ゆうちょ銀行のデビットカードの詳細。 即時決済などの機能とメリット
コンテンツ
ゆうちょ銀行のデビットカードとは
ゆうちょ銀行で発行されているデビットカードとは、キャッシュカードにデビット機能が付帯されているカードのことです。
したがって、「ゆうちょ銀行のデビットカード」という特別なカードがあるわけではなく、手持ちのキャッシュカードをデビットカードとして使用するというイメージです。
ゆうちょ銀行ならではのメリット・デメリットやサービスがありますので、詳しく見ていきましょう。
デビットカードの基礎知識
デビットカードという名前はよく耳にしたことがあると思いますが、実際どのような機能を持つカードなのか解説します。
VISAやJCBの加盟店で買い物できる
デビットカードとは、VISAやJCBなどの国際ブランド加盟店で、ショッピングをしたりサービスを利用したりした時の決済に利用できるカードのことです。
クレジットカードと似ていますが、大きな違いは即時決済のシステムを採用しており、支払った金額は銀行口座からすぐに引き落とされます。
【参照リンク:https://card-professor.jp/entry-71/?】
支払い猶予がない
クレジットカードを利用した際の支払いは、概ね翌月か翌々月です。
しかし、デビットカードで支払った場合には即座に銀行口座から引き落としが行われます。
したがって、銀行の口座残高が支払金額を下回っていた場合には決済が成立しない特徴があり、「利用額が返済能力を上回って返済できない」という事態を未然に防ぐことができます。
【参照リンク:https://no-genkin.com/entry/creditcard-debitcard/#i-2 】
電子マネーやプリペイドより便利
電子マネーの利用は、国内のチェーン系のお店での買い物やサービスに限定されることが多いですが、デビットカードはVISAやJCBの加盟店であればほとんどの場合に利用できるので、国内外で圧倒的に利用シーンが広がります。
VISAやJCBのプリペイドカードも普及しつつありますが、チャージ限度額が決められており、その額もデビットカードの利用限度額に比べるとはるかに少額です。
また、プリペイドカードの場合はホテルの予約などに使えなかったり、旅行先で現地通貨を引き出せなかったりと制限が多くあります。
【参照リンク:http://www.n5m.org 】
ゆうちょのデビットカード機能について
ゆうちょ銀行が発行するキャッシュカードも、デビットカードの機能を付けることができます。
小売店、家電量販店などでのお買い物や飲食、その他サービスの代金を、全国の「J-Debitマークのある加盟店」でキャッシュカードを使って支払うことができます。
また、キャッシュカードを使って現金を引き出すこともできるキャッシュアウトサービスも、平成30年4月2日から開始されました。
これは、スーパーなど小売店でのお買物ついでに現金を引き出すことができる仕組みで、ATMに行かなくても預金を引き出せるという便利なサービスです。
【参照リンク:https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/card/kj_crd_debit.html 】
ゆうちょのデビットカードが使える店舗
ゆうちょのデビットカードは、日本国内の「J-Debitマークのある加盟店」で利用できます。
その数は、日本電子決済推進機構日本デビットカード推進協議会の統計(平成23年12月)によると、33万か所以上とのことであり、業態ごとの代表的な店舗は以下の通りです。
- コンビニエンスストア:ローソン
- ディスカウントショップ:ドン・キホーテ、大黒屋
- 百貨店:西武百貨店、小田急百貨店、京王百貨店、大丸、松坂屋
- 家電量販店:PC DEPOT、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ラオックス、ヨドバシカメラ
- ホテル:リーガロイヤルホテル東京、パレスホテル
このほか、タクシー料金、飛行機のチケットやレンタカーの支払いなどにも利用可能です。
【参照リンク:https://matsunosuke.jp/jpbank-debit-card/ 】
ゆうちょのデビットカードのメリット
ゆうちょのデビットカードを持つメリットについて、詳しく見てみましょう。
