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年収が1億円あったらすごいですよね
一般的に会社勤めをしている場合、得られる年収は大体決まっています。
しかし、世の中には年収を1億円稼ぐ職業の人たちも存在するのも事実。
一体彼らは何の職業で、どんな日常生活を送っているのでしょうか。
今回は、密かにみんなが気になっている年収1億円の世界を、一緒に探っていきましょう。
年収1億円の内訳
年収1億を稼ぐ人は日本で1%未満
それでは、年収1億を稼ぐ人数は一体どのくらいの割合なのでしょうか。
単刀直入にいうと、日本で1億円以上の収入を稼ぎ出したのは、20,501人(2016年)で、就労者3,195人に1人(0.031%)でした。
日本の総人口が1億2,659万人、そのうち就業者数が2,552万人(2017年労働力調査)と言われており、この数から算出すると、年収1億円以上を実現している人は、全就労者の中で0.031%となり、日本国民の中では0.016%になります。
● 全人口の6174人に一人(20151人÷126590000人=0.016%)
この数字から、年収1億を稼ぐ人は、日本で1%未満だということが分かります。
また、2016年3月期決算の上場企業のうち、1億円以上の役員報酬を受け取っている役員は414名(東京商工リサーチ調べ)という報告もあり、年収1億円を稼ぐ人の割合が、日本全体でも少ないことが分かります。
年収1億の所得税
日本では個人に所得税が課せられているため、年収1億円であっても収入が全て手に入る訳ではなく、所得税を支払う必要があります。
ただし、日本は累進課税制度を導入しているため、年収が高い富裕層ほど、税率計算での税率が上がります。
累進課税制度のメリットは、所得格差の緩和や、不況時の税負担の緩和など、国民の生活水準の平準化を図ることがことができます。
反対に、年収に関係なく税率が変わらない制度を一律課税とよび、主に香港などで導入されています。
所得税率については、所得金額が195万円以下の場合の税率は5%ですが、900万円~1,800万円以下の税率は33%、1,800万円~4,000万円以下の税率は40%、4,000万円を超える場合は45%税率がかかります。
累進課税制度により、例えば年収1億円の人と年収100万円の人の税率が同じでは、手元に残る資産の割合は同じになりますが、所得の差が生じます。
そういった格差を産まないように、富裕層になるべく多くの税金を納めてもらうために、累進課税制度を取り入れているため、年収が1億円であっても支払う税金も多くなります。
手取り額は約6割
それでは、実際に年収1億円を貰う人の手取りはどのくらいなのでしょうか。
年収1億円の手取りを計算すると、以下のように算出できます。
● 年収1億円-4,020万4,000円(所得税)=5,979万6,000円(年間の手取り)
計算から分かるように、所得から45%の税率を引くと、年間の手取り額は約6,000万円となり、実際には大きく減額されるのが分かります。
年収1億円であっても、手元に残るのは6,000万円で、残り4,000万円は税金として納める必要があります。
年収1億円の生活
1日あたり10万円以上使える
年収1億円の手取りが5,979万6,000円の場合、1カ月あたりの手取り額が498万3,000円、そして1日あたり16万3,824円と算出することができ、軽く10万円以上使えることが分かります。
例えば年収1,000万円の場合では、1カ月あたりの手取り額が68万円、1日あたりに使える金額は2万円なので、年収1億円を稼ぐ人は自由にお金を使え、日常生活においても想像以上に幅広い生活スタイルを選ぶことが可能です。
服装に関しては、高級ブランドの服やバッグなどを好んで購入します。
また、高級腕時計などを収集している人も多くいます。
ファッションは全身ブランド品で揃え、いかにもお金持ちという風情よりも、自分の好みを理解し、こだわりを持ってお洒落を楽しみます。
食事についても、お金があるからこそできる生活を楽しむ人も多く、1食1万円以上の食事が当たり前になり、高級レストランや料亭などを利用します。
自炊よりも外食を好むようですが、健康を気にかけ、食事にもこだわりを持ち、健康的な食生活を送っています。
住まいにこだわりが持てる
住まいに対しても、年収1億円を稼ぐ人は都内のタワーマンションに住んだり、別荘を持ったり、質が高くゆとりのある生活をして過ごします。
