年収400万円家庭は平均なのか。生活の実態など具体的な事実を知る

年収400万円家庭は平均なのか。生活の実態など具体的な事実を知る

ビジネス 2018.04.01

年収400万の手取り額はいくらなのか

「年収が400万円の人物」をあなたはどう評価するでしょうか。どれくらいの家を持てるのか、乗っている車は、子どもは何人まで養えるのか、実際にその立場にならなければわからないものです。年収400万円でできることなど、具体的に事実を知ることで、その生活実態を考えてみましょう。
生活レベルにおいて「自由になるお金がどれくらいあるか」は非常に大きな要素です。所得税や健康保険料などは給与総額に伴って上下するため、元に残る「手取り」も年収次第で変わります。年収400万円の場合の手取りが、実際にどのように配分されるのかをみてみましょう。

年収400万円の生活レベル

自分の収入に満足している人は少ないといわれますが、年収400万円というのは、いわゆる低所得者層ではないにしても彼らが受ける控除を受けられるわけでなく、取られる分はしっかり取られる、見方によっては一番厳しい層ともいえます。ちょうど平均的な年収400万円の生活レベルとは、どのようなものなのでしょうか。

手取りは290~330万円

年収400万円の場合、最終的に手元に残る「手取り」は総支給額から所得税(源泉徴収税)、住民税、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険が控除され総支給額のおよそ70%から80%ほど、およそ290万円から330万円ほどになります。
いわゆる税金は、所得税が13万円、住民税が24万円ほどに上り、会社によってはさらに組合費などが差し引かれ、より少ない手取りという人も少なくありません。

住宅ローンは2800万円まで組める

今は「一生賃貸でいい」という人もいますが、家庭を持てばやっぱり欲しくなるのが「マイホーム」です。そのとき組む住宅ローンは、世帯の収入によってその上限額や支払い年数が判定されます。
年収400万円なら担保なしでも2,800万円までの住宅ローンを組むことができ、その月ごとの支払いの目安は6万円から7万円、場所にもよりますが建物のつくり・デザインへのこだわりなど、ある程度満足いくマイホームを手に入れることもできる金額です。

平均貯金額は年間45万円

年収400万円の世帯の年間平均貯金額は45万円、月あたりおよそ4万円ほどを貯金しているといわれます。しかし、これは独身世帯・夫婦のみ世帯も含めた金額で、子供がいる世帯はそのための出費も多く貯金に回すお金は少なくなるのが普通です。
しかし、子供がいるからこそ将来に対する備えが必要と考えると、少しでも貯金に回したいところです。この負担を避けるために「子供を作らない」または「結婚しない」という人もいますから、年収400万円世帯層はその考え方によって大きくライフスタイルが変わる境界であるともいえます。

食生活は自炊が中心

将来への備えに日頃の出費をできるだけ抑え、年収400万円世帯では食事は自炊が主で、外食やコンビニ弁当などを控える傾向があります。ガステーブルや調理器具・家電などそのための設備投資はいくぶん必要ですが、材料費や光熱費を加えたとしてもやはり自炊は外食などより割安です。
また家族が好きなものを好きなように食べられるというメリットもありますが、年収400万円世帯では夫婦共働きであることも多く、その時間を作れず外食ばかりになることもあるようです。自炊は「今あるもの」や「安かったもの」で工夫して調理するなどコストがコントロールしやすいといわれています。

子供がいる場合は教育費が負担になる

子供がいれば、小さい頃は突然の発熱などで保育園からの呼び出しや医療費に悩まされ、中でも小学校・中学校を経て高校に入れば、今度は教育費の負担。念入りな準備が必要です。
学費は、公立なら比較的軽いのですが、私立なら月に数万円と高額で、しかも学費だけでなく通学費用やお小遣い、部活動の道具代や遠征費用など、その時になって初めて実感するような費用も発生します。
しかしそれらは単純に「出費」と割り切るものではなく、子供の大事な将来に対する「投資」といった意味合いが強いものです。「教育は親が子供に与える最高のプレゼント」ともいいますから、必要不可欠な出費としてあらかじめ確保しておきたいものです。

年収400万円の年齢別の割合

ただ「年収400万円」といっても、置かれた状況や構成は世帯によっても異なり、それぞれ必要な費用は違うため自由になる金額もまちまちです。いったい「年収400万円世帯」にはどんな人が多くどんな特徴があるのでしょうか。

全体で13.9%

一年を通じて勤務していた給与所得者4,756万人の中で年収が400万円台の人は824万人、全体の13.9%を占めています。また年収300万円台は17.3%、年収200万台は16.9%、を含めた年収400万未満は全体の6割を占めることから比較的富裕層ともいえますが、全体から見れば「平均よりやや上」に位置します。

