大学の学費の具体例と対策。今から考える進学にむけての貯蓄方法

May, 31, 2018

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年々上昇し続けている大学の学費

以前は国立大学は学費が安いことが当たり前でしたが、近年国立大学の授業料が高騰しています。
それは、国の財政が厳しいため、2004年に国立大学が法人化され大学への交付金が削減されたためです。
1990年~2015年の25年間に学費は19万6,200円と約6割上昇しています。

さらに追い打ちをかけるのが大学入学者の減少です。
国は平成31年度には国立大学は年間約93万円の学費になると試算しています。
私立大学も研究費などがかさむため年々値上がりしています。
そのため、今から対策をしておくことが必要です。

学費の高い大学ランキング

学費の高い大学は私立の医学部で、川崎医科大学、金沢医科大学、北里大学の順になっています。
学費上位3位までの医学部に通う6年間の総計や内訳はつぎのようになっています。

川崎医科大学の医学部

川崎医科大学は岡山県倉敷市にあり、手塚治虫のブラックジャックの卒業大学のモデルとなった大学です。
学生数約760人、医師国家試験合格率89%の大学です。

川崎医科大学の医学部の学費は4千555万円(6年)です。
平成30年度の学費納付金は、初年度の入学金200万円、授業料年間200万円、教育充実費650万円で初年度は合計1千050万円です。
次年度以降の授業料は年間200万円、教育充実費500万円次年度以降は年間の学費の合計が700万円となっています。

金沢医科大学の医学部

金沢医科大学は石川県にある大学で、20万冊の蔵書を有する図書館や18万平方メートルほどの広さを誇るグラウンドや体育館などの施設があります。
学生数996人の医学部と看護学部がある大学です。

金沢医科大学の医学部の学費は3千950万円(6年)です。
平成30年度の学費納付金は、初年度の入学金は200万円、授業料330万円、設備更新費170万円、教育充実費400万円で初年度の合計学費が1千100万円です。
2~4以降は授業料が年間330万円、設備更新費170万円、教育充実費100万円の年間の学費の合計は600万円、5年次は授業料が年間の学費が330万円、設備更新費170万円、教育充実費50万円の年間550万円、6年次は授業料が年間330万円、設備更新費170万円の年間の学費が500万円です。

北里大学の医学部

北里大学は東京都港区にある大学で、1962年に北里研究所創立50周年記念事業で設立されました。
白金図書館は有数の薬学・生命科学図書館として有名です。
総学生数7,978人と学生数が多い大学です。

北里医科大学の医学部の学費は3千890万円(6年)です。
平成30年度の学費納付金は、初年度の入学金が150万円、授業料300万円、施設設備費100万円、教育充実費350万円で初年度は合計900万円です。
次年度以降の5年間の合計の学費は2千990万円です。

学費の安い大学ランキング

学費の安い大学ランキング上位3校は美作大学生活学科、岡山学院大学人間生活学科、中国学園子ども学部で、全て岡山県にある大学です。
3校の4年間に通う学費の総額や内訳はつぎのようになっています。

美作大学の生活科学部

美作大学は、岡山県津山市にある大学です。
生活科学部には食物学科、児童学科、社会福祉学科があり、学生数909人で、陸上部や女子ソフトボール部は全国大会出場の実績をもっています。

美作大学生活科学部のなかでも安い学科は児童学科と社会福祉学科で、4年間で約420万円です。
平成30年度の学費納付金は、初年度の入学金が27万円、授業料85万円、施設設備費10万円、学外実習費60,000円の初年度の合計が101万円。
2年~4年の学費の合計は319万円となり、国立大学なみの学費です。

岡山学院大学の人間生活学部

岡山学院大学では、キャンパス全域に大容量で超高速通信ができるギガビットネットワーク「OWCNET」を構築しているため、大学各所にある構内情報通信網(LAN)でパソコンを使ってレポート提出ができるようになっています。

岡山学院大学の人間生活学部の学費は4年間で480万円です。
平成30年度学費納付金は、初年度の入学金が25万円、授業料49万円、施設設備資金45万円で初年度の合計の学費が119万円です。
次年度以降3年の学費の合計は361万円。

中国学園大学子ども学部

中国学園大学では、岡山市北区にある大学です。
学部は子ども学部、現代生活学部、国際教養学部があります。
子ども学部では子ども学を基礎にした教育、保育の専門的な知識などを学ぶ学部です。

中国学園子ども学部の学費は4年間で500万円です。
平成30年度学費納付金は、初年度の入学金は25万円、授業料50万円、施設費40万円、諸会費62,000円で初年度の合計学費は121万円です。
次年度以降3年の学費の合計は379万円になります。

大学の学費を準備する方法

大学の学費は医学部だと桁違いに多い学費を支払わなくてはなりません。
国立大学ならいいのですが、私立大学だとサラリーマンの年収ではやりくりすることが大変です。
大学の学費は早くから準備しておきましょう。

