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ブラックカードを手に入れる審査条件や基準とは何か
ブラックカードはまさに、「選ばれた人たちだけがもつことを許される」特別なカードです。
当然、審査基準や発行条件は格段にきびしくなり、年収だけでなく職業や家族構成、過去のカード利用履歴など、社会的ステータスが細かくチェックされることになります。
ブラックカードを手に入れるまでのプロセスについて知っておきましょう。
ブラックカードとは何か
社会人の憧れとなっているブラックカード。
「利用限度額が設定されず、ほぼ無制限に使える」ということは知ってはいても、それ以外に得られる特典についてはあまり公表されていません。
そもそも、ブラックカードとは何なのでしょうか。
具体的な審査基準や「ブラック」という由来についてくわしく解説していきます。
クレジットカードの最上級ランクである
クレジットカードにはグレードがあり、「一般」、「ゴールド」、「プラチナ」、「ブラック」というようにランク分けがされています。
クレジットカードの最上グレードがいわゆるブラックカードであり、審査基準はそれ以外のカードとは比べものにならないほど厳しく、プラチナカードを長い期間もっている人でもそう簡単にはもつことができません。
原則として、プラチナカード以上は招待制となっており、一定以上の利用実績を継続して残している人にむけてカード会社が案内を送り、カードの申込方法などが伝えられるかたちとなります。
厳密には一般系カードの下にさらにつくりやすい「年会費無料系カード」が存在し、通常のカード審査に落ちてしまった人でも比較的簡単に審査を通過する可能性があるため、カードの入門編としては非常におすすめです。
ブラックカードの由来について
世界ではじめてブラックカードに類するものを発行したのはアメックスだと言われています。
アメックスがアメリカ国内で発行した「センチュリオンカード」がブラックカードの元祖と言われており、当時のクレジットカードとしては考えられない破格の年会費と会員限定のサービスで大いに話題をよびました。
センチュリオンカードのカードデザインが光沢あるブラックを基調にしていたことから、世界中に広まる段階で「最上級=ブラックカード」というイメージが定着したと言われています。
それ以来、ブラックカードのノウハウは世界規模で広まり、日本国内のカード会社もこぞってゴールド、プラチナにつぐハイステータスなカードとしてブラックカードを発行するようになりました。
「センチュリオンカード」は現在のアメックスにも受け継がれ、24時間365日のコンシェルジュサービス、空港ラウンジの予約など、プラチナカードでも味わえないハイクラスなサービスが受けられることで知られています。
ブラックカードが存在するカード会社
ほとんどのカード会社ではカードをステータス別にランク分けしており、その最上位にブラックカードを位置づけています。
カード会社ごとのブラックカードのサービス内容についてまとめました。
アメックスのブラックカード
ブラックカード発祥ともいえるアメックス。
会員限定のサービス、特典も充実しており、「さすがはブラックカードのパイオニア!」と言いたくなるようなステータスを提供しています。
何よりもうれしいのが24時間のコンシェルジュ対応で、電話1本でVIP向けチケットの予約や空港ラウンジの手配、トラブルの解決などあらゆる要望に迅速に対応してくれる専属コンシェルジュは、まさにステータスの象徴であり、ブラックカードならではの特典でもあります。
ただ、サービスの充実度に比例して年会費もその分高くなり、アメックスのブラックカードはなんと年会費35万円。
年会費無料で維持できるクレジットカードがあることを考えると、とびぬけた価格であると言えます。
しかし、年35万円で自分専用のコンシェルジュを雇うことができると考えれば、それほど高いとは感じなくなるかもしれません。
ダイナースのブラックカード
もともとはアメリカ国内で発行され、流通していたダイナースカード。
ブラックカードの特典や利便性の面ではVISAなどには及びませんが、アメックスなどと比べると年会費が比較的安く、審査基準もややゆるく設定されているため、「はじめてもつブラックカード」としては手に入りやすいかもしれません。
マスターのブラックカード
世界的にもたくさんの国々で加盟店を広げているマスターカード。
ブラックカードとしては中堅以上のクラスといってもよく、ブラックカードにしてはややリーズナブルな年会費で、リムジンの予約や高級レストランなどの手配ができたりと、日本以外の国でも便利でラグジュアリーな特典を受けることができます。
Visaのブラックカード