現金を持ち歩く必要がない
現金の持ち合わせがない時でも、デビットカードが使えればお買い物ができます。
したがって、ATMにわざわざ預金を引き出しに行く必要が無くなり、また多額の現金を持ち歩くリスクからも解放されます。
また最近では、金融庁による規制緩和が進んだこともあり、スーパーなどのレジで現金を引き出せる「キャッシュアウト」が普及し始めており、どうしても現金が必要な場合に便利なサービスとして注目されています。
【参照リンク:https://matsunosuke.jp/jpbank-debit-card/ 】
クレジットカードのように使い過ぎの心配がない
デビットカードでの支払いの場合は、口座の残高以上には使用できません。
そのため、クレジットカードとは違い、使い過ぎの心配がないという特徴があります。
またデビットカードの1日あたりの利用上限額は、特に届出の無い限り50万円(ATMの利用金額を含む)で、この利用上限額は引き下げることも可能です。
使い過ぎが心配な場合は、利用上限額の引き下げを検討してみても良いかもしれません。
【参照リンク:https://matsunosuke.jp/jpbank-debit-card/ 】
手数料と年会費が無料
デビットカードは、発行手数料や年会費がかかりません。
また、利用手数料も完全無料です。
デビットカードには、クレジットカードのような「分割払い」や「リボ払い」といった使い方がないため、利息が発生することがありません。
これこそ即時決済型システムの特徴であり、利息の心配をすることなく安心して利用することができます。
【参照リンク:https://tsucreca.com/1876 】
キャッシュカードを兼ねている
ゆうちょのデビットカードは、手持ちのキャッシュカードをそのままデビットカードとして使うので、カードを二枚持ち歩く必要はありません。
カードが1枚で済むうえに、コンビニやスーパーなどでのちょっとしたお買い物から、洋服や家電のような高額な買い物まで、キャッシュレスで済み、お財布もかさばらずに管理が楽です。
【参照リンク:https://tsucreca.com/1876 】
店舗のポイントが満額付与される可能性
ヤマダ電機などの家電量販店では、高額なポイントを還元するシステムを展開している場合がありますね。
でも、多くの場合はクレジットカードで支払うとポイント還元率が下がります。
しかし、J-Debitによる支払いの場合は現金払いと同じ取扱いになるため、ポイントが満額付与される可能性が高いというメリットがあります。
【参照リンク:https://matsunosuke.jp/jpbank-debit-card/ 】
ゆうちょのデビットカードのデメリット
ゆうちょのデビットカードには、デメリットもあるのでしょうか?その詳細を事前に知っておくと、いざというときにも対処できるので、理解しておきましょう。
使える場所が少ない
ゆうちょのデビットカードはJ-Debitですが、J-Debitは加盟店が少なく、利用シーンが限られる傾向にあります。
また、VISAデビットカードが利用できる加盟店を見てみると、世界中で約3,800万件(2017年5月時点)となっていて、JCBデビットカードが利用できる加盟店に関しては、世界中の約3,100万件(2017年5月時点)です。
いずれのデビットカードも国内では約1,000万件の加盟店数があります。
ゆうちょのデビットカードの場合、公式には国内約33万か所で使用可能となっていますが、J-Debit公式サイトの加盟店検索で検索した際には検索結果に2万4千件程度しか表示されません。
VISAやJCBブランドのデビットカードに対して著しく知名度が低く、国内でしか使用できないうえに、カードを使用できる場所が限られているというデメリットがあります。
【参照リンク:http://デビットカード.co/tokucho/jp_tukaenai/ 】
ウェブ上のサービスでは使えない
VISAデビットやJCBデビットの場合は、クレジットカード同様にインターネット上での決済が可能でネットショッピングにも利用できますが、ゆうちょのデビットカードは実店舗でしか使うことができず、オンライン決済はできません。
ネットショッピングを利用する機会の多い昨今では、これは非常に大きなデメリットと言えます。
