投資の具体的な失敗例や原因を知りリスク回避の対策を学ぼう

投資の具体的な失敗例や原因を知りリスク回避の対策を学ぼう

家計の知恵 2019.01.11

必ず成功するわけではない投資

近年の副業ブームの後押しもあり、投資人気が高まっています。投資家というとお金持ちの中高年層がしているイメージがありましたが、最近では男女を問わず若い人やサラリーマン、主婦でも気軽に始める人が急増しています。魅力いっぱいの投資ですが、金融商品にはリスクが必ずついて回ります。投資に「必ず儲かる」ことはないため、失敗例から原因を学び、ご自身の投資に生かすようにしましょう。

投資のリスク

どんな投資にも必ずリスクが伴います。投資は危ないという警告ではなく、リスクを知らずに始めると大変な目にあう可能性があるという意味です。投資のリスクを知ることは、リスク回避のための対策に役立ちます。これから投資を始めるのであれば、必ず認識しておいてください。

投資のリターンにリスクはつきもの

投資において、リスクとリターンは表裏一体であるという考え方があります。つまり、大きなリターンを求めれば大きなリスクが伴うというものです。投資商品の場合、リスク=リターンと考えていた方がわかりやすいでしょう。当然ながら、ミドルリターンでも同じで、ローリスクには基本的になりません。
投資を始める前は、投資をしさえすれば利益がどんどん入ると勘違いしがちですが、リスクを取らない投資には、リターンを得ることは難しいでしょう。ローリスク・ハイリターンのような、夢のような商品は存在しないことを再認識する必要があります。

投資においてリスクとは変動幅のこと

リスクが高いと聞くと、危険度が高いという意味に捉えられがちですが、投資の世界においてリスクが高いとは、「変動幅が大きい」という意味も含まれていますので、若干意味が異なります。激しい値動きをする場合、いきなり100円も値が上がることもあれば、逆に100円下がることもあります。つまり、良くも悪くも変動幅が大きいことになります。
投資においてどれくらいのリスクをとるかという言葉は、危険が高くなるという意味ではなく、どれくらいの変動幅をとるかという意味で使われます。失う可能性もあれば、得られる利益も大きいということになりますので、ネガティブな意味だけではないということを知っておきましょう。

投資に失敗する原因

世間では投資に成功した人にフォーカスされがちですが、実際に成功できるのは2割程度と言われています。残りの8割の投資家はなぜ失敗したのか、その失敗例を分析することで、その原因から多くを学ぶことができます。投資に失敗する代表的な3つの原因について考えてみましょう。どう回避すればよかったのか、反面教師として自身の投資に生かすようにしましょう。

大勝ちを狙いすぎる

投資の世界では、デイトレーダーのように1日1日急激な変動を見せる短期間の投資を勝ち抜いて、成功者として大きな利益を得ている投資家もいます。ただし、同じように大勝ちばかりを狙っていると、一時は稼げるかもしれませんが、安定的に稼ぐことは困難です。大勝ちを狙うということは、それだけリスクが大きくなるということです。
大勝狙い=大きなリターン=大きなリスクを伴うということになりますので、大勝ちを狙いすぎるとリスクも増大してしまいます。勝ちを意識するのではなく、長く安定してお金を稼ぐには、利益を投入してさらに利益を得る複利効果を出すようにして、コンスタントに利益を出せるようにすることが成功への道となります。
投資は常にハイリスク・ハイリターンで、大勝ち狙いすることを目的としている人は、認識を改めるようにしましょう。

根拠がないのに投資してしまう

投資が流行っているからと「一儲けしよう」と投資に手を出す方も多く、何の知識もなく投資を始めると失敗の原因となります。どんな商品かも知らずに、他人から勧められたからとそのまま投資したりするなど、明確な根拠がないのにもかかわらず投資するのは非常に危険です。投資は大きなリターンが期待できる金融商品の1つですが、勝てる根拠がないまま購入して運用できるような甘い世界ではありません。
投資にはそれぞれ向き不向きがありますので、誰にでも同じ投資方法が合うとは限りません。自分にとってその商品は投資に値するかどうか、しっかりと見極めてから購入することが大切です。きちんと投資の成果を得るためには、きちんと投資対象を分析して、自分の中で明確な根拠を持てるようになってはじめて投資を行うようにしましょう。

投資に使える資産を超えて使ってしまう

投資をする際、リスク管理のために余裕資金を使うことが基本となっています。自分の生活費を投資に回したり、信用取引を行って自分が持つ資産以上のお金を投資に使ってしまうと失敗の原因となります。もちろん成功すればハイリターンの可能性がありますが、逆のケースになると破産してしまう恐れも十分にありますので非常に危険な行為となります。
サラリーマンの方が副業で投資をする場合、毎月の給与が入りますので大きなダメージは回避できるかもしれませんが、無理をして実際に持つ資産より多く投資をすることはNGとなります。投資のチャンスはいくらでもありますので、投資に回せる金額をきちんと把握しながら、一気に稼ごうとはせずに一回の投資で無理をしないことが大切です。

