「専業主婦には年収いくらでなれる?」旦那の収入と実際の生活とは

February, 09, 2018

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専業主婦の役割

出産そして育児をする

出産して子育てをする。
それは専業主婦に限られたことではありませんが、専業主婦のほうが、その役割が強いということになります。

仕事をしながら主婦業もする兼業主婦の多くは、子供を保育施設などに預けて仕事に復帰をします。
兼業主婦には、兼業主婦なりの苦労はたくさんありますが、少なくても仕事中は、子育てからいったんは離れることになり、気持ちの面でもリフレッシュできると感じている人もいるのです。

それに比べて専業主婦の場合は、基本的に毎日家にいるため、子育てをする時間が、兼業主婦よりも長くなりやすいといえるでしょう。

生活を維持するための基盤づくり

結婚後に、専業主婦として生活をしていくための費用は、基本的には夫の収入だけになります。
その中で夫婦二人、もしくは子供を育てながら生活していくことになるわけですが、その生活を維持するための基盤をしっかりとつくっていくことも、専業主婦の役割といえます。

たとえば、夫が急病で働けなくなったときにどうするかや、住む地域や家、子供に掛かる費用など、考えなければならないことはたくさんあります。
そうした将来への不安を少しでも軽くするためにも、夫の収入の中から毎日の生活費をやりくりをして、将来の生活を考えた家計管理をする必要があります。
また、家庭を築くうえでの人生設計を考えたりしながら、しっかりとした基盤づくりをしておくことも重要になります。

ボランティアや社会教育など地域活動から社会貢献をする

家事や育児に追われて、決して暇とはいえない専業主婦ですが、仕事をしている人と比べると、自分で時間の都合をつけやすいため、地域活動にも参加しやすいのではと、まわりから思われていることも多いでしょう。
そのため、そういった地域活動に参加することも増えて、それも専業主婦の役割だといわれることもあります。

またそれとは別に、一人で家にいることが多い専業主婦は、孤独感からくるストレスに悩まされることもあります。
特にそれまでバリバリ働いていた人は、社会との接点が少なくなり、社会から疎外されたように感じる人もいるでしょう。
そうした場合は、地域活動などを通して社会貢献をすることで、そうした悩みの解消にもつながるかもしれません。

皆が持っている専業主婦のイメージ

夫の年収が高い

専業主婦と聞くと、「夫の年収が高いのだろう」というイメージを持っている人は、多いのではないでしょうか。
結婚して家庭を築き、子供を育てることが大変だということを、理解している人が多いからこそ、そうしたイメージもうまれるのではないかと思います。

専業主婦の実情は、なかなか世に出ないこともあり、そういったイメージばかりが先行してしまうのでしょう。
確かになかには、そういった専業主婦の人もいることでしょう。
しかし実際には、そうした人ばかりではなく、また望んで専業主婦になったわけではない人もいるので、イメージ通りというわけではないのです。

豊かな生活をおくれる

専業主婦は、夫の年収が高いというイメージを持たれることが多く、豊かな生活をおくれていると思われていることもあるでしょう。
いい家に住み、何不自由ない生活を送るには、それ相応のお金が必要となります。

しかし、それはあくまでもイメージだけの話だということを忘れてはいけません。
そんな生活を送れているのは、専業主婦のなかでもごくわずかです。
多くの専業主婦は、日々の生活をなんとかやりくりして、復職やお小遣い稼ぎなどを考えていることが現状、という声も少なからずあることは確かなのです。

自由がきく

専業主婦は、時間の都合がつけやすいというイメージとともに、時間やお金など、さまざまな部分で自由がきくのではと、思われている人もいるでしょう。
「家事だけをしているのだから」と思う人も多いのかもしれません。

しかし、専業主婦の1日は、意外に自由な時間などないのです。
家事に掛かる時間、子育ての時間に地域活動。
そのほかにもやらなければならないことは意外に多く、自由な生活が送れるというイメージのままでは、そのあとに苦労することになりそうです。

趣味の時間が取れる

朝から晩まで働いて、家事もして子育てもし、「毎日時間が足りない」と思うほどに忙しいイメージの兼業主婦に比べ、仕事という時間がない専業主婦は、その時間を趣味の時間に取れて、うらやましいと感じる人もいるかもしれません。