その他にも、東京の一等地に豪邸を立てたり、無人島を1億円で購入したりと、一般人が想像も付かないような日常を送ることができます。
さらに、自宅のインテリアにもこだわる人が多く、海外の高級ブランドのインテリアを揃えたり、オーダーメイドで自分好みにあった家具を愛用する人も多くいます。
料亭や高級店での食事
1日に自由に使えるお金の制約がない分、年収1億円を稼いでる人の生活水準は自然と高くなります。
高級寿司店やレストラン、料亭などの高級店を利用してランチやディナーを楽しみます。
ただし、高級店で料金が高いからというよりも、料理の素材や質、レストランの雰囲気などにこだわりを持つ人が多いのが特徴です。
年収1億円以上の職業
上場企業の社長や役員
企業で働いているサラリーマンの場合、年収1億円以上を超えるためには、上場企業クラスの社長や役員になる必要があります。
一般企業の会社役員の平均年収は約3,000万円と言われ、会社役員といっても年収が1億円以上の場合は上場企業クラスでないと難しいようです。
1億以上を稼ぐ経営者の代表的な例を挙げると、トヨタの豊田章雄社長で年収約3億5000万円、日産のカルロスゴーン社長で年収約10億円です。
2014年のデータでは、給与所得者(サラリーマン)6,379人しか年収1億円以上はおらず、5,000万人を超えると言われる日本のサラリーマンの比率を考えると、年収が1億円を超える割合は1万人に1人(0.01%)程度のみ。
サラリーマンの場合、上場企業の役員になれば年収1億円も可能ですが、課長や部長クラスで実現するのは難しいのが現状です。
医師や弁護士は意外に少数
医師や弁護士は高収入の代表的な職業であると言われています。
医師や弁護士の平均年収は、サラリーマンなどに比べると高いことは間違いありません。
しかし、基本的には個人事業であるため、年収1億円を実現するには組織化してトップになる必要があります。
例えば、個人開業の医師の年収は約数千万円と言われており、大規模な病院を経営しない限り、年収1億円を稼ぐことは難しいようです。
また弁護士も医師と同じように、優れた弁護士を集めて組織化し、大きな案件を受託できなければ年収1億円を超えることは不可能です。
2014年の日弁連の収入調査によると、年収1億円と回答した弁護士は、3,724人中88人のみでした。
スポーツ選手であれば可能
スポーツ選手で高給取りと言えば、まずプロ野球選手があげられます。
日刊スポーツの年俸ランキングでの上位69人まで、プロ野球選手は年俸1億円を超えています。
現在日本では12チームあり、チームの主力メンバーになれば年収1億円を超えることは可能です。
Jリーガーの場合は、年俸で1億円を超えている選手は9名いますが、J1リーグには400人以上の選手が在籍しているため、年収1億円を稼ぐにはトップクラスの選手にならないと難しいようです。
また、賞金金額の高いプロゴルファーは、現在プロとして5,000人以上が活躍しています。
プロゴルファーで、2014年で獲得賞金1億円を超えたのは、男子3選手、女子4選手のみ。
ただし、賞金以外にスポンサー収入を含めると、年収1億円の人数が増えるようです。
株やFXのトレーダーは可能性が高い
元手の大きさにもよりますが、株やfxのトレーダーで生計を立てているプロのトレーダーの場合、年収1億円を稼ぐ可能性が高い職業と言われています。
専業のトレーダーなら、年収1億ではなく月収1億円を儲ける人もいます。
株やfxのトレーダーは、8,400人の他の区分に該当しない所得者の多くを占めており、例えば、BNFというトレーダーは、2005年から2006年の1年で年収77億円を稼いでいます。
年収1億円のためにやるべきこと
ビジネス書を読む
年収1億円を稼ぐためには、まずビジネス書を読んでみることをおすすめします。
世の中には年間で1億円以上を稼ぐ人たちがおり、その多くの人がビジネス書を執筆しています。
年収を稼ぐ人にも色々なタイプがいるので、自分に興味の持てそうなジャンルのビジネス書やハウツー本などを読んでみるといいでしょう。
ただし、ビジネス書やハウツー本を読むだけではなく、その内容をしっかりと実践することが年収1億円を稼ぐためには必要でしょう。
常識は変わっていくと認識する
ここ数年でお金の稼ぎ方は大きく変化しており、商品を販売するように情報を商品として販売したり、情報によって顧客を集客し、広告料で稼ぐといったように、稼ぐという常識が日々変わっています。