投資に失敗してしまう原因
・大勝ちを狙いすぎる
・根拠がないのに投資してしまう
・投資に使える資産を超えて使ってしまう

投資の具体的な失敗例

投資に失敗した人の具体的な事例について紹介します。投資をしていれば、大なり小なり損失を出すことは想定内のリスクとなります。ただし、防げたはずのリスクである可能性も高いため、他の人の失敗例を参考に、リスク回避のためにどうするべきかを考えることが大切です。投資に成功するか失敗するかを分けるラインとは、リスクにどう対処するかが鍵を握っています。

株式投資の失敗例

株で損をしたという話を耳にしたことがあると思いますが、株式投資でも大きな損失を出している人はたくさんいます。古くから高い人気があり、多くの人が参入している株式投資の失敗例を見てみましょう。初心者だけではなく、投資に慣れている人でも油断していると誰でも失敗するリスクがあります。株式投資に失敗した原因についてしっかり理解し、自分の投資に生かすようにしてください。

不確かな情報を信じて損してしまった

業績が悪くても大手企業だから絶対に潰れないと信じて、株を購入して失敗する例も後を絶ちません。Aさんはろくに調査もせず、証券会社のレポートや噂レベルの不確かな情報に惑わされ、半導体の知識もなく株式投資の取引をしてしまいます。その後投資していた企業が会社更生法を申請したというニュースが流れ、大手半導体メーカーが経営破綻したことを知ります。
株価について調べると上場廃止となり、翌日にはストップ安、保有していた500株がいきなり紙くずになったという失敗例となります。

ロスカットの設定をしていなかった

ロスカットとは、損切り価格を決めることで、予め売却価格を指定しておくことで、指定した価格以上の含み損を防ぐことができる仕組みとなっています。初心者の場合、このロスカットの仕組みを知らずに設定を怠たったがために、想定外の損失を出して失敗するケースが多々発生しています。
初心者が株式投資を始めるときに大きな損失を出す代表的な失敗原因となりますので、これから株式投資を始めるという初心者の方は十分に注意が必要です。大きな損失を回避するために、株を購入したら即ロスカットの価格を指定しておくようにしましょう。

信用取引を利用して借金を抱えてしまった

とある機械関連の企業の株を、信用取引を利用して購入したところ、外国の金融不安の影響を受けて日経平均株価が暴落してしまい、保有している株も連れ安となってしまいました。遠く離れた国で起こったことと、他業種の出来事だと楽観視していたところ、追証が必要となり入金を繰り返し、大事になってしまったという失敗例です。
株式投資の場合、信用取引を利用することで、自分のお金を担保にして最大3.3倍までの金額を投資に使うことができます。この信用取引なら、自分が持つ資産よりも規模の大きい取引ができることがメリットとなりますが、実質借金を抱えてしまうことと同様となります。利用しすぎることで失敗してしまう話も珍しくないためくれぐれも注意しましょう。

不動産投資の失敗例

不動産投資の失敗例を紹介します。安定した老後のため、自分に何かあったときに家族に資産を残すためなど、不動産投資を始める人の動機はさまざまです。不動産投資もまた、多くのリスクを伴う投資となりますので、失敗例を見て失敗しない方法を学ぶ必要があります。

手数料を気にして一般管理にしてしまった

サブリース契約中のワンルームを購入し、家賃収入が入りこのまま安定収入となる予定でした。ローンも完済して老後の年金代わりになると見込んでいたところ、購入して3年後、不動産投資の本を読んだりネット情報を見て「手数料が安くなる」という言葉を鵜呑みにして欲を出し、一般管理に変更してしまいます。
結果、入居者が変わるたびに高いリフォーム代やクリーニング代を支払うことになり、さらに2~3ヶ月の空室が出てしまい、計画通りにいかずに失敗してしまいました。
一般管理にすれば手数料が浮く分収入が増えると、一般管理にしてしまったために発生した失敗例です。手数料のことだけを考え高額なクリーニング代やリフォーム代や空室リスクについておろそかにしたことが原因となります。

利回りだけを見て物件を購入してしまった

地方の中古マンションを安く購入、表面利回りが20%のお得な物件と思っていたら、家賃収入がある一方、エレベーターのメンテンスや共用スペースの清掃など、管理費や修繕費がかかってきて結果的に思った以上に費用がかかり、毎月の収支が赤字になってしまいました。
近年の不動産投資では、毎月の家賃収入に目を向けた物件選びが主流となっています。利回りだけを見て物件選びをすると、管理費や修繕費、空室期間や入居募集のための広告費などが想定外になってしまい、失敗してしまうという例になります。

大学が移転してしまった

私立大学の近くにある物件を購入したBさんは、駅から離れていたものの、大学も近く、防犯性が高い物件だからと学生の入居者を期待していました。しかしながら、突然大学が移転してしまったために、入居者を探すのに苦労することになり、最終的に利回りが0%となって購入時の三分の一の価格で売却することになってしまいました。
大学に依存して投資物件を決めてしまったために利便性が悪く、大学移転後は空室が出て失敗してしまった例となります。

