「美容師の転職先」効率的な探し方と自分に合った仕事の選び方

「美容師の転職先」効率的な探し方と自分に合った仕事の選び方

ビジネス 2018.03.05

美容師の離職率は高い

美容師というと、流行の先端を行く華やかなイメージがありますが、一方で、離職率が高い職業という一面があります。美容師を辞める理由や、辞めたあとにどのような職業に転職できるのか、転職先の探し方など、美容師の転職について考えてみましょう。

美容師が離職する理由

美容師は、専門学校に2年以上通ったうえで受けることのできる、国家資格です。資格取得者は年々増える傾向にありますが、離職者は絶えません。その背後には、どのような理由が隠れているのでしょうか。

給料が安い

平成28年厚生労働省の統計によると、美容師、理容師の平均年収は234万6,000円と、平均年収である304万円より低くなっています。また、アシスタント期間は休みの日の技術練習などもあり、スタイリストとして認めてもらえるまでは、給料もなかなかあがりません。将来のための修行と思って割り切れなければ、労働時間に見合わない給料を受け入れることは、なかなか難しいかもしれません。

また、美容院の場合は、ほとんどが個人店やフランチャイズなど、大きな企業形態ではないこともあり、社会保険費などは、国民保険、国民年金となり、自己負担のところが多いことも実情です。

労働時間が長すぎる

普通の個人店で働く場合は、9時~19時が営業時間とすると、すでに10時間。朝礼や掃除などで、朝夜30分かかるとすると、トータルで労働時間は11時間となります。昼食の時間が取れるとしても、お客さんが来ていれば、その時間を確保することもままならないこともあるようです。

また、個人店の場合は特に、有給もない場合がほとんどですし、あるとしても、なかなかとることが難しいという状況もあります。長時間労働のうえ、立ち仕事ということもあり、体への負担も多く、足のむくみや腰痛などに悩まされている人も多いようです。

人間関係に気を遣う

美容師は流行に敏感な職業です。しかし労働環境は、昔ながらの師弟制のようなものも残っています。先輩美容師について雑用をこなし、仕事時間以外で技術的なことを学ぶ、修業期間のようなものがあります。

そこでの人間関係がうまくいかない場合には、パワハラや、技術的な指導をしてくれないなどといったトラブルになり、転職を考えざるをえない状況になることも考えられます。多くの美容院は小規模なので、その中で働くためには、人間関係を円滑に保たなければなりません。

また、接客業の面もあるので、お客さんとのコミュニケーション能力も必要になってきます。技術的なことだけでなく、対人関係による悩みも加わり、転職を考える原因になります。

手荒れに悩む

美容院では、シャンプー剤やパーマ液など、毎日皮膚に刺激の強いものを使用します。手袋を使うなど、直接触らないように気を使っても、飛び散ったり隙間から入ったりなどして、接触を避けることは難しい状況です。

皮膚の弱い人は、どうしても手荒れをしてしまいますし、ひどい場合は、そのせいで仕事を変えざるをえなくなることも。また、立ち仕事であることなどから、腰痛に悩まされるなど、身体的負担から転職を考える人もいます。

美容師の転職方法

美容師から転職を考えた場合、実際にはどのような方法で、転職先を探すことができるのかについてみていきましょう。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、転職のアドバイスを「無料」でしてくれる便利なサービスです。転職エージェントに登録することで、自分の市場価値や美容師からの方向転換のためのアドバイスなどを、プロの転職アドバイザーから指導してもらえます。

情報量の多い転職エージェントと、自分の希望する職業に詳しいエージェントがあります。違う職業を探す場合には情報量、美容関係で転職したい場合は、その情報に特化した転職エージェントを選ぶとよいでしょう。

また、ハローワークは職種を変えたい場合などに、職業訓練を無料で受けられる「求職者支援制度」もあるので、利用してみるとよいかもしれません。

美容師向け美容関連求人サイトをチェック

転職求人サイトにも、美容関連に特化した求人サイトがあります。たとえば、リクエストQJ、リジョブ、ホットペッパービューティーなどがあり、美容師だけでなく、エステティシャンやネイリスト、マッサージ師など、美容関連の求人情報も見つけられます。

また、非公開の求人を紹介してくれたり、企業からメッセージが届くスカウト機能など、それぞれのサービスや特徴があるので、うまく利用して、納得できる転職先を探しましょう。

独立する

技術がある程度身について、指名してくれる人も増えれば、独立を考えることもあるでしょう。美容師の業界は、年功序列で給料が上がっていく仕組みではなく、体力も必要な仕事です。実際に美容師、理容師の平均年齢は、30歳前後と比較的若いです。個人店で働いている場合は特に、将来の生活を考えたときに、独立して、経営者側にまわることを選ぶ人も少なくないでしょう。

独立する場合は、個人とフランチャイズという方法があります。独立には、事業計画や立地条件など、美容師の技術でない部分もとても重要です。開業はできても、一番難しいことは続けることです。独立を決めたら、まずは、しっかりと先を見越した計画を立てることを考えましょう。

美容師の転職に多い転職先

今までやってきた、美容師以外の仕事を選びたいと考えたとき、次の転職先にどのような職業を選ぶことが多いのでしょうか。

服の販売員などのファッション業界

もともと美容師の仕事も、おしゃれや流行に敏感であることが求められる職業です。いままでの店で働くときにも、着る服に気を使っていた人は多いと思います。普段の生活でセンスも磨かれているので、服の販売員などのファッション系の仕事に就いても、興味が持てる場合が多いようです。

