主な投資の種類やその特徴をまとめて分かりやすく解説

主な投資の種類やその特徴をまとめて分かりやすく解説

家計の知恵 2019.01.10

どんな投資があるかということから学ぼう

投資にはいくつかの種類があります。それぞれの種類の特色や、メリット、デメリットを踏まえて、自分に合っていると思われるスタイルで金融商品を選ぶことがおすすめです。

投資は二種類に分けられる

投資の種類の分け方のひとつが、投資の期間で分類することです。期間は短期間、長期間の2種類に分類することができます。

短期間で大幅な利益が望める短期投資

短期投資は、金融商品を手元に保有している期間が短い投資の事を指します。売り、買いを細かいスパンで繰り返すことによって、ごく短い期間で利益を得ることを目的としています。
期間は特にはっきりと決まっているわけではありませんが、1日で売買を終わらせる取引を「デイトレード」、日をまたいで、2日から1週間~数週間程度の期間で金融商品を保有して、取引を行うことを「スイングトレード」と呼ぶことが多いです。
デイトレードは、1日以内という、ごく短い期間で行われるため、利益をスピーディに得ることができるのが大きな特徴です。1分1秒ごとに変わっていく市況の動きにも即座に対応しながら売買を行うため、利益を得るタイミングを逸することなく、利益を出すことができるのです。
デイトレードのデメリットとして、短期間で利益を出せるということは、裏返せば短期間で損失を出すリスクも高い、ということです。また金融商品の取引を行う際には、買う時も売る時も、証券会社など口座を保有している会社へ、その都度手数料を支払う必要があります。何度も取引を行うことは、その分手数料もかかってしまうことも、デメリットと言えます。
スイングトレードは、数日は金融商品を手元に保有しておくため、デイトレードのように、1日中チャートをずっとチェックするという必要はなくなります。そのため、日中は会社で仕事をされている方に向いています。また、取引にかかる手数料もデイトレードの取引よりはコストが抑えられる、というメリットがあります。

低リスクで時間をかけて利益を狙う長期投資

長期投資は、短期投資とは違い、長い時間をかけて金融商品を保有して売買を行う投資スタイルの事を指します。
長期投資をする大きなメリットのひとつは、「複利」を得られることです。複利とは金融商品の配当金、預金などをそのまま投資の追加の資金とすることによって、さらに配当金や金利として利益を生み出すことで、長期投資はこの複利を繰り返すことによって資産を増やしていきます。
短期だとマイナスのように思える取引でも、長期保有をすることでトータルで考えると利益を得られる安定性もメリットです。
また、資金をさまざまな金融商品に分散をして投資をすることで、リスクが分散できることや、長い目で考えられるので、本業に差しさわりがないこと、労力や時間を取られないことなどが、長期投資のメリットだと言えます。
デメリットとしては、すぐに利益を出したい時や、資金を一旦現金にしたいと思っても、すぐにはできないことや、株価などが値下がりしてもずっと保有し続けて塩漬け状態になってしまうことなどが挙げられます。

  <短期投資> <長期投資>
特徴 売り、買いを短いスパンで繰り返す 長い期間金融商品を保有して売買を行う
メリット ・短期間で利益を得られる ・複利を得られる
・分散投資でリスクを抑えられる
・本業の合間にできる
デメリット ・短期間で損失を出すリスクがある
・取引回数が多い分、手数料がかかる
・すぐには利益を得ることができない
・塩漬け株状態に陥るリスクがある

株式投資の特徴

初心者が始めるのに向いているのが株式投資です。会社が事業を拡大したり、新しい事業に参入する時など、株式の発行を行うことで、資金を調達するという方法があります。株式投資にはどのような特徴があるのか説明します。
株式投資の特徴

株価の変動を利用して利益をあげる投資

株式投資の特徴であり、魅力のひとつが「キャピタルゲイン」と呼ばれるものです。上場されている会社の株価は、買い注文、売り注文によって、日々変動します。株価が安い時に購入をして、購入より株価が高くなった時点で売却をすることで、その差額分が利益になります。この差分がキャピタルゲインです

株主になれば配当金や株主優待がある

株式を購入すると、その会社にとって「株主」になります。株主になると、保有している株数に応じた配当金や、株主優待を受けることができます。配当金とは、会社の利益を株主に分配をするお金のことです。
決算の利益で1株あたりの配当金が計算されますので、保有株数が多ければ多いほど配当金が多くなります。配当金は1年に1度分配がある会社もあれば、2回分配されたり、臨時の利益に対して分配されることもあります。ただ、赤字決算の場合は配当が0円、無配当となります。
株主優待は、配当とは別に、定期的に株の保有数に応じて商品やサービスを提供するものです。その会社の製品や会社で行われているサービス等が優待となっていることが多いです。すべての会社で行われているわけではありませんが、株主優待の内容を、銘柄を選ぶ基準としている個人投資家も少なくありません。

