転職時の退職理由はそれぞれ。例文を交えて書き方のコツを伝えます
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転職時の退職理由の書き方
転職をする場合には、さまざまな理由があると思います。
キャリアアップの為の転職や、新しくやりたいことが見つかったなどと言った理由もあることでしょう。
しかしながら、いろいろな退職理由がある中で後ろ向きな理由を持っている人も多くいるかと思われます。
転職経験のある方はご存知かと思いますが、大半は採用面接時に前職の退職理由を聞かれることが多いです。
その為、どういう理由で答えようか悩みます。
今回は退職理由が人間関係によるもの、残業などの業務によるものと体調不良によるものの3つに分けて、それぞれどのような退職理由でまとめていけばよいか考えます。
上司や同僚との人間関係によるもの
前職の悪い印象になることを言わない
退職理由に、人間関係が主になることもあると思います。
人間関係がうまくいかないことが退職理由の場合、それをそのまま伝えてしまうのはおすすめできません。
転職希望先の立場にたって考えてみると分かりやすいと思います。
「この人は前の職場でどういう人間関係を築いて来たのだろうか」、「ここの職場に来ても職員とトラブルなく仕事をできるだろうか」、と対人面を評価されます。
その際、自分にとって不利になるような答え方はしない方が無難です。
対人関係に問題がないことを伝える
仮に対人関係がきっかけで退職を決断したとしても、相手を非難するような言い方は避けたほうがよいです。
言い方によっては「この人は相手のせいにする人なのか」というような先入観を持たれかねないからです。
例文
そこで学んだこととして、仕事をしていく上で色々な考えをもった人がいます。
自分と考えが近く共感できる人、自分とは反対の考えを持ち意見が食い違うこともありました。
視点を変えて分析することで、「自分には無い考え方を持っている人なんだな」、「自分の考え方を広げてくれるきっかけになったな」と、自分にとってがプラスであったことに気づきました。
ですので、自分の意見をしっかりと相手に伝えること・相手の考えを知ろうとすることから始めて、よりよい人間関係を作れるような環境で働きたいと思い退職を決意しました。
残業や休日出勤によるもの
具体的な情報をもとに伝える
退職理由が業務時間外での活動による理由も少なくありません。
その際に、どういう理由で残業をしたのか、休日に出勤したのかという部分が重要になります。
これが自分の力量不足や職務怠慢などによって残業・休日出勤という理由ではよくありません。
自分に原因があることを理由にするのではなく、職場環境によって残業・休日出勤があったことを伝えることが大切です。
仕事への意欲を伝える
残業・休日出勤の理由が自分自身ではないほうがよいと伝えましたが、一方的に職場批判をすることもよくありません。
結果を出した人が評価される職場の場合、評価を求め仕事をする人もいるかと思います。
仕事への意欲が高い故に身を削り、残業・休日出勤をした。
その背景に「頑張った分だけ評価される」という社風がもたらしたものと言うのがよいでしょう。
あくまでも仕事をすることに意欲があり上昇志向であることを伝えましょう。
例文
私自身としても仕事は責任感を持ってしっかりこなしたいという気持ちが強いこともあり、結果として残業・休日出勤することが段々と当たり前になっていきました。
そのため、時間内に仕事を終え、体調にも負荷を与えない環境で働きたいと思いました。
体調不良によるもの
体調不良の理由を明確にしておく
体調不良により退職をされる方も多いと思います。
体調不良そのものが悪いのではなく、どういう背景で体調不良になったのかと、経緯を客観的に分析しておけるとよいでしょう。
結果としては体調不良により退職を決意したとしても、不良になった原因を自分自身で把握することが出来ていたら転職先としても、
「この人は、自分なりに体調不良の原因を理解しているんだな」
「こういう仕事配分であれば体調を崩さずに取り組めるだろう」
というように配慮をしてくれる可能性が出てきます。
再度、体調を崩して退職をするような悪循環を断ち切り、転職先で働く未来も見えてきます。
今は問題無いことを伝える
体調不良を退職理由である場合、転職先が気にすることとしては、「その時はどのくらい体調を崩したのか」といった過去に焦点をあてるのでなく、「その体調不良は解消し、これからは業務をこなせるのか」という、これからに焦点をあててきます。
当然、これから共に働く可能性があるため、現在の体調が気になります。
今は体調は問題なく、しっかりと働けるということを伝えることが重要です。
例文
以前の職場では、任された仕事をすべて引き受けてしまい自分自身のキャパシティーを超過していたことで体調を崩してしまったと、反省しています。
また、現在の体調としては回復しておりまして、この反省を生かして、自分の容量を知ったうえで業務を請け負い職務にあたりたいと思っております。
参考したい退職理由の書き方
ウソは書かない
転職希望先に採用されたい思いが強い分、つい本当の内容以上(今回の場合は真意ではない退職理由)のことを伝えてしまいがちです。
しかし、偽りの理由で採用されたとしても、働いている内に周りの人、特に上司にはすぐに本質に気づかれてしまうでしょう。
それにより、働きづらくなる環境になるよりも、最初から本意を伝えることが望ましいです。
嘘は言えないけれど、言葉を言い換えることは嘘ではありません。
ポジティブに書く
退職の理由がどういった内容なのかは重要ですが、履歴書にその理由を書くときに前向きな言葉で書いた方がいいでしょう。
簡単な例文をあげてみます。
退職理由が人間関係によるものであり、転職先で退職理由を問われた際。
前向きな言葉:新しい職場でも様々な考えを持つ人がいると思いますので、柔軟に適応しつつ自分のスタイルを確立することで業務を全うできると思います。
後ろ向きな言葉:新しい職場では自分勝手な人がいない方が自分の力が発揮できるので、そのような環境だとより業務に全うできると思います。
この二つを比べますと、内容に大差はありません。
しかし前向きな例文では人間関係がうまくいかなかった経験を生かして、転職先では良質な人間関係を築くような努力が垣間見えます。
一方で、後ろ向きな例文では、人間関係がうまくいかなかった経験に対し、それを避けるような内容になっています。
物事に対して真摯に取り組む姿勢などと掛け合わせると、この例文では問題を解決しようとするタイプではないと思われてしまいます。
過去ではなく、未来へ焦点をあてて退職理由を考えるとよいでしょう。
本音で書く
「嘘はつかずに書く」ということは既にあげましたが、本音を伝えることも大切です。
例えば、退職理由が配属された部署に納得がいかない場合だとしましょう。
それを退職理由として転職先に伝えたとしても、再度自分の納得できない環境に配属されたりする可能性があります。
こういったケースでは自分がやりたいことをしっかり相手に口頭で伝えたり、書類に書くことで転職先の環境が納得できる形になる可能性は多いにあります。
退職理由とその後の展望を織り交ぜながら書類(履歴書)を作成してみてください。
退職理由は自分の働きたい分野を明確に伝え、今後はどういった環境で働きたいかという気持ちも本音で書くと、希望通りの形をとれる可能性があります。
医療現場で働いている人を例にあげた場合
患者様の状態が回復すると一次救急から二次救急へと変わります。
勤務を続けるにつれ、二次救急での医療現場の経験をしたい気持ちが強くなり、一次救急を主としている前の職場を退職することとしました。
きちんと退職理由を伝え、次のキャリアに進もう
次のキャリアにおいてもよいスタート切るためには、後くされなく前の職場を退職できることが望ましいです。
しっかりとした退職理由を本音で相手に伝えることで、転職も決まっていくでしょう。
退職理由は人の数だけありますが、どんな理由にしても嘘はつかず客観的に自分自身を見つめて、自分本位にならないように気を付けましょう。
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