「ITパスポート試験」の勉強時間とは。独学で合格を目指す方法

「ITパスポート試験」の勉強時間とは。独学で合格を目指す方法

ビジネス 2018.05.31

ITパスポートを独学で勉強する

情報化社会といわれる現代で、ITに関する知識はあらゆる企業や組織で必要とされています。国家試験であるITパスポート試験を参考書を使い独学で勉強し、合格を目指しましょう。

ITパスポート試験とは

ITパスポート試験は、国家試験である情報処理技術者試験の一つで、もっとも基本的な試験です。試験範囲は広く、ITに関して幅広い知識が問われますが、独学でも合格が可能な試験となっています。

ITパスポート試験の試験概要

受験資格はないため、技術系の社会人、理系の学生だけではなく、事務系の社会人、文系の学生も受験することができ、全国47都道府県で開催されています。紙と鉛筆で解答するマークシート方式ではなく、マウスやキーボードを使って解答するCBT方式が採用されています。

ITパスポート試験の試験科目

ITパスポート試験の試験科目は、大きく分けて三つの分野に分かれています。一つめは、ストラテジ系(全体の35問程度)となり、情報関連の法規に関する知識や、企業活動、経営戦略等が出題されます。次に、マネジメント系(全体の20問程度)、情報システムの開発や運用に関する知識が出題されます。三つめは、テクノロジ系(全体の45問程度)となり、情報セキュリティやネットワークに関する知識が出題されます。この三つの分野を勉強することで、情報技術に関する基礎知識を得ることが出来ます。

ITパスポート試験の合格基準

ITパスポート試験は、満点を1,000点として以下の条件を満たすことで合格となります。

  • 総合得点が満点の60%以上
  • 各科目それぞれ満点の30%以上

受験年度によって合格のラインが変動することはないので、この二つを満たすように目指しましょう。

ITパスポート試験の難易度

合格率は40%~50%と比較的高く、ITに関しての知識がない方でも試験対策書籍などで勉強を行えば、独学でも合格することが可能です。難易度も、簿記3級と同じくらいの勉強時間で取得できるといわれています。
ITに関しての導入の資格となります。知識がない方でも時間をかけて、勉強することが合格への鍵となります。

独学で勉強する際の注意点

ITパスポート試験は、試験範囲が広く情報技術に関する基礎知識が問われます。ですが、決して難しい試験ではありません。独学でも試験に合格することが可能です。では、実際どのように勉強を行えばいいか、その注意点についてみていきます。

時間を掛けて勉強する必要がある

通信教育や、普段からパソコンを使っている人は2カ月ほどで合格することができます。普段からパソコンを使う職に携わっていて、ITの知識がある場合などは、1カ月ほどでも合格できるようです。
しかし、独学でITに関して1からの勉強となると、3カ月以上かかるといわれています。ITに関しての幅広い知識を得るためにも、時間をかけて勉強することをおすすめします。

出題範囲を絞るのが難しい

ITパスポート試験は、2009年より認定が開始された試験のため、試験としての歴史はまだ浅いです。また、ITパスポート試験は紙と鉛筆を使わず、マウスやキーボードを使って入力するCBT方式を採用していることと、試験範囲が広いこともあり、過去問から出題範囲を絞り込むことが難しい試験となっています。
その分、ランダムで問題が表示されるので、似た問題が出題されるときもあります。マウスを操作することで、前の問題に戻ることもできるので、時間をかけて解き進めましょう。

講義を聴くことができない

独学で勉強を行う際に注意すべき点は、講義を聴くことができないことです。講義では、要点や理解が難しい用語等はその場で丁寧に教えてくれます。そこが講義のよい点でしょう。
ITに関しての考え方等は、独学で勉強する際は、理解が難しい部分もあります。そういった点をテキストを読むことと問題を解くことで乗り越えていかなければなりません。余裕を持った計画を立てて、勉強していきましょう。

ITパスポート試験の勉強方法

ITパスポート試験は覚えるべき用語多いことや試験の範囲が広いことがわかりました。難しい、自分では合格できない、などと思われるかもしれません。ですが、試験で重要となる項目と余裕を持った計画で合格することが出来る試験です。では、実際に合格するにはどのような勉強を行えばよいでしょうか。

目標と期限を決める

独学で合格を目指すには、計画的に勉強を進めることが大切になります。公式サイトで3カ月先まで試験会場の予約ができるため、受験日を先に決めておきましょう。
試験前に慌てて勉強するのではなく、「この日までに参考書を読み終える」、「この日までに過去問演習を行う」といった計画を立てて、無理することなく進めて行きましょう。

テキストを用いて勉強する

目標を決めたら次は、テキストを用いて勉強します。知識がない方は理解が難しい用語がたくさん出てくると思います。ですが、その用語を一つ一つ調べながら進めて行くと、とても時間がかかります。その作業だけで、集中力が切れてしまい、勉強に身が入らなくなったり、挫折したりという人も多いと思います。
初めから全ての用語を調べる必要はありません。そういった用語は、問題を解くことで理解できる場合が多くあります。そのため、わからない用語は軽く調べる程度にして、分野別に分けて勉強するのではなく、テキストを最後まで読み進めて、全体の流れを掴むことにしましょう。

