正社員の定義とは何か、他の非正規雇用形態と一体何が違うのかを比較

April, 01, 2018

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正社員とは一体どんな働き方なのか

ノマドやクラウドソーシングなど新しい働き方が生まれるなかで、終身雇用の崩壊や、大企業の倒産などこれまでの常識が大きく変化してきています。多様化する雇用のあり方のなかで、あらためて正社員とは一体どんな働き方のことをさすのでしょうか。正社員と契約社員、派遣社員、パートタイマー労働者を比較してみて、それらの違いを通して、それぞれの働き方のメリット・デメリットを見てみましょう。そして、自分に合った働き方はどんな形態なのか考えてみましょう。
 

正社員の正式な定義とは

会社員といわれてまず思い浮かぶのが正社員。正社員とはどんな働き方をさすのでしょうか。まず、正社員とは何かからみていきましょう。

正社員の法律的な定義は存在しない

正社員と言われるとどんな人をイメージするでしょうか。週5で働いて、有給があって、残業手当や休日出勤など休みはとれても自分の時間を自由にできる働き方とは遠いところにあるのではないでしょうか。
しかし、日本の法律において、正社員とは何かという明確な定義をされた概念はありません。一般的に、会社員や社員、正規社員、正規職員などを総合して正社員と一般的に呼んでいるのが社会に浸透しているだけなのです。時代の流れの中で1980年にパートタイム労働者が増えたことから非正規雇用社員と区別する形で生まれた言葉です。それまでは一般的に社員と呼ばれていました。

一般的にフルタイム勤務で雇用期間に定めがない

では、そんな正社員とは何かですが、一般的には一日8時間のフルタイム勤務で、雇用する期間に定めがない、いわゆる終身雇用による契約を雇用する会社と直接した労働者をさします。フルタイムというのは労働基準法で1週間40時間、1日8時間の労働が上限として原則決められていることから、職場で決められている労働時間を全時間帯で働くことで、正社員の多くがフルタイム勤務をしています。
終身雇用も法律で決められているものではなく、会社が雇用期間を定めない契約をすることが一般的になったため浸透しているもので、不当に解雇されることなく定年まで勤めることが保証された制度です。直接、勤務先と雇用契約をしていることも一般的に正社員としてみられる条件となります。

正社員雇用か面接時に確認することが大切

もし、自分が就職活動や転職活動をしている中で、正社員とは何かを知っていれば、面接時に確認できます。いわゆる正社員を希望していて、求人をみて応募したにも関わらず、契約段階になったら契約社員だったりすることがあるかもしれません。
採用前に人事の心証を悪くしたくないでしょうが、上手な言い回しで正社員雇用なのか、契約期間や労働時間、賃金などは面接時に確認することが大切です。

正社員と非正規社員の違いは何か

正社員とは違う社員があります。一般的に非正規社員と呼ばれる人たちをさします。次に正社員と非正規社員の違いについてみていきましょう。

契正社員登用制度約社員と正社員の大きな違いは雇用期間

契約社員とは一般的に、雇われる会社との雇用契約時に契約期間が決まっている社員です。雇用期間の終了時に、契約の更新をしなければ別の企業に転職もできます。反面、企業から契約の更新がない場合、失業することになります。
いわゆる正社員は、雇用期間に定めがないため、雇われる会社に雇用されれば、解雇または退職をしなければ、その企業を辞めることなく定年まで働き続けられます。正社員も契約社員も雇用する契約は勤務する企業と直接行います。労働条件や就業規則は勤務先の企業の規則に従って働きます。どちらも雇用する契約は勤務する企業と直接行います。労働条件や就業規則は勤務先の企業の規則に従って働きます。

派遣社員と正社員の大きな違いは雇用会社

正社員と派遣社員の違いは雇用する契約をする会社が違います。
派遣社員は人材派遣会社に登録し、紹介された派遣先で勤務がはじまると人材派遣会社との雇用契約をしたことになります。派遣先の会社での出退勤の管理や、給料の支払い、福利厚生は人材派遣会社が担います。契約期間が終了すればそこでの仕事は終わります。また、派遣先の会社に能力が相応しくないと判断された場合は、契約を打ち切られることもあります。
正社員は勤務する企業と雇用契約を直接するので、一度就職すれば仕事が満足にできない、能力が足りないなどの理由で解雇されることは一般的にありません。企業による研修やOJTなどの教育を受けながら、仕事の能力を高めて成長していくことができます。
派遣社員は基本的に教育機会を企業から提供されることはありません。自らの能力を商品として企業に雇われる派遣人材は仕事を通してスキルを身につけるだけでなく、研修や講習などを受けて自分に投資をしてスキルを磨くことで必要とされる人材に成長していく必要があります。

