世帯年収1,200万円ってどんな生活?そのイメージと現実を大調査

世帯年収1,200万円ってどんな生活?そのイメージと現実を大調査

ビジネス 2018.02.09

世帯年収1,200万の家庭に対するイメージ

大きい家に住んでいる

世帯年収1,200万円というとお金持ちなイメージがあります。そのため、住む家のイメージとしては大きい家に住んでいるということを想像するのではないでしょうか。大きな一軒家やマンションでも高層階や大きな間取りの部屋に住んでいるところが想像できるでしょう。また、住んでいる地域としてもお金持ちが多い高級住宅街に住んでいるというイメージがあるかもしれません。

年収1,200万円の人は、平均的な年収の家庭と比べるとやはり大きな家に住んでいたり、住居にもある程度のお金をかけているという人が多いです。しかし、数億もするような豪邸など、現実離れした大きな家に住むというのは年収1,200万円であっても現実的ではありません。

高級車を所有している

年収1200万円の人は、高級車を乗り回しているというイメージをもっている人もいるのではないでしょうか。高級車はお金持ちの代名詞ともいえるかもしれません。特に外車を乗っているイメージや高級なスポーツカーに乗っているといったイメージもありますね。

高級車に乗っているというのは、あくまでもイメージであって、必ずしも年収1,200万円だからといって誰もが高級車を所有しているというわけではありません。しかし、車好きの人にとっては、高収入を得て、高級車に乗るのが憧れだという人もいるのではないでしょうか。

海外旅行に行っている

海外旅行に頻繁に行っている人は年収が高いのではないかというイメージがありますが、海外旅行は、行くだけ多額の費用が掛かるため、誰もが年に何度もいけるというわけではありません。しかし、年収1,200万円の人の中には、休みの度に海外旅行に行っているという人もいるでしょう。

年収1,200万円を稼ぐためには、仕事が忙しく海外旅行に行く暇もないという場合も十分に考えられます。また、年収1,200万円を稼いでいる人の中には、仕事で海外に行く機会が多いという方もいるかもしれません。

ブランド品を身につけている

ブランド品を身に着けている人は、お金に余裕がある人だというイメージを持たれることが多いです。年収1,200万円だと、ブランド品を買う余裕のある生活を送ることができるでしょう。しかし、好きなだけブランド品を買うことができるというわけでは決してありません。

年収1,200万円であっても、高級なブランド品ばかりを買っていては、貯蓄ができない可能性もあります。もちろん、年収1,200円であれば、他のことをセーブしてでもブランド品をたくさん購入するということも考えることはできます。

世帯年収1200万の家庭は意外とお金がない

見栄を張ってしまう

年収1,200万だからといって必ずしもお金に余裕があるというわけではありません。年収1,000万円を超えてくると、逆にお金を使いすぎて貯蓄がままならない場合もあります。多くの場合、周りからお金があると思われがちですが、そのイメージやプライドを意識しすぎて、見栄を張って必要以上に浪費してしまうこともあります。大きな家に、高級車、海外旅行などとすべてを理想通りにしようとすると年収1,200万であっても不足してしまいます。

年収1,200万だからといって見栄を張ることなく、自分に必要なことにお金をかけるように心がけることが大切です。計画的にお金を使うことは年収の額に関わらず必要なことです。見栄を張ってしまい、どんなことににもお金を使いすぎてはよくないでしょう。

金銭感覚が狂ってしまう

年収1,200万円という大金を手にしてしまうと、金銭感覚が狂ってしまうこともあるでしょう。人は一度大金を手にし、金銭感覚が狂ってしまうと、それを元に戻すのはなかなか難しいです。ついついブランド品など高級なものばかり買ってしまい、それが普通のことだと勘違いするようになってしまいます。

特に、周りも年収が高い人に囲まれていると、その金銭感覚が世間の常識とは違うことになかなか気づけません。また、年収1,200万の生活に慣れてしまうと年収が下がったとき、なかなか生活水準を下げるのが難しくなります。そのため、年収が挙がってもできるだけ、生活水準をあげない生活をこころがけるとよいでしょう。

家計簿を把握していない

年収1,200万の人の特徴としては、高収入のためにお金に余裕があり、自分の支出を管理していないことが多くみられます。つまり、家計簿をつけなくても余裕で生活できるお金があるため、つけずに生活してしまうのです。年収1,200万だと普段の生活には、家計簿をつけていなくても困らない場合が多いでしょう。しかし、貯蓄のことを考えると、細かに収支を管理しておいた方がよいといえます。

普段は問題ないからといって家計簿をつっけていないと、年収が下がったときや、急にお金が必要になったときに困ることにもなりかねません。そんなときのためにも、日ごろから家計簿をつけて、お金の管理をしておくようにしましょう。

