【初めての外貨預金】楽しく学んで賢く貯蓄。上手にお金を増やすコツ
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外貨預金の今を探る
なぜ今、外貨預金が注目されているのでしょうか。
政策金利の引き下げは多くの国で止まっており、最近では引き上げに転じている国が見られるようになりました。
今後各国の景気が上向きになればさらに政策金利の引き上げが予測され、外貨預金に注目する人々が増えています。
日本では、記憶に新しい日銀の「マイナス金利政策」などにより、銀行各行は円預金金利を引き下げる動きが続いています。
そんな中、円預金よりも相対的に高金利とされる外貨預金に注目が集まっています。
また、金利だけでなく、為替差益などで日本円を銀行に預けるだけでは得られない利益が存在するのも、外貨預金が期待される大きな要因です。
外貨預金とはなにか その仕組みは
外貨預金とは外国の通貨で預金すること
その名の通り、外貨で預金をすることです。
日本円ではなくほかの国のお金で預金をします。
米ドル、ユーロ、ポンド、カナダドル、とさまざまです。
預金自体の仕組みは円預金と同じです。
お金を預けて預けたお金に金利がついて預けたお金が増えます。
1万ドル預けて年利0.1%ならば10ドルの利息、といった具合です。
外貨のほうが金利が高いというのが一般的です。
主な外貨のおおよそのレートは下記です(2018年2月)
米ドル=107円 ユーロ=131円 豪ドル=84円 英ポンド=150円 ニュージーランドドル
78円 カナダドル=85円 スイスフラン=85円 南アフリカランド=9円 人民元=17円
米ドル、ユーロ、人民元あたりは外貨預金や外国為替取引をしていなくても耳にする機会があるので覚えておいたほうがよいでしょう。
外貨預金の仕組みは為替差益と利息で儲けること
為替差益で儲ける
ニュースで「本日の為替と株の値動き」という言葉を耳にすると思います。
このうち「為替の値動き」が外貨預金では重要になります。
外貨預金をしていて円安に動けば為替差益で儲けるができますし、円高に動けば為替差損となります。
まず、円高、円安とはなにか。
円高とは、円の価値が上がることです。
例えば「昨日1ドル=100円だったけど今日は101円になった」という場合、今日は昨日よりも1円円安に動いたということになります。
「100円が101円になったのだから円高になるのでは」と思うかもしれませんが、誤りです。
今まで100円で変えていた「1ドル札」が101円出さなければ買えなくなった、ということです。
つまりドルが高くなった、ドル高になったということです。
そして、円高の逆が円安です。
「昨日1ドル=100円だったけど今日は99円になった」となったら今日は昨日よりも1円、円安に動いたということです。
ドルが安くなった=円が高くなったということです。
これらを踏まえて為替差益(差損)を考えます。
例えば、今現金で100万円持っていたとして、その100万円を用いてドル預金をします。
本日の為替レートは1ドル=100円です。
イメージとしては、まず100万円でドルを買うと、1万ドルになります。
その1万ドルを預金し1週間後、ドルが高くなり1ドル=110円になったとします。
口座にある金額は「1万ドル」です。
その1万ドルは円に換算すると、「1万×110=110万円」 です。
もともと持っていた100万円でドルを購入し、そのドルが1週間後に110万円になった。
この差額10万円の利益が為替差益です。
当然ドルが安くなってしまうこともあります。
1ドル=100円だったのが1ドル=90円になった、ドル安(円高)に動いた、となれば先ほどの例の場合であれば100万円の価値があった1万ドルが90万円の価値しかなくなってしまうわけですから差額の10万円の損失が為替差損となります。
利息で儲ける
一般的に外貨は日本円よりも金利が高いため、その利息で儲ける、というのが一番わかりやすい方法です。
大手銀行に日本円を預けた場合、年利0.01%などという低金利がほとんどです。
1千万円預けて年間1,000円の儲けです。
ただ、最近は年利0.2%という比較的高金利のネットバンク等もあるようです。
外貨預金の2つの預金タイプ
