雛人形の処分方法|手放す前に知っておきたい知識を大公開

雛人形の処分方法|手放す前に知っておきたい知識を大公開

家計の知恵 2018.08.14

雛人形の処分方法について知ろう

毎年飾り続けてきた雛人形を、娘さんの成長や独立に合わせた節目で、あるいは、親が亡くなる、家を建て替えることなどがきっかけとなり、処分しようと決意することはよくあります。
ただし、いらなくなったからといって「ゴミ」として捨ててしまうことに抵抗感がある人もいるかと思います。人形には魂が宿るという考え方もありますよね。実際、雛人形はもともと、草や藁で作った人形に人間の穢れを移して身代わりになってもらい、それを川に流す「流しびな」という行事がはじまりでした。
子供の厄払いと、夢や希望を持って過ごしてほしいという目的で作られたことを考えると、成長を見守ってくれた雛人形を手放すなら、さまざまな選択肢があることを知ったうえで、家族の納得のいく方法を探せたら、後悔しないですみそうです。

雛人形の処分方法とは?

では、雛人形は具体的には、どのように処分することができるのでしょうか。

人形供養をしてもらう

人形供養とは、人形に宿った魂を供養し、浄化したのちにお焚き上げをすることです。人形供養の起源は江戸時代にまでさかのぼりますが、昭和に入ってからは庶民も雛人形を手にする時代となり、手軽に供養を依頼できるようになりました。近年では、人形供養に特化したお焚き上げをしてくれるお寺なども増えてきました。
人形は直接持ち込みのほか、宅配便で送っても受付してくれるお寺や神社もあります。ただし、粗大ゴミなどと比較すると、供養の代金と配送料などの費用がかかります。人形供養に力を入れているお寺や団体を紹介します。

長福寿寺(千葉県長生群)

400年以上もの歴史を誇る人形供養のお寺。情報番組などでも何度か紹介されています。このお寺では、人形抱き観音様の前に人形を並べて3か月もの間、読経供養したのちにお焚き上げをしますが、すべてのプロセスを僧侶が行う、丁寧な供養で人気を集めています。全国から配送を受け付けています。
参考リンク:http://choufukujuji.com/kigan_1/index.html

倉留寺(島根県出雲市)

高野山真言宗のお寺で、人形一体ごとに供養をし、お焚き上げしてくれます。人形の付属品の金具や、ガラスケース入りの人形も送ることができます。全国から配送を受け付けています。
参考リンク:http://www.soryuji.jp/ningyou.html

本寿院(東京都大田区)

このお寺では、毎月第二日曜日朝9時から、公開で人形供養の法要を行っています。都内でアクセスもよく、自分の人形の供養を自分が同席してできるということで、愛着のある人形を最後まで見送りたい人にとってはうれしいサービスです。全国から配送を受け付けています。
参考リンク:http://honjyuin.com/ningyoukuyou/

一般社団法人日本人形協会

日本人形協会では、「人形感謝(供養)代行」というサービスを行っています。持ち込みや配送で集められた人形は、毎年10月頃に、東京・飯田橋にある東京大神宮での「人形感謝祭」において一斉に供養されます。
参考リンク:http://www.ningyo-kyokai.or.jp/kuyou/

不用品回収業者に依頼する

一般的に、不用品回収業者はトラック1台分でいくら、というところが多いので、雛人形だけの処分となると割高になってしまいますが、たとえば遺品整理をした結果、処分する荷物の中に雛人形が含まれるのであれば、他のものと一緒に、まとめて処分をお願いするのもひとつのやり方です。
最近は、生前整理・遺品整理業者の中に、高額な費用を請求する悪質な業者も増えているようですが、「遺品整理ドットコム」では、無料で下見、見積もり(複数の相見積もりを取ってくれます)を請け負っていますので、気軽に相談するのもよいかと思います。

一般ゴミや粗大ゴミとして出す

あまりおすすめはしませんが、家庭のゴミと同様の扱いで処分する場合は、燃えるゴミ、あるいは大きさによっては粗大ゴミに分類されます。住んでいる地域の自治体に、どの大きさから粗大ゴミになるかなど問い合わせて、粗大ゴミの場合は有料のシールを貼り、決まった日に回収をしてもらう予約をするなど、所定の手続きをとりましょう。

処分するときにかかる費用の相場

雛人形を処分する際にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか。

費用の相場は5千円から1万円程度

人形供養をする場合には、5千円から1万円の供養料に宅配料というのが相場ですが、長福寿寺の場合は7段飾りの雛人形であれば供養料は2万円になるなど、雛人形のボリュームによって費用に差が出るようです。
日本人形協会の代行サービスの費用や、明治神宮をはじめとしたいくつかの神社で特定の日に開催されている、人形のお焚き上げのイベントに持ち込む場合の参加費は5千円前後のところが多いようです。

