契約社員への転職。メリットとデメリットを知り、転職を成功させよう
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契約社員へ転職のメリットと注意点は何か
契約社員の特徴といえば、雇用期間が定まっていることです。
たとえば3年契約ならば、3年経ったらその会社から去るか、契約を更新することとなります。
契約社員とひとまとめにいっていますが、会社によって定義が異なります。
試しに使ってみてよければ正社員として採用する会社もあれば、契約更新するつもりがなく契約終了すればそれで終わりという会社もあります。
そのためしっかりと契約前に条件を確認することが重要です。
また契約社員というと、どうしても正社員と比べて不安定な印象があります。
実際に正社員に比べてデメリットも多くありますので、契約社員としての働きかたを選ぶ前にそれを知る必要があるでしょう。
この記事では契約社員のデメリットにはどのようなものがあるのか、メリットとはなにか、そして転職する際に注意しなければならないポイントをみていきたいと思います。
契約社員への転職のデメリット
雇用契約期間が定まっているからこそ、正社員と違ったデメリットがあります。
どのような面で不利になるのかみていきましょう。
ローンやクレジットの審査に不利
ローンやクレジットカードの審査ですが、契約社員だから審査対象とならないということはありません。
しかし正社員と比較した場合には、確実に不利となりますので注意が必要です。
クレジットカード会社の審査基準の1つに、継続的に安定した収入を得られていることがあります。
契約社員の場合は、契約が終了したらそこで収入が断たれてしまう可能性があるため、クレジットカード会社もリスクを取ることができないのです。
審査に落ちやすい人の例をみてみましょう。
実家暮らしで年齢が20代前半。
派遣社員で仕事の継続期間も数ヶ月。
年収が200万円程度。
そのような条件だと、支払い能力が低いとみられて審査に通りにくくなります。
派遣社員だったとしても、既婚済みなら大丈夫なことが多いです。
それはたとえ本人の支払い能力が低かったとしても、世帯でみたときに支払い可能と判断されるからです。
社員よりも先に契約が切られる可能性
社員は基本的に無期の雇用契約です。
そのため会社としても長期間雇うことを前提としており、社員教育などに時間や労力、お金をかけています。
そのため会社の業績が悪くなり人員削減等をしなければならない場合、社員よりも先に契約社員がきられる可能性が高いです。
しかし安心してもよいことがあります。
契約期間中の契約社員は労働契約法上守られており、正社員よりも契約期間中の解雇が難しくなっています。
そのため契約期間中はよほどのことがなければ解雇されにくいのです。
契約期間中は守られていても、契約更新をしてもらえない可能性は依然残ります。
会社の業績が悪化している場合などには事前に相談したり、転職先を探し始める必要があるでしょう。
昇給や退職金がない場合も
優秀な契約社員などの場合には、時給換算で考えた場合に正社員よりも高い時給をもらっていることがあります。
しかし昇給や賞与、退職金などが出ないケースが多く、トータルで考えた場合には大差なかったり、やはり正社員の収入より低くなることが多いです。
昇給や退職金、ボーナスなどはもともと企業が定めるもの。
そのため正社員だからといって必ずもらっているわけではありません。
もしも気になるようなら、雇用契約を結ぶ前にしっかりと契約書に記載があるかどうかを確認しておくとよいです。
また、ずさんな管理体勢の会社では契約社員の就業規則が設定されていない場合があります。
その場合には正社員用の就業規則が、契約社員にも適用されます。
就業規則の中に退職金などに関する記載があった場合には、それが適応される可能性が高いので就業規則も確認しておくとよいでしょう。
契約社員ならではのメリット
契約社員はデメリットを取り上げられることが多いですが、契約社員ならではのメリットもたくさんあります。
どのようなものがあるのかみていきましょう。
契約期間中は安定して働ける
労働法上、契約期間中の契約社員は守られています。
実は会社が解雇するのに当たり、正社員を解雇するよりも契約中の契約社員を解雇するほうが難しいのです。
もちろん契約更新してもらえないことは多々あるのですが、契約期間中は女性が安心して働ける環境は整っています。
また、有期労働契約を繰り返し更新している場合も事情が変わってきます。
長年更新を続けてきたため契約社員が「次もきっと更新してもらえるだろう」という期待を持ってしまうような環境。
実質的に正社員とあまり変わらない扱いが続いていた場合、理由のない契約打ち切りが問題となることがあります。
その場合には、正社員の解雇と同様、会社側に契約打ち切りに対する「妥当な理由」が必要とされます。
ライフスタイルに合わせて働ける
安定性や給料よりもワークライフバランスを重視するならば、契約社員という働きかたは向いています。
