UKANO家計のクリニック

【食費平均・2人世帯では】生活スタイルを見直し節約意識を高めよう

夫婦2人世帯での食費支出は減少傾向

世帯支出全体も3年連続減少

夫婦二人世帯での食費は、総務省統計局の調べで、世帯支出が3年連続で減少という結果が出ています。
二人世帯なので、自由でゆとりのある生活ができるイメージがありますが、食費面では抑えた数字になっています。

3年連続で減少しているとなると、世帯の収入そのものが少なくなっていることや、ほかのことに費用をかけている場合も考えられます。
食費は、生命維持に欠かせない費用ですが、節約できる部分でもあります。
ほかに費用を費やさなければならない世帯は、食費のかけ方を見直すことで、費用を調節することができます。

保険医療と教育費は増加傾向

食費は減少傾向にありますが、保険医療と教育費は増加傾向に。
介護保険料は、ほぼ毎年更新され、高くなっている状態で、保健医療への費用が高く、毎月の負担が大きくなっています。
今後の政策でも、介護保険が高くなる見通しです。

また、教育費も増加傾向にあり、さらに習い事をしている子供も多く、教育に費やす資金も増加傾向に。
食費をできるだけ抑えて、保険料や教育資金に費やしている家庭は増えています。
やりくりが上手にできる家庭は、食費を抑えながらでも、豊かに生活をすることができています。

食料以外の住居や光熱費なども節約傾向

食費を抑えるだけではなく、住居の光熱費なども節約傾向に。
食費は、かけようと思えばいくらでもかけることができ、出費はその家庭によって大きく異なります。
上手に節約ができる世帯では、食費だけではなく、そのほかの支出も節約する意識があるので、しっかり費用を抑えることができるのです。

このため、自分たちにかける費用を抑えながら、必要なものに十分な資金を回すことができ、貯蓄もできる家庭も増えています。
生活水準を見直す人が増え、少ない費用でやりくりすることができるのです。
無理をして節約するのではなく、自分の意識を変えて、楽しく節約をすることが大切です。

2人家族の1カ月の食費平均をみる

夫婦2人世帯全体平均では6万円程度

総務省統計局の調査によると、二人世帯の1カ月の食費の平均は、約60,000円とされています。
これは、外食を含む金額で、25歳から44歳までの年代による調査です。
思っているよりも高いと感じる人もいれば、妥当な金額だと感じる方も。

若い世代は自分で食事を作り、抑えた食費を、自分の趣味などに費やすという傾向があるので、節約を意識した生活が一般的です。
30代後半からは、自分で作ることが面倒に感じる方、子供に手がかからなくなったということで、食費に費やす傾向があります。
将来のことも考えて、自分たちが費やさなければならないものを、把握しておく必要があります。

25歳から29歳までは平均4.6万円

25歳から29歳までの1カ月の食費は、約46,000円。
自分で作ることはもちろんのこと、外食も含めてこの価格は安いです。
外食は先輩に出してもらうこともあれば、安い価格帯のファーストフードで済ませるという人も。
外食をしても、高い金額は選ばない世代です。
夫婦で共働きをしている世帯では、日中は外食して、夜は自宅で過ごすというスタイルが一般的です。

今まで食べたことなのない食材や、レシピにも関心があるので、料理が好きな人は、もっと食費を抑えることができています。
自宅で料理をする習慣を、定着させることは素晴らしいことですが、選ぶ食材が高いと高額になってしまうので、食材選びも慎重に行いましょう。

30歳から34歳までは平均6万円

30歳から34歳までの年代での食費は、平均して約60,000円台。
若い世代に比べて、16,000円程高くなっており、食費にかける金額が高めということがわかります。
世帯収入が高くなり、余裕がある世帯では、食費にかけたいという人が多い世代です。

仕事が忙しく、外食が増えてしまうことが多いのも、この世代です。
働き盛りで、外食で気分転換やストレスを発散している人も多いです。
節約している世帯としていない世帯では、大きく差が開きます。

35歳から39歳までは平均7.2万円

35歳から39歳までは、平均すると約72,000円という食費に。
働き盛りの年代で、外食する機会が増え、付き合いでの外食が多くなります。
お昼も夜も外食という人も多く、若い世代に比べると、食費にかける費用が高くなる傾向があります。

節約のため、外食は避けたいところですが、人付き合いを大切にできるので、その世帯の方針で、食費に費やす費用が異なってきます。
節約も考えたいですが、付き合いも大切になってくる世代なので、やりくりは計画を立てて行いましょう。
今だけのことではなく、将来必要になる資金を計算しておくと、必要な費用を貯蓄する意識を高めることができます。

