独学で行政書士を志す人達へ。時間を有効活用して合格をめざそう

July, 11, 2018

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計画を立てて勉強

行政書士試験は、大学で法律の講義を取っていた方、行政の仕事に就いているような方などは別として、普段から法律に関わる機会のない人間にとっては敷居の高いもの。
その上で行政書士になるために独学で頑張りたいと考えているなら、計画をしっかり立てて取り組むことが大切です。

ここでは、行政書士試験がどのようなものであり、どのぐらいの勉強期間やテキストが必要か、独学で資格を取るにあたっての注意点・メリットなどをご紹介します。

行政書士の試験について

ここでは行政書士の試験科目や合格ライン、申し込み期間・試験期日までの流れについてをみていきましょう。

行政書士の試験科目

行政書士の資格を取るには、試験を受けることは必須です。
まず、実際に行政書士として業務を行う際に必要な法令を覚えなければなりません。
内容としては、憲法、行政法(中心となるのは、一般的な法理論・行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法及び地方自治法)、民法、商法、基礎法学です。

これだけでもけっこう試験範囲は幅広く感じます。
それに加え、一般知識として、情報通信・個人情報保護法、文章理解、政治・経済・社会。
いわゆる時事問題も出されます。

行政書士試験は筆記試験によって行われる

試験の点数は、法令(憲法・行政法・民法・商法・基礎法学)、一般知識で計300点満点です。
300点中60点分は記述式によるもので、行政書士試験においてはこの記述式が難関とされています。
行政書士試験の場合は法令科目で50%以上、一般知識で40%以上、合わせて全体で60%以上を取らなければなりません。

法令で合格点を取ったとしても、一般知識等で正答率が40%未満であれば不合格になってしまうので、どちらの分野でもまんべんなく点数を取る事が必要になります。
ただ、全体の6割以上を取れれば受かると考えると、少しは気が軽くなりますね。

申し込みと試験期日

行政書士の試験は年1回、11月の第2日曜日と決まっています。
また、申し込みは8月後半から9月の初旬に設定されていることが多いようです。

ちなみに、平成30年度の行政書士試験のスケジュールはインターネットでも確認できます。
試験日や申し込み日程を頭に入れ、目標を定めることが大切です。
テキストの量や、時間に合わせて計画的に勉強を進めていきましょう。

独学で行政書士になる

独学で行政書士になるというのは、大変な分やりがいも多いことでしょう。
どのぐらい勉強したらよいのか、合格率はどの程度なのか、勉強した事がどう役に立つのかを見ていきましょう。

合格までにかかる時間

一般的には、まったく初めて勉強する人は800時間、法律事務所に勤めていたり宅建士の資格を持っているなど、すでに基礎知識をある程度もっている人で300~500時間は必要だといわれています。

早い人であれば半年ぐらいでも合格できると聞きますが、一度で合格する人は決して多くはないので、1年以上かかると考えておいたほうがよいでしょう。
とはいえ、いたずらに時間ばかりかけても意味がないので、内容の濃い、かつ学習効果の高い勉強をすることが大切です。

試験日から逆算して計画を立てよう

働いていたり学校に通っているといった方々は、職場や学校での拘束時間があるので、まとまった時間を取るのが難しいかもしれませんが、それぞれの状況に合わせて計画を立てていきましょう。

「どうしても今年中に合格したいから、通勤通学中の隙間時間も大事に使って勉強をする」という方もいるでしょう。
あまり無理をしたくないのであれば、あえて思い切って本年度を捨て、余裕を持って来年度の試験を受けるための勉強を始めるのも1つの策。

スケジュールを立てるときには、隙間なく詰め込まずに、ゆとりを持たせることが大切です。
きっちり組みすぎると、イレギュラー時にずらす事もできなくなってしまいます。
はじめにスケジュールを立てておくことでどれだけの量を進めたかが把握でき、それによって早いうちに軌道修正することが可能です。

合格する確率

さかのぼって行政書士試験の合格率の推移を見ると、

  • 平成26年度:8.3%
  • 平成27年度:13.1%
  • 平成28年度:10.0%
  • 平成29年度:15.7%

上記のとおり、行政書士試験はとても合格率が低く、独学か否かに関わらず10%程度です。
平成20年度に至っては、6.5%しかありませんでした。
平成29年度合格者数6,360名のうち、男性は4,958名・女性は1,402名。
最年長での合格者は75歳、最年少の合格者は18歳だそうです。

ちなみに、平成28年度の最年長合格者は81歳で最年少合格者は14歳、いずれも男性でした。
こうしてみると、年齢で諦める必要はなさそうです。
どうにかしてこの少ない合格者の中に入りたいものですね。

