契約社員と正社員はどう違うのか。働き方を理解して自分に合う選択を

April, 01, 2018

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契約社員と正社員はこんなに違う

正社員が「残業が長引いて友達と食事の予定があったのに行けなくなった」となる一方で、契約社員は「時間通りに終わって帰りはゆっくりウィンドウショッピング」と楽しむ余裕が。
また、正社員がボーナスを使って旅行に行く一方で、契約社員はボーナスは無く家でのんびり過ごしたり。

こんなふうに、契約社員と正社員ではライフスタイルに違いが出てきます。
他にも金銭面や待遇面でも違いがある契約社員と正社員。
詳しく違いを見ていきましょう。

正社員とは違う契約社員の働き方

正社員の勤務は転勤があったり、残業があったり、出張があったりと、勤務する場所や時間が変わることもしばしばです。
一方、契約社員は勤務場所や時間が変わることはあまりありません。
書面で勤務場所・時間はきちんと定められており、契約した以外のことは契約社員は行えないからです。
正社員と契約社員ではかなり異なる働き方。
具体的にはどこが変わるのか、次の項目でお伝えします。

雇用期間が決まっている

最大の違いは、契約社員の場合は「雇用期間が決まっていること」です。
正社員の場合は雇用期間が決まっていないので、基本的には定年の60歳まで働けます。
解雇されたり転職をすることがなければ、何十年と同じ会社にいられます。

契約社員の場合は、始めに契約を交わす時点で「何年間、もしくは何カ月」という雇用期間を決めています。
雇用期間が終わりに近づくと、契約更新をするか話し合い、継続する場合は書面を交わす形です。
契約社員として働いていると不安になるのが、更新されないリスクがあること。
「次も続けて働きたい」とこちらが思っても、会社の業績が悪く更新できないということもあります。

契約ごとに業務時間が決まっている

契約社員は、業務時間も契約で定めています。
「何時から何時まで、どういった業務を任せる」というものです。
そのため、契約で定めた業務時間以上に働くことはありません。
「子育てがあるから16時以降の勤務はできない」「介護があるから午前中は働けない」など、契約社員は自分に合った時間を選べるのです。

急に業務をいい渡されて残業し、予定が崩れてしまう正社員とは違う点です。
ただし、雇用契約のときに「残業を頼むことがある」と契約していた場合は、残業が発生する契約社員もいます。

二重契約ができる

基本的に、正社員は二重契約をできません。
「もう少し収入がほしいから休日に違う会社で働く」というような正社員の副業をほとんどの会社が就業規則で禁止しています。

しかし契約社員の場合は、副業として他の企業でも働けるメリットがあります。
契約書で「週に何回・何時間働く」ときっちり決まっているので、それ以外の時間を他の会社での勤務に当てられます。
複数の会社で働いてスキルアップしたいという人は二重契約できる契約社員の働き方はピッタリです。

契約満了時まで昇給が無い

長く働いていると昇給を期待できるのが正社員。
働いていれば少しずつ給与は上がっていく正社員の一方で、契約社員は書面で定めた給与から昇給されることはあまりありません。
契約社員が昇給できるかどうかは、契約の更新時に交渉で決まります。
それまでの契約期間で成果を上げ、「これだけの成果があるので昇給してください」と交渉すれば昇給できる可能性があります。

自分から働きかけなくても仕事ぶりを評価してもらえる正社員とは異なり、どんなに成果をだしても契約満了時までは昇給が無いのは大きなデメリットです。
交渉術や自分からいい出す勇気も必要になるでしょう。

退職金がない

退職金について定められた法的な制度は無いですが、ほとんどの会社で長く勤めた正社員には退職金がでます。
しかし契約社員は雇用期間が短いことが多く、ほぼ退職金はでません。
そのため雇用契約書にも退職金に関する記述は書いていません。
契約社員には退職金やボーナスも出ない会社が多いですが、そのかわりに基本給が正社員よりも高くなっているところもあります。

