アイフルへの過払い金請求。 請求する際に知っておきたいこと
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過払い金請求とは
過払い金とは、消費者金融や信販会社などに支払い過ぎていた利息のことです。
通常、お金を貸す際の利息は利息制限法という法律で定められていますが、2007年くらいまで民事上では無効にも関わらず刑事罰にはならないグレーゾーン金利にて、利息制限法で決められた利息よりも高い金利でお金を貸していたのです。
そのため、長年借金をしている方は過払い金が発生している可能性があるというわけです。
これまでのアイフルの経営状況
アイフルと言えば、愛らしいチワワのテレビコマーシャルで一躍有名になった消費者金融です。
キャッシング、カードローン、事業サポートローンなど各種ローンを取り扱っており、東証一部上場企業であることからも信頼を得ている消費者金融会社の一つといえます。
アイフルの全盛期
チワワのテレビコマーシャルにより、ソフトな消費者金融というイメージを印象づけることに成功したアイフル。
今でこそ実質年利3.0%~18.0%ですが、昔はかなり高い金利で貸付けを行っていました。
2002年のチワワ時代の金利は、何と実質年利21.5%~28.835%。
現在と比較すると驚くほど高いことが分かります。
今でもこんなに高い金利であれば借りたくないでしょう。
しかし、当時は他の消費者金融でもアイフルと同様かそれ以上に高金利で貸付をしていたのです。
倒産寸前まで追い込まれた過去
1968年に創業、1978年2月に京都で丸高という社名で設立、複数の会社を吸収合併して資本金が5億円となり、アイフル株式会社と社名変更したアイフル。
1998年には東京証券取引市場第二部、大阪証券取引市場第二部、京都証券取引所に上場し、全盛期には年間5,500億円もの売上を誇る大企業に成長しました。
しかし、アイフルの強引な営業活動や取り立ての方法が社会問題化されたことから、2006年に無人店舗を含むアイフルの全店舗に業務停止命令を下されたのです。
2009年に事業再生ADRの利用を事業再生実務家協会に申請し、当時の債務総額は3,000億円にもなりました。
株価の急落に伴い、大幅な人員整理や経費削減を行うなど事業規模を縮小したことで、倒産を免れることができたのです。
現在のアイフル
その後、アイフルは2012年に純利益の黒字化に成功し、2015年には金融支援からも脱却しました。
現在は人気お笑い芸人をテレビコマーシャルに起用するなど、親しみやすいイメージが印象的な消費者金融として生まれ変わっています。
経営の立て直し
事業再生をした2009年から6年もの間、借金返済に苦しみましたが、金融支援から脱却したことで事業拡大、新たなサービス展開ができるようになり、資金調達も以前よりもしやすくなりました。
プロミスやアコムのように銀行の傘下に入っているわけではありませんが、全国各地に自動契約機を設置するなど積極的な事業を行っており、現在は経営の安定を期待されています。
現在の利息
アイフルの金利は実質年利3.0%~18.0%(2018年6月現在)となっており、大手消費者金融の中ではごく平均的な金利です。
銀行のカードローンと比較すると金利は高めですが、10万円の借入れに対する月々の利息は300円程度なので、それほど負担になる金額ではありません。
アイフルを含め、多くの消費者金融では初回の借入れ時は上限金利での貸付けとなります。
金利を確認の上で契約する必要があります。
アイフルへの過払い金請求
アイフルで長年取引をしている場合、過払い金が発生していることがあります。
「生活が苦しくて返済が厳しい」「借金を減らしたい」など、返済で困っているなら、過払い金が発生していないか調べてみて損はないでしょう。
過払い金請求をおすすめする対象者
過払い金請求の対象者となるのは、2010年にたった一度でもアイフルを含む消費者金融、銀行、信販会社などでお金を借りた経験がある方です。
今は完済していても、2010年以前から取引があり、借入期間が5年以上続いている場合は過払い金が発生している可能性が高くなります。
ただし、時効が差し掛かっていることもあるので、一日も早く過払い金の有無を調べることが大切です。
過払い金を請求した場合
過払い金請求をするには、過払い金の金額を確認するためにアイフルから取引履歴を取り寄せる必要があります。
取引履歴の開示は個人で行うこともできますが、弁護士や司法書士など専門家に依頼したほうがスムーズに進みやすくなります。
アイフルの過払い金請求の対応として、任意交渉と訴訟の二つがあります。
任意交渉
任意の話し合いによる解決となると、返還率は4~6割程度になるケースが多く、全額は戻ってきません。
しかし、和解まで2カ月程度と比較的スピーディーに交渉を進めることができます。
多くのケースで依頼してから6カ月以内には解決することから、一日でも早く過払い金を取り戻したい方や時効が迫っている方などが選ぶ方法です。
裁判
裁判に踏み切った場合、勝訴となれば全額戻ってきます。
「訴訟費用確定処分の申立て」を行えば、裁判費用の取り戻しも可能です。
訴訟となると和解まで6カ月以上かかります。
取引内容によっては判決をとっても控訴してくることもあり、さらに長期化することもあります。
ですが、過払い金が多く発生していたり、全額返してもらいたいという方は裁判手続きによる解決を目指すのも一つの方法です。
アイフルの過払い金請求に強い法律事務所3選
過払い金請求の手続きは、素人では分かりにくい部分も多いため、法律の専門家に依頼するのが一般的です。
過払い金請求の依頼をする際は、実績だけでなく、費用や事務所の雰囲気、得意とする範囲なども見極めて選ぶことが大切です。
司法書士法人杉山法律事務所
過払い金請求を専門にしている法律事務所です。
これまでアイフルを含む多くの消費者金融、銀行、信販会社などへの過払い金請求の実績があり、「消費者金融が恐れる司法書士No.1」に選ばれたこともあります。
相談実績は月3,000件以上で貸金業者との交渉ノウハウを多く持っています。
お金の悩みを気軽に相談できる事務所です。
アディーレ法律事務所
全国に65拠点以上、弁護士145以上で全国対応可能な法律事務所です。
債務整理に関する相談は何度でも無料です。
過払い金無料診断を行っており、結果を弁護士が丁寧に説明してくれます。
細やかな気配りがあり、初めての方でも安心して相談しやすい体制を整えているので費用面が心配という方でも気軽に相談できます。
街角相談所-法律-
街角相談所では、過払い金請求に特化した法律事務所を多数登録しており、あなたの状況に合わせて法律事務所を無料で紹介しています。
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2018年のアイフル過払い金請求状況
アイフルは大手消費者金融の一つであり、資金面も安定はしていますが、アコムやプロミスのように銀行がバックにいないため、どうしても劣る部分があるのが現状です。
2007年よりも以前からアイフルと取引をしていた方は過払い金請求の対象となります。
銀行の傘下ではないため、過払い金請求が安易ではないこともあるので実績ある法律事務所に依頼をして過払い金を取り戻すほうが堅実でしょう。
請求するのであれば早めに対応しましょう。
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