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初心者ができる資産運用の基礎知識を身に付けよう
資産運用を上手に行う事で、お小遣いになるだけではなく、生計を成り立たせることも出来ます。
もちろん知識やセンスは必要ですが、勉強すれば誰でも資産運用を楽しめるでしょう。
資産運用を始める上で学んでおきたい基礎知識をご紹介します。
資産運用って何?
そもそも資産運用とは何かご存じでしょうか?何と無く儲けられる方法と考えていると痛い目をみてしまうので、まずは資産運用とは何かを勉強しましょう。
自分の資産を運用して利益を出し資産を増やすこと
資産運用とは、自分の資産を運用(利用)して、利益を出し、資産を増やすことになります。資産には様々な形がありますが、例えば、現金や不動産、株や債権などが資産としてあげられるでしょう。
資産運用では、これらの資産を何らかの方法で運用して、利益を上げることを目的としています。
例えば、株の売買による資産運用や、債権を購入する資産運用など、運用方法にはいろいろとありますので、自分に合っている方法を選ぶ事で、無理せず資産運用が可能です。
自分が持っている資産は何か、どんな資産を使って利益を上げるかを考える事が、資産運用を行う第一歩になります。
資産を保有して利益を得るインカムゲイン
資産を保有しているだけでも利益を得られる、インカムゲインがあります。
例えば、預貯金や債券の利子によって利益を得る方法や、株の配当金、家賃収入などがこちらです。こちらの資産運用方法はリスクが少なく、体勢さえ整ってしまえば簡単に続けられますので初心者にもピッタリと言えるでしょう。
ただし、ある程度の軍資金が無いとなかなか体勢を整えられませんので、貯蓄が少ないという方はやり方が限られます。
もちろん、元金が少なくとも出来るやり方はありますが、その分リターンも少なくなってしまいますので注意が必要です。
資産を売買して利益を得るキャピタルゲイン
株や債権・不動産の売却益、貴金属の売買益などの、資産を売買することで利益を得るキャピタルゲインも人気です。元々所有している資産を、タイミングを見計らって売却することで、購入時よりも高く売却し利益を得るという方法になります。
こちらは上手くいけばリターンが凄まじく、こちらのやり方で生計を立てている方もいますが、その分損失が出る場合も多いためあまり初心者向きではありません。
ある程度の知識が無いと十中八九失敗してしまいますので、資産運用のやり方を学び、資産運用に慣れてきたら行った方が良いでしょう。
初心者向きの資産運用
このように、資産運用の方法にはいろいろとありますが、初心者向きでは無いタイプも多いため注意が必要です。
初心者向きの資産運用にはどの様な方法があるのか、初心者にも安心、おすすめの資産運用方法についてご説明します。
投資信託の資産運用
投資信託による資産運用は、資産運用のやり方がよく分からない初心者にピッタリの方法です。
投資信託とはどのような資産運用なのかをご説明します。
投資資産を専門家が運用してくれる
投資信託とは、自分の資産を専門家に預けて、株や債券など特定の商品に分配し運用してもらい、利益を上げることを目指す投資方法です。投資のプロが自分のお金を本気で活用してくれますので、大損することはまずありません。
大抵の場合プラスに転がる事が多い為、全く資産運用のやり方が分からないという方にこそピッタリの方法と言えるでしょう。
投資信託は証券会社などに在籍するプロが行ってくれますので、全くの初心者が闇雲に運用をするよりも安心です。
確実にプラスになると言う保証はありませんが、大幅なマイナスになることも滅多に無く、安心して取り組めるでしょう。
購入する商品や日時の判断も専門家がする
投資信託の場合、預ける金額を決めるだけで、購入する商品や売買を行うタイミングも全てお任せできるので、初心者にぴったりです。
資産運用出来るお金があるけれど面倒臭い手続きなどをしたくないという方にこそ、投資信託は最適の方法と言えるでしょう。
投資信託の場合は専門家に一定の金額を預けれるので、使い過ぎる事がありません。
初心者が陥りがちな、必要以上にお金をかけすぎて破産したというケースも無くなりますので、資産運用を勉強中という方にも最適と言えるでしょう。
保険投資の資産運用
近年人気が集まっている資産運用方法に、保険投資による資産運用があります。
こちらも初心者におすすめの方法ですので、勉強しておいて損は無いでしょう。
外貨建て個人年金保険
ポピュラーな保険投資として知られているのが、外貨建て個人年金保険です。
外貨で行う個人年金保険なのですが、支払いは為替レートに関係無く、円指定で行う事が出来ますので、価格変動が起きにくいのが特徴と言えるでしょう。
主に米ドルや豪ドル建ての商品が多く、大幅な変動無く安定している点が魅力になります。
支払い方法は銀行口座かクレジットカードによる決済ですが、いずれにせよ円で支払う事が出来る商品もありますので安心です。