正社員になれる可能性がある

契約社員を雇う会社の中には、正社員雇用制度を設けている会社があります。
この制度を利用して会社の試験に合格すれば、契約社員から正社員になれることも。

ただし注意したいのが、正社員雇用制度は存在しても実際に正社員として採用された人がいないという会社が存在すること。
そういった会社では、正社員雇用制度を使っても正社員になれる可能性が低いです。
いずれは正社員になりたいと考えているならば、確実に確かめておきたい点です。
契約社員として面接を受ける際などに、正社員雇用制度で採用された人がいるかなどの実情を確かめておきましょう。

契約社員は5年後に正社員になれるか考えるべきこと

契約社員として同じ会社に5年以上働くと、無期転換ルールという制度を利用できます。
これを利用すれば契約社員から正社員になれるのでしょうか。
働いていくうえでの注意点や考えるべきことを次の項目でお伝えします。

5年後は無期契約社員になる

労働契約法が改正され、無期転換ルールは2013年から始まりました。
5年以上同じ会社で働くと、契約期間に定めがあったものを定めをなくすことができるルールです。
契約社員で働いていると契約更新されるか不安がつきまとうものですが、無期転換ルールを利用すればこの不安から開放されます。

ただし注意したいのが、契約期間が無期になるだけで「正社員ではない」ということ。
業務時間が決まっていて自分に合った時間を選べたり二重契約できるメリットはそのままですが、代わりに正社員なら期待できる昇給や退職金はありません。

会社によっては無期契約社員用の制度や就業規則を設けているかもしれないので、無期転換を申し出る前によく確認しておく必要があります。
もしくは、会社で無期契約社員になる一人目だった場合、無期契約社員用の制度を一緒に作れる可能性も。
変化に柔軟な会社ならありえるので、無期契約社員用の制度を作らないか自分から申し出て見るのもよいでしょう。

5年後に契約更新されない可能性

無期転換ルールを利用するには5年以上同じ会社で働く必要がありますが、継続勤務期間が5年に達する前に雇い止めされてしまう可能性もあります。
企業が無期契約を避けるためです。
無期雇用転換は2018年4月に初めて行う人たちが現れる新しい制度。
「無期契約社員用の制度を整えるのが面倒」「新しい制度で生まれる変化に対応できない」という考えがある会社だと雇い止めされるかもしれません。

しかし、雇い止めには合理的な理由が必要であり、理不尽な雇い止めは違法。
正当な理由のない雇い止めは無効にできることもあるので、おかしいと思ったら主張することも大切です。

無期契約社員になるリスク

無期契約社員になれたら契約更新があるかという不安から解消されますが、気をつけたいリスクもあります。
無期転換ルールを利用すると変わるのは契約期間に定めがあるかどうかということ。
無期契約社員になれたら条件が向上されるわけではありません。
契約条件維持で給料が上がらないリスクが有ります。

期間に定めのある契約社員なら契約更新の際に交渉できますが、無期契約社員になると昇給交渉などを行う機会がなくなることに。
契約条件を向上させたいから無期転換を申し出るというのは間違いです。
会社に無期契約社員用に制度を設けているか、契約条件に変化はあるのかきちんと確認しましょう。

無期契約社員になるメリット

無期契約社員になる最大のメリットは契約に期限が無いことです。
有期契約社員のときに感じていた「次も続けて契約更新してもらえるだろうか」という不安から開放されます。
また、契約社員のときと条件が変わらない場合は「責任の重い仕事は任されない」というメリットも。
激務に追われることなく、雇い止めの不安に襲われることもなく、無期契約社員なら働けます。

違いを理解して自分に合った働き方をしよう

正社員として働かなくてはいけないという決まりはありません。
激務に追われて限界を感じるなら正社員から契約社員に変わるという働き方もあります。
自分がどういうスタイルで生きていきたいのか、契約社員と正社員の働き方の違いを理解して、自分に合った働き方を選択するのが一番。

「契約社員になってみたけどまた正社員になりたい」「契約社員の条件のまま、雇い止めの不安から開放されたい」と思うこともあるでしょう。
自分の希望を叶えられる会社かどうかが一番大切です。

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