パートと正社員の大きな違いは雇用時間

パートと正社員とは労働時間に違いがあります。先ほど、正社員が正規の週5日1日8時間労働であることを書きました。パートタイム労働者は正規の時間より短い時間を働く短時間労働者です。子育て中の主婦(夫)などをはじめ、日中3~4時間程度の労働をする働き方です。
2015年から保育園や幼稚園を利用するにあたって、週4日以上、1日4時間以上の場合は、保育短時間の認定をするようになり、パートでも保育園に預けやすくなりました。

正社員のメリット

日本の労働者の約60%を占める正社員。そのメリットはどんなものがあるでしょうか。

長期間安定して働くことができる

正社員は終身雇用により職を失くすことなく安定して給料を得ながら働くことが可能。また労働契約内容により一定の昇給をしながら、企業の中で成長をしていくことができます。解雇についても不当な理由による解雇は法律で禁じられているため、余程のことがない限り会社から解雇されることはありません。自主退職をしない限り働き続けることができます。
非正規雇用の場合は、雇用契約期間を過ぎれば、更新されない限りそこでは働くことができなくなるのです。さまざまな企業で自分のスキルをいかして働きたい場合や、プライベートを重視して仕事とのバランスを取りたい人には非正規雇用が向いています。

福利厚生が充実している

非正規社員と正社員とは福利厚生の面でも違いがでます。福利厚生とは法的に定められているものと企業が独自に定めているものがあります。法定福利厚生は社会保険料(雇用保険・健康保険・介護保険・労災保険・厚生年金保険)の負担、児童手当の事業主負担があります。
企業が定める法定外福利厚生には住宅手当や家賃補助、交通費、家族手当、健康診断補助、社員食堂、育児休暇、制服補助、祝金などがあげられます。また、レジャー施設やレストランなどでの割引が得られる福利厚生サービス会社と提携している企業も多いです。
企業によって内容は異なりますので、就職活動する前に社会保険がついているのか、福利厚生がどうなっているか確認することが大切です。契約社員の場合福利厚生がない場合がありますし、派遣社員は登録した人材派遣会社によるので基本的に福利厚生はないと思ったほうがよいでしょう。

社会的信頼が厚い

社会人になれば車を購入したり住宅を購入したりと生活に合わせて大きな買い物をする機会が増加する傾向に。そんなときに現金で購入することが難しい商品はローンを組むことになります。一番大きな買い物である住宅購入に際して、住宅ローンを組む場合、正社員であれば社会的信頼性が厚いことから借りる審査が通りやすくなります。非正規雇用であれば審査を受けることも難しい場合もあります。
また、インターネット時代にクレジットカードを持つのにも、正社員という社会的信頼性から各種カードの審査を受けることも持つことも可能。現代においてクレジットカードがないと、スマホを持つことすら難しいです。
子どもがいるなら保育園の入園審査でも、正社員なら配点が高く、預けられる確率が高いです。多くの自治体でフルタイムは10点、短時間は7~9点などの配点が見られます。子どもを預けて働こうと思っているなら、自分の住む役所のホームページや電話で調べて、正社員と非正規社員でどれくらい違うか確かめてみるとよいでしょう。

賞与や退職金がある

正社員は賞与や退職金がもらえることも大きな特徴です。派遣社員には退職金はありません。賞与についても基本的にはなく、条件付きな場合が多く人材派遣会社によるので、現状はあまり期待できません。契約社員に関しても、労働契約に賞与や退職金が明記されていればもらえることもありますが、基本としては賞与や退職金はありません。正社員でも労働契約や就業規則に賞与や退職金がどのように明記されているか確認することも重要です。

正社員のデメリット

逆に正社員であることによるデメリットはどんなものがあるでしょうか。

長期休暇が取りにくい

正社員はフルタイムで働く上に責任が重く、取引先や事業内容などの関係もあって長期休暇が取りにくいことがいえます。まわりも一緒に休むゴールデンウイークやお盆、正月など旅行代の高いシーズンにまとまった休暇をとることになりがち。それでも5日や7日とることができればよい方で、1カ月の長期休暇などをとれる企業はまだまだ少ないのが現状です。
新しい会社などでは、福利厚生の一環として長期休暇やフレックスタイムなど働く人に合わせた勤務形態を採用する企業も増えては来ています。