いつでも円に交換できる外貨普通預金
普通預金の魅力はなんといっても自分の好きなタイミングで出金ができるという点です。
つまり、前述の為替差益を得やすい、ということです。
為替はさまざまな要因で値動きがあります。
景気と相関関係があったり、金融政策などで騰落したりします。
先ほどの例のように「1週間で10円あがって、10万円の利益」となったら即日本円に戻しても問題ありません。
逆に損をしそうだ、と感じたとき、例えば100円だったドルがさがりそうだ、と感じたとき、円に戻してしまえば1ドル=90円にさがっても為替差損を被るのを防ぐこともでき得るわけです。
高い金利で利息を受取れる外貨定期預金
前述通り、外貨は金利が高い、というのが一般的な認識で、実際に高いのです。
下記は日本円をオーストラリアドル(以下、豪ドル)にして預金した時の年利です。
左辺が借入期間、右辺が年利を表します。
- 7日=15.00%
- 14日=10.007%
- 1カ月=3.70%
- 2カ月=2.60%
- 3カ月=2.20%
- 6カ月=1.80%
- 1年=1.80%
- 2年=1.95%
1年預けて1.80%、1万豪ドル預けたら1年後には10180豪ドルになっている、ということです。
また、定期預金なので、預入期間が決まっておりどれを選ぶか選択制になっています。
例えば「7日物」を選ぶとします。
7日間の定期預金、ということです。
7日で15%とは1万豪ドルが7日間で10,150豪ドルになっている、という意味ではありません。
この数字は「年利」です。
1万豪ドルの15%1,500豪ドル、これが年利です。
それを日割りにすると1500豪ドル÷365日=4.11豪ドル? この金額が年利15%の時の1日当たりの利息です。
そして、それを7日間なので4.11豪ドル×7日=28.77豪ドル? この金額が「7日物」の利息です。
また、銀行の利息には当然税金がかかってきます。
利息にかかる税金は20.315%です。
ですので税金を引くと約23豪ドル、これが最終的な利息です。
外貨預金とFXの違い
スワップポイントを狙うFX
FXでは、スワップポイント(金利差調整分)とよばれるものがあります。
聞きなれない言葉かもしれませんが、これは、2国間の金利差から得られる利益のことをいいます。
日本は現在非常に低金利です。
世界的にみても最低水準です。
このような低金利通貨を売って、先ほどの例に出した豪ドルのような高金利通貨を買うと、その金利の差額を受け取ることができます。
例えば、日本円が年利0.1%、対して豪ドルが1.5%だとします。
すると金利差は1.4%1万豪ドルの預金であれば1日約33円の利益を毎日受け取ることになります。
FXは外貨預金よりも柔軟性が高い
FXは長期で保有するというよりも投機的な動きが多いイメージです。
こまかな値動きをみながら売ったり買ったり、パソコンのモニターを数台並べて秒単位で取引しているような人たちもいます。
外貨を大量に保有してその日のうちに売却をし為替差益を得るデイトレード、さらに短く、数分のうちになん度も売買を繰り返しおこなうスキャルピング等の手法があります。
FXはやり方によってはハイリスクハイリターンですが、世界中でおこなわれていて24時間取引可能等、条件や環境が整っています。
外貨預金のメリット
高金利で運用できる
まず、冒頭から述べている通り、高金利です。
豪ドル7日物が15%や、キャンペーンを打っているときには「南アランド(南アフリカ共和国の通貨「ランド」)2週間物40%」などという文字が躍っていることもあります。
実際にこの南アランドの金利で計算をすると、1南アランド=9円、10万通貨購入するとして、年利が40パーセントの2週間なので40,000南アランド、年利なので日割りにして40,000÷365≒110になり、これが1日分の利息です。
2週間分なので110×14=1,540南アドル? これが利息分です。
日本円にして13,000円。
2週間でこの金利です。
ここから手数料や税金等引かれることになり、この金額がそのまま利益になるわけではないのですが、金利だけみるとかなりの金額です。
為替差益が得られる
昨今の仮想通貨の乱高下でかすんでいる印象はありますが、外貨の運用で大きいのは為替差益です。