教育ローンを組む

教育ローンには、国の教育ローンと銀行などの民間の教育ローンがあります。
国の教育のローンは日本政策金融公庫がおこなっている教育一般貸付です。
融資限度額は子ども一人につき350万円以内(外国の短大、大学、大学院に6カ月以上在籍する資金として利用する場合は450万円以内)。

返済期間は15年以内ですが、母子家庭、父子家庭、世帯年収200万円以内または子供3人以上の世帯かつ世帯収入500万円(所得346万円)以内の人は、18年以内となっています。
貸付利率は1.76%の固定金利(母子家庭等は1.36%)の低金利です。
100万円を10年間の返済で借りた場合は119回払いの月額9,200円、総額109万4800円です。

民間のおこなっているものとして銀行系の教育ローンや信販系の教育ローンがあります。
銀行系の教育ローンは銀行によって異なり、銀行系では利率が3~5%、信販系では5~10%です。
信販系は審査に通りやすい反面、利息が高くなっています。

現行系の教育ローンは審査が通りにくいため受験シーズンになると審査がたてこみ、入学金支払いに間に合わないこともあります。
受験料を支払った時点でローンを申しこんでおくと間違いないでしょう。

奨学金制度を利用する

現在の大学生の半数は奨学金を利用しています。
奨学金制度には大学独自の奨学金制度や、新聞奨学生や日本学生機構があります。
例えば、大学独自の奨学金制度では、電気通信大学のUSC修学支援奨学金では入学時に20万円、2~4年間年間10万円支給されます。
新聞奨学生は新聞配達をしながら大学に通う学生に対して奨学金が支給される制度です。
大学の奨学制度のなかで利用が多いのは、日本学生支援機構の奨学金制度です。

日本学生支援機構の給付型奨学金や奨学金は無利子の第一種奨学金と、有利子の第二種奨学金の3種類があり、高校3年の間に申しこむことができます。
第1回の4月~6月には給付型奨学金と第一種、第二種奨学金が申し込めますが、第2回の9月~10月と第3回の11~12月には有利子の第二種奨学金しか申しこめません。
返さなくてもいい給付型奨学金を申しこむには、高校3年の第1回に申し込む必要があります。

給付型奨学金は給付金額は平成30年度で2~4万円で返済する必要はありません。
高校3年の予約採用のみで給付時期は大学入学後の4月ごろです。
ほかの奨学金や教育ローンも利用できます。
但し、成績や学力、収入の基準があります。

第一種奨学金は、平成30年度で月30,000円~64,000円の貸与ができます。
無利子で連帯保証人または保証料が必要です。
予約採用と在学採用の両方ができますが、学力、成績、収入の規準があります。
第二種奨学金は月30,000円~12万円の金額を選択できる制度で返済には利子がかかります。
同様に学力、成績、収入の規準があります。
予約採用と在学採用があり、第一種奨学金との併用ができます。

特待生制度のある大学に通わせる

大学によってスポーツができる人や、学業成績が優秀な学生に特待生制度を設けています。
特待生制度には学費の割引や免除があり、国立、公立、私立それぞれが独自の制度を設けています。
例えば、東京学芸大学の教育特待生制度では入学金および授業料を全額免除、教職奨学生年額40万円を貸与(教員または保育士に1年以上ついた者は返済を免除)学寮への優先入寮、および授業料を免除、ノートパソコンを4年間無償貸与となっています。

選抜方法としては一般入試の成績によって上位の成績の者から選ぶ方法や、別に試験を受けて選ばれる方法があります。
この特待生制度を利用すると大学の年間学費が抑えられるのです。

学資保険に加入しておく

学資保険では大学に入学する時期に満期保険金が受取れるような制度です。
また、最近は中学進学のとき、高校進学のときなどの時期にあわせてお祝い金が受取れる学資保険や、大学在学中に毎年年金として学資金が受取れる学資保険などもあります。

学資保険では契約者である親などが死亡した場合は、保険料の支払いが免除され学資金は予定通り支払われる死亡保障がついています。
また、オプションとしてこども保険をつけることができます。
こども保険の保障は契約者が死亡のときは毎年養育年金が支払われる育英年金、こどもが入院、手術のときは給付金が支払われる医療保障、こどもが死亡したときに保険金が支払われる死亡保障などがあります。

大学進学に向けた貯蓄を考えよう

大学進学の学費を抑えるには、奨学生制度や特待生制度などいろいろな方法があります。
奨学生制度と特待生制度の両方を利用できますし、第一種奨学金と第二種奨学金も併用ができます。
そのため、生活状況が厳しい人でも進学が無理だとあきらめてしまうことはありません。
しかし、ある程度は学資保険をしたりと今から大学進学に向けた貯蓄を考えておくことも大切です。

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