契約社員と正社員のメリットとデメリット。違いを知って賢く働こう

April, 01, 2018

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契約社員と正社員の違いが今ひとつわからない人は必見

企業の従業員である社員。
昔は社員といえば正社員のことを指していましたが、最近では正社員以外にもいろいろな名称を耳にするようになっています。
そのうちのひとつに契約社員があります。
契約社員と正社員の違いを知らない方も多いのではないでしょうか。
同じ会社でも給料は違うのか、働く量は違うのか、これから仕事を始める方も、転職する方も知っておきたい正社員と契約社員の違いを見ていきましょう。

契約社員と正社員の給与とボーナス

契約社員の方が給与が高いと考える向きもありますが実際のところ契約社員の給与はどうなのでしょうか。
契約社員と正社員では、給与形態に違いがあります。
その違いをみていきましょう。

契約社員は日給や時給だが正社員は月給

仕事をするうえで重要な給料ですが、給料面の差としては月給の額に違いがあるのが一般的で、正社員のほうが高く、給料の計算方法にしても正社員は月給、契約社員は日給や時給というケースが多いです。
契約社員の方が給料が少ないですが、業績次第で給料をアップしてくれる会社もあるので、契約社員で働くには契約内容が重要になってきます。

正社員はボーナスの支給がある

正社員に支給される夏季・冬季のボーナスは、契約社員にも支給されるケースもありますが、ほとんどの会社では契約社員の多くの方はボーナスをもらえません。
個人の業績に応じた「業績賞与」や会社の業績がよかったときに払われる「決算賞与」に関してはもらえないケースがほとんどになります。

契約社員に支給されるボーナスは企業によってもさまざまですが「約束年収額」があらかじめ提示される場合が多いです。
正社員に支払われるボーナスの平均は大企業だと基本給の2.5カ月分、中小企業だと基本給の1カ月分が多いようです。

契約社員と正社員の働き方の違いこんなにあった

契約社員と正社員には雇用契約に差があるわけですが、それに伴って待遇面でも、働き方にも大きな差があるのが一般的です。
待遇面での違いを見ていきましょう。

契約社員は原則3年雇用だが正社員は定年までの雇用

正社員の場合は、雇用契約時点では雇用期間を決めません。
解雇になったり自ら退職したりしない限りは定年までずっと働き続けることができます。
契約社員は、雇用契約の定めた期間中だけ働き、契約期間が終了した時点で更新しなかった場合、別の職場へ移動することができます。

この契約の形態を有期雇用契約といいます。
労働契約法では、契約社員の契約期間は最長で3年間と定められています。
つまり、契約社員はずっと同じ職場に縛られることがない反面、契約の更新がない限り、働きたくても働けないという特徴があります。

契約社員の業務時間は自分に合うものを選べる

契約社員は、雇用契約ごとに勤務時間が定められているので、自分のライフスタイルに合った業務時間を選ぶことができます。
企業によっては個別に相談のうえで個人に合った時間帯を設定の上、契約することも可能です。
パートやアルバイトの場合、基本的にシフト制や契約時に交わした限られた時間内でしか働けませんが、それに対して契約社員の契約条件次第では、フルタイムで働くことも可能です。

正社員は原則として副業不可

雇用契約書(労働条件通知書)でも難しい言葉などが書かれていることも多く、よくわからいけれど契約している方も多いのではないでしょうか。
直接雇用契約とは派遣会社などを通さずに会社と労働者が雇用の契約を交わすことです。
正社員の多くは会社と雇用契約を結ぶことになります。
一般的には複数の企業で雇用契約を結ぶいわゆる二重契約をすることができません。
雇用契約書(労働条件通知書)の取り交わしは、法律上の義務になります。

正社員は転勤の可能性もある

契約社員は雇用契約で勤務地を明記している場合には、勤務地が変わることはありません。
企業によってはこれを明確にして地域限定職と打ち出すところもあります。
しかし企業によりますが、正社員は勤務地を限定しないで働くことが一般的です。
転勤を命ずる場合があるとあればこの条件を受け入れて就業となるので、転勤を断ることは非常に難しくなります。
断れば懲戒免職の可能性もあります。

正社員には昇給や昇進がある

正社員で就職した場合、毎月4月に定期昇給が行われます。
就業規則で定められた昇給標や賃金表に従い、所属の課長や部長が社員を査定します。
査定に応じて社員の給料が昇給します。
定期昇給は、昇格によって行われます。
昇格とは役職が付く意味ではなく、賃金表上の格が上がることを指します。
格が上がることで給料が増えるのです。
また、昇進でも昇給します。
昇進の場合は基本給ではなく、係長や課長補佐といった役職につくことによる昇給です。

一方、契約社員は昇給制度にしても正社員のように毎年きちんと上がっていかないということも多いです。
昇進も役職制度の蚊帳の外においておかれることがほとんどで、仮に役職があっても一定レベルまでしか行けないことが多いです。
契約社員だと再契約しても、給与査定が行われる企業もありますが、ほぼ同じ条件で更新されることが多いです。

契約社員だと合わなければ契約更新しなければいい

契約社員は有期労働契約となっており、契約期間満了となると契約更新して継続勤務することと、合わなければ更新せずに退職するというどちらも選べる自由があります。
契約期間がきまっているので職場を変えたいと思ったときに、正社員に比べ容易に退職行動を進めやすいのです。
いろいろな企業でさまざまな経験を積みたい、留学や起業、結婚、出産などいろいろなライフプランがあるため数年で退職する予定という人はあえて契約社員を選んでみるとよいかもしれません。

