副業解禁の会社が増えた。 日本の副業事情やこれからの働き方解説
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副業を認める会社は年々増えてきている
一昔前までは、副業をNGとする企業が多く、副業が会社にバレてしまったら即解雇という会社がほとんどでした。
ですが近年ではこの副業事情が変わりつつあり、副業を認める会社が増えてきています。
日本の副業事情はどの様になっているのか、副業にまつわる基本的知識を知っておきましょう。
日本の副業事情
日本では諸外国に比べると副業がまだまだメジャーではありません。
以前に比べると副業を認める企業は増えてきていますが、副業をしたいと思う際には、日本における副業事情を知った上で働くようにしましょう。
日本で副業をする時に最低限知っておきたい副業事情知識をご説明します。
まだ日本では副業を禁止している会社も多い
日本企業においては、本業への影響を懸念して副業をOKとしている会社はほとんどありません。
副業を始めた結果、本業を辞めてしまうことに繋がるケースも多い為、一度副業OKとしたものの副業を再度NGにするという企業もあります。
ただし、リクルートやIT系、ベンチャー企業など副業や独立に対して好意的な会社もあります。副業を行う事で本業にも良い影響が現われるとして、副業を積極的にOKしているような企業もあります。
企業によっても副業のOK、NGの考え方は大きく異なるという事を頭に入れておきましょう。
働き方改革実行計画が浸透してきている
近年は日本全体の働き方を変えるべく、働き方改革実行計画が浸透しつつあります。
その結果、副業を始めるという方も増えており、2017年は22.9%に対して、2018年3月は36.9%と、14%前後増えているデータが上がっています。今までの働き方を見直しながら、より自分にとって利益を増やすために、副業が見直されてきていると言えるでしょう
副業経済は8兆円規模
副業は稼げないというイメージがあるかもしれませんが、決してそんな事はありません。
業務委託ベースのパラレルワーカー数が伸長しており、副業経済は現在、実に8兆円規模にまで上るとされています。副業を個人で行っているという方も多く、副業から個人事業主としてステップアップしている方も少なく無いのです。
上手に稼ぐことが出来れば、副業で本業以上に稼げるという場合も多いでしょう。
公務員は副業が禁止されている
本業OKの企業が増加傾向にありますが、絶対に副業をNGとしている仕事があります。
それが公務員です。
公務員には、国家公務員、地方公務員と2種類がありますが、いずれも副業が法律で明確に禁止されています。
副業のあり方が変わってきている
副業は一昔前まで、単なる収入源として捉えられていましたが、近年の副業ではお金の利益だけでなく、自分のスキルアップや将来の独立に備えて始める人が増えています。いずれはビジネスとして成り立たせるために副業を行い、少しずつ勉強しながら仕事をしていくというスタイルです。
副業をいずれ本業にしたいという方の場合は特に、本業で収入を安定させつつ、副業のベースを作っていくという方が増えています。
副業のあり方、考え方は、年々変わってきていると言えるでしょう。
2018年度の副業解禁企業
2018年に働き方改革実行計画が進むと共に、副業解禁企業は増加する傾向にあります。
業種によっても副業解禁している企業もあれば、変わらずNGとしている所もありますので、自分の本業が副業OKかどうかチェックしてみましょう。
各業種ごとに副業解禁している企業をご紹介します。
IT企業
IT企業は特に、副業解禁をしている所が少なくありません。
本業をしながら副業を行える機会を積極的に提供している企業も多く、経験やスキルを積むために副業を企業側が斡旋している所もあるでしょう。
例えばyahooの場合、クラウドソーシングサイトという形で、会社の内外に関係無く様々な方に副業の機会を提供しています。
フレックスタイム制の導入やどこでもオフィスシステム導入など、自分にとって働きやすい環境を作っている点が特徴です。
他にも、韓国の子会社であるLINEやメルカリでは、1人1人の働き方や意志を尊重し、各種副業に取り組む姿勢を応援する傾向があります。
働き方を束縛しない、自由に働ける環境を整えている企業が多いのが、IT企業の魅力と言えるでしょう。
YAHOO | LINE | メルカリ |
・副業OK
・クラウドサイトを使って副業を提供 |
・副業OK
・1人1人に合わせた働き方をサポート |
・副業OK
・副業支援制度 |
メディア関係
メディア関係の会社でも、副業は本業のためにプラスになると考えている所が多く、副業をOKしている会社が少なくありません。
例えばサイバーエージェントの場合、本業の邪魔をしないこと、本業にとって良い影響を与えることを条件に、事前申請をすれば副業が認められています。
他にも、トレンダーズの場合も申請は必要な物の、副業で全く違う業種を行っている方もいれば、数社の経営に関わるほど、副業を深くまでやっている方もいます。
