UKANO家計のクリニック

主婦なら知っておくべき?医療保険の選び方

川畑明美
こんにちは!川畑明美です。
6年で2000万円ためた投資の経験を元に
個人向けマネー・コーチング、積立投資オンラインスクールを主催しています。
今回の記事では保険料について話していきます!
この記事で解決できるお悩み
  • 子供と大人の保険の違いは?
  • 外貨建ての保険の注意点と特徴を知りたい
  • 医療保険が有効な場合ってどんなとき?

と思っている方の悩みに向けた記事となっております!

早速行きましょう!

高校生の娘にオススメの医療保険は?

読者さんからご質問をいただきました。

うちの娘は川畑さんの次女様と一緒でこの4月で高校生になりました。

今までの医療費負担は自治体の方で支払っていただいていましたが、

高校生からは3割自己負担になります。

心配なのは大きな手術をしたり、
難病になったり、先進医療を受けなければならないような大きな医療費です。

特に地方にはないような専門医療機関に行って、
治療を受けたほうがいいような先進医療の場合です。

自分で払えないような高額な医療費を保険でも賄うことのできる商品が希望です。

これから娘が大人になっても使えるような保険と考えると、

一体どんな保険を選べば良いでしょうか?

私が考えているのは安い掛け捨てで、先進医療が使えるような保険です。

このような保険は大人になっても、若い時から入っていればずっと使えるような保険になるでしょうか?

結論から言うと、共済がオススメです。

ですが共済は、18歳からなので
高校生のお子様は、こども共済になります。

大人になっても使えるということが
ご希望ですが、それはありません。

18歳になったら大人の共済に変えることは
必須になります。

ですが、子ども共済は1000円~2000円程度で
保障もしっかりしています。

そして、なんと言っても良い点は、
「割戻金」があることです。

共済は、民間の保険会社と違って
営利事業ではありません。

そのため毎年の決算で余剰が発生した場合は
契約者に対して割戻金が還元されるのです。

お財布に負担がなく入院日額も長いので
保障も手厚いです。

もちろん先進医療にも対応しています。

共済のデメリットは、60歳以降だと
保障内容が下がります。

ただ、お子様の保険でしたら、
このデメリットは、ありませんよね。

県民共済かこくみん共済が良いですよ!

専業主婦は、どんな保険が必要なの?

こんなご質問もいただきました。

「専業主婦の場合の保険のかけかたを知りたい」

年齢や家族構成がわからないと具体的なアドバイスはできませんが

ひとつ言えることは、専業主婦だと税金の還付は、ないということです。

保険をかけるメリットのひとつとして所得控除があります。

民間の保険に入ると最高で年間12万円の所得控除が受けられます。

もし、夫の保険で控除額を使い切っていない場合

保険料の払い込みを夫がしていれば夫の節税はにはなります。

この場合、妻の口座から保険料が落ちていても妻の収入がゼロでしたら

夫の収入から控除できる可能性は高いです。

微妙なのは、扶養内でパート収入がある場合です。

毎月の保険料が支払えるくらいの収入でしたら、夫の控除にはならないでしょう。

次に保障について考えてみましょう。

お子さんが小学校低学年以下でしたら専業主婦でも死亡保障は必要でしょう。

なぜなら家事は、外注すると高額になるからです。

ですが、収入のない主婦でしたら高額の保険は、家計が苦しくなりますので

共済などの掛け捨てで、最低限のもので大丈夫です。

ただ死亡率から言って、死亡保障はほとんど必要ないと考えても良いでしょう。

専業主婦の場合は「医療保障」の方が現実的です。

会社員の場合、入院4日目から「傷病手当金」が給付されます。

お給料の約3分の2が支給されますが専業主婦には、傷病手当がありません。

入院費用と育児と家事の外注費を考えると家計に重くのしかかります。

お子さんが小さい頃、特に2人目の出産を考えているのでしたら

医療保険は、入っていた方が良いです。

女性が医療保険を使うのは、妊娠・出産時が多いのです。

帝王切開などは、民間の保険でしか対応できませんので、

出産の予定がある方は、医療保険は加入しておきましょう。

お子さんが小学校高学年になる頃から医療保障も最低限のものに変えると尚よいですね。

よくわからない状態で保険に入らない!

専業主婦に必要な保険について書きましたが

保険の見直しをしていると
「よくわからないで、加入した」と答える方が多いです。

保険を含め金融商品が、自分にあっているかどうかを判断する場合は、

次の3つについて考えてみてくださいね。

・安全性:元本や利子支払いが確実かどうか
・流動性:換金しやすいかどうか
・収益性:期待する利益を得られかどうか

保険の場合は、流動性がすこぶる悪いのです。

満期前に解約すると払い込んだお金よりも少ない金額しか戻ってきません。

ここをよく考えて加入してくださいね。

上記3つは、両立することは、ほとんどありません。

安全性が高いものは、収益性は低いです。

保険の場合は、流動性が悪い代わりに預貯金よりは収益性が高いです。

ただし安全とは言えない場合があります。

特に最近多い外貨建ての保険について考えてみましょう。

円建ての保険に対して、外貨建ての保険は利率は高いのですが、

為替が動けばその利率なんて簡単に消し飛んでしまいます。

今はドル円は、103と比較的円安です。

10年後90円になってしまっていたら?

300万円で外貨建ての保険に入った場合を単純に為替だけで計算してみましょう。

ドル円が103円で300万円分ドルに換算すると、約29,126ドルです。

そして、10年後ドル円が90円になっていたら、29,126ドル×90円ですから

262万円になってしまうのです。

このリスクは高いです。

1ドルが103円になるまで、ドルで保有していれば良いかもしれませんが、

一旦、円高になると10年くらい続く傾向にあります。

また、利率が高いから、為替をカバーできるとも考えられますが、

保険は、保険料全てが運用に回されるのではなく、

手数料を差し引いた額が運用されますので、

300万円全てが運用されるのではありません。

わからない場合は、何度も質問して不明点をなくしてから契約してくださいね。