外貨建て個人年金保険の場合、円建ての個人年金保険の予定利率よりも2~3%と高くなっている点も魅力になります。
国内外の変額保険
保険料を国内外の債券や株式(投資信託)などで運用する、変額保険もおすすめです。
定額で支払いをする保険に比べて負担が少なく、固定費を見直したいという方にも最適の保険になります。
投資信託のメリットとデメリットを理解しよう
投資信託は魅力が満載な資産運用ですが、メリットだけではなくデメリットがあるということも頭に入れておきましょう。
投資信託のメリットとデメリットをご説明します。
投資信託のメリット
投資信託は初心者にもおすすめの資産運用方法として知られていますが、具体的にどんな点が魅力なのでしょうか?例えば、投資信託にはこのようなメリットがあります。
少額の資金から始めることができる
投資信託の場合、商品によっては100円からでも始めることが可能です。
預かったお金に合わせてプロが資産運用をしてくれますので、余程無理した金額をつぎ込まなければ、マイナスになる事は滅多にありません。
少額の資金から始められる分、手軽に始められる事はもちろん、リスクも少なく運用できるのが魅力です。
他の運用方法と違って、元手がそこまで必要では無いというのは、大きなメリットと言えるでしょう。
そこまで貯蓄は無いけれど資産運用をしてみたいという方にこそ、投資信託はピッタリの方法です。
高度な知識がなくても始めることができる
投資信託は投資のプロに全てをお任せ出来ますので、申し込みをしてお金を手渡すだけで、後は高度な知識が無くとも始める事が出来ます。
信頼できる方、実力がある方にお任せ出来れば、マイナスになるリスクを減らせます。
分散投資で大きな損失を避けることができる
投資信託では、1つの商品に全額をかけるという事はありません。
万が一1つがダメになっても大丈夫なように、いくつかの商品にお金を使う分散投資を行いますので、大きな損失を避ける事が出来ます。
全て資産運用が上手くいけば問題なし、万が一いくつかダメになってしまったとしても、どれか1つが当たればマイナスになる事はない、というように、リスクを徹底的に分散することが、投資信託の魅力です。
分散投資をする投資先もプロにお任せ出来ますが、希望があれば相談させてもらう事も可能です。
気になる商品があればプロが分析してくれますので、いくつかをその商品にかけて欲しいという希望を出すことも出来るでしょう。
投資信託のデメリット
投資信託は必ず儲けられるというイメージがあるかもしれませんが、残念ながらそんな事はありません。
投資信託にもデメリットはありますので、始める前にはよく理解した上で始めるようにしましょう。
元本は保証されない
投資信託は最初に一定金額を専門家に預けますが、この元本は必ずしも保証されるものではありません。
プロとは言えども専門家も読み間違える事はあります。
投資をした商品が全て失敗するという可能性もありますので、最悪預けたお金が全て無くなる可能性もあると言うことを頭に入れておきましょう。
ただし、元本保証がない分、見込み利益が銀行の金利よりも高い設定になっています。
専門家にお任せしますので、余程の事が無い限り元本全てが無くなるという事もありませんが万が一の時の事を考えて、余裕を持ってお金を預けることが大切です。
手数料や専門家への報酬が発生する
専門家にお任せをする分、当然投資信託はお金がかかります。
販売手数料や信託報酬、監査報酬など、各種報酬を支払っていたら自分の手元に入る金額がほとんど無くなってしまったというケースもザラです。
投資信託は少額からでも始められますが、それに見合った利益が戻ってくるかというと、決してそんな事はないという事を頭に入れておきましょう。
手数料や報酬は依頼する専門家によっても異なります。
出来るだけ安く済ませられる所を選ぶのか、多少高くとも確実に儲けてくれる所を選ぶのか、それは個人の判断に委ねられますが、お金を預ける以上、信頼してお任せ出来る方を選ぶ事が大切です。
投資信託のメリット | 投資信託のデメリット |
・少額から始められる
・専門家に運用をお任せできる ・分散投資でリスクが少ない |
・元本保証がない
・手数料や専門家への報酬が発生 |
保険投資のメリットとデメリットを理解しよう
保険投資も近年人気がありますが、メリットデメリットを事前に把握しておかないと、大変な事態に陥る場合もあります。
保険投資におけるメリットやデメリットにはどの様なものがあるのか、事前に把握しておきましょう。
保険投資のメリット
保険投資は初心者にもおすすめの方法として人気があります。
その理由は、こんなメリットがあるからと言えるでしょう。
外貨建て個人年金保険は予定利率が高い
外貨建て個人年金保険の場合、円建ての個人年金保険よりも保険料が安いにも関わらず、予定利率が高いのが魅力です。
円建ての場合1%ですが、外貨建ての場合は2~3%が相場になります。
利益率が単純計算倍以上になるにも関わらず、支払い金額は安く済ませられるという点が大きなメリットです。
元本が保障される商品がある