またスマートニュースの場合、正式には副業が認められていませんが、暗黙の了解で容認されているタイプの企業もありますので、色々な方があります。
大手メーカー
少し前までは副業に関する制限が非常に厳しかった大手メーカーでも、近年では副業をOKする働きが見られています。
例えば、飲料水等で有名なアサヒグループホールディングスでは、勤務感インターバル制度のテスト導入や、シニアスタッフ制度の導入改定が行われていますが、シニアスタッフに関しては副業が認められているのが特徴です。
またシニアスタッフに限らず本人のキャリアにとってプラスになると判断された場合は、一般社員の副業も認められています。
他にも、パナソニックの場合は業務後の時間を有効活用させる目的で、有志で集まった組織の集い、パラレルキャリアの推奨が行われていたり、ロート製薬の場合は、申請審査の後、競合企業などに利益が出ないような仕事であれば、副業OKとされています。
副業を始めた結果地ビールを製造する会社を立ちあげた方もいますので、本人のキャリアをアップする事に繋がったと言えるでしょう。
人材関係
人材関係の仕事も副業に対して意欲的な企業が少なくありません。
例えば各種事業を展開するリクルートホールディングスでは副業が認められているだけでは無く、リモートワークの導入、副業希望者の積極的採用などが行われている点が特徴です。
時代に合わせた働き方を考え続ける企業として、非常に人気があります。
他にも、主婦層や若者層を中心に人材派遣を行うビースタイルでは、ライフスタイルに合わせた働き方が出来るように、在宅勤務制度や時短制度、時差出勤制度が導入されているのが特徴です。
在宅での副業と掛け持ちをしやすいことから、仕事復帰を目指す主婦層にも人気があるでしょう。
実際にどういった副業をしているのか
副業と一口に言っても様々な種類がありますので、副業を始める前にはどんな仕事があるのか勉強しておくと良いでしょう。
例えば、メジャーな副業としてこれらの仕事があります。
クラウドソーシングに登録しての仕事
ネット環境やパソコンなどの基本的環境が整っている方に人気の副業が、クラウドソーシングに登録して行う仕事です。
オンライン上、サイト上で仕事を行える事もあり、自分のライフスタイルに合わせて仕事が出来ます。
クラウドソーシングで働ける仕事内容には色々とありますが、例えば、「データ入力」や「ライティング」等、資格は不要な仕事が豊富です。
自分の時間があるときにコツコツと仕事が出来ますので、外に働きに出られない専業主婦の方からも人気があります。
経験を積めば単価アップもありますので、着実にステップアップ出来るのが魅力です。
クラウドソーシングの形式サイトは数多くありますが、その中でも代表的なサイトが、クラウドサービス、ランサーズ、ココナラなどの大手サイトです。
誰でも出来るタイプの仕事から、専門技術、専門知識を生かしたお仕事まで提供されていますので、自分のスキルに合わせた仕事を行なえるでしょう。
専門技術や専門知識を生かしたお仕事は単価が高いので経験を生かすことも出来ます。
タスク作業やライティングを中心としたクラウドソーシングの他にも、イラスト専門のクラウドソーシングサイトや、WEBデザイナー専門のクラウドサイトなどもありますので、自分の技術に合わせた仕事をしやすいのが魅力です。
ただし、システム使用料、手数料などが発生しますので、働いているよりも稼げない場合もあるという事を頭に入れておきましょう。
ブログでマネタイズ
こちらも人気の副業として知られているのが、ブログを使ったマネタイズです。
個人でブログやサイトを立ち上げて、広告費やアフィリエイトなどで収入を得る方法になります。
既に何らかのサイトやブログを持っており、アクセス数もそれなりにあるという方の場合は、特におすすめの副業と言えるでしょう。
ただしこちらの場合、収入をある程度得るまでには時間がかかります。
広告を載せる為にも条件が設けられている事もあれば、広告を通して商品購入がされないと収入が得られないという場合もありますので、条件は事前にチェックすることが大切です。
最初の準備が大変ですが、一度体勢さえ整ってしまえば副業として働きやすい方法と言えるでしょう。
個人で販売サイトを運営
ハンドメイドアクセサリーなど個人の販売サイトを立ち上げて販売を行う副業も人気があります。
アクセサリー作りが好きという方の場合は特におすすめの方法で、個人の販売サイトを立ちあげて運営することで、手間はかかりますが、趣味を仕事にしたいという方にはピッタリの副業です。
個人で販売サイトを運営するのが難しい場合は、ハンドメイド作品を売ることが出来るサイトに登録して、販売を行うという方法もあります。
その分手数料などが発生してしまいますが、システムが安定していますので売買を行う際にも安心です。
自分の得意を販売する
字が達筆、運転が上手いなど、何か特技がある場合は、自分の特技を販売してお金を得る副業もあります。