2012年頃に80円台を割っていたドルが2015年に120円越えもありました。
3年で40円の差です。
1万ドル預金していれば濡れ手で粟の40万円の差益です。
FXに近い動きになってしまいますが、普通預金で100円のときに買って110円になったら売る、という事を繰り返すことにより複数回利益を受けることができます。
FXと違い、信用取引ではないので資金がなくなってしまう、ということはありませんし、「安い時に買い、高くなったら売る」だけなので、精神的にも負担はなく、難易度も高くありません。
ただし、定期預金によって得られる高金利の恩恵はありません。
世界経済に強くなる
為替差益のことを考えると保有している通貨の値動きが気になるものです。
通貨の値動きは経済に直結しているため、保有通貨のを気にしだすとその国の景気の動向も気になってきます。
世界同時株安、日銀総裁の続投、イギリスのEU離脱、全て為替になんらかの影響をあたえます。
これらの動きを注目するようになります。
世界経済に強くなる、という事はリスクヘッジにもなります。
世界同時恐慌や大手投資会社の倒産など、日本経済にも直結し、円高、円安、インフレ、デフレ、金利の変動などさまざまなかたちで私たちの生活に影響を及ぼします。
世界経済を知ることでそういったリスクに備えることもできます。
知らないと怖い外貨預金のデメリット
為替手数料がかかる
為替手数料とは、円を外貨に交換するときに金融機関に支払う手数料のことです。
「1ドルにつき1円」などと決められていて、金融機関によって違います。
豪ドルであれば安いところで0.25円/1豪ドル、大手銀行では2.5円/1豪ドルほどです。
これだけを聞くと大した金額ではなさそうです。
先ほど「高い金利で利息を受取れる外貨定期預金」の項で例に出した金融機関の1万豪ドル1年物の例で、この金融機関の手数料は「1豪ドルにつき0.45円」です。
1万豪ドル預入の際に手数料がかかります。
1万豪ドルなので1万×0.45=4,500円です。
でも、それだけではありません。
払戻の時にも手数料「1豪ドルにつき0.45円」がかかります。
1年物なので1年後には10,180豪ドルになっています。
10,180×0.45=4,581円の手数料がかかります。
【手数料】預入手数料4,500円+払戻手数料4,581円=合計9,081円
利息での儲けが180豪ドル、為替レートが1豪ドル=85円だとしたら180×85=15,300円。
税引き後で12,200手円。
そこから数料を引くと12,200-9,081=3,119円。
これが利息での最終的な利益です。
85万円預けて、1年後に(相場変動がないとして)853,119円になっている、ということです。
7日物で検証すると、1万豪ドルが1週間後に税引き後10,023豪ドルになっています。
このタイミングで払い戻したとします。
手数料は預入期間とは無関係なので上記と同様9,081円です。
利息分23豪ドル=1,955円なので1,955-9,081=-7,126と、7000円以上もマイナスになります。
さらに、この金融機関は1豪ドルにつき0.45円の手数料でしたが、1豪ドルにつき2.5円の手数料だと預入+払戻の往復で5万円もの手数料がかかってしまいます。
1年物で預けても余裕で元本割れです。
金融機関を選ぶときには手数料をよく調べることが肝要です。
通貨、預入期間、各為替手数料を比較しているサイトやレートによって生じる損益を自動で計算してくれるツールもありますので、そういったものを利用して比較検討もできます。
為替リスクが伴う
もちろん為替レートの変動によるリスクがあります。
前述の為替差益があると同時に当然為替差損の可能性もあるわけです。
1豪ドル=85円のときに預けて80円のときに払い戻せば5円の損。
1万豪ドルならば5万円の損です。
やむを得ない事情がない限り差損が生じるようなタイミングで払い戻さないほうがいいかもしれません。
国際通貨であるので、その信用は大きいものです。
しかし、その中でもやはりマイナー、メジャー、人気不人気などは存在します。
あまりメジャーではない通貨を大量購入してしまった後で、その通貨の国に大きな経済不安が走る、ということがないとも限りません。
