借金を一本化する方法とは。おまとめローンの仕組みを知り活用しよう

借金を一本化する方法とは。おまとめローンの仕組みを知り活用しよう

家計の知恵 2018.12.07

借金一本化の仕組みと注意すべき点を理解する

テレビCMでも宣伝されている「おまとめローン」。おまとめローンを利用すると、なぜ借金を一本化することができるのでしょうか。おまとめローンの基本的な仕組みや借金を一本化するメリット・デメリット、注意点について見ていきましょう。

借金を一本化するおまとめローンの仕組み

おまとめローンの基本的な仕組みは、「新たな融資を受けることで、現在の借金を返済する」というもの。借金で借金を返済するというと、結局は一緒のことのように感じますが、低金利への借り換えや繰上返済などを利用することにより、無理のない返済計画に切り替えることができ、生活への影響を最小限におさえることにもつながります。

今より安い金利の金融業者から融資を受ける

いわゆる債務整理とは異なり、おまとめローンを利用しても借金そのものが減るわけではありません。ただ、現在借り入れを行っている金融業者から、より金利の安い業者に変更することで、実質的な返済額が少なくなります。よって、利息だけがどんどん膨らんでいくということを防ぐことが可能です。
おまとめローン申請者は、まず、金利の安い金融業者から融資を受け、もともとの借金をすべて返済します。そのうえで「新たに借りた低金利の借金を時間をかけて返済していく」というのが一般的な流れになります。

新たな融資で現在の借金を一括返済する

おまとめローンの本質は、「借金で借金を返済する」というものです。しかし、いわゆる多重債務者の場合、借金を重ねるあまり、より金利の高い金融業者に頼ってしまい、さらに泥沼状態にはまってしまうというのが典型的なパターンだともいわれています。
その点、低金利の業者への借り換えを行うおまとめローンは、利息分の負担を軽減する効果があり、返済期間を長期化することで、ゆとりをもった返済プランを立てられるという大きなメリットがあります。

新たな融資に対しての借金を返済していく

おまとめローンはあくまでも借金の利息を減らし、返済の負担を軽くするためのシステムです。したがって、債務整理のように借金そのものを減らすわけではなく、もともとの借金を完済したあとは借り換えを行った業者への返済を続けることになります。
借金であることには変わりませんが、借金で苦しむ人の多くは金利の高い消費者金融などに依存しており、借金をいったん一本化することで、金利を見直すことや実質的な返済額を減らし、場合によっては返済期間を短縮することにもつながります。

おまとめローンのメリットについて

「金利を下げられる」、「ゆとりをもって返済できる」などと宣伝されているおまとめローンですが、具体的なメリットはどのようなところにあるのでしょうか。

金利が安くなる場合がある

おまとめローンによってもともとの借金額が減るわけではありませんが、金利を大きく下げられる可能性があります。とくに、高金利の消費者金融や非合法の金融業者などから多重債務を続けていた場合、利息分だけでも元金以上の金額になってしまう場合があるからです。
そうしたケースでは、おまとめローンを利用することで月々の返済金額を減らすことができ、暮らしにもゆとりをもたせることができます。
金利の高い複数の金融業者から借金を長期間続けている方は、一度、おまとめローンによって借金を一本化してみることをおすすめします。

返済日の管理が容易になる

複数の金融業者から借り入れを行っている場合は、業者ごとに異なる返済日が設定され、返済日をついつい忘れがちになります。しかし、おまとめローンによって借金を一本化すると、返済日も月1回のみとなり、スケジュールの管理が容易に。
また、ひと月に何度も返済日が設定されていると気分的にも焦ってしまい、余裕がなくなっていきますが、返済日を一本化することで、返済計画にもゆとりが生まれ、お金のやりくりもしやすくなります。

毎月の返済金額を減らすことができる

おまとめローンによって借金の元金を減らすことはできませんが、金利が低くなるため利息を大きく減らすことができ、毎月の返済額を軽減することにつながります。
また、債務整理とは違ってクレジットカードやカードローンの信用情報に傷がつくことがないため、暮らしへの影響を最低限におさえたまま借金をスリム化することができます。