残業や休日出勤がある場合も

正社員は業務上や取引先との関係などから残業や休日出勤をする必要がある場合もあります。休日のイベントや取引先へのプレゼン資料の作成、請求業務など、正社員としての責任の範囲で超過勤務が必要。非正規雇用なら原則として時間での契約になるので、プライベートとのバランスをとることが可能ですが、正社員ではプライベートな休日に仕事をしなければならないこともあります。
残業の場合は残業手当がどうなっているのか、休日出勤の場合は、振替ができるかなど、就職に際してはチェックしておくとよいでしょう。

異動や転勤がある

正社員となれば人事異動がつきものです。組織の活性化のために、部署の異動や出向、転勤などによって社員の働き方が変わり、組織に変化が出ることで企業がマンネリ化しないための対策でもあります。最近では地域限定正社員や職務限定正社員など条件付きでの正社員雇用などが厚生労働省を中心として推進されていて、人事異動による負担を軽減して人材確保に力をいれる企業も出てきています。
ちなみに、「異動」は「移動」はなく、異なる働き方をすることを意味していて、昇給や降格も異動にあたります。

正社員と非正規社員どちらがよいのか

今度は正社員と非正規社員でそれぞれの働き方にあった人材についてみていきましょう。

安定した職場を求めるなら正社員

正社員な安定した職場で研修や教育を受けながら、企業と共に成長していき、充実した福利厚生を得ながら定年まで勤めあげることができます。非正規雇用と違い、日本では正社員に充実した教育制度を設けている企業が多いので、専門性を高めることや技術を一から身に着けることができます。一方で、プライベートと仕事のバランスをとることがなかなか大変な面もあります。

他のライフプランがあるなら契約社員

契約社員なら、例えばあなたの将来設計の中で、数年後に留学することを決めていて、将来の目標に向けて、経験を積める企業との契約をして自分を高めることができます。また、結婚をして出産を控えていたり、産後だったりする場合に、これまでしてきた仕事の経験を活かして契約社員になったりすることで、自分の時間を大切にしながら、プライベートに中心をおいた生活ができます。
そのほか企業や転職によるスキルアップなど正社員とは他のライフプランがあるなら契約社員の働き方が合っています。

いろいろな企業に勤めてみたいなら派遣社員

派遣社員の場合、勤務時間や勤務地、仕事の内容など多様な働き方を選択しやすいのが特徴です。正社員としては働けないような企業へも派遣されることがあるかも。いろいろな企業に勤めてスキルアップを目指すことも可能。プライベートとの両立も契約社員よりしやすいです。若いうちにスキルを身に着けて、生涯働ける人材に磨き上げることが求められます。
正社員と派遣どちらがよいかは自分がどんな技術を身に着けて、どんな働き方をして暮らしていきたいかを考えて、安定性を求めるか、自由度を求めるかを選ぶことが大切です。
2012年の労働契約法改正により、5年以上にわたって派遣社員として契約を続けたならば、労働者から有期契約を無期契約に変えてもらうよう申し入れることができるように。また、2015年の労働者派遣法改正により、派遣社員が個人で同じ組織で働ける期間が3年までとなりました。これら法改正の実行年度が2018年に重なったため、大量の雇止めがでるのではないかと、派遣社員の2018年問題として話題になりました。

短時間だけ働きに出たいのならパート

主体を仕事ではなく、プライベートに置くなら、パートで働くことで必要な収入を得ることができます。育児中で子どもの世話が必要だけど家計にもう少し余裕を持ちたいから、保育園に預けて働きに出る場合や、子どもが学校に行って昼間の時間に働きに出る場合など、主婦(夫)がパートとして働くケースが多いです。
また、夢に向かって練習や稽古をする合間にアルバイトで収入を得て生活をし、自分を磨くこともできます。嘱託として夜間警備をして、昼間を自分の時間に投資することもできます。今や全雇用者の3割を占めるパート。2014年に「パートタイム労働法」が改正され、仕事内容に応じた公正な待遇の確保と、事業主による契約内容の説明義務、パートから正社員に転換できる環境づくりの3点が決められました。

自分に合った働き方を探すことが大切

年収の統計によると正規と非正規雇用では20歳代までは差は少ないのですが、年齢が上がるほど正規と非正規雇用との格差が広がっていきます。一方で働き方も多様化し、「同一労働同一賃金」へ向けた取り組みも進められています。企業も働き方も常識すら変化する中で、変わらず求められるのはどんな能力を持った人材なのかという点です。生涯にわたってどんな仕事をしていきたいのかを考え、自分に合った働き方を探すことが大切です。
 

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