しかし今では、仕事をしている人でも趣味の時間を取れるように、工夫された場所なども新しくできていたりしますね。
そういった場所を活用することで、兼業主婦でも趣味の時間をとることもできるでしょうし、それは自分の工夫次第で変わるはずです。

専業主婦になりたい理由

仕事をせずにのんびり暮らしたい

専業主婦に憧れている人のなかには、「仕事をしたくない」という思いがある人もいるでしょう。
仕事をせずに、のんびりと毎日を暮らせたらどんなにいいだろうと、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
仕事をしたくない理由は人それぞれですが、その思いが強いほど、専業主婦への憧れも強くなるはずです。

仕事をすることは、生きていくうえで必要不可欠なことであることは、誰もが理解していることです。
しかし、仕事での人間関係に疲れてしまうときもあるでしょうし、負わなければいけない責任から、逃げ出したくなるときもあるでしょう。

希望する仕事につけないあきらめ

仕事をしたくないという理由の一つに、「自分が希望する仕事につけない」という、あきらめが含まれる場合もあります。
女性の社会進出が進んできたとはいえ、希望の仕事に就職できるかどうかの保証はありません。
就職活動がうまくいかず、自分が希望する仕事につけずに、あきらめてしまっている人もいると思われます。

そうなると、仕事へのモチベーションもあがらず、それならいっそのこと、専業主婦になってしまいたいと希望するのです。
まだまだ難しいこともある世の中ですから、そうした考えの人がいることも事実でしょう。

就職しても待遇面で恵まれない

自分が希望する職場に就職できても、会社内での待遇に恵まれずに悩んでいる人もいます。
女性は結婚や出産、子育てなどで、仕事を離れなければならないことが多くなります。
そのため、産休や育休制度などがしっかりしている会社でなければ、出産を機に専業主婦にならざるをえない場合もあります。

出産や子育ては、人生において一大事ともいえる大変な仕事です。
恵まれない待遇のなかで、つらい思いをしているならば、いったんは専業主婦になって子育てが落ち着いてから、また仕事を始めることも一つの手といえるでしょう。

頑張っても活躍の場はなさそうに思われる

「頑張っているのに報われない」、「自分はこの仕事に向いていない」などと感じて、専業主婦を希望している人もいます。
会社では活躍の場はなさそうだと思ったとき、主婦なら少なくても夫と子供の役に立つことはできると、家庭に活躍の場を求めるのです。

そうした人は、専業主婦に向いていることもあるかもしれませんが、イメージと現実のギャップが大きかった場合に受けるダメージは、大きなものになりがちなので注意が必要です。

母親が専業主婦だったため憧れている

自分を育ててくれて、一番身近で信頼できる存在の母親が専業主婦だった場合、憧れも強くなりやすいでしょう。
女性にとって、母親は特別な存在であり、尊敬や憧れの対象になりやすいです。
そんな母親が専業主婦であったら、自分も専業主婦になりたいと憧れを持つことは、自然なことかもしれませんね。

また、そんな自分の母親のように、専業主婦として子供との時間を長く持ちたいと考えることも、理由の一つになりうるでしょう。

家事が好きまたは家事に向いていると思っている

独身生活のなかで、自分は家事に向いていると思ったり、家事をすることが昔から好きだった人の場合でも、専業主婦を希望することが多いでしょう。

結婚後に、女性が役割を担うことが多い家事が好きな場合、専業主婦こそが天職だと思うかもしれません。
専業主婦の主な仕事は、まさにその家事ですから、強い憧れを抱いていることもあるでしょう。

リッチな人と結婚したというステータスのため

ステータスのために、専業主婦になりたいと考えている人もいるでしょう。
結婚についての価値観は、人それぞれです。
普通の人よりも収入の多い、リッチな人と結婚したいと願うことは、なにも悪いことではありません。

生きていくうえで何を大切に考えているか、それによって結婚に求めることも、人によって違うのは当たり前のことです。
確かに結婚に金銭的な安定を求めることは、人生において必要なことです。
しかし、結婚とはそれだけではないということも、忘れてはいけません。

専業主婦になるためには

最低年収700万円の男性と結婚する

専業主婦になりたいのであれば、最低でも年収700万円はある男性を、結婚相手に選ぶ必要があるでしょう。
それだけの年収があれば、専業主婦でも十分に生活できるはずです。