初心者はあまり冒険はせず、まずは米ドル等の安定している通貨から始めることが第一のリスクヘッジとなります。
預金保険の対象外
日本円であれば預金保険制度の対象となります。
日本では「ペイオフ」という方式を採用しています。
簡単にいうと、もしお金を預けている銀行が破綻したとしても1千万円の元本とその利息に関しては保証されています。
しかし、外貨預金はこの限りではないのです。
銀行が破綻すれば、その金融機関の支払い能力により補償額が変化します。
大手行は破たんのリスクが少ない分、手数料が高めに設定されている傾向にあるといえます。
外貨預金の為替リスクを減らす方法
余裕のある資金ではじめる
「リスクのあるもの」であることを念頭に置いてください。
臨時収入が入った、とか、へそくりなど、なにに使うか決まっていない、逆にいうとなににでも使っていいようなお金があれば、その資金で始めてみるのはいかがでしょう。
そういうお金であれば、なにかあったとき、慌てずに対処ができるというものです。
時間をかけて何回かに分ける
そもそも「預金」です。
日本円の貯金や積立と同じように考えてみましょう。
節約して今月は10,000円貯金できそうだな、と思ったときに日本円ではなく外貨建てで預金してみる、そんな感じで預けてみてもいいのではないでしょうか。
コツコツ貯めていくというのもひとつのテクニックです。
手数料のこともあるため、「一度にたくさん預けない」というのが大切です。
そういう人には外貨積立(後述)という商品もあります。
500円程度の少額からでき、毎週、毎月等ペースも自由に設定できる上、為替リスクがありそうなときには購入をしない、といったリスクヘッジも可能です。
通貨の分散を検討する
「ポンドが急落。
しかし、米ドルや豪ドルなどには大きな影響はない」こんなこともあります。
考えられるのは、イギリス国内でなにかしら経済不安や悪材料のニュースがあり大きくさげた、ということです。
分かりやすい例としてはイギリスのEU離脱のニュースのときです。
ポンドやユーロはさがりましたが米ドルや豪ドルなどには大きな影響はありませんでした。
2つ以上の通貨の組み合わせを保有することによってこのリスクは大幅に低減されます。
初心者の為の外貨預金選びのポイント
24時間いつでも取引できるか
これは金融機関によりますが、最近はネットバンキングがあるため24時間取引可能なところが多くなっています。
株取引と違うのは外国為替は世界中が扱っている事象ですので、当然のことながら時差が生じます。
日本が真夜中でもアメリカはまだ朝です。
日本人が寝ている間にアメリカで大きなニュースがあり、急に値が動く、ということは日常茶飯事です。
取引時間が9時~15時であった場合、時間外にどんどん価格がさがっていくのをみながらなにもできない、翌朝には10,000円減っていた、などということもあり得ます。
為替手数料コストが低いか
金融機関によって手数料は大幅に違ってきます。
1通貨につき1円のところと0.25円のところでは4倍の開きがあります。
さらに金融機関の違いとは別に、通貨によっても違いがあり、ここにも大きな幅があります。
例えば南アフリカのランドという通貨(以下、南アランド)。
これは1通貨につき0.2円程度です。
これだけ聞いて「安い」と判断してはいけません。
南アランドは8~9円ほどで推移しています。
1南アランド=8円だったとして100万円分預けたとしましょう。
12万5,000南アランドです。
その手数料は、1通貨0.2円ですから12万5,000×0.2=25,000円です。
払い戻せばまた25,000円で、合計50,000円です。
1年で5%程度なため金利だけでは儲けるのは難しいかもしれません。
積立外貨預金ができるか
日本円同様積立ということもできます。
小額から可能なため気軽に始められますし安心です。
また、自動的に買い付けてくれるため面倒な手続きもいりません。
外貨積立の特徴は下記です。
【少額から自分のペースで積立できる】最初に積み立てる金額と頻度を決めるだけで自動で積立。
金額も500円程度からの設定ができ、毎日、毎週、毎月、と積立のペースも自由に設定できるの無理がありません。
【継続積立によるリスクの分散】常に為替変動があるので、少額ずつ購入することで購入レートの平準化ができます。
