厚生年金や国民年金などの公的年金とは違う終身年金の内容とは

August, 22, 2018

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終身年金の保障内容などを紹介

老後の心配のうちの一つが、お金の問題です。
厚生年金や国民年金といった公的年金にほとんどの人が加入して、保険料を払い老後年金を受け取って生活するわけですが、年金だけでの生活はなかなか厳しいものがあります。
そこで近年出てきたのが銀行や保険会社などが用意する、任意加入型の個人年金保険というものが出てきました。

保険料をあらかじめ支払うことによって、老後の生活資金を年金として受け取れるサービスです。
その保険サービスのうちの一つが終身保険です。
では終身年金とは一体どのようなサービスなんでしょうか。

終身年金の内容

終身年金は国民年金や厚生年金といった公的年金とは異なり、民間企業が行っているサービスです。
終身年金はどのようなサービスを受けられるのでしょうか。

任意で加入する保険

終身年金は国民年金や厚生年金といった公的年金とは異なり、任意で個人個人が加入できる保険会社を中心とした民間企業が行っているサービスです。

保険料を支払っておくことで、一定の年齢をすぎると年金と同じように支払いが行われます。
強制加入ではなく任意加入なので、老後に不安がある人が加入しています。

老後の生活保障

終身年金の主な役割は、老後の生活保障にあります。
厚生年金や国民年金といった公的な年金の支給は、65歳を過ぎると受取が可能になりますが、仕事でバリバリに稼いでいた頃に比べると、1ヶ月に使える今額はやはり少なくなってしまいます。

そのため終身年金は、仕事をリタイアした老後も生活水準を下げないようにするための、老後の生活資金として利用している方が非常に多いです。

生きている間受け取れる

終身年金の特徴の一つが、保険料の受取が可能になった年齢であれば、生きているあいだであれば何歳でも受け取れます。
日本人の平均寿命は昔に比べると、かなりの長生きになりました。
90歳近い年齢まで生きる方も多く、老後の生活資金として生きている間に、公的年金とは別に受け取れるのはうれしいポイントです。

老後は年齢を重ねるにつれて、通院費用などが必要になってくるため公的年金だけでは生活は苦しいです。

払い方は2種類ある

終身年金の、保険料の支払い方法は2種類あります。
厚生年金や国民年金のように毎月保険料を払っていく積立タイプと、一括で保険料を支払うタイプがあります。

一括でまとめて払うタイプの場合は、まとまった金額が必要になってくるので、加入する前にどちらのタイプか確認するようにしましょう。

終身年金に向いている人

公的年金とは別に老後の生活資金として受け取れる終身年金は、どのような人に向いているのでしょうか。

一括で支払える資金がある人

終身年金に加入するために必要になってくるのがまとまったお金です。
通常は終身年金に入る場合、保険料を一括でそのサービスを行っている保険会社に納める必要があります。

そのためある程度の経済的余裕があり、保険料を一括で納めることができる資金が必要です。
一括で納める保険料の相場は600万円程度です。

年の差がある夫婦

年の差の大きい夫婦も、終身年金に加入するのに向いています。
終身年金は年金の支払い開始から、一定期間内に年金の受け取り者が死亡した場合は、残りの年金も遺族に対して支払われます。
そのため年の離れた夫婦の場合、相続税などの心配をすることなく配偶者に対して、自分が亡くなったあとの生活を不自由するこなく送れるように、お金を残しておくことが可能です。

夫より妻の方がかなり若い年の離れた夫婦など、年の離れた夫婦は老後のことなどを考えて、終身年金に加入するのがおすすめです。

終身年金の注意点

老後の生活資金を準備しておくのに最適な終身年金ですが、保険に加入するにあたって気をつけなければならない注意点がいくつかあります。
どのようなことに注意して利用すればいいのでしょうか。

保険料が高い

終身保険を利用するにあたって、注意しなければいけないことの一つが保険料が高いことです。
終身保険に加入する場合、初めに600万円を預けなければいけません。

それだけの金額を一括で保険会社に納めることができる、経済的余裕と資金が必要になってきます。
終身年金への加入を考えても、高い保険料がネックになることが大変多いです。

