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20代女性の平均年収
自分の年収って高いのか低いのか気になりますよね。
実際に性別、年代別で平均年収を調べてみると、どのくらいの差があるのでしょうか。
平均年収を比べては、自分の年収が低いのか高いのかがはっきりと分かりませんので、年収の中央値の金額で比べてみるのがいいのです。
ではその中央値とは何でしょうか。
今回は、そんなさまざまな悩みを抱えている方に対して、平均年収、中央値について説明していきます。
平均年収と中央値の違い
自分の年収がどのくらいなのか気になる場合は、中央値を調べるとより正確な値が出ます。
では中央値とはなにか、や平均年収と中央値の違いについて説明します。
平均年収とは
平均年収とは、会社に勤務していてそこから支払われた給与収入の「1年間の給与総支給額である年収」を給与所得者数で割った金額のことをいいます。
国の民間給与実態調査を利用した平均年収を利用するケースが、多いです。
民間給与実態調査とは、統計法に基づく調査で1949年(昭和24年)から実施されていて、それ以外にも、人材会社独自の平均年収データもあります。
中央値とは
中央値は年収を順に並べたとき、ちょうど真ん中にあたる年収のことです。
上位や下位に存在する極端な数値の影響を外し、データの中心に位置する数値は何かを読み取るのに使われます。
男性と女性の平均年収
男性と女性には、平均年収はどのくらいの差があるのでしょうか。
詳しく調べて見ました。
男性の平均年収
国の民間給与実態統計調査の結果、会社で働く男性の平均年収は511~514万円となっています。
男性の平均年収は、55歳までは年齢が高くなるにつれて平均年収も高くなっており、50~54歳が649万円と年齢別の中で最も高くなっています。
女性の平均年収
女性の平均年収がどのくらいなのかというと、約400万円となっています。
25歳~55歳まであまり差がないといえますが、日本の給与所得全体の平均年収が約440万円前後程度なので、やはり女性平均年収は低いです。
しかし、男性の平均年収と比べると差がありますが、年代別で見るとあまり差がないことが分かります。
日本の平均年収の推移
2017年の平均年収はいくらだったのでしょう。
年代別の平均年収を見ていきましょう。
2017年平均年収
果たして、自分の年収は他の人と比べて、多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
年代によって男性の年収は年々上がってきていますが、それに比べ女性はあまり変わりがないことが分かります。
男女の年代別を調べると、かなりの差があることがわかり、男女には差があるものの年代ごとに平均年収が上がってきているのです。
年代別平均年収の推移
賃金から推計した年収の推移をまとめてみました。
平成7年~平成27年までの「平均年収」の推移は、平成9年から平成21年にかけて平均年収は下がりつつありますが、平成27年にかけて再び上がってきているのが分かります。
ただ、平成21年からだんだんと上がってきてはいるのですが、平成9年の水準と比較すると景気が回復しているとは考えづらいのです。
なぜなら、平成9年度は平均年収が465万円前後だったのが、現在では増えたといっても420万円前後にまで下がっているので、改善したといっても、平成9年から考えれば1カ月当たり約4万円も収入が減っているということになります。
つまり、物価の変動に関しては1990年代以降はそれほど変わりはないので、年々受け取る給料が減っているという状況であるといえます。
2017年20代平均年収
国の民間給与実態統計調査によると、20代の平均年収は346万円でした。
社会人にとって20代は、入社したての新入社員から、責任ある仕事を任せられる係長クラスまで仕事の幅が広いのが特徴です。
そのため、20代前半(20歳~24歳)と後半(25~29歳)では平均年収に差がでています。
20代前半の平均年収は226万円、20代後半は295万円。
男女の平均年収を比べてみると、20代前半の男性は265万円、女性は226万円、後半では男性371万円、女性295万円でした。
この平均年収の差には、それぞれの働き方の違いが影響してると思います。
現在、男性は正規社員として働く方が多く、女性は非正規社員として働いている方が多い状況です。
また、平均年収の水準が比較的低い事務系の職に女性が就く率が高く、出産や結婚などの状況変化で、平均年収の差が大きくなっているのも原因です。
しかし、現在女性が管理職などに就く企業が増えていますので、女性の働き方が変われば、男女の平均年収の差は減っていく考えられます。
2017年30代平均年収
男女ともに結婚に出産、子育てなど、ライフイベントが起こることが多い30代の平均年収は、20代の平均年収と比べて、どのようになっているのでしょうか。
まず、30代の平均年収は455万円でしたので、日本人の平均年収よりも少し多く稼いでいる方が、少なくない状況です。
30代前半男性の平均年収は438万円となっており、また後半男性は499万円となっています。
ともに結婚や妻の出産や昇進、子育て、家の購入などさまざまなライフイベントが盛りだくさんの年代ですので、平均年収の差は20代の頃に比べると差がありません。
しかし、30代前半女性の平均年収は294万円、後半女性は297万円となっており、約200万円の男女の間で平均年収には差が出ています。
なぜなら、出産や子育てで勤務時間が短くなったり、非正規社員の方が多くなるという原因が影響していると思います。
年収と中央値の違いをしっかりと理解していこう
今まで平均年収で自分の年収が低いと思っていた方も、中央値を知ったことでより近い自分の年収金額を知ることができたと思います。
自分の年収が世の中で一般的なのかどうかを知りたい場合は、平均年収を調べるのではなく、中央値を調べて比較することが適切です。
自分の年収を周りの方々と比べて、年収が低いと思っていた方も、年収の中央値で比べたら、そんなに低いほうではなかったという方もいると思いますので、もし、転職の理由が年収が低いということなら、一度年収の中央値を調べ、自分の環境を客観的に捉えることが必要になります。
この記事をご覧になった方は、これを機に今後の自分の年収についてはぜひ年収の中央値で考えてみてください。