資産運用のポートフォリオを作ろう。バランスよく増やしてリスク回避

資産運用のポートフォリオを作ろう。バランスよく増やしてリスク回避

投資 2018.02.09

正しいポートフォリオから始まる資産運用

自分が投資をする目的、状況を把握するのに、正しいポートフォリオを作成することが大切です。金融商品のリスクとリターンをよく理解でき、変動も確認しやすくなります。目標とするよいリターンを得るためにも、自分だけのポートフォリオを作成しましょう。

資産運用におけるポートフォリオの基礎知識

分散投資によるリスクコントロール

自分が投資をする目的によって、分散投資によるリスクの度合いが変わってきます。なるべく確実に貯めたい必要な資金(こどもの学費、結婚費用、定年後のための資金など)は、低リスクで少ないリターンの金融商品を選びます。投資の勉強をした上で、資産運用を積極的にしてみたいときは、リスクがあってもアクティブに運用していく金融商品などを選びます。

ポートフォリオの重要性

ポートフォリオがあると、自分の資産の構成が一目でわかります。リスクが大きすぎると危険を伴うことがあり、リスクを避けて貯金だけしていると、資産を効率よく運用して増やすことがむずかしくなります。投資のリスクをカバーするのには、バランスのよい分散投資が基本になります。資産は減らさないで守るということを大切に、分散投資をポートフォリオに組み入れることによって、運用の管理が格段に行いやすくなります。

ポートフォリオの作り方

ポートフォリオを構成する資産

安定した預貯金のほかに、さまざまな投資のための金融商品を組み込むのに、どれがよいかわからないときは、バランス型投信が一般的で扱いやすいです。1本のファンドに国内外の複数の資産、株式、債券などがセットになっていて、オールインワンでバランスよく投資するものです。証券会社や銀行の人に聞くのもいいのですが、投資は自己責任で、増やすのも減るのも、自分の管理のもとに行います。投資は、専門家の話でもあくまでも参考であって、実際ではありません。

目標の利回りを設定

資産運用をするときには、目標の利回り、または、年間の利益目標を決めることが大切です。長期投資の運用ポートフォリオを作成するときは、年率3~4%くらいの運用利回りを目安にするのが一般的です。目標の利回りを設定していると、目標に到達するたびに、売却して利益確定をするルールができます。ルールを守ってこまめに利益確定をし、資金額をいつも目標の水準に維持していれば、大暴落が起きたときのリスクを回避したり、損失を少なくすることができます。

リスクの検討

リスクと期待リターンの水準の目やす

・日本株   ? 期待リターンは6~8% 推計リスクは20%
・先進国株  期待リターンは7~9% 推計リスクは20%
・新興国株  期待リターンは9~11% 推計リスクは30%
・日本債券  期待リターンは0~1% 推計リスクは5%
・先進国債券 期待リターンは1~2% 推計リスクは10%
・新興国債券 期待リターンは5~7% 推計リスクは20%
(イボットソン・アソシエイツ・ジャパン作成)

この場合の推計リスクは標準偏差で、リスクの最大振れ幅は約2倍です。投資のリスクを考えるときに、一番大切なのが、リスクがあったときの最大の損失に耐えられるように、計画をたてておくことです。

ポートフォリオを作成するときには、4つの条件を把握しておきます。一つめは、運用する期間を決めること。二つめは、目標とする金額を決めること。三つめは、最初に投資する金額を決めること。四つめは、毎月の積立金をいくらにするか決めることです。そうすると、必要利回りが計算できるので、好きなバランスでポートフォリオを作ることができます。

期待リターンと推計リスクの幅の中間値で、ポートフォリオ全体のリターンとリスクを計算します。上の「リスクと期待リターンの水準の目やす」の例では、ポートフォリオ全体で計算した平均の期待リターンは5.1%で、リスクは15.5%になります。

年間最大リスクの目安は2倍の振れ幅なので、15.5%の2倍で31%です。1,000万円投資したときに、年間最大310万円くらい損失が出る可能性があるということになります。この損失に耐えられるなら(戻るまでそのままにしておけるということ)、このポートフォリオで運用できますが、耐えられない場合は、もっと低リスクの債券などの配分を増やして、リスクの調整をします。

エクセルとアプリを活用

ポートフォリオは、自分でエクセルを使って作る方法と、アプリを利用して作る方法があります。複数の投資商品(証券、投資信託など)があれば、それは分散型投資なので、ポートフォリオを使ってリスクを把握しておくことが大切です。