世帯年収1200万の家庭のお金事情

手取りは約800万円

年収1,200万の人は1,200万をすべて自由に使える人ではありません。年収1,200万はいわゆる額面と呼ばれており、そこから保険料や税金が引かれます。具体的には、年金保険料、介護保険料等が保険料として控除され、所得税と住民税引かれます。

そのため、額面の年収が1200万であっても実際に受け取る額である手取りは約800万円ほどです。所得税や住民税といった税金は、年収に応じて累進課税されます。そのため、年収が上がるほど、額面と手取りとの間に差が大きくなっていくのです。年収は額面だけでなく、手取りでいくらになるのか、というのも意識してみましょう。

月に使えるお金は60万以上

年収が1,200万円で貯金をしないと考えると月に60万円以上の収入があることになります。これは手取り額を800万円とし、それを12ヶ月で割ったときの額で、実際には、ボーナスなどにより月に使える額は変動します。

この60万円という額は、貯金をしないことを想定した場合に月々使用できる金額ですので、60万円から家賃やローンの支払い、そして貯金をしていくことになります。家賃やローンの支払い額が大きいと、貯金に回せる額は年収が1,200万であっても少なくなってしまいます。

世帯年収1200万の家庭の家事情

家賃25万の賃貸に住める

年収1,200万円の人の家賃事情について考えてみましょう。家賃の目安は年収の20から25%といわれていますので、年収1200万の人であれば、家賃は賃貸だと25万程度が目安になります。25万円の家賃であれば、都心でもかなりよい物件に住むことができるでしょう。

ただ、この家賃が25万を超えてくるような場合には、家賃に対しての支出が大きい状態であるといえます。家を購入し、ローンを組む場合には、月々の支払は家賃の支払いと同程度で済む範囲に収めるとよいでしょう。また、家を購入し、ローン支払いを考えている場合には、利子を無駄に払わないためにも、できるだけ頭金を貯金しておくようにするとよいでしょう。

約8000万の家を購入できる

賃貸だけでなく、マンションや一軒家を購入する場合についても考えてみましょう。家を購入する場合には、その支払いはローンを利用するのが一般的です。ローンの支払いも家賃の支払いと同じく、年収の25%が基準となっています。年収1,200万円の場合は35年ローンで月25万円のローンを組むと約8000万円の家を購入できると考えられます。約8000万円の家を購入できるというのは、あくまでも目安です。

家の購入する年代によっては、35年のローン組むことが難しい場合もあり、ローンの返済が長引くと、収入を維持できず、支払いが難しくなることもあります。できれば60歳までに、遅くとも70歳までに返済できるようなローンを組みましょう。35年ローンを組むのならば、遅くとも35歳までには家の購入を決めたいところです。もちろん、頭金の額によってもローンは変わってくるので、計画的に貯金しましょう。

世帯年収1,200万の車事情

600万の車が購入できる

家の次に、年収1,200万の人の車事情について考えてみましょう。年収1,200万の人は高級車に乗っているイメージがありますね。そもそも、一般的に年収の半分ほどが車を購入する代金の目安であるといわれています。つまり、年収が1200万のときには、600万の車が無理なく購入できる範囲であると考えられます。もちろん、ローンの組み方や貯蓄額によってはより高額な車を買っても無理なく支払いできる場合もあります。

ローンを組む場合には、家のローンなど、他の支払いとの兼ね合いも考えておきましょう。車も家もローンで買う場合には、より長期的な視点で本当にローンの支払いが可能なのか考えてみるようにするとよいです。車、家、それぞれ年収1,200万で支払い可能な範囲であったとしても、同時のローンの支払いをすることで家計が圧迫される要因になる可能性もあります。無理のない計画を立てましょう。

ベンツやクラウンは購入できる

年収1200万だと、その半額程度の600万の車が目安になります。では、600万ではどのような車を買うことができるのでしょうか。ベンツやクラウンなどは600万という目安で購入可能です。そのほか、一般的に高級車と言われる部類に入る外国車などの中にも購入可能なものが多いです。

一方、年収1,200万円であっても、1,000万円を超えるような超高級車を購入することは難しいといえます。しかし、車にお金をかけたい場合には、家などの他の大きな支出を削るなどすると十分可能です。また、買いたい車が決まっているという場合には、頭金にする目標額を決め、それに向かって貯蓄をしていくとよいでしょう。

年収1200万円を上手に使う方法

住宅費は15万円前後にする

年収が1,200万であっても、節制せずにお金を使っていたり、金銭感覚が狂っていたり、無駄使いが多い場合には十分な貯蓄をすることができません。年収1,200万であってもしっかりと貯蓄をしていくためには、上手く使う方法を意識するとよいでしょう。