【購入をパスすることも可能】常に為替レートの変動はあります。
レートが高い時に買ってしまって損をする、平均購入レートが上がってしまう、ということがあり、そういうときには買い控えることができます。
「1ドル=110円を超えたら購入しない」とレートの上限設定をしておくことで購入レートを抑えることができます。
お得なキャンペーンは利用しよう
いろいろなキャンペーンが常に催されていますので、このキャンペーンを利用するというのも手です。
「1カ月米ドル、豪ドル6.0%」「預入時、手数料0円」「5000ポイント還元」など、どれも魅力的です。
お金に換算するのが容易で、数千円~数万円得するようなキャンペーンもあります。
外貨預金の口座開設におすすめの銀行
株式会社三菱東京UFJ銀行 三菱東京UFJ銀行
いわずと知れた大手銀行。
金利優遇キャンペーンも随時開催していて、少額にも対応しています。
1ドル・1ユーロから預金可能。
インターネットバンキング・モバイルバンキングの取引なら為替手数料がお得に。
【参照リンク:http://www.bk.mufg.jp/tameru/gaika/index.html】
株式会社りそな銀行 りそな銀行
為替手数料割引プランキャンペーン、ネットバンキングなら0銭。
来店不要で取引手続きが可能。
PCやスマホが苦手でもATMでの取引にも対応しているので窓口で待つことなく取引。
【参照リンク:http://www.resonabank.co.jp/kojin/gaika/】
株式会社三井住友銀行 三井住友銀行
初回特別金利、外貨預金商品が豊富。
1年物10万円相当以上の預入で通常年利0.4%が1.1%。
退職金運用プランなどの優遇や積立などの商品が充実。
また紙の明細管理が不要な利用無料のeレポートなどのサービスも魅力。
【参照リンク:http://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/】
外貨預金の手数料が安いおすすめのネット銀行
住信SBIネット銀行株式会社 住信SBIネット銀行
外貨預金セール買付時の為替コスト0銭、手数料の安さはどの通貨もトップクラス。
お得で高金利、さらにスマホアプリも使いやすさ抜群。
【参照リンク:https://www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i060001CT】
ソニー銀行株式会社 ソニー銀行
為替コスト0円キャンペーン等、随時キャンペーンを開催しています。
500円から積立可能、かつ積み立て日は自由に選択。
また、Sony Bank WALLETなどの機能も充実しています。
【参照リンク:https://moneykit.net/visitor/fx/】
楽天銀行株式会社 楽天銀行
外貨定期預金特別金利キャンペーン実施中。
円普通預金からの預入限定で高金利。
楽天銀行アプリも使い勝手が良く高評価。
超短期の外貨定期預金(7日から可能)1ドルから取引可能。
ニュージーランドドルの金利はトップクラス。
【参照リンク:https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/】
今どこの国の通貨が外貨預金におすすめなのか
資源が豊富な国の通貨
資源が豊富にあると通貨暴落の危険性が少ないという利点があります。
天然資源が豊富な代表的な国は下記です。
中国:金やマンガン、鉄鉱石が産出されます。
特に金は世界一の産出量です。
ロシア:世界最大のダイヤモンド産出国で世界のダイヤの3割を占めています。
オーストラリア:鉄鉱石の産出国です。
また、豪ドルは国際通貨の中でも信用の高い通貨です。
南アフリカ共和国:南アは世界有数の天然資源国家です。
プラチナ、クロム、マンガンの産出量が世界一で、特にプラチナは世界の7割強の産出量を占めるほどです。
また、金、ダイヤ、鉄鉱石も産出している国でもあります。
短期で勝負なら新興国通貨
アジア諸国や中南米諸国、ロシア等がこれに当たります。
発展途上にあり高い成長性と収益性が期待されます。
ただ、社会情勢によっては暴落する可能性もあるため、その点は注意しなければなりません。