特に、広告料で稼ぐビジネスについては、資金力を持たない人たちの間で広まっています。
例えば、企業やビジネスなどのコンサルティング業務を行っていた人たちなど、インターネットを利用して顔も知らない第三者へアドバイスすることで、利益を得る人が増えています。
顧客に対して、企業の経営方法やライフスタイルなど、専門性に特化した情報を提供することでビジネスが成り立つのです。
日々刻々と常識が変化する世の中、年収1億円を目指すためには、さまざまな人たちと交流して常に情報収集を心がけ、世の中がどんなものを求めているのかを意識することが大切です。
お金は使い方が重要
年収1億円を稼ぐことは、やみくもにお金を使うのではなく、お金の使い方が重要と言われています。
また、マーケティングの世界では「費用対効果」という言葉があります。
費用対効果とは、マーケティングの世界において「お金をいくら投資して、利益がどのくらいあったのか」を指標として確認することができます。
企業活動において、マーケティングに力を入れている企業は多いでしょうが、目指す利益の増加が得られず、利益を得ることができなければ、マーケティングの効果があったとは言えません。
実業家や企業にとって、マーケティングの明確な効果が見られない投資を続けていくことは、資産の限界が訪れる可能性があります。
そのため、経営体制を見直した結果、費用対効果の関心が高くなっています。
どう見られるかの意識を持つ
年収1億円の人は、常に「自分の考えから離れて物事を判断すること」を意識して活動しています。
例えば、「自分はかっこいい」と思うことは、自分の考えなので主観的ですが、「周りの人間は自分をどう見ているのか」と、視点を自分だけでなく、周囲にも広げて考える客観的評価を、年収1億円の人たちは常に念頭に置いています。
また、仕事やプライベートにいても、年収1億円の人は数字に置き換えて判断します。
なぜならば、稼げない人は数値的な分析をしないため、自分の主観的な判断しかしない人が多く、現実を直視しません。
仕事やプライベートを数値化して物事を判断するためには、現実を客観に評価し、分析することが大切です。
年収1億を稼ぐためには、周りからどう見られているか意識を持ち、仕事やプライベートも客観的評価をするように意識を変えましょう。
客観的な視点を持つようにする
例えば、年収1,000万円の人の場合、1人で全ての仕事をこなしている人が多くいます。
自分の仕事に自信を持ち、プライドも高く、全て自分1人で仕事をこなそうとしますし、それが可能です。
どんな人と仕事をしても、自分の方が仕事ができてしまうため、仕事のパフォーマンスが下がることを危惧してしまうためです。
ただし、仕事を全て1人でこなすことは、限界が見えてくることでもあります。
年収1億円を稼ぐ人の場合は、自分基準以外を冷静に判断し、自分以外のパートナーと仕事を分担して仕事の効率化を図ります。
業務を分担することで、自分のするべきことを明確にして、仕事に徹することができます。
自分の役割に徹し、その他の仕事はチームやパートナーに任せることで、多くの結果や利益を生み出すことが可能になるのです。
目標を掲げて達成させる
年収1億円の人は、常に仕事に対する気持ちを高く持ち、目標を揚げて達成させる努力をしています。
仕事に対する気持ちや意識が低いと、何事に対しても消極的です。
高い収入を得ていたとしても、現状を維持することなく、改革の精神を持って活動することで、次の高いステップへと駆け上がることができます。
自分の仕事への誇りを持ち、職業への使命感や責任感を作り、自分に自信を持つことが大切。
年収1億円の人たちは、常に高い目標を揚げて現状打破に意識を向けています。
年収1億円稼げたら素敵ですよね
年収1億円を稼ぐ人たちの職業や日常生活は、一般の人とは違い、生活レベルが想像以上に高い人が多いことが分かります。
ただし、収入が多い分、高額な税金を支払わなければなりません。
また、支出も多くなりますが、お金は無駄に使うことなく、生活に必要なものや、自分の投資のためにお金を使います。
年収1億円以上の人に共通することは、無駄なことにお金を使わず、自分のスキルアップや事業を成功するために投資したり、仕事に対する向上心を持つ人が多いこと。
常に高い意識を持ち続けることは大変そうですが、年収1億円を稼げたら素敵ですよね。
お金を少しでも増やしたいとおもったら、年収1億円の人のように意識を変えて、収入アップにつなげてみましょう。