通信費節約術
料金の見直しをしてないと損をする
スマホの契約プランは、通話料金、データ通信料、携帯代金そしてオプション代金の4つから構成されています。
月々の利用料金が約10,000円もかかることから家族全員がスマホを利用することで家計が圧迫されることも。
購入したときのままの契約では無駄な料金の垂れ流しをしている可能性もあります。
スマホの通信費を節約するならまずは料金の見直しをしてみましょう。
家族の通信料を把握しよう
通信費の節約をする前に家族の通信費を把握することが大切です。
例えば「ゲームに数万円の課金をしている」とか「音楽データをかなり購入している」などがあれば料金プランを含めた見直しが必要となります。
契約している定額タイプのパケット通信量が余っているなら、データ量の少ないプランへの変更も検討してみましょう。
また、家族でパケット代をシェアできるプランも各キャリアで用意されているので、シェアプランへの変更も検討する必要があります。
通信費の平均は
携帯電話が今のように普及していないときは、固定電話だけが各家庭に存在していました。
その通信費は平均で3,000円前後だったといわれています。
現在は便利になりインターネット回線を使用して自宅にいながら世界とつながることが可能になりました。
そのインターネット回線の月額平均は2,000円から4,000円となっています。
ビックローブの調査によると、スマホの通信費の月平均は6,785円です。
Androidユーザーは月平均9,001円以上支払っている場合もあり、iPhoneユーザーは月平均5,000円から7,000円のあいだの支払いが多いとの結果がでています。
インターネット料金を節約する
携帯やスマホ、自宅のインターネット回線のセット割引を上手に利用しましょう。
なかには家族4人が利用しても2年間で10万円以上割引になる場合もあります。
そのほかの割引やキャンペーンを利用する方法も。
春の学割キャンペーン、新機種の発売に合わせて行われるキャンペーンなども確認しましょう。
ただしキャンペーンは期間限定の割引であることが多く注意が必要です。
キャッシュバックは終了
以前は他社から乗り換えをするともらえるキャッシュバックがさかんでした。
しかし現在は総務省の規制、指導もありほとんどの店舗型のショップでは終了しています。
キャッシュバックを実施しているのは一部のネットショップです。
スマホの通信費を節約する
1カ月のデータ通信量に月5GBなどの制限のあるパックを契約している方がほとんどです。
通信費を抑えるために安いパックに加入している方も含めて、データ通信量の上限に達した場合には、速度制限がかかります。
ネットが遅くなるなどの影響があり、ほとんどの場合追加料金を払うことで解消されます。
Wi-Fiをフル活用しデータ通信量を節約しましょう。
Wi-Fiは自宅にも設置できますし、近年は街のいたるところで無料のWi-Fiスポットが提供されています。
スマホは3大キャリアから乗り換える
3大キャリアから他社へ
Docomo、au、softbankの3社は1社が値下げプランを実施すれば他社も追いつこうと同じような値下げプランを実施するため、基本の部分で料金に大きな差はありません。
異なるのは、端末の代金と各種割引です。
その割引を利用した1番安いプランにしても3大キャリアの場合、月7,000円前後になります。
もう少し料金を抑えたいのであれば、3大キャリアから格安スマホに乗り換える方法も。
格安スマホ業者も数多く存在しています。
通信ネットワークは大手のものを借用しているので大手と同等程度の通信サービスを利用でき、現在使用している電話番号を継続して使用することも可能です。
格安SIMを使うにはSIMフリースマホが必要
SIMカードの入れ替えが自由にできるSIMフリースマホが格安スマホには必要です。
大手キャリアのSIMカードも格安SIMカードの利用も可能なSIMフリースマホ。
格安スマホは格安なSIMを利用したスマホです。
MVNO業者を変更しやすい、海外でも利用することができるなどのメリットもあります。
デメリットしては、ショップが少ないので故障したときに対応してくれるところが少ない、保証も不十分などです。
SIM
SIMは固有のID番号が記録されています。
スマホに装着することで電話番号を特定するICカード。
スマホや携帯が通信するために必要なカードです。
SIMカードを入れ替えることで電話番号をほかのスマホに移すことも可能となっています。
日本の国内で入手できるSIMカードはキャリアによる貸与です。
