転職時における有給消化消化の決まり。スムーズな取得方法とは

February, 09, 2018

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なかなか取得しにくい転職前の有給

「転職前に、残っている有給休暇を使いたいのに、なかなか使えない。」

「有給休暇を取得して、次の会社に移る前の準備をしたり、まとまった休みを利用し旅行にいったりしてリフレッシュしたい。」

「そう思っていても、有給休暇を取得する雰囲気でもないし、転職前の最後にまとめて有給を取ると同僚に迷惑がかかるのでは…。」

と躊躇ししてしまうこともあるでしょう。
もちろん有給休暇を取得するときは周りに迷惑をかけないという配慮は必要ですが、まるまる権利である有給休暇を無駄にするのも惜しい。
周りに迷惑をかけずに上手に有給休暇を上手に取る方法はあるのでしょうか。

転職時の有給消化ルール

有休期間と転職先の就労のは重複してもOK

有給休暇中に次の転職先に就労するのは必ずしもNGというわけではありません。
ただし、雇用保険や労働保険の二重加入は出来ないので、手続き上のことを考え、前職の会社には報告しておくことが必要です。

また、二重就労を禁止している会社であれば、就業規則に抵触する可能性があります。
トラブルにならないためにも、転職先の就労規則を確認し、有給休暇中に入社することを必ず転職先の会社にも伝えるようにしましょう。

有給休暇をきちんと消化してから就職しようにも、溜めた有給休暇の期間が長く、早く働きたいという場合には転職先に一時的にアルバイト契約で雇ってもらう交渉をしてもいいでしょう。

有休中の転職活動も問題なし

在職中の有給休暇中に転職活動をするのは気が引けるという方もいるかもしれませんが、全く問題はありません。
仕事が忙しくて転職活動がなかなかできない。
面接に行く時間を確保したい。
という場合には有給休暇を活用するといいでしょう。

退職してからゆっくりと時間をかけて転職先を探すのもいいですが、転職先が決まらないまま退職し、有給休暇も消化してしまったとなると、生活へのリスクが高くなることは覚悟が必要です。
転職を考え始めたら、在職中に計画を立てて有給休暇を取りながら転職活動に充てるといいでしょう。

いつでも自由に取ることができる

有給休暇は基本的には労働者の権利なのでいつでも自由に取得することができるのが原則で、会社は社員の申し出があれば基本は断ることができません。
しかし、繁忙期などで「事業に支障をきたす」と会社が判断した場合の「時季変更権」は会社側に認められています。

ただし、退職日が迫っている場合、退職日が決まっている場合においてはその時季変更は行使できないので基本的にはいつでも取得可能です。
会社都合退職(倒産、リストラなど)でも、自己都合退職でも同じく有給休暇の取得が可能です。

ただし、退職してからの有給休暇取得はもちろんできませんので、注意が必要です。
退職してから有給休暇の主張をしても遅いので、残日数を前もって確認しておきましょう。

会社に拒否権はなし

退職が決まって、有給休暇を取得しようとしたら会社側に拒否をされたなどのトラブルになるパターンがあり、結局一日も取得できずに退職してしまったということも一般的によくある話です。

有給の取得を申請されたら会社には拒否する権利はありません。
まずは有給休暇の残日数と、会社や他の従業員の方に迷惑が掛からないように計画を立てて有給を取得するように心がけましょう。
そのうえで申請は口頭ではなく書面(申請書)で有給休暇を申請します。

それでも有給休暇の取得を拒まれたのであれば、いつなら取得できるのか確認をしてください。
それでも拒まれたのであれば会社側に違法性があると考えられますので、労働基準監督署に報告をするということも考えましょう。

転職者の平均有給消化率

残っていた有休を全て消化した人は47.8%

全国の20~39歳の公務員、会社員の転職者113人アンケートによると、残っていた有給をすべて消化した人の割合は47.8%。
消化できなかった人の割合は52.2%。
消化できなかった人の割合の方が多かったことになります。

残っている有給休暇をすべて取得することを諦めて退職してしまう人が多いのでしょう。
そのほか、有給休暇の残日数を調べていなかった。
会社とのトラブルを避けるため。
などの理由があるのかもしれません。