商品によっても異なりますが、元本保証がされる商品が多いのも保険投資の魅力です。
その分保険料は変動しますが、死亡保険金などの契約元本が保障されるものが多く、万が一の際、遺された家族などの役に立てるでしょう。
生命保険料控除が適用になり節税ができる
保険投資の場合は生命保険料控除が適用となりますので、その分節税が可能です。
貯蓄をしながら節税出来る分、結果としてリターンが増えるのも魅力と言えるでしょう。
保険投資のデメリット
魅力満載に見える保険投資にも、残念ながらデメリットはあります。
例えばこのような点に注意をしないといけないでしょう。
為替の影響がマイナスになることが考えられる
外貨建て個人年金保険など外貨が絡んでいる保険投資の場合は、為替の影響でマイナスになる場合もあります。円安であれば多くの保険料を受取れますが、円高になった場合、例え予定利率分を含めたとしても、支払った分よりマイナスになってしまう可能性もあるのです。
もちろん極端な例ではありますが、将来的な為替の変動を正確に掴むことはできません。
その時になって支払った分を返して欲しいと言っても後の祭りですので、最低限支払った分は返して欲しいという場合は、最初から始めない方が賢明でしょう。
保険契約なので長期の運用になる
保険契約はどの商品も、数年単位の契約になる事がほとんどです。
短期契約を行っている保険商品もありますが、短期契約ですと元本割れする場合があります。
基本は長期の運用になると言うことを頭に入れておくことが大切です。
期間は商品によっても異なりますが、最低でも1年以上、長い場合10年単位で期間を設けている商品もあります。
途中解約をしようと思えば行なえますが、それだと結果マイナスになってしまう可能性が高いため、無理せず続けられるプランを利用するようにしましょう。
保険投資のメリット | 保険投資のデメリット |
・外貨建て個人年金保険は予定利率が良い
・元本保証付きの商品もある ・生命保険料控除が適用で節税に |
・為替の影響でマイナスになる可能性あり
・長期運用が基本になる (短期だと元本割れすることも) |
資産運用の利益の付き方
資産運用の利益の付き方は独特ですので、事前に把握しておくことが大切です。
利益の付き方として、最低限これらは知っておきましょう。
単利と複利の違い
利益には単利と複利の2種類あるのが特徴です。
単利と複利はどの様な違いがあるのかご説明します。
単利とは
単利とは、最初に投資した元本に対して利子が付くことです。元本に対してのみ利子が付くタイプですので、単純な利益、計算がしやすい利子になります。
複利とは
複利の場合は、元本だけではなく利息に対しても利子が付くことです。元本にかかっている利子に加え、一定期間に対して利子が増えますので、預ける期間が長ければ長いほど、利益が増えます。
長期運用は複利が良い
単利の場合は期間には利息がつきませんので、長く預けるようであれば複利のタイプの方がお得です。
期間が長ければ長いほど自然と利子が増えていきますので、取り分もアップする計算になります。
単利の商品を長期運用した場合の例 | 複利を長期運用した場合 |
・元本利息10万円の場合
1年→10万円 2年→20万円 元本利息のみが増える |
・元本利息10万円、運用利息1年で10万円の場合
1年→20万円 2年→40万円 元本利息+運用期間に対する利子が増える |
資産運用を始める前に考えること
資産運用にはこのように色々な方法がありますが、資産運用を始める前にはまず考えないといけないことがあります。
無理せず資産運用するためにも、このような事を考えるようにしましょう。
ライフプランに合わせた運用期間を考える
資産運用をする際は、ライフプランに合わせて運用期間を考える事が大切です。
資産運用したお金を何に使うのかによってもこちらは異なります。
老後のためなのか、教育資金なのか、マイホームを建てるためなのかなど、目的を明確にすることで、運用期間を考えやすくなるでしょう。
運用期間から考える資産運用
運用期間から資産運用を考える際には、商品選びも重要になります。
資産運用にはこのような種類がありますので、選ぶ際の参考にしてみて下さい。
短期資産運用
気軽に始められるのが、運用期間が1~2年以内で抑えられる短期資産運用です。
こちらは気軽に始められる分、そこまで利益が増える訳でもありませんが、急な出費が必要となったときに便利に扱えます。
中期資産運用
運用期間3年~5年程度の中期資産運用も人気です。
こちらは株式や投資信託、債権などが当てはまりますが、ある程度の知識が必要な運用方法もありますので、自分に合っている方法を見つけましょう。
長期資産運用
運用期間が10年以上となる資産運用のことを長期資産運用と呼びます。
こちらは老後の蓄えやお子さんの教育資金など、ある程度まとまった資金を貯蓄したいという方に、ぴったりの運用方法です。
資産運用は初心者でも始めることができる
資産運用は難しく無く、初心者でも始める事が出来ます。
色々な方法がありますので、自分に合っている方法で資産運用を行うと良いでしょう。