エクセルを使ってポートフォリオを作成

1.保有している投資商品の名前を全て書きます

2.投資商品(ファンドなど)の保有口数を書きます

3.投資商品の基準価格を書きます

4.投資商品の時価の計算式は、口数×基準価格÷10,000 で計算します。10,000で割る理由は、基準価格は、1万口あたりの価格だからです

5.ポートフォリオの時価の計算は、保有している全ての投資商品の時価を合計します

6.ポートフォリオ内の割合の計算式は、投資商品の時価÷ポートフォリオの時価で、表記を%にします

リバランスをするときには、比率の下がっているものに追加投資をします。

アプリを使ってポートフォリオを作成

資産運用するのに、時間をかけずに管理できる、便利なアプリが豊富です。スマホアプリでも、簡単に資産運用の記録を表で作成したり、グラフにできるアプリもあります。経済ニュースとセットになっているアプリ、ロボットアドバイザーを活用した、自動で資産運用ができるアプリなど、さまざまなアプリから、自分の使いやすいものを探してみましょう。

ファンドラップと投資信託

ファンドラップは、投資する人のリスク、年齢、投資経験などに応じて運用を行うサービスです。大手証券会社の多くが提供しています。しかしファンドラップは手数料が高く、最低投資金額が数100万円からで、元手を用意しなくてはなりません。プロと相談しながら投資先を決めたいとき、資産運用を自分でするよりも信頼のおけるところで行いたい人に向いています。

年齢で変わるポートフォリオの方針

ポートフォリオは様々な要因で変化する

ポートフォリオの投資商品は、さまざまな要因でたえず変化しています。ときに、大きく変動することもあります。その要因は、金利変動、為替変動、株価変動、カントリーリスクなどです。投資先の内容によって、強く影響する変動リスクが変わってきます。ニュースや経済情報を見たり、専門家の意見を聞いて、自分でも予測をたてましょう。すぐに回復しない、長期にわたりそうな変動は、はやめに低リスク商品に切り替えたり、一時銀行預金にしたりして回避できることもあります。変動の要因を調べることも大切です。

20代のポートフォリオ

資産運用は、一般的に年齢でスタイルが変わってきます。20代は、他の年代と比べると資産はまだ少なく、損失を働いた収入で賄うこともできるため、リスクの許容度は比較的高いです。高い利回りを目標として投資していく人も多い年代です。

30代のポートフォリオ

30代は、これからお金が必要になってくる年代に備えて、資産を確実に増やしていけるポートフォリオが必要です。教育費、老後資金などが、バランスのよい資産運用で増えていくように、自分に合ったポートフォリオを見つけましょう。30代後半からは、株式65%、債券20%、不動産10%、現金5%のポートフォリオが推奨されています。(出典:ウォール街のランダムウォーカー)

40代のポートフォリオ

40代は、個人による状況で、年収に差が出てくる年代です。既婚か未婚、子どもの有無、人数などでも資産運用のバランスは変わってきます。老後の資金のことも考えて、分散投資で安定型の低リスク投資も取り入れていきたいところです。

50代以降のポートフォリオ

50代半ばまでは、リタイアまでにまだ10年くらいは仕事もあるため、ある程度のリスクを取って老後資金を確実に貯めていきます。資産運用のスキルも磨いて、バランスのよい投資をします。外国REITの毎月分配型投信は、高い分配金が出ても、元本がその分減ることが多いので注意しましょう。分配金はほどほどでも、元本も増える、運用で得た収益から分配金が着実に出る投信を選びましょう。

安定した資産運用で堅実なリターンを

投資をするときは、リスク回避のためにも、分散型のバランスのよい投資が基本です。自分の投資する商品の利回りだけでなく、過去から未来への予測、リスクの許容範囲をよく検討することが大切です。無理のない目標額を決めて、全体の期待するリターンとリスクの2倍の振れ幅も考えて投資しましょう。

年代が進むにつれて、安定型の債券など、低リスクの投資商品を増やしていくのもいい方法です。老後資金は着実に、かつ効率よい部分も取り入れて資産運用していきたいところです。外国の毎月分配型の投資は、資産を取り崩して高い分配金を配当するものがあるので、注意しましょう。リターンがそれほど高くなくても、資産を安定して増やしていける投資商品を選ぶことが大切です。

この記事のライター UKANO 編集部

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