世界で第1位のシェアを誇り、全世界でどこでも使えるVISAカード。
ブラックカードとしての利便性も非常に高く、提携レストランの無料サービスが受けられたりと、恋人や家族にもちょっと自慢できるサービスが充実しています。
VISAのブラックカードを日本で使うのであればぜひ、「三井住友VISAカード」を申し込みましょう。
ほとんどのカードがインビテーションシステムを採用しているなかで、三井住友VISAカードはユーザーがみずから申請できるという特徴があり、ブラックカード入手のチャンスが広がるメリットがあります。
もちろん、発行にあたっては厳正な審査があり、一定以上の年収とステータスがなければもつことができませんが、年会費5万円と言う安さはやはり大きな魅力であり、比較的手軽に手に入るブラックカードと言えるかもしれません。
JCBのブラックカード
日本国内で発祥した数少ないカードブランドであるJCB。
24時間のコンシェルジュサービスや空港ラウンジ、レストランの予約など、付帯している特典は他のブラックカードとさほど変わりはありませんが、国内での利便性を考えると加盟店舗第1位であるJCBをもつメリットは大きく、中級者向けのブラックカードと言えるでしょう。
ブラックカードの年会費
ハイグレードなブラックカードのうち、ひときわ特別視されているのがアメックスのセンチュリオンカードです。
年会費が初年度で91万8000円、次年度以降は37万円とブラックカードのなかでも群を抜いて高額ですが、専属コンシェルジュなどのサービスが充実していることを考えると、むしろお得であるような気もしてしまいます。
もう少し年会費が安いブラックカードをお探しなら、ダイナースカードがおすすめです。
年会費は約14万円と、センチュリオンカードに比べればかなりリーズナブルとなっています。
家族カードも何枚でも発行することができ、家族会員の場合は年会費が永年無料になるため、家族のいる方は有力な選択肢となります。
ブラックカードの入手方法
ゴールドカードあたりまでは本人の申し込みによって審査が行われますが、プラチナ以上はほとんどの場合インビテーションシステムとなり、カード会社から認められた人でないかぎり入手することができません。
このことから、長らく「ブラックカード=高収入」というイメージが浸透していましたが、最近では年収500万円程度でも発行されるものが増えてきたので、職業や年収などの理由からあきらめるのではなく、まずは手が届きそうなカードの種類を調べてみましょう。
高年収の方向けのカードなのか
ほとんどのブラックカードはインビテーションシステムとなっており、本人が自分で申し込むことはできません。
厳密な審査基準はカード会社からも公表されていないため、実は、「このくらいの年収がないとブラックカードをもてない」ということははっきりとはわからないのです。
ただし、一般的にはクレジットカードは年会費の3倍以上の月収、10倍以上の年収がなければ維持することが難しいと言われており、それを基準にすると、年会費90万円のカードであればおよそ900万円以上の年収が最低限必要になると考えられます。
ブラックカード所有者の年収はいくらか
ブラックカードをもっている人は、どのくらいの年収をキープしているのでしょうか。
所有者にもとめられるステータスについて御紹介します。
ゴールドカードの年会費と所得者の平均年収
選ばれた人だけがもつブラックカードやプラチナカードと比べても、基本的に本人の申請によって審査が行われるゴールドカードは年会費も安く、比較的入手しやすいカードと言えます。
気になる年会費の相場は10,000円から30,000円となっており、数十万円単位の年会費がめずらしくないブラックカードよりもはるかに維持しやすいと言えます。
所有者の平均年収については、ゴールドカードについてはそれほど一般と変わらない場合が多く、カードの種類によっては年収500万円程度であっても問題なく発行されるものも少なくありません。
ブラックカード所有者の年収推測
プラチナカードからブラックカードへランクアップするにあたってはかなりきびしい年収審査があり、「ただ単に年収が高い」というだけでは審査に通過することはできません。
一般的なイメージとして、ブラックカードの所有者は年収1,000万円以上だと言われていますが、実際には年収以上に社会的ステータスが重視されているようです。
あなたもブラックカード所持者になろう
ゴールドカード、プラチナカード所有者にとっても、ブラックカードは非常にハードルが高いと感じられるかもしれません。
確かにブラックカードの審査基準はきびしく、選ばれた人しかもつことができませんが、一般カードからこつこつとステータスを積み重ねていけば、いつかはブラックカードに手が届く日がきっと訪れますので、夢を捨てないようにしましょう。