解約の際は返却しなければなりません。
格安でSIMフリースマホを手に入れよう
SIMカードとSIMフリー端末を用意するとSIMフリースマホを利用できるようになります。
SIMカードを手に入れるには「MVNO事業者」から入手。
MVNO事業者とは「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」の頭文字をとったものです。
大手の携帯会社の基地局、回線を借りて安い料金設定でサービスを行う業者をMVNO事業者といいます。
家電量販店でも購入できますが、ネットでMVNO事業者と直接契約し自宅へ郵送してもらう方法です。
SIMフリー端末はアウトレットを利用することで格安に手に入れることが可能になります。
人気のiPhoneもアウトレットや中古品を購入し格安のSIMカードを挿入することでSIMフリースマホになるのです。
古いスマホは下取りに
古いスマホは下取りにだしましょう。
キャリアによっては、機種変更の際に下取りサービスを行っています。
しかしポイントによる還元となるので現金が手に入るということではありません。
そのほか買取店やネットオークション、フリマなどに出品する方法もあります。
古いスマホや画面が割れているスマホでも買取は可能。
人気機種のiPhoneやXperiaは高額で売却できる可能性があるのです。
個人情報漏えいに注意
注意すべき点は、個人情報となるメールや写真、動画、電話帳のデータ、所有者のデータなどの情報は完全に削除すること。
端末の初期化、SIMカードやSDカードの抜き取りも忘れてはなりません。
消し忘れると、個人が特定され悪用される可能性があるのです。
スマホや携帯を買取し再販する業者は、専用ソフトを使いデータを完全に抹消してから再販を行います。
固定回線を引かずにポケットWi-Fi
自宅でのネット利用が少ない人におすすめ
自宅であまりネットの利用が少ないのであれば、ポケットWi-Fiの利用を検討してみましょう。
利用する際に工事不要で利用できるため、引っ越し時に購入する方が増えています。
小型なので外出時にも持っていくことが可能です。
ケーブルの必要がなく、電源をいれるだけで利用可能になり、1度で複数の端末の接続も可能となります。
2つの回線が存在
ポケットWi-Fiは正式にはワイモバイルの商品名です。
2つの回線が存在しワイモバイルの「LTE」とauの「WiMAX」が存在します。
料金はブロバイダにより異なりますが無制限プランで約2,500円からあります。
ポケットWi-Fiは「WiMAX」が人気
正式名称は「Worldwide Interoperability for Microwabe Access(ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス)」略して「WiMAX(ワイマックス)」が人気です。
Wi-Fiの通信速度も以前よりも速くなっています。
しかし実際に契約する前にWi-Fiが生活圏でどの程度使用できるかを試してみましょう。
WiMAXは無料で15日間のお試しレンタルが可能な「try WiMAX」かお試しサービスがあるプロバイダがあります。
登録料や通信料や配送費用などはかかりません。
ただし、機械を返却しない、機械をなくした・壊した場合は違約金が請求されます。
外出時もポケットWi-Fiを鞄にIN
持ち運びが可能な片手サイズのポケットWi-Fiは、自分専用のWi-Fiとして外出先でのパソコン作業でも利用できます。
またポケットWi-Fiを利用することで学生の場合、友人との連絡をとるときも、データ通信量を気にする必要はありません。
デメリットもあります
小型で持ち運びに便利なポケットWi-Fiですがデメリットもあります。
障害物に弱く厚い壁に覆われているビルの内部などでは接続できない、電波の環境次第ではまったく接続できないことも考えられるのです。
無料Wi-Fiスポットを活用
コンビニ、カフェ、各鉄道会社の駅、バス、空港、公共スペースなどさまざまな場所で無料Wi-Fiは提供されています。
無料Wi-Fiスポットには会員登録が必要な場所も。
ただし無料ですし、1度登録すると次回からは自動で接続します。
またスポットのエリア内にいなければならない、回数や時間に制限があるサービスもあるのです。
セキュリティに注意
誰でも気軽に利用できる無料Wi-Fiスポットは、不正アクセスやウィルス感染のリスクがあります。
無料Wi-Fiスポットでは、クレジットカードや銀行の取引をしない、知らない無料Wi-Fiには接続しないなどの注意が必要です。