ココナラなどのサイトに登録をしてプロフィールを作成することで、その特技を買いたいという方が出てきた時に契約が成立するのですが、金額については自分で設定できますので、気軽に始められるのが魅力です。
ただし、特技の内容によっては需要が少ない、または競合の方が多い場合もありますので、コンスタントに仕事を取れるかどうかはケースバイケースです。
いくつも特技がある、自分のアピールポイントが分かっていると言う場合であれば別ですが、ある程度お金を出して貰えるような特技が無いと、副業として成り立たせるのが難しいでしょう。
副業所得の確定申告について
副業で仕事を得た場合は、副業所得の確定申告をしないといけない場合があります。
副業をしたら絶対に確定申告をしないといけないという事ではありませんが、事前にある程度、かくて申告事情を把握しておきましょう。
副業所得の確定申告について抑えるべきポイントをご説明します。
副業の年間所得が20万円を超えると確定申告が必要
副業における年間所得が20万円を超えた場合は、確定申告が必要になります。年間所得とは、所得からその業務に掛かる経費を差引いた費用の事で、これが20万以上ある場合は確定申告を行い、決められた税金を納めないといけません。
副業である程度稼いでいるという方は、経費を差し引いていくら残るのか、きちんと把握しておきましょう。
こちらの金額を把握する為には、年間所得や経費がいくらかかっているのか記録をつけないといけません。
副業を始める段階できちんと記録をつけると共に、経費は必ず領収書をもらって、保管しておきましょう。
副業が給与所得の場合は確定申告が必要
副業が給与所得の場合は、所得に関わらず必ず申告しなければいけません。申告をして納税の義務が発生する場合もありますが、金額が少なければ納税義務は発生しません。
これからの働き方について
副業事業は何かと盛んになっており、上手に活用することで今までの働き方が変わるとされています。
副業を活用したこれからの新しい働き方の特徴はこちらです。
フリーランスとしての働き方が多様化する。
一口に副業と言ってもその働き方は実に様々で、副業系すきまワーカーや複業系パラレルワーカー、自由業系フリーワーカーに自営業系オーナーと言った、4タイプに分類されています。
自分のライフスタイルに合わせて、自分が働きやすい環境を作れる、フリーランスとしての働き方が多様化していくと言えるでしょう。
それぞれの種類によって当然収入は異なります。
副業系すきまワーカーの場合は、本業の休みの日などにお仕事をするタイプ、自由業系フリーワーカーの場合はいくつかの副業を紹介している業者を掛け持ちするタイプというように、根本的な働き方も変わるので、自分に合っているスタイルを見つけられれば、より理想的な働き方を作れるでしょう。
自分にとって、本業をしながら副業をした方が良いのか、それとも副業をいくつか掛け持ちして生計を立てた方が良いのか、自分に合わせたやり方を見つける事が大切です。最初のうちは不慣れな事も多いかと思いますが、副業は上手く活用すれば、仕事環境を大幅に改善できます。
ノマドワーカーの増加
副業の多くがパソコンやスマホでできることもあり、オンライン環境さえ整っていればどこでも働ける仕事が増えたことで、働き場所を選ばないノマドワーカーが今後増えると予想されます。自宅ではもちろん、喫茶店や外のベンチなど、好きなタイミングで好きな場所で働けるというのが、在宅ワークの大きな魅力です。
例えば、家事育児をしながら、介護をしながらというように、ライフスタイルに合わせた働き方が出来る時代が訪れています。
労働場所だけではなく労働時間も選べますので、より働きやすい環境が整っていくことが予想されるでしょう。
複業という働き方が広まっていく
副業OKな企業は年々増加傾向にあることから、一つの職場に籍を置かずに複数の仕事を掛け持つ複業という働き方が今後増えていく事が予想されます。
副業が出来る企業を掛け持ちしてフリーランスとして働くと言う方が増えた結果、場合によっては本業一本よりも稼ぐことが出来る場合もあるでしょう。
もちろんそこに至るまではある程度の技術や知識が必要になりますが、決してあり得ない話ではありません。
副業OKにすることで企業側も労働力確保に繋がり、企業側にとってもメリットが多数あります。
未経験者でもOKなタイプの副業もありますので、自分に出来る事から始めてみると良いでしょう。
働き方は多様化していく、自分に合った働き方を
働き方は日々変わっていき、今までの常識をつくがえすような仕事、働き方が増加しています。
自分のライフスタイルに合わせた働き方とは何か、副業を通じて考えてみると、より楽しく仕事を出来るでしょう。
働き方を見つめ直すことは、人生を見つめ直すことにも繋がります。
現状の働き方が窮屈に感じているという方こそ、一度自分にあった働き方を考えてみてはいかがでしょうか?
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