40歳から44歳までは平均7.8万円

40歳から44歳までの世代では、平均すると約78,000円という食費に。
仕事や業種などにより、それぞれの世帯によって差が出ます。
世帯によっては、年収がさらにアップする年代なので、食費にかけたいという人が増えてきます。

外食でも、安いものではなく、上質な食材を取り扱うお店を選ぶようになるので、高い価格帯になることも特徴です。
また、付き合いが増えて、食事代を持つことも多くなるので、食費と交際費が増える年代でもあるため、食費が高めになります。

食費にかけることもよいですが、体に衰えを感じてくる年代でもあるので、医療費に費やしている家庭も増えてきます。
食費を見直すことで、生活を豊かに維持することができます。

夫婦2人の食費の世帯差の理由

共働きの場合は外食率が高くなる

夫婦二人の食費は、その世帯によって大きくことなり、共働きをしている場合はさらに高めになります。
共働きをしていると、外食率が高くなるので食費アップは避けられません。
月80,000円という食費になってしまう世帯も。

しかし、節約意識が高くやりくり上手な世帯では、食費をしっかり抑えることができているという人も。
その世帯のライフスタイルによっても食費は変動します。
食費だけではなく、ライフスタイルを見直して、健康を優先にして、食費も見直してみましょう。

実家からの物資援助で食費減

実家から物資援助を受けている家庭は、食費を軽減させることができます。
農家から直接、まとめて米を購入すると、スーパーで購入するよりも安く購入することができますし、実家からもらっているという世帯も。
また、米だけではなく、定期的に野菜を送ってくれるという世帯も少なくありません。

米や野菜は毎日食べる食材なので、これらを援助してもらえると、月平均20,000円台の食費に抑えることができます。
また、物資を援助してもらうことで、家に食材をストックすることができ、自宅で料理をするようになるので、外食を控えることにもつなげられます。

節約次第で月平均2万円以下も可能

夫婦で共働きをしていても、節約次第では、月平均20,000円以下の食費にすることも可能です。
食費20,000円は、月収の10%未満。
通常は月収の15%~20%を食費として計算しますが、10%未満に抑えることも可能になるのです。

外食を控えるだけでも食費を抑えることができ、自宅での時間を和やかに過ごすことができます。
また、浮いた費用を別のことに費やすことができるので、趣味や旅行のために節約しているという人も多いです。
節約意識を高めることで、食べ物を大切に扱うこともできて、自分にとっても家庭にとってもよいことです。

夫婦2人の食費を月2万円以下にする工夫

買い物は基本まとめ買いにする

夫婦二人の食費を、月20,000円以下にすることは、決して難しくありません。
四人家族でも、月20,000円程度の食費に抑えている世帯もいるので、ニ人であれば、なおさら節約しやすい環境になります。
ポイントは、基本的にまとめ買いをするようにしましょう。
まとめ買いをすることで、割引きされたりポイントが付いたりする店もあるので、購入する店のシステムもチェックしてみましょう。

単にまとめて購入するのではなく、チラシなどの広告の食材をチェックして、欲しいものをメモし、メモしたものだけを購入するようにします。
計画的に購入することで、余分な買い物を防ぐことができます。
さらに、時間によっても安売りをしているので、閉店を狙っていく方法もおすすめです。
計画的な買い物は、体力の節約にもつながるので、無理なく節約を続けることができます。

食材の底値を把握しておく

買い物をするときは、食材の底値を把握しておくことも大切です。
肉、野菜、卵は、価格が安い日と高い日が出てきます。
底値を把握することで、高い日を避けて購入することができます。
底値に近い金額で購入するためにも、高いときに無理をして購入しないことです。

安いときにまとめて購入する方法もありますが、保存期間が限られているので、基本的に高いときには購入しないようにして、安い日に購入するようにしましょう。
また、まとめ買いをしてしまったときは、食材を保存することに徹しましょう。
調理して冷凍する方法や、肉などは小分けにして冷凍するなど、冷凍庫をフル活用する方法も、むだな買い物を防いで、節約することができます。

食材ごとに安いスーパーを把握しておく

安く購入できるスーパーを、食材ごとに把握しておくことも節約につながります。
米を購入している方は、ネットでまとめ買いをして、送料無料を活用した購入方法を、イオンの場合であれば、特売日を狙って買い物をするように、業務スーパーがある場合は、お買い得品を意識して購入するようにすると、安くお得に買い物をすることができます。

何を作るのかによっても、食材の購入品目が変わってきますが、何を作るのかではなく、安く購入できた食材で作ることで、むだを省くことができるのです。
安く購入できる食材でも、飽きがこないように工夫することで、自宅での食事も楽しくできるようになります。
スーパーによって金額に変動があるので、お店の価格チェックは大切です。