【参照リンク:http://デビットカード.co/tokucho/jp_tukaenai/ 】
ポイントプログラムがない
VISAデビットやJCBデビットでは、ポイントやキャッシュバックなどのプログラムが用意されていますが、ゆうちょ銀行のデビットカードにはポイント還元などサービスはありません。
他社が発行するデビットカードの例を見てみると、楽天銀行のデビットカード(JCB)では還元率1%とクレジットカード並みのポイントバックがあったり、ソニー銀行や三菱UFJ銀行などではキャッシュバックを行っていたりしますので、ゆうちょ銀行のデビットカードはお得感が少ないと言えます。
【参照リンク:https://お得ポイントカード.jp/yuucho-debitcard 】
利用できない時間がある
ゆうちょ銀行のデビットカードは深夜の11時55分~0時5分までの10分間は利用不可です。
この時間に空いている店舗は少なく、実際に利用するシーンも多くはないとは思いますので大きなリスクではありませんが、意外な場面でデメリットとなる可能性があります。
深夜にお買い物をする際には、注意点として覚えておきましょう。
【参照リンク:https://tsucreca.com/1876 】
日本でしか使えない
ゆうちょ銀行で発行しているデビットカードは「J-Debit」と呼ばれるデビットカードです。
これは日本国内固有のデビットカードであり国内でしか使うことができません。
国際ブランドとして有名なVISAやJCBとは異なり、海外で使うことができないために、ゆうちょ銀行のデビットカードを利用できる店舗数も必然的に限られてしまいます。
【参照リンク:https://tsucreca.com/1876 】
ゆうちょのデビットカードの作り方と使い方
ゆうちょ銀行のキャッシュカードを持っていない場合は、総合口座の開設を新規に申し込む際に、総合口座利用申込書の「デビット機能選択欄」に「1」の数字を記入します。
このカードの審査もありませんし、届いたその時から、ゆうちょ銀行の総合口座のキャッシュカードがデビットカードとして使えるようになります。
すでにゆうちょ銀行のキャッシュカードを持っている場合は、手持ちのカードでデビットサービスを利用できます。
ただし、キャッシュカードを作るときに「デビットサービスを利用しない」を選択していた場合は、通帳、お届け印および本人確認書類を持参のうえ、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続きをする必要があります。
なお、平成15年3月以前にゆうちょ銀行のキャッシュカードを作成していた場合は、自動的にデビットサービスの機能が付帯されています。
当時はキャッシュカード作成時にデビットサービス利用の有無を選択する項目自体がなかったためですが、この場合は逆に、デビットサービスの機能を外したいときに手続きが必要になります。
ゆうちょ銀行のキャッシュカードをデビットサービスで使う時は、商品やサービスの代金支払い時にキャッシュカードを提示し、店舗のレジにあるキーパッド(数字キー)でキャッシュカードの暗証番号を入力するだけです。
【参照リンク:http://デビットカードおすすめ.net/yuutyo.php 】
メリットとデメリットをしっかり理解しておこう
ゆうちょ銀行のデビットカードは、キャッシュカードがそのまま使えることから、事前手続きが不要だったり、入会金・年会費・利用手数料がかからないなどのメリットがあります。
また、ATMで現金を引出す時間や手間がかからず、大金を持ち歩かずに済むので安心であり、預金口座の残高範囲内での利用に限られるため、使い過ぎる心配もありません。
さらに今後はキャッシュアウトサービスの利用拡大や、地方公共団体での支払いにデビットカードを使える「公金全額納付・手数料別請求方式サービス」等への適用など、新たなサービスの展開への期待もあります。
一方で、利用できる加盟店が少なかったり、ポイントプログラムがないなど、VISAやJCBブランドのデビットカードに比べてデメリットもありますので、ライフスタイルにあわせて利用を検討してみてはいかがでしょうか。
Sponsored Link
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
Twitterでukano358をフォローしよう!
Follow @ukano358