有給消化しづらいと感じた人は57.6%

なぜ有給休暇をすべて消化できなかったか、その理由で一番多い回答は「有給消化しづらい雰囲気がある」の57.6%。
「仕事が忙しくて取れなかった」の39%が続きます。
職場の空気を読んで諦めたということかもしれません。

また、少数回答では「次の職場の出社日が決まっていた」「全部消化できることを知らなかった」などがあり、知識不足で有給休暇を無駄にしてしまった方もいるようです。
そうならないためにも、しっかりと調べておきたいものです。

転職前に有休を消化するときのポイント

取得日は余裕を持って伝える

転職の有給休暇を取得する際には、できれば余裕をもって1カ月~2カ月前には希望日を伝えましょう。
いくら有給取得は権利だといっても急に伝えるのはNGです。
辞める会社だからといってもお世話になった会社ですので、会社や同僚の迷惑にならないように最大限の配慮をするのは社会人としてのマナー。

よくあるトラブルとして、例えば退職したい日のひと月前に退職の意思を会社側に伝え、速攻で有給休暇を主張するパターン。
有給が20日も残っていれば、退職日までの出勤日は10日間となり、引継ぎの時間も後任者も準備ができずにトラブルになってしまう場合も…。

あまりに何もかも急に一方的に決めて権利を主張するのはマナー違反です。
会社側が調整しやすいように有給休暇の取得は出来るだけ早めに伝えるように心がけましょう。
会社と有給休暇のスケジュールを確認しあって調整するとトラブル回避になります。

退職前の引継ぎとの兼ね合いを考える

有給休暇の取得の前に、仕事の引継ぎをきちんと終えられるように心がけて調整しましょう。
会社や自分の後任となる方などに迷惑が掛からないように、引継ぎをきちんと終えること。

間違っても引継ぎを全くしないで有給の権利を主張するなど、社会人としてのモラルが疑われてしまうようなことは避け、業務の妨げにならないように、きちんと会社が指定した後任の方に仕事の引継ぎの兼ね合いを考慮して、有給休暇の取得の申請をしてください。

特に後任の方は、自分が頑張ってきた仕事を任せる人ですので、不安を与えないように丁寧に引継ぎをしてあげましょう。
そうすることで自分も円満に、きれいに退職ができます。

残っている有休日数を確認する

退職することになったら、残っている有給休暇の日数を確認しておきましょう。
有給休暇はフルタイムで仕事をして、会社に6カ月以上所属し、尚且つ8割以上出勤していれば10日間の有給が付与され、その後、年ごとに所定の日数が付与されます。

また、有給休暇にも有効期限があり、有給取得の請求をしなければ、発生日から2年後に有給休暇は消滅してしまいます。
消滅した有給休暇は繰り越すことができませんので注意しましょう。
未消化分の有給休暇が何日分あるのか、早めに確認しましょう。

消化できなかった有給休暇を会社が買い取るということを聞いたことがあるかもしれません。
しかし、有給を会社が買い取るかどうかは会社側の就業規則や判断になります。
いずれにしてもスムーズな有給消化のためには日数の確認と、有給消化のスケジュールを立てることが大切です。

自分本位な取り方をしない

有給休暇の取得の大きなポイントは、自分本位な取得はしないということ。
辞めるとはいえ縁あって入社し、在籍をした会社です。
自分一人が抜けることで会社や同僚に迷惑になることやトラブルになることは避け、円満に退職するためにも有給休暇の取得にはできるだけ気を使いたいものです。

忙しい日にちや曜日、繁忙期をできる限り避けるなど、会社が困るような取得はしないことがマナーです。
全てを自分の都合だけで決めてはいけません。
会社との合意ができるような有給の取得をすること。
トラブルが発生しないように余裕をもって会社側と調整しましょう。

計画を立ててスムーズな有給消化を目指そう

退職時の有給休暇の取得は労働基準法でも規定されている権利です。
そもそも有給休暇は疲労回復のための付与とされています。
しかし有給休暇の取得は在籍中はあまり取得してこなかった方が多いでしょう。
在籍中に消化できなかった有給休暇を有効に使うためにも計画を立てて、引継ぎも行いスムーズに有給消化を目指しましょう。
社会人としてのマナーを守って退職することで、新たな一歩を踏み出しましょう。

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