おまとめローンの注意点について

返済中も新規のクレジットカードがつくれるということで申請者が増えているおまとめローンですが、注意点をきちんと理解しなければもともとの借金の悩みを解決することにはなりません。
債務整理とは異なるおまとめローンのデメリットと注意点についてくわしく御紹介していきますので、新規の申請をお考えの方はぜひとも参考になさってください。おまとめローンを申請するにあたってまず注意すべきなのは、借り入れているローン会社の金利です。
おまとめローンは基本的に金利の高い複数のローン会社から借り入れを行っている債務者を対象としており、低金利のローンをメインにしている場合はあまりその効果を実感できないかもしれません。
おまとめローンは「高金利の借金を低金利のローン業者に一本化し、トータルの負担を軽減する」ためのシステムであることを理解し、まずは自分の身辺にどの程度の借金が残っているかを整理したうえでメリットとデメリットを比較しましょう。

借金の元金は減ってはいない

よく誤解されがちな点ですが、おまとめローンは決して借金そのものを減らしたり、肩代わりしたりしてくれるシステムではありません。
借金を一本化したあとは自分の力でこつこつと借金を返済していくことになり、安定した収入がなければ申請そのものが難しくなる場合があります。

結果的に返済額が増えている事例がある

おまとめローンが有効なのは、高金利の消費者金融などから多重債務を長期間つづけていて、利息分の返済だけでも精一杯、というようなケースです。
もともと金利の低い銀行系のカードローンなどで借金をしている場合や、借金の元金に対して利息があまりついていない場合などには返済期間がのびるだけでなく、トータルの返済額も増えてしまう可能性があります。

金融業者により異なる返済方式について

おまとめローンの返済方式は金融業者によって異なります。借金のパターンやライフスタイルなどに合わせて無理のない返済方式を選びましょう。

元金の減りが遅い元利均等返済方式

「元金+利息」を返済期間(月単位)で等分し、毎月の返済額を算出する方式です。月々の返済額が一定になるため暮らしへの負担が少なくなる反面、元金の返済比率が少なくなるのでトータルの返済期間が長くなる傾向があります。

毎月の負担が多い元金均等返済方式

利息をのぞいた元金だけを返済期間で等分し、その金額に毎月の利息分が上乗せされる返済方式です。元金の返済比率が高いため返済期間をみじかくできるメリットがありますが、月々の返済金額が増えてしまうので毎月の負担は大きくなってしまいます。

借金を一本化にする金融業者について

おまとめローンを受け付けている業者はここ数年で増えています。業者ごとに設定される金利が異なっているため事前によく比較したうえで、よりメリットの大きい業者を選びましょう。

銀行系は審査が厳しいと言われている

これはクレジットカードにも言えることですが、おまとめローンの場合も銀行系の業者のほうがきびしいと言われています。
銀行系業者の金利は平均で10%であり、平均金利が15%と言われている消費者金融よりも有利な金利で借り換えを行うことができます。審査にあたっては個人の収入や返済能力が詳細に調べられ、返済能力がないと判断されればおまとめローンが受理されることはありません。

貸金業者からの融資額は年収の1/3以下 

2010年の法改正により、貸金業者からの借り入れは総年収の3分の1以下までに制限されるようになりました。多重債務による自己破産などをふせぐねらいがありますが、実際には複数の金融業者から借り入れを行っている債務者は多く、おまとめローンの申請者もここ数年で増加傾向にあります。

おまとめローンに重要な準備と意識について

おまとめローンは借金返済の負担を軽減してくれる便利なシステムですが、最終的には自分の力でこつこつと借金を返していかなくてはなりません。毎月の安定した収入を確保しつつ、完済後のライフスタイルを見据えたうえで無理のない返済プランを組み立てましょう。

借金一本化の知識で自分に合う返済に挑む

おまとめローンで借金を清算できたからといって、根本的なライフスタイルを変えなければまた借金苦を繰り返してしまうことになります。銀行の担当者などともよく相談したうえで、なるべく借金に頼らなくていい生活のプランを時間をかけてデザインしていきましょう。

この記事のライター UKANO 編集部

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