どちらも接客業ですし、ヘアースタイルと服のバランスなど、トータル面からのアドバイスもできるでしょう。このように、今まで身につけてきたスキルをうまく使えることも、転職先として多い理由と考えられます。

美容関連メーカーの仕事

美容院で働いていると、最新の商品を営業の人が説明しに来たり、メーカの新製品の発表会を見に行くこともあると思います。美容関係の企業であれば、ある程度は、どのような仕事かということも想像がつきやすいでしょう。また、「実際に使っている現場も知っている」ということを強みにすれば、営業や企画で力を発揮できます。

さらに、ビューティーアドバイザーなどと呼ばれている、美容部員の仕事も、「髪を切る」代わりに「化粧品の使い方などを教える」美に関する仕事です。自分が興味を持てる分野なので、転職先として選びやすいでしょう。

手堅い事務・オフィスワークの仕事

事務や受付などの仕事は、特に資格が必要ではないこともあり、女性美容師に人気の転職先です。普通の会社なら、土日は休みですし、有給も有り、福利厚生がちゃんとしているところが多いなども、人気の理由として考えられます。

ただし、資格が必要でないとはいえ、多くのオフィスワークで、PCのスキルは必須です。たとえば経理などは、数字入力などの細かい作業を、正確に行う集中力が必要になってきます。美容師とは全く違う仕事内容なので、労働条件だけで決めず、自分に向いているかどうか、しっかりと考えてから仕事を決めましょう。

女性が多い医療関係職の仕事

医療関係の事務職も、女性美容師が多く選ぶ転職先です。資格サイトでも、医療事務関係は女性に人気の資格で、求人が安定していて、どこの地域にも就職先があることが魅力です。最近の医療事務の仕事は、コンピューターで入力作業を行うので、資格がなくても働けることも、転職先として選びやすい理由になっているのかもしれません。

とはいえ、医療事務は、試験は誰でも受験が可能で、履歴書に記載すれば有利に働きます。一番取りやすい資格は、「医療事務認定実務者」です。その他にも「調剤薬局事務」「登録販売者」などは、薬局やドラッグストアで働くときに役立つうえ、資格取得のハードルが比較的低いので、医療関係で合わせてチェックしておくべき転職資格です。

ホームヘルパーなど介護職の仕事

高齢化社会の日本は、ホームヘルパーなどの介護職の需要が多くあります。介護福祉士は国家資格ですが、働きながら資格を取れるので、転職先として選びやすいことが考えられます。ただし、仕事内容の割に給料が低いという声もあり、やりがいを見いだせるかがカギとなります。

将来的には、労働条件が改善していく方向に進んでいますし、国も改善に取り組んでいるので、これからの転職先として期待ができそうです。また、施設によっても給料や、仕事内容に差があるようなので、いろいろ比較してみることをおすすめします。

創造性と自己表現が必要なクリエイティブ職の仕事

クリエイティブ職とは、主にテレビ番組や広告、雑誌、WEBなどの編集やデザインに関係する仕事です。企画やスケジュール管理、マーケティングなどのディレクション業務や、実際に作品を作る、WEBデザイナー、コピーライター、ゲームクリエイターなどの仕事があります。

ある程度の基礎知識は必要ですが、特に必要な資格はなく、実務経験を積むことで、伸びてゆける仕事です。研修で基礎技術を学べる企業もあり、未経験でも転職が可能です。ある意味美容師も、創造性と自己表現が必要なクリエイティブな職業ともいえます。このようなことから、転職先に選ぶ人が多いのかもしれません。

人を喜ばせることが好きならサービス業の仕事

サービス業は、ものやサービスを販売することによって成り立っている職業で、専門、技術、生活関連、娯楽、複合などいくつかに分かれていて、多くの業種があります。

一般的にサービス業といって思い浮かべられるものに、ホテルや飲食業があります。もちろん美容師も、生活関連のサービス業に含まれています。他にも、販売、観光、アミューズメントなどが挙げられ、これらの職業は、接客の資質を求められることが多いので、美容師として働いていたときのスキルが役に立ちます。

美容師の仕事も、コミュニケーション能力の高さと、人を喜ばせるという面で共通しているので、これらの仕事を転職先に選ぶ人が多いことも納得できます。

他の美容院への転職もある

美容師の仕事は、いろいろな美容院で経験を積むことにより、新しい技術を学べるので、スキルアップのために転職するという選択肢もあります。ただし、スタイリストになったばかりなど、指名数が少なく技術が未熟なうちに転職すると、またアシスタントから始めることになりかねません。よって、スキルアップのための転職を考える場合は、ある程度の経験を積んでから、転職をすることを心がけましょう。

小規模な美容院の場合、職場環境の問題で、転職を考えることもあるでしょう。その場合、違う美容院で働くことにより、問題が解消されます。しかし、転職したら、以前一緒に仕事をしていた人がいるということも考えられるので、同業に転職する場合は、できるだけ問題なくやめることも、押さえておきたいポイントです。

美容師からの転職先は多いので諦めずに就活しよう

美容師としてのスキルを活かした転職先は、ファッションやモード関係、エステ、接客業など幅広くあります。また、早めに美容師をやめた場合、まだ20代前半であれば第二新卒者といわれ、さまざまな企業からの人気も高いので、以前と全く違う仕事への窓口も広がっています。一度働いて得た経験を生かして、より良い転職先を見つけられるよう、あきらめずに就活をしましょう。

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この記事のライター UKANO 編集部

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