過去問演習を行う

テキスト学習により基本的な知識を得たら、実際に過去問を解いて勉強していきます。過去問は、公式サイトに公開されているので活用していきましょう。また、実際の試験はパソコンの前でマウスとキーボードを使って入力するCBT方式で行います。
公式サイトには、CBT方式を疑似体験できるソフトを公開しているため、試験当日に操作に戸惑うことがないようダウンロードして体験しておくことをおすすめします。出題範囲を絞るのは難しいですが、過去問演習はしておいて損はありません。合格を目指すためにも、ぜひ解いておきましょう。

分野別の学習ポイント

それぞれの分野で試験に出やすい項目があります。試験に出やすいということは、ITに関しての知識を得るために重要となる項目です。情報化社会といわれている現代で、ITに関しての知識や考え方は、いろんな職種、分野で切り離せないものとなっています。そのためにも、暗記するのではなく、理解しながら勉強を進めて行きましょう。
ストラテジ系では、PDCAの考え方、知的財産権、SWOT分析、PPM、コンプライアンスが出やすい項目です。次に、マネジメント系では、システム開発のプロセス、ソフトウェア開発モデル、内部統制、システム監査を重点的に勉強しましょう。三つめのテクノロジ系では、2進数の計算、暗号化技術の仕組、メモリや記録媒体の特徴、リスク管理などが出やすい傾向にあります。
ここで挙げたのは、項目の一部です。実際は他にもありますし、別の項目と組み合わせて問われる場合もあります。ITパスポート試験は、試験範囲が広い分、覚えるべき項目は多いです。参考書で重要項目といわれているのは、過去の試験を分析した結果から導き出している項目になります。そのため、参考書で取り上げられているそれぞれの分野の重要項目は最低限理解しておきましょう。

参考書選びのポイント

独学で勉強する場合、重要になってくるのは参考書になります。講義に参加しない独学での勉強は、理解が難しい用語等は参考書で調べないといけません。

参考書選びで重要となるのは、自分にとって理解しやすい内容であるか、試験によく出る重要な項目に関してまとめられているかです。理解しやすい内容というのは、人それぞれ違うでしょう。ですが、文字ばかりで書かれている参考書よりも、図形等でわかりやすくまとめられている方が独学で勉強する際には理解しやすいです。
また、参考書は最新のものを選びましょう。試験は常に新しいものが更新されていきます。参考書にも載っていない用語が出てきてから新しいものを買うよりも、あらかじめ情報が多く書かれている最新のものを買うことにしましょう。

ITパスポート試験合格に必要な勉強時間

ITパスポート試験は、「幅広い知識が必要」、「覚えるべき用語がたくさんある」といわれています。これを聞くとたくさん勉強しなければならないと思う方も多いと思います。では、実際ITパスポート試験に合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。

100時間というのが一般的

個人差もありますが、一般的には100時間~150時間程勉強する必要があるといわれています。これは1日1時間~2時間勉強する人で約3カ月勉強しなければならない計算になります。
ですが、あくまで一般的な話です。知識の差や使用する参考書によってもこの時間は変わってきます。では、知識がない人が合格するにはどのくらいの時間が必要なのでしょうか。

全く知識がない人が独学で勉強する場合

普段パソコンを使うことはなく、ITに関しての知識も全くないという方が独学で勉強するには最低3カ月、180時間以上必要だといわれています。一度にたくさんの用語を覚えなくてはいけないため、難しいと感じるかもしれません。
ですが、早く覚えるのがよいというわけではありません。重要なのは理解できているかです。単純に試験に合格するためだけに覚えるのではなく、新しい知識(ITに関しての知識)を手に入れるためにも、十分に時間をかけて理解を深めてほしいと思います。

通信教育を利用する場合

通信教育を利用する場合は2カ月弱、100時間程必要だといわれています。通信教育は要点がまとめられていたり、問題に対しての解説や、理解が足りていない部分の質問をすることができる分、独学で勉強する人よりも勉強時間が短くなっています。
こちらも、あくまで目安時間です。ITに関しての基本的な考え方は、覚えていて困ることはありません。時間をかけて勉強していきましょう。

IT関連の仕事をしている人の場合

IT関係の仕事に携わってる場合は1、2週間、30時間程で合格できるとされています。ITの知識がある場合は、1カ月程でも合格できるようです。
CBT方式の試験のため、出題される問題はランダムで表示されます。そのため、似たような問題も出てきたりします。用語をきちんと理解していれば、難なく解き進めることができます。

効率的な勉強法で合格を目指そう

ITパスポート試験は決して難しい試験ではありません。勉強開始の当初は分からない用語や、理解が難しい文章が多いでしょう。しかし、きちんと勉強をして、ITに関しての理解を深めることで知識がない方でも合格することが可能な試験です。資格を取るために暗記するのではく、理解をしながら進めて行きましょう。そのためにも、計画を立てて、自分に合った参考書を使い合格を目指しましょう。

この記事のライター UKANO 編集部

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