通話はLINEやFaceTimeなどのアプリで
通話の多い方はLINEやFaceTime、LALACALLなど通話料金が無料、または割引になるアプリやサービスを利用しましょう。
LINEは相手がLINEアプリをインストールしていればメールのほかに通話も無料でできます。
FaceTimeはiPhone、iPadなどApple社の端末同士がWi-Fiを利用しての通話の場合は無料となるのです。
それぞれができる節約方法
不要なオプションは解約
大手のキャリアではスマホを契約するときに、大幅な料金の割引をする代わりにさまざまな有料オプションへの加入が条件となります。
ショップのスタッフの説明で「最初の1ヵ月のみ無料なので翌月になったら解約してください」などの説明がされるものです。
ひとつひとつのオプションは300円から500円と高価ではありませんが、どのオプションに加入しているのかが分かりにくいことと、解約の手続きが煩雑と思っている方もいることからそのまま加入している場合もあるようです。
使わないアプリはアンインストール
インストールはしたけれど、ずっと使っていないアプリがあるのなら、そのアプリはすぐにアンインストールしましょう。
アプリには起動していなくてもバッテリーを消費したり、データ通信するアプリも存在するのです。
複数のアプリを立ち上げるのも避けましょう。
バッテリーが消費し、データ通信をしている状態が続いている可能性があります。
定期的にアプリを見直し、使わないのであれば即アンインストールすることを意識することで、通信費も抑えることができるのです。
アプリにはお金を使わない
アプリをダウンロードして使用するのがスマホの楽しみの1つでもあります。
しかしアプリには、まったく無料のアプリ、ゲームなどでアイテムを手に入れるために課金が必要なアプリと、有料のアプリの3つのタイプがあります。
無料のアプリでも十分な場合もあり、有料のアプリよりも優れたアプリも存在するのです。
また、ゲームアプリはつい課金をしてしまいがちになります。
ゲームはほどほどに
電車を待つあいだ、人との待ち合わせのあいだ、お昼休みになどについプレイしてしまうスマホのゲーム。
ゲームアプリも無料で楽しめるものが数多く存在するのです。
家族全員がゲームで課金をすると月々の支払いは大変なことになってしまいます。
家族全員がゲームの課金はしない、または1人当たりの1ヵ月の限度額を決めるなどの対策が必要です。
端末の料金削減も節約の1つ
スマホ本体の購入代金を削減しましょう。
スマホ本体の価格は約6万円から約8万円ほどですが、仮に20歳から60歳までに2年ごとにスマホを買いかえると、20台のスマホを購入しその金額は約120万円から約160万円をスマホの購入代金にあてることになります。
買いかえをのばすために、スマホ本体やバッテリーの寿命をのばすことが重要になるのです。
スマホのバッテリーに使用されるのは「リチウムイオン電池」です。
充電回数が500回といわれています。
?充電回数を少なくしバッテリーの劣化を防ぐ
● 充電しながらスマホを利用しない
● 充電回数を減らす
● バッテリーを空にしない
などがあります。
スマホ本体の寿命をのばすためには
● 直射日光を避ける
● 車の中に放置しない
● お風呂、海、川など湿気の多い場所で使わない
● 衝撃を与えないためスマホケースを利用する
などの注意が必要です。
少しでも長くスマホの端末を使用することが節約につながるということを家族で意識することも大切です。
常に新しい情報をチェック
新しい機種が続々と発売されるスマホ。
その新機種の発売に合わせてさまざまなキャンペーンや割引プランが発表されています。
また料金プランが変更されることもあるのです。
学生を中心とした家族向けのプランは、毎年2月の初め頃から新しいものが提供されることが多いです。
期間限定のものが多く半年ほどで終わる割引。
そのほか、新生活を始める方向けに発表されるプランもあります。
節約につながる情報
各キャリアのホームページや情報はこまめにチェックしましょう。
新しい料金プランや、割引サービスが通信費の節約につながることもあるのです。
今の料金を把握することでできる節約が見つかる
どこでも簡単に世界とつながることができるスマホは、急激に私たちの生活に普及しました。
便利なものですが、利用するには料金を支払わなければなりません。
スマホを含めた通信費が家計を圧迫するようでは意味がありません。
スマホの料金をきちんと把握し無駄のないように家族一人一人ができることを考えなければなりません。