とはいえ、上手に家計をやりくりする必要はもちろんあります。
子育てに掛かる費用に、車や家のローンの支払いまですることになると、人生設計をたてながら検討しなければならず、700万円の年収があったとしても、決して裕福ではないのです。

都心ではなく郊外に住む

家族で住む場所も、よく考えなくてはなりません。
都心に住むことは、なにかと便利な点も多いかもしれませんが、専業主婦として家庭を守って生活していくためには、都心ではなく、郊外を生活の拠点にすることも考えましょう。

都心と郊外では、物価や家賃、さらには光熱費にまで差が出てきます。
それらの費用が高くつきやすいのは、やはり都心なのです。
つまり、都心での生活のほうが、金銭的な負担が大きくなることになるので、専業主婦として生活していくことを考えたら、郊外のほうが住みやすいかもしれません。

子供は一人

「子供は授かりもの」とよくいわれるように、なかなか自分の希望や予定通りにはいかないものです。
しかし専業主婦を考えている場合は、子供は一人と計画しておいたほうがいいかもしれません。

一概にはいえませんが、子供を一人育てるのに掛かってくる費用は、2,000万円から3,000万円ほどといわれています。
学校は私立に行かせるか、大学まで行かせるかなど、子供の進路によって掛かる費用は変わってきますが、専業主婦としての生活を続けていきたいのなら、子供は一人と考えておいたほうがいいかもしれません。

専業主婦は勝ち組か

年収1,500万円台の男性と結婚する

よく、「専業主婦は勝ち組」といわれることがありますが、家事や子育てをしながら、仕事もしなければならないことは、本当に大変なことです。
よって、そのなかの一つでもしなくて済むなら、負担は確かに減ることになるため、仕事をしなくて済む専業主婦は「勝ち組」と思われることも無理はありません。

そこで、実際に「勝ち組」とされるほどの専業主婦とは、年収が1,500万円台の男性と結婚している人といわれることが多いです。
年収1,500万円を稼げる男性とは、その多くが大手の企業の重役であるといえるでしょう。
そう聞くと、確かにそんな男性を夫に持つ専業主婦は、「勝ち組」といえるのでしょう。

30代男性の平均年収は約430万円

「結婚適齢期」ともいわれる30代男性の平均年収は、約430万円といわれています。
平均年収ということは、その年収の男性が、世の中には多くいるということにもなるでしょう。
そのため、なかなか高年収の男性と知り合うことは難しいこともあり、多くの人は、430万円前後の年収の男性と結婚することになるのです。

そうなるとやはり、多くの家庭は夫の収入だけで生活することは厳しく、女性が結婚後も仕事を続けていることにつながるのです。

年収700万円でもサラリーマン全体の6%

専業主婦になるためには、夫の年収は最低でも700万円は必要になってきます。
しかし実は、700万円稼ぐ男性というのは、サラリーマン全体の6%しかいないといわれているのです。
結構少ないですね。

つまり、競争率も上がるということになりますので、1,500万円までいかなくても、そんな男性と結婚して専業主婦になれたら、「勝ち組」の一員になれるかもしれません。
もちろん、勝ち組かどうかだけが大切なことではありませんので、そこだけにこだわりすぎないように注意が必要です。

専業主婦の実際の労働割合

1日の労働時間は8時間以上

専業主婦の仕事を、実際の労働に置き換えた場合の1日の労働時間は、8時間以上です。
これは、9時~17時まで働く会社員と比べても多いです。

会社では、お昼休憩としての時間が取れて、実際に働いている時間は、7時間ほどになる場合があります。
しかし、家事や子育てでは、なかなかその時間をまとまって取れなかったり、休憩時間すらないときもあります。
日によって、主婦の仕事量は変動するのです。

炊事に約3時間

平日には、夫や子供のお弁当作りに、朝食や夕飯作りなどすべてを含めると、炊事に掛かる時間は、約3時間といわれています。
家族全員分の食事の支度をすることは、意外に重労働となることもあるのです。

外で働いていない分、それだけの時間を掛けられるということにもなります。
炊事が得意な人や好きな人は、それだけの時間を掛けることが苦にはならないでしょう。
それどころか、幸せを感じられるのではないでしょうか。

そうじには約2時間

そうじは毎日約2時間です。
掃除機がけや水拭き、お風呂の掃除にトイレの掃除など、それらすべてにおいて、じっくりと時間を掛けられるので、家は毎日きれいな状態を保てるのです。