保険会社が無くなった場合受け取れない

終身保険のデメリット二つ目は、保険会社が倒産した場合老後に受け取れない可能性が出てきます。
国民年金などの公的年金は、倒産して保険料が支払われなくなることはほぼありませんが、終身年金は民間の保険会社が行っているサービスですので、保険会社が倒産することもあります。

保険会社が倒産した場合は年金額が減額することもありますが、支払った保険料は返ってこず年金も受け取れなくなってしまうリスクもあります。
このようなリスクを考慮したうえで利用していくことが大切です。

個人年金の種類

老後に国民年金や厚生年金といった公的年金にプラスして、老後の生活資金として受け取れる個人年金ですが、個人年金保険にも種類がいくつかあります。
どのような種類の個人年金があるのでしょうか。

為替によって変わる外資建て年金

円以外のドルやユーロといった外貨で、積み立てていくタイプの年金です。
円建てに比べると外貨建ては、受け取る年金額が増える可能性が非常に高いですが、為替相場の影響を受けやすいため一概には言えません。

また年金の受け取りも、ドルやユーロなどの外貨で受け取ります。
為替相場の変動によって預けた保険料の元本割れを起こし、受け取る金額が少なくなる可能性があることも、頭に入れておかなければなりません。

年金額が加入した時に決まる定額年金

定額年金は保険会社との契約を行た時に、年金として将来的に受け取る金額が決まります。
為替や株で保険料を運用するわけではないため、受け取る年金額が上がったり下がったりしないのが特徴です。
万が一年金支払い開始日より前に年金の受取予定者が死亡した場合、所定の金額の死亡保険金が支払わられます。

ほとんどの場合、死亡保険金の額は支払った保険料とほぼ同等の金額になります。

保険料が運用される変額年金

変額年金とは支払った保険料の一部が特定勘定で運用される個人年金で、運用に成功すれば受け取る年金額が増え、失敗すると受け取れる年金額が減ってしまうというリスクがあります。

特定勘定とは、他の資産とは別で運用と管理が行われる資産のことで、契約者が好みのファンドをいくつか選び配分を決めることによって運用されていきます。
年金の受け取りを予定してい人が年金支払い日以前に死亡した場合、決められた額の死亡保険金が規定に則って支払われます。

終身年金の受け取り方の種類

老後の生活資金を確保するために加入する終身年金ですが、終身年金の受け取り方にはどのような種類があるのでしょうか。

10年間年金を払う有期年金

確定年金は年金を受け取る人が生存、死亡関わらず年金を受け取ることができます。
年金の支払額は一定で、確定期間分受けととれます。
年金受け取り中に受給者が万が一死亡した場合は、遺族が確定期間分の年金を受け取れます。

そのため家族と一緒に生活している場合は、死亡後も遺族が年金を受け取れる確定年金に加入するのがおすすめです。

遺族が確定期間分受け取れる確定年金

有期年金は確定年金同様、一定期間年金を受け取ることができるサービスですが、確定年金との違いは受給者が年金受け取り期間中に亡くなった場合、それ以降の年金の支払いはないという点です。

有期年金の基本的な受け取り期間は10年間のものが多く、10年間生きている間は公的年金とは別でに年金を受け取れます。

終身年金は老後の資金になるけど遺族の保障はない

終身年金は、民間保険会社の行うサービスの一つですが、厚生年金や国民年金といった公的年金にプラスして支払いを受け取れるので、老後の生活に不安がある人にはおすすめです。
しかし公的年金とは違い民間会社が運用している保険なので、保険会社が倒産すると保険の支払いが受けれなくなる可能性があります。

また支払った保険料が、株や投資信託などで運用されるタイプの保険の場合は、受取額が減る可能性もあります。
さらに終身年金は老後の資金には最適ですが、亡くなった後の遺族への保障はありません。
しっかりと終身年金がどのようなものか理解して活用するようにしましょう。

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