第5話 若年性アルツハイマー型認知症パパ VS 介護初心者ムスメ 時々ママ

第5話 若年性アルツハイマー型認知症パパ VS 介護初心者ムスメ 時々ママ

コラム 2018.06.27

第5回認知症による尿失禁について

グミ:ただいま〜!

ママ:あれ?ぐみ??どうしたの??

グミ:この土日予定なかったから、来ちゃった!

ママ:えーもう来るなら前もって言ってよー何にもないよ〜。

グミ:さっき決めたんだも〜ん。

ママ:あ、トイレは2階の使ってね!

グミ:ん?1階の使っちゃダメなの?

ママ:うーん、最近お父さんトイレうまく使えないのよ。。

グミ:汚しちゃうってこと?

ママ:うん。トイレ近いし、うまく便器使えなくて一日中トイレ掃除してるの私。 グミ:あらら、そうなの!?じゃあそろそろオムツ、、、デビュー?

ママ:むりむりむり〜!絶対履いてくれないよ!

グミ:試してもないくせに?

ママ:もーあんたそういうのやめなさいって

グミ:ねぇお正月ってチビ達来るの?

ママ:さぁ〜どうなんでしょうね〜おせちは予約したけど。

グミ:お正月くらい楽しみなよ〜そんなに会えないんだから二人だってわかってるよ

 

ちょいメモ

グミには弟がいる。隣の県に住んでいて遠いような近いような遠い距離。弟は行動力がない!発言もできない!何考えているかよくわからないという使えない存在だ。だが3歳のかわいいチビがいる。

 


ママ:でも来てもらってもお父さんこんなだしびっくりしちゃうでしょ。

グミ:隠すつもり?隠すんじゃなくて、今の現状をみてもらいなよ〜家族なんだからさ。

ママ:、、、。そうだね。

グミ:パパの現状を知って、どう思って、どう動くかはあの二人次第だけどね。

ママ:そうね

グミ:まー行動力のない二人だとは思うけどね

パパ:おーぐみ来てたのか!ご飯食べてくだろ?

グミ:うーん、夕飯だけ食べて帰るよ!

パパ:そうか、ゆっくりしていきなね〜

グミ:うん!ありがとう

 

UKANO仙人より

認知症による尿失禁と排尿障害について

認知症の症状が進むと、「尿失禁」の症状が出る方が多くいる。(尿を漏らしてしまう症状を尿失禁という。)尿失禁の種類は加齢や病気によって様々ある。認知症で現れる尿失禁は「機能性尿失禁」と呼ばれるものが多い。

 

腹圧性尿失禁

・骨盤底筋が緩むことにより咳やくしゃみ、スポーツなどでお腹に力が入った時に起こる。

・骨盤内で子宮、膀胱が下がり、時にはこぶのように臓器が陰部より出ている感じがある。

 

 

切迫性尿失禁

・トイレに行きたいと感じたら漏れてしまう。

・尿意を感じてから少しは我慢できるのだが、下着を下ろしているうちに漏れてしまう。

・冷たい水を使った時や水の音を聞いた時に、急に尿意を感じる

 

 

溢流性尿失禁

・排尿開始までに時間がかかる。

・排尿に勢いがなく、ちょろちょろしか出ない。

・残尿感がある。夜もトイレが近かったり、漏れることもある。

・尿意がはっきりしない。

・お腹に力を入れないと出ない。

・尿が出にくいし、漏れることもある。

 

 

頻尿

・トイレが近い。

・夜になったらトイレが近く、眠れなくて困る。

・緊張したり、外出するとトイレが近くなる。

 

 

機能性尿失禁(ADL低下による)

・トイレまで間に合わない。

・排尿動作がゆっくりで時間がかかるため、結果的に尿失禁となってしまう。

 

 

機能性尿失禁(認知症によるもの)