仮想通貨の失敗例

仮想通貨は比較的新しい金融商品となりますので、判断を見誤りやすい投資でもあります。仮想通貨に投資をする前に、失敗例について確認しておきましょう。

購入を迷っている間に価格が高騰した

ビットコインの存在があまり知られていなかった頃、当初1コイン20万円でしたが、実際に投資をした人は少なく、購入を迷っているうちに200万円まで高騰して10倍以上の値上がりをしたという話です。
仮想通貨投資にはよくある失敗例ですので、経験した方も少なくないでしょう。仮想通貨はこれからも新しい商品が登場すると予想されます。今が買い時であると思ったら、自分の判断を信じて周りに流されず購入すると、思いがけないハイリターンになる可能性があります。

送金先のアドレスを間違えた

こちらも仮想通貨ではよくあるケースですが、送金先のアドレス入力を間違えてしまうと、その仮想通貨が二度と戻ってこないこともあるため十分に注意が必要です。単純な間違いで大きな損失を出してしまう可能性がありますので、アドレスはしっかりコピーペーストして、確認を怠らないようにしましょう。

予定通りに利確をしなかった

とある仮想通貨を200万円購入したところ、当初50%の利益が出たところで利確する予定でしたが、どんどん値が上がっていくため利確をしませんでした。ところが翌日には値が下がってしまい、投資した当初の価格まで戻ってしまいました。
投資あるあるとなりますが、あの日に予定通り利確しておけばよかったという失敗談です。心がぶれてしまったことが原因となります。悩んだときは価格が上がった時点で7割程度は利確しておくと無難でしょう。

投資に失敗しないために

投資に絶対はありませんが、失敗例からもわかるように、失敗を回避する対策をしておくことはできます。逆に言えば、投資に成功するコツは、リスク管理を怠らずにしっかり対策をしておくことと言えるでしょう。先に紹介した失敗例に学び、少しでも失敗しない投資にするためにはどうすればよいか、初心者は特にポイントを押さえておく必要があります。投資を始める前に、以下のポイントについて確認しておきましょう。

少額で投資を始めて勉強する

投資を上手く活用すれば、将来の蓄えも自分の力で増やすこともできます。あれこれ悩みすぎて何も行動を起こさないでいると、1円のものは1円のまま変わることはありません。最近では、少額からできる投資も多くなっていますので、まずは少額から始めて、実践を積みながら勉強した後、本格的な投資をするとよいでしょう。
本を読んだり情報収集して知識をつけることも大切ですが、投資はやってみないとわからない部分もたくさんあります。スマホからでも気軽に投資に参加できる時代ですので、まずはアクションを起こすことが重要です。慣れてきたらいろいろな投資にも挑戦してみましょう。

よく知らないものに手を出さない

株式投資、不動産投資、仮想通貨以外にも、様々な投資や金融商品が登場していますが、その金融商品について自身で詳しく説明できるかどうかがとても重要です。自身でも説明できないような、よくわからないものに手を出してしまうと、実際にはとても残念な金融商品だったという失敗もよくある例となります。
普段買い物をするときにはよくわからない品物は買わないという方も、金融商品となると未確認情報でも「儲かるらしい」と聞くだけでつい購入してしまうことがあります。そのような商品は残念な商品である可能性が高いため、基本的によく知らない金融商品には手を出さない方が賢明です。買うかどうか迷ったときには、自分の言葉でその商品について他の人にも詳しく説明できるかどうかを自問してみましょう。

急騰しているものに投資しない

投資を行う上で、失敗しないための鉄則の1つに価格が急騰している商品には手を出すのは危険であるという認識があります。その理由は、急騰している銘柄は仕手株であることが多いためとなります。仕手株とは、株価操縦をして投資させようとする投資家たちによって、意図的に急激な株価の釣り上げが行われている銘柄を意味しています。
仕手株かそうではないかの判断は難しく、特に初心者の場合はすぐに飛びついてしまいがちです。仕手株に投資することは、上手に取引できればリターンも見込めますが、タイミングを誤ると株価が動いて大きな損失となるハイリスクも当然伴います。知識のない投資家が下手に動けば、大きなリスクをとってしまう可能性が高くなります。そのため、初心者の方は急騰している金融商品には投資しない方がベターです。

失敗を減らすポイント
・少額で投資を始めて勉強する
・よく知らないものに手を出さない
・急騰しているものに投資しない

投資の失敗例や原因から対策を立てよう

投資をしている人なら失敗談の1つや2つはあるものです。投資とはそれほどリスクが伴うものだと認識しておくことで、大きなリスクを回避することに繋げることができます。投資とは、いかに成功するかではなく、いかに失敗をしないかがポイントになります。失敗例やその原因から多くを学び、自身の投資のために役立てることが大切です。

この記事のライター UKANO 編集部

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