閉店間際のタイムセール

店が近い場合は、閉店間際のタイムセールを狙って買い物をするという方法でも、大幅に食費をカットすることができます。
賞味期限が限られている商品を、安く購入できるわけですが、期間を置かずに食べるもよし、冷凍保存する方法でもよいです。

鮮度が落ちている場合や、欲しい食材がないというデメリットもありますが、割引率も高くて安く購入できるので、近くにお店がある人は、タイミングを狙って購入する方法もおすすめです。
半額以下で購入できる食材も多く、惣菜もお得に購入できることが魅力です。

お弁当をつくる

外食をできるだけ抑え、お弁当を作ることも節約になります。
冷蔵庫にある食材を活用し、ランチ代を節約し、夕飯の外食代も節約することができます。
ランチ代は、500円から1,000円と安いように感じますが、出勤日数と合わせて計算してみると、月平均10,000円から20,000円になり、ランチだけでもこれほどの金額になってしまうのです。

家にある食材をフル活用することで、食材をむだなく活用でき、費用を大幅にカットすることができます。
休日も、自宅で作って食べることを心がけ、外出時はいつもとは違ったお弁当にしてみるなど、工夫をすることで、楽しく節約を続けることができます。
外食を避けただけでも、食費にかける資金は減り、ほかのことに費用を費やすことができます。

2人家族の光熱費平均をみる

光熱費は1カ月平均2万円程度

総務省統計局の調査によると、二人家族の光熱費の平均は1カ月約20,000円と高めです。
季節によっても変動がありますが、エアコンを使用している家庭が増えています。
節約意識のある世帯と、そうではない世帯での差は大きく、節約している家庭では、10,000円を切った数値に。

二人だけなので、自由に使用できる感覚になってしまいますが、意識を変えるだけで、大幅に費用を削減することができます。
節約意識を持つことで、電気を大切に使用するという意識が高まるので、20,000円を切れるような生活をしていきましょう。

光熱費は電気ガス水道代を合計したもの

光熱費は、電気だけではなく、ガス代や水道代を合計した金額になります。
最近では、オール電化にする家庭が増えており、ガス代がかからない世帯も。
電気代にガス代が含まれることになっても、本来かかっていたガス代に比べると、少ない額になり、高めの電気代と水道代だけの請求になります。

オール電化ではない家庭もまだまだ多いですが、ガス代を節約してレンジ調理にするなど、節約を意識した生活を続けることで、着実に結果につなげることができます。
節約生活を始めると、毎月の請求が楽しくなるので、本来の平均額より、はるかに下回る金額にすることができます。

光熱費のうち約半分が電気代

光熱費のうち、約半分が電気代になります。
暑い夏や寒い冬は、エアコンを使用する世帯が多く、特に冬場の光熱費が高くなる傾向があります。
電気代がかかりにくい季節の春や秋に、しっかりと節約をしておき、費用がかかる夏や冬に回すという世帯も。

電気代がかかりやすい季節でも、温度設定や部屋の温度を下げない工夫をするなどして、電気代を節約する方法もあります。
光熱費の節約でも、貯蓄につなげることができる方法になるので、無理のない範囲で節約生活を続けていきましょう。
自分の取り組みや工夫次第で、光熱費を削減できるので、楽しく取り組んでいきましょう。

エアコンの温度設定で電気代節約

エアコンを使用している世帯は多いですが、エアコンで節約できるのか、疑問に感じている方も多いです。
エアコンよりもストーブのほうが安いイメージがあるのですが、逆に費用がかかる場合も。
電気代は安いのですが、結局灯油代がかかるので、エアコンのほうが安くなる傾向があります。

エアコンは、温度調節を低めに設定することがポイントで、1度変更するだけで約10%の節電になります。
また、オンオフを繰り返さないことも節約に。
留守のときは、電気代節約のために、エアコンを切ることが一般的ですが、エアコンの場合はつけっぱなしにすることで、部屋の温度を安定させることができ、節電効果を引き出すことができます。
温度調節と、オンオフのタイミングを考えながら、節電を行っていきましょう。

平均数値を見て心掛けを改め未來をかえていこう

二人世帯は共働きをしている人が多く、食費や光熱費の節約意識が薄い傾向があります。
資金に余裕があることは素晴らしいことなのですが、平均数値を見て、心がけを改めることで、食費や光熱費以外に資金を回すことができます。
節約を心がけることで、趣味や未来にかける資金が増えることになるので、今の生活を見直してみることが大切です。