ブラック企業の体験談から学ぶ。特徴や自分でできる対策方法

April, 01, 2018

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体験談から学ぶブラック企業への対策

そもそもブラック企業の定義とは何でしょうか。
ブラック企業と呼ばれる定義があいまいであるため、自分が勤めている会社はどうなのか、判別がつかないケースが多いです。

厚生労働省はブラック企業のリストをホームページに掲載していて、掲載される基準は法令違反などを犯した企業となっています。
このような法律違反はもってのほかですが、会社に勤めていると目に見えない圧力を感じてしまうことはありませんか?

このグレーゾーンであったときの判別は非常に難しいものです。
ここで、体験談からブラック企業の実態を学んでみましょう。

知っておきたいブラック企業の特徴

ブラック企業は求人内容と実際が全く違う

募集広告には9時~18時と書かれていたのに、実際はそれ以上の時間働かなければならないことはよくあります。
残業がある場合は、求人広告に「固定残業代」を記載しなければならないルールが2016年に作られました。

そのため求人に書いていないはずの残業をさせている企業は、義務違反となります。
休日に関しても「週休二日」と書かれていたけれど、実際は隔週土曜日は出勤しなければならなかった会社なども義務違反です。

他に、給料が違っていることがあります。
「広告に載っていた内容は、研修後の給料です」などと言って、掲載していたより少ない給料で働かされることは少なくありません。

業務内容に関しても、内勤のはずだったのに営業をさせられていることがあります。
入社のときに求人内容と異なる部分がないかしっかりチェックの上、雇用契約書を必ず貰うことがポイントです。

パワハラやセクハラや暴言暴力は日常

「~ハラスメント」というさまざまな言葉が出来ていますが、これだけニュースなどで取り上げられてもパワハラ、セクハラ被害は数多く存在します。
上司から部下へパワハラ・セクハラを行うことで、本人や会社内にいる人たちにも嫌な雰囲気が伝わって険悪なムードに。

・人前で暴言や罵声を浴びせる。

・大量の仕事を押し付ける。おまけに「これも勉強のうち」や「こんなのも出来ないの?」と押し付けたことを正当化したり、相手に非があるような言い方をする。

・仕事をまったく与えない。

・個室で延々と説教する。
「お前はダメだ」と否定し続ける。

・「彼氏とどれくらい会ってないの?」など何度も聞いてくる。

・胸を触る。女性の上司から触られて嫌と言いづらい場合も。

・酔った勢いで2人きりになろうとする。

・「昔は20代のうちに寿退社するのが普通だった」と婚期に口出ししてくる。

これはほんの一例ですが、業務と関係のない内容での口出しなどはもちろん、業務内容に触れているとしても必要以上の注意などはパワハラ・モラハラに当たります。

また、女性は職場で謙虚さを求められる部分もあるため被害に合うことが多いです。

辞めていく人数とペースが尋常ではない

正社員であるにも関わらず退職者が多い企業は、ブラックの可能性が。
例えば社員を公平に取り扱わず、上司のお気に入りだけをひいきするような会社。
それ以外の人たちに大変な仕事を押し付けたり、外から見ていても扱いに差があります。
管理職も特に何をするわけでもありません。

そのため仕事を押し付けられた人たちはそのような現状に耐えかねて退職して行きます。
その穴埋めを誰かがやらなければならないため、その業務を誰かに押し付けられます。
その人がまた退職して…と、このように負の連鎖が起こってしまうわけです。

これは正社員だけではなく、アルバイトや派遣社員に関しても起こり得る事態。
勤続年数が短い人ばかりの職場は注意が必要です。

知っておきたいブラック企業あるある

ブラック企業では生活の場が社内になる

外回りをしていて定時近くに会社に戻りますが、戻ってからの書類の作成、上司への報告などをしているうちに結局定時どころか、終電まで逃す時間になってしまうことも。
帰れないため社内で夜を明かして、また次の日の業務が始まるため、社内が生活の場になってしまいます。

仕事とプライベートはメリハリをつけることが大切。
プライベートの時間にしっかりリラックスしておくことで心身ともに疲れが取れ、また次の仕事に打ち込むことができます。
ずっと会社の中にいると、横になったり食事をするにも社内であるため緊張感があり、思うようにリラックスできないため、疲れが取れずに翌日に差し支えてしまうことに。

同族経営ワンマン社長のブラック企業の実態

同族経営の会社に勤めていた人の体験談です。
ワンマン社長は起業し、社員を雇うまでに会社を大きくした実績があります。
その実力を過信しているため、自分の意に沿わないことは全て却下。
さらには会社のことを何も知らないような自分の息子を役職に抜擢してしまいます。

会社は自分が作り上げた財産でもあるので、息子に受け継がせたいのです。
長年勤めてきた社員にとって、こんなに理不尽なことはありません。

また、創業した一族にとって邪魔で気に食わない社員は排除されていきます。
どんなに功績を上げても出世させない、パワハラなど目に見えない圧力をかけて自主退職したくなるように仕向けます。

