投資の種類や始める前に知っておきたい注意点を徹底解説

投資の種類や始める前に知っておきたい注意点を徹底解説

家計の知恵 2018.12.06

投資の種類をわかりやすく比較

初心者の方にとっては「投資はリスクが大きい」というイメージが強いかもしれませんが、投資の知識や種類を把握することで投資に対する考え方は大きく変わってきます。初心者だからこそ幅広い投資パターンについて知っておく必要があり、それぞれのリスクとメリットを把握したうえで資産規模に合った投資の形をシミュレーションする必要があります。

株式投資やFXなどの比較的よく知られているものから、仮想通貨、iDeCoといった仕組みがややわかりにくいものまで、投資先のバリエーションについて具体的に解説していきます。

投資を始める前に考えるべきこと

投資を本格的に始めるにあたっては、リスクとベネフィット(利益)、そして投資の目的についてあらかじめはっきりさせておく必要があります。

投資においてなぜ、これらの要素が重要になってくるのか。また、見切り発車で投資を始めた場合にどのような問題が起こるのか。

投資においてまずおさえておくべきポイントについて詳しくまとめましたので、ひとつずつ具体的に見ていきましょう。

投資を行う目的

投資初心者が読む入門書の中にはポジティブな内容を中心にかかれているものもあり、リスクや注意点についてあまり触れられていないものもあります。ポジティブシンキングは投資においても重要なのですが、投資にはリスクがあるという所を把握した上で、投資の目的を決めましょう。

投資を始める前から、「何のために投資を行うのか」という目的意識をはっきりともっておくことによって冷静さを保つことができ、「今はこの投資先がおすすめ!」などと言う根拠の不確かな情報に踊らされることもなくなります。

悲観的になりすぎることも問題で、過度なネガティブ思考によって絶えずブレーキをかけていると利益を得られるチャンスも見逃してしまい、結果的にリスクを大きくしてしまうことにつながります。

リスクと投資先

投資の本質は、「過去および現在のデータから未来の値動きを予測する」という点にあります。不確定要素のまったくない投資先などあり得ません。投資の世界では「不確定要素=リスク」であり、リスクの大きさは投資先によって異なります。

一般的に、株式投資や個人向け国債などは比較的リスクの少ない投資形態とされており、反対にリスクの大きい投資先としては仮想通貨やFXなどが挙げられますが、実際には必ずしもこの通りに動くわけではなく、運用の仕方によっては個人向け国債や投資信託などでもまとまった額の損失が出ることもめずらしくありません。

投資を始めるからには「リスクゼロの投資先などあり得ない」という本質をつねに意識し、リスクを上手にコントロールしつつリターンを最大化できるアプローチを模索しつづけましょう。

投資で利益を得る仕組みを理解しよう

「リスクゼロの投資先はあり得ない」というのが投資の鉄則であり本質ではありますが、投資全体の仕組みを理解し、基本的なテクニックを応用することによって利益を生みやすいシステムをつくることは可能です。

リスクがつきものの投資を少しでも安全に進め、リターンが少しでも生まれやすい土壌を整えるためにおさえておくべきふたつの専門用語の意味について詳しく解説していきます。

資産を売却した時に生じるキャピタルゲイン

投資や資産運用によって得られる利益は大きく、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」のふたつに分けることができます。

キャピタルゲインとは、資産を売却することによって得られるリターンを意味し、具体的には株式投資やデイトレーディングによる利益がこれに含まれます。

キャピタルゲインは基本的に1回の取引ごとに生じるという特徴があり、リターンの金額やトータルの累積額が目に見えてわかりやすいというメリットがあります。

超短期的な視点で利益を最大化させることにつとめるデイトレーディングではまさにこのキャピタルゲインが重要となり、1回あたりの利益が把握しやすいため投資初心者にもとっつきやすい投資形態と言えます。

資産を保有中に得られるインカムゲイン

資産の売却によって得られるキャピタルゲインに対し、インカムゲインは資産を長期間保有することによって生じる利益を表します。

インカムゲインは保有している資産によって異なり、債権であれば利子、不動産では家賃収入、株式では配当金、という形になります。

資産運用においてはこのインカムゲインを効率よく増やせるか、ということが大きなポイントとなり、できるかぎり早い段階でインカムゲインを確保することにより、それ以降は資産保有が長期化するほど利益が増えていく、という理想的なパターンをつくることができます。

投資の種類を紹介比較

投資を成功させるポイントは第一に、自分にとって相性の合う投資形態を見極めることです。投資初心者の方がおさえておくべき一般的な投資先についてまとめました。

投資の種類の一覧

投資を本格的に始めたいのなら、まず、どのような投資先があるのかを具体的に把握しておく必要があります。ローリスクなものからハイリスクハイリターンなものまで、初心者の方におすすめの投資先を一覧形式で御紹介します。