年収1,200万の場合には、そのイメージ通りの大きな家や高級住宅街に住もうとしてしまいがちです。また、年収から考えた家賃相場は25万円でした。しかし、場所にもよりますが、15万円程度で十分理想とされるような家に住むこともできます。生活水準を上げ過ぎないためにも、家賃をセーブしてみるとよいでしょう。

食費や光熱費は8万円程度にする

年収が上げると食費や光熱費の支出が大きくなってしまうことがありますが、食費と光熱費は1カ月8万円程度の収めるようにしましょう。この8万円というのは、家族3人で普通に生活できるレベルです。家族が多い場合には、さらにお金がかかる場合もあります。また夫婦2人という場合には、8万円より低い予算でも余裕を持って生活できるので、家族構成に合わせて予算を組んでみましょう。

特に、年収1,200万になると外食をする機会が多くなることもあるでしょう。月ごとに予算を決めておくと使い過ぎを防げます。

保険代は8万円前後にする

月に固定でかかる費用としては、保険代もあります。これは、車の保険や個人で加入する医療保険、個人年金保険、学資保険などが当たります。これらの保険の支払いは月8万円前後にしましょう。これを超えてくると保険にお金をかけすぎだといえます。

保険の中には、年払いのものもありますが、そのような保険も月払いの計算をして1カ月にいくらの保険料を支払っているのか確認してみるといいでしょう。

その他必要な費用は10万円前後にする

家賃、保険代に必要な費用を除いて、月の出費は10万円前後に収めるとよいでしょう。その他の費用には、携帯代や趣味にかかるお金、交際費などが当たります。年収1,200万となると、交際費もかなり大きな出費になっている可能性があります。

しかし、際限なしに交際費にお金を費やしてしまうと貯金ができなくなってしまいます。その他の出費と合わせて月10万円のうちに収めることを意識するとよいでしょう。趣味や買い物などにもお金を使いすぎてしまわないよう、毎月の予算を決めたり、高額なものは別に予算を立てたりして計画的に支出を管理しましょう。

残りは貯金に当てる

年収1,200万の人が家賃を15万程度に、保険代を8万円に、そしてその他の出費も10万円に収めると月に20万円が貯金できることになります。これらの予算は特別厳しいものではなく、普通に生活していて達成できる予算でしょう。年収1,200万だからといって計画的に貯金をしないと、いざというときに十分な貯蓄がないと苦しむ可能性もあります。様々な将来の可能性を予想しながら、貯金計画を立てていきましょう。

また、月に20万円貯金すると、年間では140万ほどが貯金できる計算になります。これを続けると7年ほどで貯金は1,000万を超えてきます。

世帯年収1,200万になるのは難しいか

個人で稼ぐのは難しい

年収1,200万円は達成するのが難しいことなのでしょうか?まず、個人で稼ぐ場合を考えてみましょう。個人で1,200万稼ぐ人は数パーセントしかいないといわれています。このことから、個人で年収1,200万を稼ぐのは、不可能ではないものの、かなり難しいということができるでしょう。

個人で年収1,200万を稼ぐためには、外資系企業で高い地位を得たり、開業医として成功したり、また、起業などで成功を収めることが必要でしょう。その他、有名な大企業で役員などの地位を得ることで個人でも年収1,200万を達成する可能性があります。

共働きであれば可能

年収1,200万を個人で稼ぐのはかなり難しいということがわかりました。では、共働きの場合で世帯年収1,200万を目指すのはどうでしょうか。共働きでどちらも正社員として働き続ける場合には、世帯年収1,200万は決して目指すことが難しい年収ではありません。単純に2人で割ると、一人年収600万円を稼ぐ必要があります。

年収1,200万円よりは、はるかに現実的に目指しやすい数字なのではないでしょうか。一方、片方がパートなどで働いている場合には、もう片方が年収1,000万近くを達成する必要があります。

世帯年収1200万も夢ではない

今回は世帯年収1,200万の生活について考えてきました。世帯年収1,200万というとお金持ちで華やかな生活を送っているというイメージがあるかもしれません。しかし、実際には浪費によって貯金が十分にできていない場合もあることが考えられます。世帯年収1,200万であっても、しっかりと資金を管理していく必要性がわかります。

個人では目指すことが難しい世帯年収1,200万ですが、共働きで目指すならその難易度はかなり下がります。ただし、その場合には共働きで働き続けることが重要なので、計画的に将来設計をしましょう。

UKANO家計のクリニック 院長 鈴木雅博
この記事のライター UKANO家計のクリニック 院長 鈴木雅博

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