処分の方法や依頼先によって費用は変わる

雛人形の場合は特に、処分の方法や依頼先によって費用が変わってきます。人形供養する場合も、不用品回収業者や遺品整理業者にまかせる場合も、複数のお寺や業者のサービスの内容、かかる費用を比較検討し、疑問に思うことは問い合わせて、納得のいくところを選びましょう。

無料で処分をする方法

友人や親戚に譲る

無料で処分することを前提とした場合に、手軽にできる方法のひとつです。本来雛人形は一人に一飾りが原則となりますが、雛人形は決して安価なものではないですし、お子さんが成長するまでの期間限定で飾る家庭が多いことを考えると、それも一案です。
一人一飾りの原則を理解したうえで、喜んで譲り受けてくれるような人がいれば、雛人形にとっても、末長く大切にしてもらえて幸せだと思います。

公共施設に寄付する

不要となった雛人形を無料で有効活用したいのであれば、公共施設に寄付するという方法もあります。高齢者向けの介護施設、児童養護施設、保育園などでは、日本の四季折々の伝統行事を楽しむといった企画がされることが多いので、雛人形が花を添えてくれるかもしれません。
新しい施設であれば、まだ雛人形がないことも多いので、積極的にはたらきかけてみると喜ばれる可能性が高いと思います。

ネットオークションに出品する

雛人形の場合は、リサイクルショップではあまり需要がないのが現実です。雛人形の存在意義という点からも、また保管場所の確保や手入れが面倒ということで、対象となっていないケースが多くみられます。
ネットオークションやフリマアプリであれば、希望する金額で買い取ってもらえるかはともかく、譲り受けてくれる人を見つけられるかもしれません。その場合は、ある程度人形をきれいにして、見栄えのよい写真を撮るなどの工夫をする必要があります。送る際にも自分で梱包する手間が出てくるので、ある程度時間を割ける人におすすめです。

処分ではなく買取希望のときは

有料や無料での処分ではなく、雛人形を買い取ってもらう方法はあるのでしょうか。

買取対象になるかを確認する

雛人形の場合は、高額な価格で購入したものや、人気作家の雛人形、古い時代のレア物の雛人形など、文化的・歴史的価値の高いお人形であれば、買い取りの対象になるケースがあります。

雛人形を買取してくれるお店とは

歴史的価値の高い雛人形の場合は、骨董品や美術品を扱う専門業者に問い合わせて、査定をしてもらうのがベストです。専門業者ではないところで見てもらうと、安い価格で買い取られてしまうこともあるので、できれば複数の専門業者に鑑定してもらい、見積もりを出してもらうのが賢いやり方です。
より高額で買い取ってほしいのであれば、購入時の箱や付属品、説明書きなども一緒に持ち込むと、査定額に差がつき、高値で売れる傾向があります。

「いわの美術株式会社」(神奈川県横須賀市)

着物や茶道具をはじめとする骨董品・美術品の買取実績は10万件以上で、出張買取や宅配買取なども行っています。オンライン査定、LINE査定も実施していて、当日査定額を現金払いという、スピーディな対応をしてくれます。
参考リンク:https://iwano.biz/?gclid=Cj0KCQjwh7zWBRCiARIsAId9b4rCo1prrnyEdkEr7aCvkOSVMpX_MwYJofmTEztnS3WEWvLFHJlAX08aAhumEALw_wcB

「古美術 東洋堂」(埼玉県北本市)

日本、東洋、西洋の幅広いジャンルを扱い、価値があるものには高額査定も見込めます。査定方法は簡易査定、店頭査定、宅配査定、出張査定から選べて、送料や査定料は無料。年代物、作家物などの雛人形であれば、高値で売れる可能性があります。
参考リンク:http://everydaygoldrush.com/toyodo/

「買取福助」(東京都大田区)

貴金属、絵画、骨董品などを扱う、創業60年を超える実績をもつ買取業者です。オンライン査定、LINE査定を実施しています。店舗近郊であれば無料で出張買取を実施。即日で現金払いをしてくれるので、すぐに現金が欲しい人におすすめ。
参考リンク:https://antique-kaitori.com

「秀月堂美術」(埼玉県戸田市)

雛人形をはじめ、創作人形、ビスクドールなど人形全般の買取を主に行っています。店頭買取、宅配買取のほか、関東一円であれば、出張見積もりと鑑定料が無料です。買取だけではなく、人形供養の対応もしているので、処分方法に迷っている段階でも相談できそう。
参考リンク:http://www.syugetsudo.com

雛人形の処分は完璧に

雛人形の処分は、単純に不用品やゴミという考え方ができないことから、どのようにしたらよいのか悩んでしまう人も多いですが、意外と多くの選択肢があるようです。
大切に飾ってきた雛人形を、譲り受けて飾ってくれるところがあれば素晴らしいことですし、そういった場がなかったとしても、今までの感謝の気持ちを込めて供養をする、お人形の価値をわかってくれる業者に買い取ってもらうなど、さまざまな処分の方法があることがわかりました。
自分にとって一番しっくりくる、雛人形の「手放し方」「お別れの仕方」が見つかるといいですね。

この記事のライター UKANO 編集部

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