃収入と似たような利益です。
投資信託のインカムゲインは、小遣いのように使ってしまうのではなく、再び投資することが基本となっています。

3つのリスクとデメリット

売買益と分配金が利益になるものの、投資信託には、リスクやデメリットがあることも事実です。
3つの会社が投資信託に関わるわけですが、それぞれに手数料が発生します。
しかも、国外と比較すると、日本の手数料は高いです。

購入時に必要な販売買付手数料は、無料の場合もありますが、1?3%が相場。
運用に必要な信託報酬、会計監査時の監査報酬は、投資信託をしている限り、ずっと支払うものになります。
手数料相場は、資産総額の0.5?3%です。
解約する時にも、相場0.1?0.5%の信託財産保留額という手数料が必要です。

こうした手数料により、利益がマイナスになってしまうリスクだけでなく、株式や債券の価格が変動することもリスクとして挙げられます。
債券価格は金利変動によって変化し、景気や為替、物価も変動要因です。

また、一般的な節税対策しかできないことは、デメリットになるでしょう。
損失時の損益通算などは、不動産などでも行われています。
投資信託は、利益に対して、税率20.315%ということも頭に入れておきましょう。

投資信託の2つのタイプ

投資信託には、主に2つの投資方法があります。
市場と動きを合わせるインデックス型、市場平均を上回るアクティブ型というやり方です。
それぞれについて徹底解説します。

市場の平均を狙うインデックス型

インデックス型は、市場平均をねらい、市場の動きに連動させて投資する手法です。
日経平均株価や東証株価指数などを目標の指標にしており、基準価額の確認がわかりやすい特徴を持ちます。
また、運用コストが低くなることもメリット。
長期的には、上昇相場では強いアクティブ型よりも、良い結果になることが多いです。

市場平均より良い結果を目指すアクティブ型

アクティブ型は、インデックス型のような消極的なスタイルではなく、積極的に市場平均を上回ろうとする方法です。
良い結果になることはメリットですが、常に勝ち続けられるとは限りません。
ファンドマネージャーの腕次第でもあり、コストが高めになってしまうのは、デメリットと言えるでしょう。

投資信託の2つのタイプ 特徴
インデックス型 市場平均をねらう。
運用コストが低く、長期的な投資信託におすすめ。
アクティブ型 市場平均を上回るスタイル。
運用コストは高くなるが、良い成績になることもある。

投資信託の始め方

投資信託は、どのように始めれば良いのでしょうか。
最初に行うことは、資金の準備や目標を設定することです。
そして、証券会社の口座を開設しましょう。
最後に、投資先を選んで購入注文します。
コツや注意点についても併せて紹介していきます。

資金の準備や目標を設定する

投資信託を始めるにあたって、まずは資金を準備しなければなりません。
ですが投資信託は、株式投資とは異なり、少額からスタートできるメリットがあります。
月100円の積み立てから始められる商品もあります。

資産に余裕のある人であれば、数百円ではなく、数千円、数万円の積み立てがおすすめです。
少額であっても、長期保有が一般的な投資信託は、数年後に結果を実感できることになります。

そして、いつまでにどれくらい貯蓄したいのか、目標を定めるようにしましょう
ゴールを定めることで、どの商品を選べば良いのか決定できます。
また、目標達成できないこともありますので、その時に備えて、解約するタイミングも念頭に置いてください。

投資信託商品を選ぶ際は、運用会社に支払い続ける信託報酬に注意が必要です。
どのような運用成果であっても、発生する費用ですので、差し引かれるコストも意識しながら、商品を選択します。

証券会社の口座を開設する

口座を開設しなければ、投資信託を進められません
おすすめの口座開設は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などネットの証券会社です。
維持するための費用はかからず、手軽に投資信託を買うことができます。
もちろん、店舗ありの証券会社でも問題ありません。

また、ネットの証券会社に不安を覚える人は、投資信託できる銀行でも構いませんが、自分たちの利益にしかならない投資信託をおすすめされることがあるので、注意が必要です。
販売員に直接相談できることは、メリットになるでしょう。

口座開設を終えたら、投資信託購入のために、入金します。
入金自体は、単に振り込むだけですので、難しいことではありません。

投資先を選んで購入注文する

最後は、証券画面にログインし、欲しい投資信託を選んで、購入注文するだけです。
さまざまな投資信託を比較して、どの銘柄にするのか決定しましょう。
欲しい銘柄がなければ、新たに口座を開設して、購入するようにしましょう。

初心者におすすめの投資信託の選び方

初めて投資信託をする人は、手数料が安いもの、もしくは無料のものを選ぶようにしましょう。
資産規模と流動性をチェックして選択することもおすすめです。
また、分配金だけにとらわれないようにしてください。
初心者におすすめの投資信託の選び方について徹底解説していきます。

手数料が無料か安いものを選ぶ

投資信託を購入したいとき、あるいは保有している際には、必ず手数料がかかります
手数料は、証券会社、もしくは商品の種類によって異なりますので、事前にチェックしておきましょう。
同一の投資信託でも、買うところによって違うこともありますので、注意が必要です。

基本的には、店舗のある証券会社よりも、ネット証券のほうが手数料は安め。
購入した際に手数料がかからないノーロード投資信託もあります。
手数料が無料か安いものを選ぶことで、無駄な出費を防止できるメリットがあります。

資産規模と流動性を確認して選ぶ

個別の商品の資産規模が縮小している、もしくは設定したばかりであれば、安定した運用が難しいリスクもあります。
100億円を超える資産規模ならば、安心して投資できるでしょう。
信託報酬率の低い上場型投資信託においても、資産残高や流動性をチェックする必要があります。