・トイレと違う場所で排泄する。

・トイレの場所がわからなくなる。

・排泄行為自体を理解できない場合もある。

・膀胱がいっぱいでも、その感覚が認識できない。

・見ると汚れているが、本人は気がつかない

・お漏らしを認めない

・オムツをとってしまう

・便をこねてしまう

 

 

尿失禁への対策

トイレの表示をわかりやすく!大きな字で「トイレ」とドアに貼っておくなど、一目でトイレとわかる工夫をすると良い。文字に対する認識も薄れている場合は、便器の絵を貼っておくのも効果的。

 

夜間は明かりをつけておく!薄暗い廊下などでは距離や場所を認識づらくなる。トイレへ向かう道を明るくしておくことが大切。トイレのドアや便座を開けておくのもよい方法。つまずく恐れもあるものなどは片付けておくこと。

 

トイレのサインを見逃さない!落ち着かずソワソワするなど、何かしらのサインがあるはず。そのサインを見極め、タイミングよくトイレへ誘導できるよう観察も大事なのだ。

 

タイミングを見計らって声をかける!トイレに行きたい感覚がわからなくなっている場合は、食事の後や水分摂取した数時間後など、生活リズムに合わせてトイレへ誘導する。ただし、本人は尿意がわからず、誘っても「行きたくない」ということがよくある。そんな時は「行ったらでるかもしれないよ」などと優しく誘うことがポイントだ。それでも嫌がる場合は、無理強いせずに諦めること。余計に行かなくなってしまうぞ。

 

防水対策をする!トイレではないところをトイレと認識し、いつも同じところで失禁してしまう場合には、あらかじめ防水シートを敷いたり、*ポータブルトイレを設置したりしておくと良い。

*ポータブルトイレは特定福祉用具として、購入時には介護保険が適用される。

 

脱ぎ着しやすい服を選ぶ!本人が慣れた動作で脱ぎ着できる服を選ぶこと。またボタンやファスナーより、ウエストがゴムになっているものなども良い。

 

対応のポイント

絶対に怒らないこと!!トイレの失敗は本人にとって自尊心を傷つける大きな出来事。羞恥心かた汚れた下着を隠す方も多いのだ。しかし、そこで怒ったりせずに優しい対応をすることが大切。まるべく深刻な雰囲気にならないように気をつけ、本人の自尊心を傷つけないコミュニケーションを心がけること。これは介護者にとっては大きな負担でストレスになるかもしれないし、優しくなれないかもしれない。だが、全て困らせるためにわざとやっているわけではないということを忘れないでほしい。

 

プロの手を借りる

日々続く排泄ケアは、介護者にとって大きな負担になる。排泄というデリケートな問題を外に相談するのをためらう方も多いのだ。介護者自身が倒れてしまう前に、ショートステイを利用したり、ケアマネージャーに相談するなど、プロの手を借りることも考えてみるのも大切だ。

 

トイレは2階を使ってね!」とママに言われたもんだから、1階のトイレが気になってしょうがない。グミはママが居ない隙に1階のトイレのドアを開けた。きちんと掃除をしているせいか特に汚れもなく、ひどい臭いもなかった。けれど、ほんとずっとトイレ掃除しているんだなぁと。いつもは棚にしまっている掃除用具が丸出しで何個も足もとに置いてあった。毎日何回掃除をしているんだろうと思うと心が締め付けられる。そんなママもいつの間にか61歳。

次週に続く

 

《登場人物》

パパ:62歳 定年退職をし家でぐうたらしている。散歩が好き。ここ最近はテレビを延々と見ている友達のいない(少ない)初老

ママ:61歳 週5でパート。どこにでもいる主婦。なかなか行動に移せない派

グミ:32歳 娘。結婚して旦那と二人暮し。フットワーク軽めの行動派

旦那:33歳 かなり穏やかなタイプ

   :30歳 発言、行動できないタイプ。隣の県に住んでいて3歳の男の子のパパ

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この記事のライター UKANO 編集部

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