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面接で転職の理由を悩まずに答える
初めての転職では、転職理由をうまく伝えるには、どうすればいいか悩んでいませんか。
退職理由を本音でそのまま伝えてしまっては、ネガティブな印象になったり、自分勝手な印象を与えてしまったりしてしまいます。
だからといって、嘘をついたりごまかしたりするのはよくありません。
では、ネガティブな退職理由をポジティブに変換するにはどうすればいいのでしょうか。
転職理由を考えるときには、どういう視点で考えればいいのでしょうか。
考え方のコツやポジティブな言い方への変換方法を知って、これからの転職活動に役立てませんか?
転職の理由を考えるコツ
初めての転職で面接のときに聞かれる転職理由を「そのまま伝えてしまっては、印象が悪くなるのではないか」「うまくアピールできるような理由はないだろうか」と悩む人が多いです。
そこで考え方のコツをいくつかご紹介いたします。
自分が転職先でどんな風になるかを想像する
転職理由を考える上で、一番に多くの人は転職先企業をなぜ選んだのかという視点から考え始めます。
しかし、入社前の企業についての情報は不十分な上、異業種であれば業界についても知識が足りず、転職理由を考えるのは難しく説得力が乏しくなってしまいます。
そこで視点を変えて、その企業で「どんなふうになりたいか」という点で考えてみましょう。
今、自分が目標としている「将来なりたいもの」や「叶えたい夢」など、自分の将来をまず思い浮かべてみましょう。
そしてその将来の自分が、その企業で働いている未来を想像してみるといいでしょう。
そうすることで自分が将来のなりたいものと、転職先の企業がどのように結びつくのかが見えてくるはずです。
将来の夢と仕事が結びつくことで、転職先企業で意欲的に働くための理由を見つけることができるはずです。
また、退職理由と連動させることができると説得力が増します。
自分がどうしてその転職先を選んだかを考える
どうしてその転職企業を選んだかという、志望動機というとよく「~がしたいから」「~がいいと思ったから」という理由から考え始める人が多いです。
しかし、それだけでは自分の願望ばかりで、転職を決めた動機としては説得力が足りません。
応募した企業の「どこ」が「なぜ」いいと思ったのか、自分の「どの部分」にマッチしていると感じたのか、といった具体的な理由を伝えることで説得力のある転職理由になります。
ほかにも、なりたい職種や勤務時間など自分の仕事選びの条件とマッチしているところを「なぜその条件だったか」という理由や、その転職先企業でどのようなことにチャレンジしていきたいか、という目標も付け加えると、さらに説得力が増します。
自分の今までのキャリアを振り返る
まずは、前の職場での業務内容や任されていた仕事、持っているスキルや得意・不得意など書き出してみるといいでしょう。
仕事の内容そのもの以外にも、人間関係を良好に保つために意識していたことや、気をつけていたことなどもあればそれも書いておきましょう。
書き出して見ることで、転職面接でのアピールポイントが見えてくるはずです。
得意・不得意がきちんと把握できていると、面接での自分の長所・短所を答えるときに悩まなくて済みます。
また、得意なことは転職先企業でどのように活かせるのか、不得意なことはどのように克服していくかなど明確に話せると、面接でしっかり自分を知ってもらえます。
転職先が前職と同じ業種であれば、前職での業務内容やスキルは即戦力としてアピールできます。
また業種による専門性だけでなく、仕事を通じて身につけたビジネスマナーなど、社会人としてのスキル・経験は20代の転職で重視されます。
アピールできるようにまとめておくのがおすすめです。
転職のその先も考えてみる
面接だけが乗り越えられれば終わりではありません。
入社したあとどのように仕事に取り組んでいくのかというのも大切なポイントになります。
まずは、転職する目的を考えてみましょう。
多くの人は「理想と現実のギャップ」を少しでも埋めるために転職を選択したはずです。
「少しでも理想に近い職場」を見つけるためには、「なぜ転職するのか」という目的を明確にすることが必要になります。
転職をする目的には、例えば「スキルアップがしたいから」「キャリアアップしたい」など会社の事業に関係したものや、「経済的に自立したい」といった個人的なものまでさまざまです。
このような理由をさらに、「どんなスキルを手に入れたい」のか、「年収はいくら欲しい」のかなど明確にしていきましょう。
理想の将来像を明確にすることで、逆算して転職したあとの目標が定まり、面接での転職理由につながります。
辞める理由を前向きな言葉に変えて役立てる