初心者には難易度が高い投資

株式投資は、初心者にとって、どの銘柄に投資をするかの判断が難しいところがあります。上場している企業は、東京証券取引所一部でも約2,000社もあります。
さらに、東証二部、大阪や名古屋など地方の取引所、そして海外の株式なども含めるとなると、数えきれないほどの数となっている上に、毎月のように新しい企業が上場しています。
株価は毎日変わりますし、政治や経済状況なども考慮する必要があるため、銘柄選定には慎重になる必要があると言えます。
また、株式投資を行うには、ある程度まとまった金額が必要です。株主になるためには単元株100株を保有する必要がありますが、株価によっては、数十万円、数百万円が必要です。
証券会社によっては、1株のみから購入できるプチ株主といった制度もありますが、この場合は株主優待は受けることができません。

FXの特徴

新たな金融商品のひとつとして、知られるようになってきたのがFXです。FXとはどのような商品なのか、主な特徴を紹介します。

外国通貨の売買で利益をあげる投資

FXとは、英語の「Foreign Exchange」の頭文字を取った略称で、日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」で、通称「外為」と呼ばれることもあります。
FXは、ドルやユーロといった外国の通貨に対して投資を行うことで、通貨を売ったり、買ったりすることによって利益を出します。同じよう金融商品で、外貨預金がありますが、外貨預金は手持ちの資金内での取引に限られます。
FXの場合はFX業者に「証拠金」と呼ばれる一定の金額を預けます。この証拠金を元手として、何倍もの取引を行うことができることが大きな特徴です。
FXの仕組みは、為替レート値動きを利用することで利益を出します。たとえばアメリカドルで取引をする場合、1ドルが100円の時に買い、買った額よりも高くなったら売ることによって利益を得ることができます。

FXならでは、そして最大の特徴としてレバレッジが挙げられます。レバレッジとは、「てこの原理」のようなイメージで、証拠金として預ける資金の数倍から数十倍の金額で取引をすることができ、少額からでも投資ができます。
たとえば、証拠金100万円分の取引をレバレッジ1倍で行うと、100万円分の取引しかできません。レバレッジ5倍ですと500万円分の取引が可能となるため、利益も5倍となり、投資効率が高くなります。現時点では個人でのFX取引のレバレッジは25倍が最高となっています。

24時間取引が行われ続ける

株式投資の場合は、証券取引所の開かれている曜日、時間が決まっており、その時間内での取引がメインとなります。しかし、FXの場合は世界の通貨が投資対象のため、外国の為替市場は日本が夜間でも開設されています。クリスマスなど特別な日や日曜は除き、平日の24時間であれば取引を行うことができます。
個人投資家の場合、24時間ずっと為替市場に張り付いていることはほとんど不可能ですので、売買の機会を逃すことも考えられます。

仮想通貨の特徴

最近ニュースなどでよく耳にする、「仮想通貨」とはどのような金融商品で、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく説明します。

仮想通貨とはインターネット上で使える通貨のこと

私たちが日々使っている通貨は、円であれば日本、ドルであればアメリカ等、それぞれの国が保証をすることで通用をしている、法定通貨と呼ばれているものです。そして、仮想通貨とは、インターネット上で暗号化されたバーチャル通貨のことを指します。
国が関係ないため、国をまたいで取引が簡単に行えます。また、仮想通貨は安全のため、暗号化されていることから、アメリカでは暗号通貨と呼ぶこともあります。近年、仮想通貨は急激に増加し、現在では1600種類を越えているとも言われています。
仮想通貨は値動きが非常に大きいため、大きな利益を獲得することができます。また、銀行を仲介しないため、インターネット上のみで送金と受け取りができること、送金のスピードが即時であること、送金手数料が安くすむこと等が大きな特徴です。
ただ、利益を大きく出せるという半面、大きな損益を出してしまうリスクもあることがデメリットです。

不動産投資の特徴

投資商品のひとつとして、不動産投資があります。不動産投資にはどのような特徴があるのか、具体的に説明をいたします。

不動産を購入し家賃収入を得たり売却益を狙う

不動産投資とは、利益を出すために、不動産に資金を投資することを指します。不動産とはアパート、マンションの部屋、建物、駐車場などが主な投資物件です。不動産物件を購入し、賃貸に出すことで、家賃収入を得ること、そして、購入した不動産が、購入金額よりも価値が高くなった時に売却をすることによって、利益を得ることを目的としています。

安定的に利益を得ることができる投資

不動産投資を行う大きなメリットの一つが、安定的に利益を得られることです。たとえばアパートを一棟投資目的のために購入し、賃貸として出すと、部屋数分の毎月の家賃収入を得ることができます。家賃は、賃貸に出している間はほとんど変わらない上、年単位で契約をする入居者がほとんどで、安定した収入源となります。
副業として不動産投資を行ったり、個人年金の代わりとしている方など、投資をする目的はさまざまです。