投資対象 リスク リターン 特徴
仮想通貨 ◆◆中 ◆◆◆大 法定通貨や他の仮想通貨の
価格差を利用して利益を得るなど
さまざまな投資方法が可能
株式投資 ◆◆◆大 ◆◆◆大 必要な初期投資額が大きく、
利益も損失も高い。
(投資額以上の損失にはならない)
個人向け国債 ◆小 ◆小 リスクは非常に低く、安定して
資産を増やせる。銀行預金の
ように投資を行いたい方へ
個人向け社債 ◆小 ◆小 満期まで保有すれば決まった金利が貰える
ローリスクで国債より利回りが良い
投資信託 ◆◆中 ◆◆中 プロに資産運用を任せて利益を得る
その分手数料が必要
ETF
(上場投資信託)
◆◆中 ◆◆中 上場している投資信託から
選ぶ投資の種類。いつでも
取引が可能であり手数料も低い
日経平均先物 ◆◆◆大 ◆◆◆大 日経平均株価指数を利用した投資
少ない資産で大きなリターンを狙える
FX
(外国為替
証拠金取引)
◆◆◆大 ◆◆◆大 海外の法定通貨の
価格差を利用して利益を得る。
少ない資産で大きなリターンを狙える
不動産投資 ◆◆中 ◆◆中 主に家賃収入など。
長期的なリターンを得られる。
節税にもなるが換金することが難しい投資
REIT
(不動産
投資信託)
◆◆中 ◆◆中 少額で行える不動産投資。
低いリスクで高いリターンを得られやすい
iDeCo
(個人型確定
拠出年金)
◆小 ◆小 年金と同じように毎月一定額を支払い、
60歳以降に受け取ることの出来る私的年金

株式投資の特徴

株式投資とは一般的に知られた投資形態で、企業が発行する株に投資をすることで配当金や売却益を得る投資形態です。株式投資の基本は「安く買って高く売る」ことで、株価の変動をできるかぎり正確に予測することで安定的に利益を得やすくなります。投資である以上損失のリスクは免れませんが、投入した資金以上に損をすることはないため、いわゆる空売りや信用取引を行わないかぎり安全な投資形態であると言えます。

個人向け国債の特徴

国債とは国が発行する債券のことで、その国の信用を表します。個人のみが購入できる国債を個人向け国債といい、日本国内でも取り扱い金融機関が多く、銀行や信用金庫で手軽に購入することができます。元本や利子の支払いは国が行うためリスクは非常に低く、ローリスクローリターンであるという側面があるため投資初心者にとっては安全と言えますが、短期間でお金を増やしたい人にとってはこの点がデメリットとなるかもしれません。

個人向け社債の特徴

国債は国がまとまった資金を調達するために発行する一種の借金ですが、社債は企業が事業資金を集めるために発行する債券のことです。おもに売却益と保有満期時における金利がリターンとなり、多額な資金がなくても始めやすく、金利が高く高利回りである点が魅力と言えます。企業の倒産がリスクとして考えられますが、倒産の可能性が低い大企業であればリスクもおのずと軽減されます。

投資信託の特徴

投資信託とは投資のスペシャリストであるファンドマネージャーに資金を預け、投資が成功すればその分のリターンが還元されるという仕組みになっています。投資信託は1万円や1000円から行うことができ、なおかつ運用は専門家に任せることができるため、分散投資によって大きなリスクを避けることができるメリットがあります。ただし当然、プロに任せても投資が失敗すれば損をすることもあるので注意が必要です。

ETFの特徴

資産運用をプロフェッショナルに委託することを投資信託と言いますが、そのなかでも取引所に上場している投資信託をETFと言います。ETFは取引所に上場しているため証券取引所を通じいつでも売買可能であり、通常に比べて手数料が安いことも魅力と言えます。

取引所に上場されているという点では、信用性が高いと言えるので投資に縁の薄い初心者が入門編としてチャレンジするうえで最適な投資パターンと見ることもできます。

不動産投資の特徴

日本国内では株式投資の次になじみが深いと言える不動産投資。マンションやアパートを投機目的で購入し、賃貸収入を得る、購入時よりも値上がりしたところで売却する、などの方法によって利益を生み出します。アパートやマンションの入居者が増えれば安定した家賃収入を得ることができますし、相続対策や生命保険の代わりにもなるというメリットがあります。その反面、初期投資費用が高いこと、ランニングコストが発生することがデメリットとなり、最低でも1000万円以上の自己資金がなければ利益確保は難しいとされています。

REITの特徴

REIT(不動産投資信託)とは不動産物件に特化した投資信託のことで、投資家から集めた資金で専門家が不動産を運用し、得られた収益を還元するという投資商品です。潤沢な自己資金があれば運用できる物件の数も増え、その分売却益も増えていくという特徴があります。

iDeCoの特徴

iDeCo(個人型確定拠出年金)国民年金基金連合会が設立した年金制度で、加入者は毎月積み立てるお金を元手に、定期預金、投資信託などの金融商品を介して資産運用を行い、60歳になるまで運用益を累積させていく新しい個人年金です。公的な年金には頼れない、少しでも老後の資金を確保しておきたい、という方におすすめの資産運用と言えるでしょう。