将来的に開業も可能

行政書士の資格は国家資格なので、一度取れば一生ものです。
行政書士試験合格のために勉強した法律や知識は、仕事上にかかわらずとも、日常の思わぬ所で顔を出します。

法律に関することに遭遇すれば、興味を持って見ることができるようになったり、実際に自分が法律に強くなる事で、自分自身はもちろん、身内の人や友人などがトラブルに巻き込まれても冷静に考えて対処することが可能です。

そして、行政書士の資格を取り行政書士会に入ることで、独立開業もできます。
独立することで、自分の体調などに合わせた働き方もできるようになります。

独学での勉強の仕方

これを機に久しぶりに勉強しようという人にとって、決して楽ではないと思われる行政書士、つまり法律の勉強ですが、どのように進めたらよいのでしょうか。

最初からやり過ぎない

「これから行政書士の勉強を始めよう。」
そう思い立ったはよいものの、普段の仕事や家事・学業などもある中で、いきなり何時間も慣れない法律ばかりのテキストを読むのは大変なことです。

まず、初めの1~2週間程度で「勉強をする習慣」をつけるようにしましょう。
勉強自体が久しぶりだという方は、たとえ1項目だけ、または1日30分程度でも構わないので、毎日一度はテキストに触れるといったように頭になじませていきます。
その上で、少しずつ勉強時間を増やしていくようにしましょう。

まとまった時間を作る

勉強の習慣がつき、法律などに慣れてきたらできるだけ、他のことが気になって勉強中に席を立ってしまうということのないようにしていきましょう。
なるべくまとまった時間をとり、集中して勉強する体制を作ることが大切です。

1時間でも早起きをして出勤前に勉強をする、通勤・通学時間や休憩時間などの時間を活用するなど、寄せ集めれば時間は見い出せてきます。
もちろん休日も活用しましょう。
また、トイレや台所などに覚えたいものを書いて貼っておくのもベスト。
何かの作業をしながらでも勉強することが可能です。

過去問題集を上手に使う

ある程度勉強が進んだら、過去問題集を積極的に使いましょう。
テキストを読むのも大事ですが、試験は書くことができなければ意味がありません。

早いうちからどんどん問題集を解き、間違えたところをテキストに戻ってやり直します。
問題数をこなすことで、どういった問題が多く出てくるのかがわかるようになり、同じような問題に触れることで速く解けるようになってくるでしょう。

特に記述式の問題は3問ですが、これが手強いもの。
問われたことに対して、その状況を読み取り、求められている答えを40字程度(35文字から45文字)にまとめるというものです。
文章の組み立て方を練習するためにも早めに取りかかった方がよいでしょう。

模擬試験は必ず受ける

試験が近づいてくると、全国で模擬試験が行われます。
近隣で行われるのであれば、実際に会場に足を運んで受けることがおすすめです。
本番になっていきなり試験会場の雰囲気に圧倒されるよりは、たとえ模試であろうとも、その臨場感を味わっておくだけで相当その後の士気が変わるでしょう。

また、そういった経験があれば当日の焦りも軽減されます。
もちろん、本番の出題傾向をつかむためにも模擬試験は、ぜひスケジュールの都合をつけて受けたいもの。
模試は、それぞれの資格学校・通信教育などでさまざまな種類のものがあります。
資格の学校のサイトで確認してみましょう。

本番の試験を想定した勉強をする

行政書士の試験は午後1時~4時までの3時間です。
それでも最後までたどりつかずに時間切れになる方もいるそうなので、ペース配分が大切になってきます。
模試を受ける前にでも、本番と同じ3時間で過去問題集に挑戦してみるのをおすすめします。

一問一問で、問題を読むのが長くなりがちになりますので、それぞれの問題を解くスピードを上げることが必須になります。
問題を解く際の順番も大事ですが、むしろ一問ごとのスピードを速め、確実に回答量を増やした方がよいでしょう。

その際には、問題文のキーワードを素早く見つける事と、問題の意図を間違えないことが大切です。
「不適当なものはどれか」という問いに対して「適当なもの」を選んでしまうことは意外と多いもの。
ケアレスミスで本来取れるはずの点数をこぼすほど悔しいことはないでしょう。

テキストの選び方

試験に挑むには、適切なテキストを選ぶことが重要です。
どんなものが勉強しやすいのでしょうか。

読みやすいテキスト

勉強する側からすると、やはり端から端まで文字だらけ、堅苦しい言葉遣いの専門書のような本はとっつきにくいものです。
テキストは妥協せずに、多少値が張っても自分自身で読み比べて一番わかりやすい物を選びましょう。