前職を辞めた本音は「人間関係が悪く居づらかった」「仕事がつまらなくなった」「モチベーションが下がり前向きな思考ができなくなった」などマイナスのことばかりかもしれませんが、これらはどの職場でもいえるで「また同じ理由で辞められてしまうのでは」と、面接担当者に悪い印象を与えてしまいます。
そこで前向きな言葉や内容に換えてアピールできるようにしましょう。
人間関係のマイナスを前向きに変える言葉
退職理由はマイナス点が多いものです。
面接をする側もそれはわかっていますが、本音ばかりではマイナスの印象しか与えられません。
そのためどんな理由であってもポジティブないい方ができると与える印象が変わります。
退職理由としてポジティブにいい換えることの難しい人間関係は、できるだけ避けるほうが無難です。
実際の人間関係は入社してみないとわからず、乗り越えるための努力をしたとしても、面接担当者には事実の確認をすることはできませんので、印象よく伝えるのは難しいです。
ただ前職の部署で人間関係がギスギスしていた場合、次はアットホームな会社で働きたいという思いは強いでしょう。
どんな人でも、良好な人間関係が築ける職場で働きたいものです。
良好な人間関係を築くために心がけていることなどを話す技術があれば、人間関係のマイナスを前向きに伝えることができるでしょう。
内向的な性格を前向きに見せる
内向的な人は、自己評価が低く自分を低く見積もりがちです。
そのため、面接においてもうまく自分をアピールできないことが多くなりがちです。
しかし、実際に能力が低いわけではなく、外交的な人と比べるとアピールする力が弱く、仕事の成果に対する周りの評価が低くなるため、自己評価がさらに下がってしまうことになります。
このような状態では、外交的な方が有利で華やかに見えるかもしれませんが、内向的なことは短所であるだけでなはなく、見方を変えれば長所にもなるのです。
内向的な人は、一人でいる時間を楽しむことができ、じっくり考えることに抵抗がありません。
そして、1つのことに集中するのも得意なので、仕事に熱中するような黙々と取り組む作業に向いている傾向があります。
自分の性格に合った職種を選ぶことができれば、内向的な性格は大きな強味にもなるのです。
上司についていけなかったことを前向きに変える
どんなに環境が整った職場でも、同じ職場に嫌いな人がいるのは不思議なことではありません。
その相手が上司であることも少なくないようです。
好きになれないのは仕方のないこと、仕事と割り切ってできる限り関わらないようにするしかありません。
それでも、我慢できず退職してしまうこともあるでしょう。
それは悪いことではありませんが、退職理由として面接で伝えるのは得策とはいえません。
上司のやり方や考え方についていけなかったことが退職の理由だったとしても、それをいきなりプラスの表現に変換するのは難しいので、順番に考えてみるといいでしょう。
まず、「上司のどんなところについていけなかったのか」を書き出してみます。
次に「どうしてついていけなかったのか」を考えてみましょう。
「自身のオリジナルな意見や自由な発想、独自のアイディアを生かした仕事にチャレンジしたい。
」「自分一人で一から考えるのではなく、周りと協力をして進める仕事をしたい」など前向きな理由が見つかるはずです。
ノルマがこなせないことを前向きな言葉にする
毎日仕事に追われて、就業時間が深夜にまでおよぶような激務の辛さを訴えたい気持ちはわかります。
しかし面接時にそのままを退職理由として伝えてしまうと、「頼んだ仕事をこなせない人」という印象を与えてしまいます。
前向きな変換にすると「ひとつひとつの仕事にしっかりと取り組みたい」「顧客一件一件とじっくり腰を据えて話をして、信頼関係を築いていきたい」などと伝えると、仕事に対して真摯に向き合う姿勢を示すことができるでしょう。
仕事の適当さが嫌だったことを前向きにする
適当な仕事が嫌だと感じていた場合、それは会社の求めるものと自信がやろうとしているものの間に、大きなギャップがあったのではないでしょうか。
それは「仕事に対するプライドのある人」ということの表れですが、伝え方を間違うと独りよがりになってしまいます。
職人気質は悪いことではありませんが、気難しい印象を与えかねません。
そこで、「どのような仕事をしたい」か「どのようなキャリアアップをしたい」のかなど、具体的な目標を一緒に伝えると、向上心のある印象を与えられるでしょう。
「どのように考え」「どのように行動し」「どのような結果を残したい」のか具体的に伝えられるように、細かく考えてみましょう。
退職理由を有利に変えて転職面接に自信をつけよう
仕事を辞めるということはどうしても、面接担当者にいい印象を与えにくいものです。
特に退職理由を会社のせい、上司や同僚のせいなどにしていては、面接で悪印象を与えるだけでマイナスでしかありません。
退職することは悪いことばかりではないはずです。
退職をマイナスにとらえず、前職で得た経験や知識を自分の将来に役立てて、転職先企業で活躍できるような理由に変えて、転職面接にのぞみましょう。