家族全員を養う費用を、一手に引き受けて働いてくれる夫のためにも、家をきれいに保つことは、専業主婦の役割であると考える人もいます。
しかし、子供がいる場合は、それ以上の時間が掛かることも、想定しておかなければなりません。

家計管理に1時間

そうじに炊事などの家事の合間に、時間を作って家計管理をしているという人もいます。
毎日の生活費だけではなく、子供の習い事や医療費だったり、近所の人や子供の友達の親との付き合いなど、それらを引き受けることになることも、専業主婦には多いでしょう。

そうしたところに掛かる費用や、5年先、10年先のことまで考えて、日々の家計管理をしていくことになると、毎日の家計管理に1時間かかることも、納得できるのではないでしょうか。

子育てはほぼ1日

子育てに関しては、労働時間など関係ないのです。
特に子供が乳児期にはつきっきりになるので、ほぼ1日中働いているということになります。

子育ては、予想外の連続です。
計画通りにはいかないことばかりなので、休みなんてないに等しいのです。
普通の会社で働くときには、自分の労働環境が悪いと訴えることもできますが、子育てではそうもいきません。

専業主婦の仕事を年収に換算すると

子育てがある場合約480万円

主婦業は、給料の出る仕事ではないため、どれだけ家族のために働いても、それが当たり前といわれてしまうことがほとんどです。
そこで、専業主婦の仕事を実際の就労に当てはめて、年収に換算してみることで、どれだけの仕事量なのかがわかりやすいでしょう。

炊事は調理士、そうじは清掃員、育児は保育士などの職業に当てはめて、それらの職業の平均的な収入を目安に換算すると、子育てのある専業主婦の場合の年収は、約480万円といわれています。
こうしてみると、30代男性の平均年収よりも、多いという結果になります。

子育てがない場合約240万円

子育てがない専業主婦の場合でも、その年収は約240万円になるそうです。
子育てがある専業主婦に比べると、半分も少ないということになるのです。

しかし、20代女性の年収を調べてみると、約230万円から300万円未満が多いということがわかります。
そうなると、240万円という数字も、極端に低いとはいえません。
子育てがない場合でも、介護などの仕事が増えることもありますので、専業主婦は大変な仕事をしていることに変わりないのです。

労働の実態

残業や休日手当はなし

家事や育児は毎日やらなければならないので、専業主婦の労働には休みなどほとんどないでしょう。
もちろん会社のように、残業や休日手当などもありませんし、だからといって、この時間だけ主婦をするというわけにはいかないことが現状です。

家事や子育てに、時間の決まりなどはないのです。
特に子育ては、思うようにいかないこともたくさんあるため、予想外に仕事が増えるということは頻繁に起こるのです。

雑務の多さ

予想外に仕事が増えるということは、家事や育児のほかの雑務も多くなるということです。
夫のサポートをしたり、親の介護などをやる必要性が出てくることもよく考え、時間やお金の使い方を、普段から検討しておくことが大切になってきます。

また、子供が学校に行くようになると、PTAの作業などで時間を取られることもあります。
毎日働いてくれる夫への感謝を忘れずに、それらの雑務は自分の仕事と割り切ることも必要です。

夫のサポートは皆無か少ない場合が多い

人によって違いは確かにありますが、家事や子育てへの夫のサポートは、あまり得られないということを、頭に入れておかなければなりません。
特に年収が高い男性の場合は、仕事に多くの時間を取られてしまうことがあります。
それだけ、責任のある立場にいるのだと、夫を尊敬して支えていけるかどうかも、大切になってきます。

専業主婦になると決めたときに、夫からのサポートはどの程度受けられるのか、夫婦でよく話し合っておくことが必要になってきますね。

結婚の意味は家庭運営をふたりですること

家事や子育ては女性の役割という考えが、当たり前だった時代には、結婚後は専業主婦になる女性がほとんどだったでしょう。
しかし今では、不景気や女性の社会進出などの影響で、夫婦の形はさまざまなものに変わってきています。
そのため、専業主婦と兼業主婦のどちらがいい、ということはありません。

結婚とは、ゴールではなくスタートなのです。
パートナーとよく話し合い、お互いが納得したうえで、心が豊かになれる家庭を二人で築いていけるかどうかが大切です。
二人で家庭を運営して、その後の人生を豊かなものにしていけたらいいですね。

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