自然災害によるリスクがある

他の金融商品と比べて、安定のイメージが強い不動産投資ですが、リスクもあります。不動産の場合は、地震や水害、火事など、思わぬ災害に見舞われることによって、物件の価値が下がったり、なくなってしまうというおそれがあります。
不動産の場所によっては、リスクが高い場合もあるので、投資を行う前に納得ができるまで調査を行うことがおすすめです。
また、アパートやマンションの立地などによっては、なかなか入居者が決まらず空き室のままになるリスクもあります。空き室の場合、当然家賃収入は見込まれませんので、損失が出ることもあります。

投資信託の特徴

近年、iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA(少額投資非課税制度)が登場したことによって、テレビや雑誌で投資に関する特集が多く組まれ、これまであまり投資に興味がなかった方でも投資を始めよう、と思う方が増えてきました。
また、ひと昔前は銀行の定期預金をしておけば安心、という風潮もありましたが、預貯金の金利がほとんどかからなくなってしまった今では、投資をすることで資産を増やしたいと思う方も少なくありません。
投資をしたくても株式投資は良く分からないという方や、初心者でも始めやすい金融商品が投資信託です。投資信託の仕組みや、特徴について説明します。

専門家に資金を渡して運用してもらう投資

投資信託はファンドとも呼ばれています。投資家から資金を集めることによって、資金運用のプロフェッショナルであるファンドマネージャーが運用を行い、得られる利益の分配を受けることができる商品のことです。信託という言葉のとおり、「信じて自分の資金を託す」投資です。
投資信託は、まず投資信託商品を発売する会社、投資信託の運用を指示する会社、資金を管理する会社の3つがそれぞれ連携を行っています。
投資信託商品を購入するのは、証券会社や銀行などの窓口、インターネットで行えます。それぞれの会社、銀行によって取り扱い商品や手数料は異なります。
投資信託の種類は豊富で、「国内株式をメインとして運用を行っているファンド」「主にアメリカなどの不動産投資で運用を行っているファンド」「新興国の株式などで投資を行うことによって運用するファンド」「バランスよく運用をしているファンド」など、どのような運用を行っているか購入前に確認することができます。
先進国より新興国のファンドの方がハイリターンが見込まれますが、リスクも高い傾向にあります。また、債権より株式で運用をしているファンドもリスクが高いと言われています。
運用会社と資金を管理する受託会社が違う会社なのは、運用と管理を違う会社にすることで、投資家から集めた資金を守るためです。

初心者でも始められる

投資信託は、プロフェッショナルが運用を行いますので、投資の知識が心もとない、どの銘柄にすればよいのか分からないといった方でも手軽に始められるのが大きなメリットです。
経済ニュースや情報を元に、株式や債券の価格変動をリアルタイムに細かくチェックする必要もありません。また、投資信託は、急激な値上がり、値下がりもほとんどないことや、少額からでも投資信託を購入できるのも、初心者におすすめできるメリットのひとつです。
たとえば、イオン銀行の投信自動積立は毎月1,000円、通常の投資信託商品は10,000円から購入が可能で、手軽に始められます。
投資信託の特徴のひとつが、運用によって利益が出ると、投資家は利益の一部を「分配金」として受け取ることができます。利益が出ていない状態でも分配金は支払われますが、投資信託を購入する時の基準価格が下がることになります。
また海外の投資商品で運用をしている投資信託の場合は、為替の変動によっても利益の額が大きく異なってくることがあります。
さまざまな投資信託の種類がありますので、積立などで資金を分散をして少しずつ購入をしたり、運用先が全く違う商品を複数購入するなど、バランスの取れた投資をすることがおすすめです。

元本保証がなく信託報酬の負担がある

投資信託のデメリットは「元本保証」がされないことにあります。プロフェッショナルであるファンドマネージャーが運用すると言っても、利益を出せないこと、損失をだすことも十分考えられます。
また、投資信託は、販売会社、運用会社、管理会社と、3つの会社が連携しているために、購入をする時、保有している時、売却をする時にそれぞれ手数料がかかります。中でも、運用をお任せするために、信託報酬と呼ばれる手数料は、保有をしている間かかり続けるものですので、分配金が多い投資信託でも、手数料が高ければトータルで見ると利益が少なくなる可能性もあります。
そして、ファンド自体の価格、基準価格も毎日変動していますので、投資信託を売りたいと思っても、購入金額よりファンドの価格が下がっていて、損失をだしてしまうリスクもあります。

特徴を理解して自分に合った投資方法を選ぼう

それぞれの投資商品によって特徴はもちろんのこと、投資をするメリットやデメリットはあります。それぞれの特徴をしっかり頭に入れた上で、投資できる資金や、目的に合っていると思われる投資スタイルを検討し、選ぶようにしましょう。

この記事のライター UKANO 編集部

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