お手頃価格だからと安易に自分のレベルと違うものを選んでしまうと、後で結局買い直す羽目になりかねません。
字の羅列ばかりではなく、イラストや表なども多く読みやすい工夫がされているものがよいでしょう。

また、分冊化して、必要な科目だけ持ち歩くこともできるようになっているものも便利です。
他のテキストにもよいところはそれぞれあるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

自分で使いやすいように書き込めるものを選ぶ

テキストを読んでいれば、「ここはメモしておきたい」ということが出てきます。
そういったときに、余白の少ないテキストだと後から見返すと雑然としてしまい、かえって訳がわからなくなってしまうことも。

ある程度メモのできるスペースがあると、なおよいでしょう。
ノートよりもむしろテキストに書き込んで、オリジナルのテキストを作っていくとわかりやすくなります。

色使いに注目して選ぶ

初めて法令関係の勉強をする場合、あまり単調なテキストではどこが重要な場所なのかもわかりにくいものです。
フルカラーとまではいかなくても、ポイントごとに色分けしてあったり、表や相関図の多いものを選びましょう。

特に、民法の場合は、相関図が多いと理解の助けとなります。
行政法の場合は、行政手続法や行政不服審査法・行政事件訴訟法と、混同しやすいものが多いので、見やすく色分けされていると覚えやすいでしょう。

最新版のテキストを使おう

くれぐれも避けたほうがよいのは、最新刊がなかったからと前年度のものを買って済ませたり、安く済ませたいからといって中古のテキストを買うことです。

行政書士試験は、その試験年度の4月1日現在施行されている法令が出題範囲に入ります。
そういった点は古いテキストでは新しい法令のフォローができません。
テキストは新しい年度のものを使いましょう。

独学での注意ポイント

独学するには、基本的に自分自身での管理がポイント。
通信教育のように法律が変わったからといって連絡が来たり、自動的にテキストに補填される訳ではありません。
ここでは、行政書士の勉強をする際に気を配るべきことをご紹介します。

情報は常に最新のものをチェック

行政書士試験には、幅広い知識が求められますので、普段からニュースや情報番組なども見るようにしましょう。
法令改正の情報はもちろん、国内外の時事問題にもアンテナを広げておくとベスト。

独学ではなかなか手が回らないかもしれませんが、一般知識からの得点も必要です。

他のものに気を取られないこと

独学の場合、「いつでもできる」と考えてしまうと、案外気持ちが散漫になってしまいます。
まわりには誘惑も多いもの。
ドラマを見ていてあっという間に何時間もたってしまっていたということもあるかもしれません。

自宅で勉強すると気が散るというのであれば、図書館など他に落ち着いて勉強に取り組める場所を確保しておきましょう。
環境が変わって気分転換にもなります。

ただの暗記作業にならないようにする

行政書士試験の科目、特に民法や行政法は覚えることが多いので、ともすれば暗記に追われかねません。
しかし、試験ではどのように問題に対処するかを見る、つまり受験者に考えさせる問題が増えてきているので、字面だけを追ったりせずに、一つ一つの意味をしっかり把握することが重要です。

問題集の丸暗記、例えば「この問題は○○で答えは△だった」というような覚え方をしないように気をつけましょう。

独学で試験に臨むことのメリット

独学で行政書士試験を受けるのは大変だなと感じる方も多いかもしれませんが、一人で勉強する事にはメリットもあります。

自分のペースで進めることができる

独学のよいところは、その気になってテキストさえ揃えればいつでも始められることです。
そして、自分一人で勉強するので、スクールの日程に合わせることもなく、通信教育のように添削課題の提出期限もないことです。

自分なりのペースで進められるので、「今日は用事があるから、明日の休みにまとめてやってしまおう」ということも可能です。
もちろん、スケジュールの調整もいつでもできるので、日程に無理がでてきた時点で見直せます。

費用が少なくて済む

独学のメリットを挙げるとすれば、インターネットが発達しているのでパソコンやスマートフォンさえ持っていれば、ある程度自分で調べられてしまうことです。
つまり、別の書籍を買う費用を減らせます。

憲法はもちろん、法令を調べることもでき、過去の試験問題・回答も載っています。
スマートフォンで検索したら行政書士試験用のアプリも出ているので、それらをうまく使って、独学で合格目指していきましょう。

時間を上手に使って行政書士を目指そう

独学でも通信教育であっても、毎日少しでもスキマ時間をうまく使って勉強をし続けるという事が大切です。
体験談なども見て他の人の勉強法も参考にしつつ、うまく取り入れていくのもよいかもしれません。

試験日程までの時間を上手に使い、行政書士試験合格を目指して頑張ってみてはいかがでしょうか。
細き道でも、手に職を付ける第一歩として踏み出す勇気を持ってみましょう。

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