投資先の選定は非常に重要です。
日本株だけではなく、海外の株など、組み合わせ商品で運用されています。
組み合わせ方次第では、ハイリスクハイリターンであったり、ローリスクローリターンのケースもあります

投資信託のビギナーであれば、債券を主にすることをおすすめします。
国内株式や海外株式は、上級者向けです。
投資のベテランになったときには、メインを株式に切り替えてもよいでしょう。

分配金にはこだわらずに選ぶ

毎月分配金の振り込みがある「毎月分配型投資信託」は、人気こそ高いものの、分配金には税金がかかる場合もあり、効率的に利益が出るとは限りません
税金を抑えるためには、再投資する必要があります。
分配金にこだわりすぎて、運用が良い成績になっていなければ、投資信託の本来の魅力が損なわれてしまいます。

そもそも投資信託は、「人気がある」「売れている」という理由で選んだとしても、利益と関係するものではありません。
長い時間をかけて人気を獲得した投資信託もありますが、新しい商品が目立ち、それが人気ランキングに入っていることもあります。

つまり、人気のあるランキングは、参考にする程度で見た方が良いということになります。
人気があっても、値上がりしなければ、投資信託の成功とは呼べません。
大手企業が拡販力を駆使していることも容易に考えられます。

また、昔の運用成績をチェックしたとしても、将来的なそれとは無関係ということも頭に入れておいてください。
インデックス型投資信託であれば、特にそうです。
ファンドマネージャーがすぐには変わらないような場合は、昔の運用成績を見ても意味があるでしょう。

おすすめの投資信託の入門書

インターネットを駆使して投資信託を勉強することも大切ですが、より詳しいことを学ぶためには、書籍がおすすめです。
本であれば、ネットにはない情報があり、効率的に学ぶことができるでしょう。
さまざまな著者や出版社から投資信託の入門書が販売されています。
おすすめの書籍を紹介しますので、投資信託を始めてみたい人は、ぜひ参考にしてください。

竹川 美奈子 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門


『一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』は、投資信託ビギナーに向けた極めてわかいやすい入門書です。
ページ左側にはイラスト図解、右側には文章があり、読みやすい作りになっています。

さまざまな専門用語の解説だけではなく、儲けが増える投資信託のやり方についても解説あり。
投資信託を買う側だけではなく、売る側にとってもおすすめできるほど、詳しい内容で彩られています。

フィナンシャル・プランナー資格を持ち、投資信託の講師や各種媒体で執筆活動もしている著者・竹川美奈子さんだからこそ、書籍の内容の信頼度は抜群です。

横山光昭 はじめての人のための3000円投資生活


各種媒体で紹介され、50万部以上を突破したベストセラーの『はじめての人のための3000円投資生活』。
タイトルの通り、毎月3000円から実践できる投資方法について解説している書籍です。

貯金や投資の知識・経験がなくても、3000円投資生活で成功した人は多数。
1000万円貯まる投資術や買ってはいけない商品についても触れていますので、絶対に投資信託に失敗したくない人にもおすすめです。

家計再生コンサルタントである著者の横山光昭さんは、貯金方法を紹介している書籍の刊行、講演、メディアでの連載だけではなく、借金やローンを解決に導くスぺシャリとストとして知られています。

竹川 美奈子 投資信託にだまされるな!?本当に正しい投信の使い方


竹川美奈子の著書である『投資信託にだまされるな!?本当に正しい投信の使い方』という書籍のタイトルの通り、投資信託の問題点をクリアにして、損失を防ぐためのやり方を紹介している入門書です。

巧みな広告戦略や営業トークによって、投資信託の実態は見えずらいですが、この書籍では、そこに光を当てています。
また、投資信託の年代別のやり方も解説。
どの世代も読んでおきたい一冊です。

20代怠け者 超ど素人がはじめる投資信託


人気ブロガー「20代怠け者」さんによる『超ど素人がはじめる投資信託』は、投資の始め方について詳細に解説されている一冊です。
たくさんの図解があるため、すらすらと投資信託について理解を深められます。

自分とマッチする投信信託商品の種類や基礎的なルールなども解説
なにから手をつけていいのかまったくわからないという人におすすめです。

水瀬ケンイチ お金は寝かせて増やしなさい


著者の水瀬ケンイチさんによる、インデックス投資についてわかりやすくまとめられた『お金は寝かせて増やしなさい』。
アクティブファンドや気になる金融機関だけではなく、投資を行うときの心理にもついてもわかる書籍です。

著者の投資成績やインデックス投資の出口までも解説されていますので、これ一冊でインデックス投資のノウハウを吸収できるでしょう。

基礎知識を身につけて投資信託を始めてみよう

投資信託は、プロフェッショナルたちに運用などを依頼する投資の手法です。
販売会社、運用会社、受託会社の3会社から成り立っており、それぞれがどのような役割を持っているのか、特徴をおさておきましょう。
投資信託の利益は、売却時の差額で利益を得る売買益、保有していると得られる分配金があります。

併せて、デメリットについても理解しましょう。
さまざまな手数料がかかり、株式や債券の価格変動、効果的な節税対策できないことは、デメリットとして挙げられます。
そして、投資信託の2つのタイプについて知っておいても損はありません。
確実なインデックス型、良い成績を目指すアクティブ型があります。

投資信託の始め方としては、まずは資金の準備や目標設定が重要。
証券会社の口座を開設して、投資先を選んで購入注文する
ようにしましょう。
投資信託の選び方のコツは、手数料が無料か安いものを見極め、分配金にはこだわらないようにすることです。

投資信託の入門書の中でおすすめの書籍についても解説しました。
ネット以外で情報収集することは、非常に重要です。
いずれにせよ、絶対に失敗しないために、基礎知識を身につけてから、投資信託を始めることをおすすめします。

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