自分に合った投資方法を選んでみよう

投資を『ある程度の期間続けているのに思うように利益が安定しない』という場合は、あなたに合った投資形態が見つけられていないのかもしれません。

陸上でも長距離向き、短距離向きという資質があるように、投資の世界にも短期戦が得意な人と長期戦が得意な人がいます。

投資のキャリアにかかわらず、期待した水準のリターンが得られずにジレンマを抱えている方はまず、自分自身の投資スタイルをスタートラインから見直してみましょう。それまで気づかなかった投資のヒントが見えてくるかもしれません。

短期で利益を得たいなら株式投資

投資によって得られる利益のうち、キャピタルゲインを重視するのであれば株式投資がおすすめです。特にデイトレードは短期的なスパンで利益を確定させやすく、「現時点でどれくらいの損益が出ているか」ということをデータとして把握することができます。

副業として株式投資をつづける場合はデイトレーディングではなく、1カ月単位で株式を売買するなどの方式が考えられます。

キャピタルゲインを目的とする株式投資では「先を読む力」がより重要になります。インカムゲイン(この場合は配当金)を重視する資産運用であれば、ひとつの会社の株式を長期的に保有して配当金を期待する、という戦略も成り立ちますが、短期的な株式投資では配当金よりも売却益のほうがはるかに大きな意味をもちます。

投資を専業にして本格的に稼ぎたい、という方には株式投資やデイトレーディングがメリットが大きく、おすすめと言えるでしょう。

長期にわたってじっくり運用するなら不動産投資

株式投資とは対照的に、長期的なインカムゲインを期待したいのなら不動産投資がおすすめです。アパマン経営は体力的な負担が少ないため、リタイア後の貴重な収入源として根強い人気があり、近年ではサブリース契約などの新しい運用形態が確立されつつあります。

不動産投資には「初期投資が大きくなる」というデメリットがありますが、自己資金にある程度の余裕があるのなら利益率の安定している不動産物件に投資をし、長いスパンで運用を行ったほうがトータルの収益が大きくなる場合があります。

不動産投資を始めるにあたっては、不動産業者との相性がきわめて重要になります。ノウハウ豊富でスキルの高い不動産業者と契約を結び、緊密なコミュニケーションのもとで運用を行うことによってインカムゲインを増やすことができますし、なおかつ空室リスクなどの予期せぬトラブルにも迅速に対応できるようになります。

全国の不動産業者を無料で一括査定できるウェブサイトも増えていますので、相性の合う不動産業者を慎重にピックアップしておきましょう。

ローリスクな投資方法を選ぶなら個人向け国債

スピーディに勝負が決まる株式投資は何となく怖い、だからといっていきなり不動産物件を所有するのはリスクが大きすぎる。何かと心配性なあなたには個人向け国債をおすすめします。

金利が比較的安定している国債であれば初心者でも元本割れのリスクが少なく、「気づいたら利子が増えていた」という感覚で運用益を長期的に確保することができます。株式投資や仮想通貨取引などと比べると1回あたりの利益は少ないものの、10年、20年というスパンで見ればトータルの収益がむしろ上回るケースも少なくありません。

気軽に購入できる、という点も大きな魅力です。個人向け国債は銀行や信用金庫などの身近な金融機関で売られていますので、初心者の方にとってもハードルが低い金融商品と言えるでしょう。

投資初心者が注意すべきポイント

基本的なポイントさえきっちりおさえれば初心者であっても安定した利益を確保することができますが、リスクがつきものであることも忘れてはいけません。

投資初心者だからこそ注意すべきリスクヘッジのポイントを把握し、投資でできるかぎり損失を出さないようにしましょう。

一つの商品に集中投資しない

投資の基本は、かぎられた資産をできるかぎり分散して投資することです。慣れていないうちは、高いリターンを期待できる投資商品に資金を一本化したくなりますが、集中投資はリスクを大きくするだけです。

株式投資、不動産、個人向け国債。熟練したプロであるほど投資のリスクを知り尽くしており、分散投資こそがリスクヘッジの近道であることを熟知しています。初心者のうちからプロの心得を学び、少なくとも3つ以上の金融商品に資金を振り分けることでリスクを上手にコントロールしましょう。

生活に支障が出ない程度の金額で始める

手っ取り早く利益を増やしたいからといって、初心者のうちからプロフェッショナルのように生活をかけた投資にチャレンジするのはリスクも大きいです。

一般的に、投資にまわす資金は収入のおよそ10分の1以内におさえるのが目安だとされており、暮らしに影響が出ない範囲で投資を長期的につづけるのが上達の近道であると言われています。

投資用の専用口座をつくるのがポイントで、口座を別々にすることで生活費は生活費としてしっかり確保することができ、投資に没頭するあまり生活費まで犠牲にしてしまう、ということもなくなります。

また、口座を別につくることで投資で得られた利益が見えやすくなり、トータルの収支管理をスムーズに行うことができます。

自分にぴったりの投資を選ぼう

初心者はまず、それぞれの投資商品の特長とメリットを把握しておくだけでもその後の利益率がかなり変わってきます。あなたの性格とライフスタイルに見合った投資商品がきっと見つかるはずですので、事前に情報をしっかり集め、リスクの少ない投資プランをシミュレーションしましょう。

この記事のライター UKANO 編集部

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