正社員なら、9時から18時までといったスタイルが主流です。
しかし契約社員ならばそれ以外にも、さまざまな時間帯を選択することができます。
特に育児中だったり、夫が転勤族だったり、家事と仕事の両立が難しい女性にはよいでしょう。
契約社員なら会社の規則が許せば仕事を掛け持ちすることも可能ですし、3年働いてためたお給料で海外留学をするなど自由度が高く働くことができます。
転勤の心配がない
契約社員の場合、契約時に双方合意していれば転勤がありません。
そのために県外などへ異動になる心配をしなくてもよいのです。
正社員の場合、全国に支店があればそのうちの1つに配属される可能性があります。
独身ならキャリアアップや経験を積むために遠くへの引っ越しも苦にはならなかったかもしれませんが、結婚してパートナーがいたりするとなかなか引っ越しを伴う異動は難しいでしょう。
辞令と共に退職ということになりかねません。
転勤がないというのは、契約社員の大きなメリットの1つなのです。
契約社員と正社員との違いは、その契約の内容にあります。
正社員の場合は企業にもよりますが、勤務地が限定されません。
そして契約社員の場合は、契約書に勤務地がしっかりと明記されていれば、契約書に書かれた勤務地以外で働く必要はなくなるのです。
正社員と同じ待遇もあり
給料や待遇が低かったり安定性に欠ける分、契約社員は会社に対して負う責任が低いともいえます。
どちらかというと気楽に働くことができる契約社員ですが、正社員と同じ待遇もあります。
たとえば社会保険や有給休暇などの制度です。
社会保険に関しては、2カ月以上の勤務をしていて、その間の1月の就業が正社員の4分の3以上、かつ1日の就業時間も4分の3以上であれば加入することができます。
これは会社側に、従業員を社会保険に加入させなければならない義務があるのです。
また有給休暇に関しては、雇用形態は関係なく取れます。
正社員ではないということで、声を大にして主張しにくいかもしれませんが、それらは権利なので安心して会社に要求をしましょう。
転職時の注意点
契約社員への転職を志した場合、注意しなければならない点があります。
どのような点に注意したらよいでしょうか。
雇用制度だけに着目しない
転職先を選ぶ際に、雇用制度だけに着目しないことが大切です。
どのような働きかたをしたいかというのも大事ですが、その職場で働くことで今後のスキルアップに使える技術などを身につけられるかどうかも考慮してみましょう。
毎日同じことの繰り返しで日常をこなすのではなく「翻訳の技術を身につけたい」「もう少しお給料アップさせたいから、PCスキルを磨いて資格を取りたい」など働きながら夢を目指してみてください。
日常生活に張りが出て、仕事を楽しく感じられるようになります。
正社員を目指す際に確認したいこと
憧れの企業への入り口として契約社員を選択することがあります。
つまり契約社員から正社員を目指すのです。
この正社員雇用制度は、企業にも大きな利点があります。
スキルや人柄がわからない人をいきなり正社員として採用するよりも、お試し期間のある契約社員からの入社のほうがリスクを低くしてよい人材を採用できるからです。
個人と企業双方によって良さそうな正社員雇用制度ですが、その企業の契約社員になったからといって正社員雇用制度が適応されるわけではありません。
契約終了後に正社員採用の意思がある場合には、契約書にその意思が記載されていることが多くあります。
「正社員登用の可否判断は会社の判断による」「正社員登用を確約しているものではない」などの記載があれば、確実ではないけれど会社側にも正社員雇用の意思があるといえるかもしれません。
また契約の際にそのことについてあらかじめ問い合わせておいてもよいでしょう。
副業の範囲を確認
契約社員は契約書に労働日数や業務時間などを記載することによって、副業が可能となっています。
ただし就業規則などで縛りがある場合もあるので、契約社員用の就業規則がある場合には事前にみせてもらうとよいでしょう。
副業の件以外にも、契約社員にとって契約書の内容確認は非常に重要です。
勤務地の記載があれば、転勤もありません。
転勤がある場合もありますが、地域限定職といって特定のエリアの中で転勤することが多いでしょう。
それらの内容はすべて契約書に書かれています。
内定が決まったことに浮かれて、出された書類に目を通さずに印鑑を押してしまうことのないよう注意してください。
契約社員のメリットを知って働く
結婚や出産などで正社員として勤めていた会社を退職してしまうと、なかなか次の転職先を探すのが難しくなります。
その中で検討材料に入ってくるのが契約社員という働きかたでしょう。
契約社員は契約更新を希望してもその判断は会社にゆだねられているため、非常に雇用形態としては不安定です。
デメリットも多いですが、自由度が高く転勤の心配がないなどメリットも多くあります。
それらのメリットデメリットを知ったうえで転職しましょう。
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