20代全体で31パーセント

年齢別に見ると、平均で年収400万円を超えるのは20代後半から30代前半にかけて、ちょうど結婚を考え結婚資金など具体的に将来に備えて貯蓄を始める時期と重なります。年収400万円の人はそんな20代のうち約31%程度、その後多くの人が30代・40代で年収400万円を手にします。
しかし、その手段にもバリエーションがあり、ある人は同じ組織でのキャリアアップで、他の人は転職で年収がアップするなどさまざまです。仕事を始めて十数年、また結婚や家族を作ることも考えれば、キャリアの方向転換を含め仕事に関する思い切った決断があるのは、むしろ自然なのかもしれません。

男性は17.4%で女性は9%

仕事を始めて、男性の初年度の平均年収は300万円を超えますが、女性は250万円ほどです。そうすると当然年収400万円に達する割合も異なり、平均すると男性は17.4%、女性は9%といわれます。
これは仕事を続けてちょうど年収が400万円に達しようとする20代後半から30代前半にかけて、多くの女性が結婚退職や妊娠・子育てによってキャリアを途切らせてしまうことになったり、また最近の調査で女性に人気の職業上位である一般事務・受付や秘書などが高年収ではないこともその理由なのかもしれません。

平均年収が約400万円の仕事

では、年収400万円を手にするにはどのような仕事があるのでしょうか。新卒からずっと同じ会社に勤める人、一念発起して転職・起業し年収をアップさせる人など、実にさまざまな手段がありますが、年収400万円の多い以下の仕事の例からは、そのためにどのレベルのどんなスキルが必要なのかといった共通点がみえてきます。

アパレル関係の管理職

アパレルの仕事は、大きく商品のブランディングやマーケティングなどを担当する本部業務、店舗で接客や商品管理業務が中心の一般職と、店舗管理を任されている管理職に分かれます。
商品のことを知り尽くし、お客様に売り込む店頭での接客を担当する一般職は立ちっぱなしでの仕事が多く、体力が必要なため20代が中心ですが年収は低め。一方で、店舗における管理職いわゆる「マネージャー」は、一般職と管理職を兼務することで年収400万円を手にしています。
ただ「売る」だけでなく、売り上げやスタッフの管理までを幅広く担うため一般職のスキルだけでなくそのバランスや管理力にも高いレベルが求められます。多様なスキルを使いこなせるからこその「マルチ型」のキャリアアップといえます。

不動産会社の営業

今の不動産会社では、広告・チラシやホームページで宣伝し、お問い合わせいただいたお客様に対応する形式の営業が中心で、新築一戸建てや土地・マンションなどお客様のご要望に合わせた物件を提案します。
営業担当には、決められた給与のほか売上または仲介手数料の一部を「インセンティブ」として支給されることが多く、成績が上がれば年収も上がります。例えば、仲介手数料が20万円でインセンティブ率が15%なら3万円が給与に上乗せされます。それが月に数件あれば、インセンティブだけで10万円を超えることもあり、営業成績を維持さえすれば誰でも年収400万円は達成できます。
しかしそれを継続させるには常に売り上げ見込みを作る必要があり、主流となっている「お客様待ちの営業」以外の人脈や営業力が求められるため、決して簡単な仕事ではありません。

大型チェーン飲食店の店長

飲食業界ではアルバイトから社員、店長とキャリアアップしていく例が多く、そうして昇格した店長の平均年収は30代で年収400万円といわれます。また大型チェーン店となれば仕事はより幅広く多種ですから、例えば店長の経験を生かしてエリアマネージャーとなり平均年収以上の確保も可能です。
しかしそのためには、スタッフや店長の経験だけでなく、モチベーションの維持・向上など多くの店舗・スタッフをいかに利益に導くかという人材育成・管理能力を問われますから、飲食業そのものに加え、さらに将来に向けて特別な勉強が必要です。将来どんなキャリアをたどるのかを具体的に描き、努力することが求められます。

年収400万円で安定した暮らしを目指そう

年収400万円は、決して存分に贅沢のできるような収入ではありません。しかし、今の年収に見合った生活レベル知り、守ることで、さらに将来に備えることもできます。
そこにとどまることもキャリアアップすることも自在な、ある意味で自由なポジションだといえます。とはいえ、全体から見れば年収400万円は平均以上、身の丈に合った生活をする限り安定した暮らしのできる収入であるのは間違いないようです。
大切なのは将来どんな出費があるのか、それにどのように備えるのかということを知ることです。今より豊かに暮らしたい、キャリアをアップさせたいなら、それに見合った投資や資金をきちんと計画し実行することが大切です。

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この記事のライター UKANO 編集部

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