自分に都合の良い存在だけを見の周りに置きたいのです。
その結果、社内は社長の言うままに動くイエスマンだけが残ります。
言われるままにしか動けないため、上司であっても責任を取ってくれません。

ブラック企業は自社がブラックである事を否定する

ブラック企業に勤めている社員自体がブラック企業だと思っていないため、会社も今のままでも良いと判断してしまっています。
他の職場での勤務経験がなければ自社の労働環境を比較する対象が無いため、今の環境が普通だと思い込んでしまうのです。

労働環境は言葉では伝わりにくく、自分が実際に勤めることで感じるものがあります。
他の仕事場に移ったことで以前の職場がブラック企業だったと気付くくケースも少なくありません。

多くの会社でサービス残業が減らないこと、パワハラ・モラハラなどが問題視されても無くなることがないのは、働いている社員が当然のこととして受け入れているからです。
仕事漬けで忙しい毎日を送っていると外部との接触も減り、ますますブラック企業の労働環境が日常化して行きます。

ブラック企業であるサインを見逃さない

何故か勤続年数の長いベテランがいない

通常の会社は、社員の年齢層はバラバラになります。
年配の社員も若い社員も偏らずバランス良く配置されるものです。
ブラック企業は若い人が多く、中堅、ベテランの社員が0の会社も少なくありません。

このような事態が起こるのは、中堅やベテランの社員を解雇しているから。
長く勤めているとその分人件費がかかるため、早めに退職させるのです。
そのため若い人ばかりの会社はブラック企業である可能性が高いかもしれません。

逆に、ベテランの社員ばかりが多く集まっている会社もブラック企業である可能性があります。
若い人はすぐに新しい仕事を見つけるため、早めに見切りをつけて退職してしまいます。
年齢が高くなると転職するのは難しいため、会社がブラック企業であることをわかっていながら、しがみつくしかないのです。

ブラックは運送業だけじゃない?ほかの職業はどうか

ブラックなイメージが多い運送業ですが、ほかの職業でもさまざまなブラック事情があったりします。
職業別のブラック事情を見ていきましょう。

運送業界

以前は走った分だけ収入があると言われたため、寝る間も惜しんで仕事をする人がいました。
そのせいで何度も死亡事故を起こしてきたため、現在もブラック企業のレッテルを貼られています。
車両が古い、従業員の人数が少ない会社は要注意です。

保険業界

歩合制が多く、アポを取らずに家庭を回る会社も。
成約ノルマがあり、このノルマには仕事以外の時間も左右されることに。
達成するために家族に保険に加入してもらう人もいます。

IT関係

ブラック企業を題材とした映画の会社もIT関係でした。
顧客のプログラムに不良が出た場合すぐに対処しなければならないため、徹夜で残業しなければならないことも。

アパレル

季節を先どった新しいアイテムを身に着けて接客しなければならならないため、その分のお金がかかります。
ノルマがある会社も多く、華やかなイメージとギャップがあります。

飲食店

ニュースで過労死がよく話題になっています。
人手が足りていないため社員に負担がかかる上にノルマ、客とトラブルに巻き込まれることも多いです。

ブラック企業を辞める為に必要な事

絶対に辞めるという強い意思が必要不可欠

ブラック企業は人が定着しないため、常に人員不足の傾向があります。
そのため、退職の申し出を受けなかったり強く引き留められることも。
嫌味を言う人や辞めさせてくれない会社もありますが、絶対に屈してはいけません。
ここで諦めると、一生ブラック企業に勤めなければならなくなります。

思い直したところで裏切り者のレッテルを貼られて、風当たりがますます強くなることも。
一度退職の思いを伝えたら、貫き通しましょう。
また、「退職したいのですが…」と言うと「だめ」と返されてしまうことも。
「退職します。
お世話になりました。
」のように、このくらい強気で伝えましょう。

労働基準監督署への相談は証拠資料を準備する

・毎日の長時間労働
・給料などが支払われない
・危険な場所での仕事
・労災がない

このようなことがあったら、労働基準監督署に報告すると改善を促してくれます。
そのためには、ブラック企業である証拠を用意しておきましょう。
証拠がなければ実際に調査に入ってもらえなくなります。

例えば上司から毎日暴言を吐かれている場合、声を録音しておきましょう。
窓口に相談するのもいいかもしれません。
緊急性に応じて会社を調査して、違法性があれば是正勧告します。

ブラック企業の実態を知れば対処法は得られる

ブラック企業にずるずると在籍し続けないためには、早めに気付いて対処することが大切。
異常だと思ったら受け入れてしまわずに、友達や家族に相談してみましょう。
仕事内容が自分のやりたかったことである場合、労働環境に目をつぶってしまう人もいます。

しかし、その企業は社員のことを大切に思っていません。
そんな会社で無理に働き続けるより、もっと良い環境を見つけて実力を発揮できるほうが有意義です。
「この会社のために頑張りたい」と思えるような環境を見つけましょう。

 

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