また、新興国は資源が豊富である場合も多いです。
ロシアや南アフリカ等が該当します。
南アなどは1通貨9円程度と買いやすく、現在が安い分、上への伸び率(高値に)が期待できる通貨といえます。
ただし、期待と同時に懸念材料があることも意識しなければなりません。
新興国であるが故、経済危機に陥る可能性は先進国に比べ高くなります。
もし新興国の通貨の購入を考えているのであれば、その国の経済状況や最新ニュースを抑えておくことが重要です。
オリンピックやワールドカップなどの国際的なイベントの開催が決定している、ここ数年の経済成長が著しい、等長期スパンの好材料があるならば一つの大きな購入検討要素となりえます。
やはり安心感のある米ドル
やはり米ドルの信頼は群を抜いており、アメリカは国家としても強い国です。
破綻する可能性は低く日本の景気にも大いに関係しています。
情報も得やすいですし、過去の実績も追いやすいという点も大きいでしょう。
そして、なんといっても米ドルは基軸通貨である、ということです。
基軸通貨とは国際通貨の中で中心、支配的な役割を占め、為替や、国際金融取引で基準として採用されている通貨のこと。
つまり現時点で最強の通貨です。
高値と安値の判断がつきやすいのも魅力。
極端な例になりますが1ドル=80円となれば誰が聞いても「円高ドル安」ですし、1ドル=120円となれば「円安ドル高」です。
いい換えると「一般的に、1ドル=100円前後が適正価格」ともいえます。
1920年代までは基軸通貨は英ポンドでした。
今でも英ポンドは高い信頼のある国際通貨であることは変わりませんが、「基軸通貨も時代によって変わる」ということは覚えておくべきです。
外貨預金の税金について
利息は受け取る際に税金が差し引かれる
20.315%が利息に対して税金がかかります。
これは自動的に引かれるため手続等は必要ありません。
具体的には1ドル=100円10,000ドル(100万円分)、1年定期預金で年利0.2%の場合、1年後の利息は20ドル、そのうち20.315%なので4.63ドル、日本円で463円です。
利息に対する税金は円預金であっても同率でかかります。
人によって異なる為替差益の税金
為替差益が生じた場合、雑所得といい、確定申告の課税対象となります。
ただし、年収2千万円以下の会社員で給与や退職金など以外の所得が20万円以下の場合は確定申告は不要です。
具体的には年収500万円の人が1ドル=100円のときに10,000ドル(100万円分)預金、半年後に1ドル=121円になったタイミングで払い戻した場合、差益が21万円となり、差益金額が20万円を超える為、申告義務があります。
利息にかかる税金と違い、あくまで「雑所得」となり、その人の所得によってかかってくる税金が違います。
単純に何%、と計算はできません。
また、注意をしなければならないのは為替差損が出た場合。
上記21万円の差益がありましたが、そのご10万円の差損が生じたとします。
このとき「合計11万円の儲けだから申告は不要」とはならないのです。
21万円の差益が生じた段階で申告の義務が出てくるのです。
外貨預金の計算書は必ず保管しよう
上記のように確定申告の必要性が出てくることがあります。
必ず計算書は保管しましょう。
今は便利なツールがたくさんあります。
取引している金融機関の専用ツールがダウンロードできるかもしれないので確認しましょう。
わからないことがあれば取引金融機関に問い合わせましょう。
親切に教えてくれるはずです。
外貨預金はリスクを理解してからはじめよう
月並みないい方にはなりますが「ご利用は計画的に、自己の責任の範疇で」お願いします。
誰も大切な資金を減らしたくはありません。
必要以上に恐れることはありませんが、最低限リスクは確認しておきましょう。
元本を保証するものではなく、損をする可能性がある?ということです。
為替手数料、税金、は必ずかかる経費で、目にみえているリスクなため計算すればある程度はわかる金額です。
必ず預ける金額や期間を考慮して計算してから預けましょう。
必ずリスクを理解したうえで、無理なく楽しく資産運用をしましょう。
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