 

契約社員と正社員の福利厚生

契約社員として働く場合、正社員との違いについてはよく理解しておいた方がよいでしょう。
いくら同じ会社に直接雇用されているといっても、会社によっては大きな違いがあります。
給与だけではありません。
福利厚生にも差が付けられていることが多いのです。

契約社員でも社会保険に加入できる条件

企業で加入する社会保険は、労災保険、雇用保険、健康保険、国民年金、厚生年金、介護保険となります。
労災保険は労働者負担がないので加入したとしても給与から天引きされません。
ただし、業務上に怪我や事故をすれば適用となり、企業を通じて労災保険の給付申請をすることができます。

また、介護保険は40歳からの加入となるのでそれよりも若い契約社員だと加入はありません。
契約社員の雇用保険加入については1週間の所定労働時間が20時間以上であること、31日以上引き続き雇用されることが見込まれることが条件になります。
バイトやパートと比較すれば所定労働時間は長いことが多い契約社員ですから、普通に考えれば雇用保険は加入となることが多いでしょう。
加入していると条件を満たせは退職後に失業保険を受給できるようになります。

また、健康保険や厚生年金といった社会保険については従業員数が501人以上で、給与が88,000円以上で、さらに勤務期間が1年以上またはその見込みがあるというすべての条件を満たせば週20時間以上の労働時間で社会保険の加入義務があるということになります。

住宅手当は正社員のみ

住宅手当は家賃の一部分を会社によって数千円から5万円以上も支給する場合もあります。
現金として支給されるのですから労働者にとっては非常に大きなものです。
ただ、その住宅手当の支給要件が正社員に限るというのがよくある話なのです。

家族手当は契約社員で扶養していても支給されない

家族手当とはその社員が扶養している家族に応じて、会社が主には生活を支援する目的で基本給とは別に支給する手当のことです。
家族手当は不要配偶者の人数によって決定されます。
家族手当も住宅手当同様、現金として給料に上乗せされるものですが、契約社員の場合だとたとえ扶養している人がいても支給されません。

契約社員の交通費支給には上限がある

正社員は交通費全額支給なのに、契約社員は交通費がでない場合が多いです。
出たとしても上限があって一部のみなどという会社もあります。
交通費は出て当然と考えている人も多いかもしれませんが、支給することは義務ではないのです。
そのため、自宅から離れた職場で働いてしまうとかなりの負担になってしまうことがあります。

契約社員では退職金がないのがほとんど

退職金制度は法律で定められた義務ではありません。
そのため、制度は企業によって異なっています。
契約社員の場合は、短期間で離職する契約のため、退職金が出ないことがほとんどです。
ただ、会社によっては、契約社員にも満了金という名目で支払われることも稀にあるようです。
正社員でも退職金制度が確立していないケースはありますので、よく確認が必要になります。

 

契約社員と正社員のメリットデメリットを比較

契約社員と正社員のメリットとデメリットはどんなものがあるのでしょう。
ここではメリットとデメリットを見ていきましょう。

契約社員は入社しやすいが長期雇用は難しい

契約社員は正社員と比べると採用試験に受かりやすいです。
それは会社として採用のリスクが低く、負担が少ないからです。
契約社員であればミスしてばかりいる従業員は契約更新しなければいいだけでです。
そのため採用するときも、とりあえず採用してみようというレベルで採用ができるのです。

契約社員の給与形態は、時給制や月給制、日給制などさまざまです。
約束年収額による一定の月給支給も一般的です。
どの給与形態であっても基本的に時間外労働はサービス残業扱いとなる可能性があります。
そのため、必要以上に責任を感じることなく定時で帰りやすいといったメリットもあります。

ただし、契約社員の1回の契約期間は最長で3年間です。
契約更新されなかったら事実上の解雇となります。
労働者が会社に残りたいと申し出ても退職を余儀なくされるでしょう。

正社員は安定しているが業務命令には従わなければいけない

給与や昇給、ボーナス、退職金、福利厚生など、金銭面、待遇面を考えるなら正社員の方が安定した生活が見込めるでしょう。
正社員であれば、どんなにミスをしてもよほどのことがない限りクビにできません。
だから採用してしまったらその従業員が自分の意志で退職するまで、どんな社員であっても面倒を見なければいけなくなります。

しかし、正社員としての働き方は拘束時間が長く、業務も特定の分野に偏ることが多いでしょう。
正社員でいると、仕事の量に応じて企業で決められている労働時間以外にも残業をしたり、時には休日出勤をする必要が出てきてしまいます。

また、日本の企業に関しては配属の仕組みから自身が希望している仕事に関われないことも多く、苦手な仕事や興味のない仕事を無理にこなしているという方が少なくありません。

あたなに合った働き方で賢くお仕事しましょう

プライベートも充実させたい、まだ将来の目標が決まってない、または目標に向けて経験を積みたいという方には、仕事とのバランスを取りながら将来に向けて取り組める契約社員が合っているかもしれません。
多少の時間がかかっても、将来のことを考えれば正社員を目指して就職活動をするとよいでしょう。
ライフスタイルや目標など、自分が大切にしているものは何かしっかり考えたうえで自分に合った働き方を選びましょう。

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