UKANO家計のクリニック

老後破綻を避けるために意識しておきたいこと

川畑明美
こんにちは!川畑明美です。
6年で2000万円ためた投資の経験を元に
個人向けマネー・コーチング、積立投資オンラインスクールを主催しています。
今回の記事では老後のための資産運用について話していきます!
この記事で解決できるお悩み
  • 住宅ローンは退職金で一括返済したい
  • 4,50代から資産運用は遅い?
  • 住宅ローンをどう扱かえば老後破綻を防げる?

と思っている方の悩みに向けた記事となっております!

早速行きましょう!

退職金の算出方法が変化してきた?

住宅ローンの返済は、
60歳までに完済したいですね。

なぜなら
退職金の算出が変わってきているのです。

住宅ローンを借りる時に「退職金で一括返済」
と思っていた方は要注意ですよ!

いままでは、
「退職時の基本給と勤続年数をベース」が一般的でした。

ところが最近は、
能力成果主義を反映する
ポイント制を採用している企業があります。

例えば職能ポイント・役職ポイント・
人事考課ポイントなどを採用する企業が増加していて、
退職金の算出式は複雑になっています。

また、60歳で一旦定年退職して再雇用になると
定年前の50〜70%の収入になってしまいます。

60歳を過ぎてからの老後資金の準備は
難しくなっているのが現状です。

60歳までに住宅ローンを完済しておくと
再雇用で収入が減っても多少安心です。

最近の傾向として10年や20年の固定金利、
全期間固定でも1%を切っている銀行もあります。

特に50代の方でもローン期間が10年以上あり
残高が1000万円以上あるのでしたら借換も
視野に入れてくださいね。

ローンの借り換えには諸費用がかかりますが
老後に住宅ローンが残っていると
「老後破綻」の危険があります。

現在の預金金利を考えてみてください。

住宅ローンの金利は下がっていますが
預金金利と比べれば、住宅ローンの金利は高いです。

余裕資金のないご家庭では
運用に回すお金も少なくなってしまうので
50代はまず「負債」をなくすこと。

次に余裕資金を
長生きリスクのために運用を続けることです。

そう考えると30代から資産運用を
しておくのとしていないのでは、
老後資金に大きく差が開いてしまいます。

間違えて欲しくないのは40代、50代、60代が
資産運用してはいけないということではないですよ?

資産運用、投資をするということは
5年から10年くらい使えないお金になるということ。

年齢が進むにつれて「使えないお金」が
負担になる可能性が高くなるということです。

また50代は、
子どもの教育費もピークになるため
目先のお金のことで精いっぱいに
なってしまいがちです。

でも、そこで一旦立ち止まって
将来のお金についてもよく考えてくださいね。

収入のピークも50代なのですから。

退職金で住宅ローン完済したら老後破綻した?!

以前もお伝えしたことがありますが
退職金で住宅ローンを完済して
老後破綻になってしまうケースもあります。

※参考記事

「借金地獄」に陥った再雇用60代男性、
元凶となった甘い見通しとは
http://bit.ly/3nBx6ox

参考記事は、退職金で住宅ローンを
完済しても再雇用の収入では足りず
借金が膨らんでしまった方のケースです。

住宅ローンを完済する前に、
やるべきことは家計の収支を把握することです。

再雇用の収入で支出を賄えるのか?

さらに、年金生活になった時に
年金の範囲内で生活できるのか?

それを試算しないで、
退職金で住宅ローンを完済してしまうのは、
無謀な行動なのです。

そして、できれば60歳の定年までに
住宅ローンを完済できるよう
早くから繰上返済をしておくべきなのです。

人生で最大の買い物で
あるマイホームを購入する時には
「貸してくれる金額」で購入するのではなく
「返済できる金額」で購入することです。

では、マイホームを購入するよりも
賃貸の方が良いのでしょうか?

と、質問される方もいます。

それは、老後も家賃を払い続けるのか
前払いするかの違いと考えてください。

年金生活に入っても、
年金の中から家賃を払っていっても
ヤリクリできるのか。

それでは不安なので、
現役時代に「老後の家賃を前払いする」
という考えが本当のところです。

以前のように、
不動産価額が右肩上がりの時代では、なくなります。

マイホームは、資産ではないのです。

今後人口が減っていく日本では
むしろ負債と考えてくださいね。

親がマイホームの購入を勧めたとしても
返済が可能な金額なのか試算をしてから
購入すべきなのです。

住宅ローンをどう扱うかで
老後破綻を防ぐこともできるのです。

老後破綻を避ける住宅の考え方とは?

老後に住宅ローンを残したり
定年を迎えてから住宅を購入すると
「老後破綻」になりかねません。

年金は「住む家がある」ことが
前提の支給額なんです。

ただし、4・50代で慌てて家を
購入しないでくださいね。

まず、ご夫婦それぞれの実家がどうなっているのか、
調べてください。

ご実家が持ち家で、他の兄弟も持ち家だった場合
実家を相続することも視野に入れておきましょう。

最近は、はじめて住宅を購入する
平均年齢が30代後半になっています。

つまり4・50代でマイホームを
購入する方が増えているということです。

親の介護や相続のことまで考えて
マイホームの購入を検討してください。

また、住宅ローン減税や住宅の補助金が
支給されるケースもあります。

中古住宅を購入する場合、
リフォームの補助金は各自治体によって
違うのでよく調べてから施行してくださいね。

あまり公にしていない場合もありますので
自治体のホームページをよく調べましょう。

我が家をリフォームした時も
窓を二重窓にすることで、
エコ住宅の補助金をいただきました。

誰も申請しないようで、
区役所の方も知らなかったと言っていました。

手続きは、多少面倒ですが
数十万円の補助がもらえるので、
申請しないのは、もったいないです。

マイホームは、
人生で最大の買い物です。

老後資金を
左右することにもなりますので時間をかけてでも、
税制や補助をはじめ今後のライフスタイルも
よく考えて検討してくださいね。