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アクチュアリーは年収が高め
今やっている仕事の年収に満足できず、何か他の年収が高い仕事を探しているなかで、どうもアクチュアリーという仕事の年収が高いと聞いて興味を持った。
でも、アクチュアリーがなんの仕事なのか全くわからない。
また、年収が高いというけど実際にはどのくらいなの、試験などあるのかもわからない。
こんなアクチュアリーに興味と疑問を持っているあなたにひとつ答えるなら、アクチュアリーの年収は確かに高いです。
この記事を最後まで読んでいただければ、アクチュアリーの年収から仕事内容、どうすればアクチュアリーになれるのかしっかりと理解できます。
しっかりと理解したあとは、あなたもアクチュアリーを目指しましょう。
アクチュアリーの仕事内容
ここではアクチュアリーという仕事がどんなものか解説していきます。
どんな知識を使っているのか、どんな仕事内容なのか、どのような分野を扱うのかわかりやすく解説していきます。
アクチュアリーについて
アクチュアリーとは、数理的知識を使って金融商品を設計する仕事です。
具体的にどんな知識や設計をするかというと、統計学や金融工学を用いて、生命保険商品や損害保険商品を設計します。
このように、統計学や金融工学を使って金融商品を設計することから、日本語では保険数理士などと呼ばれているのがアクチュアリーという仕事です。
【参考:https://jp.stanby.com/contents/detail/actually】
保険や年金の支払額や支払われる金額の設定を行う
アクチュアリーという仕事は、リスクを回避してお客様にとって魅力的な商品が出来上がるような金額設定を行います。
生きていればさまざまなリスクがあります。
例えばガンなどの病気になったり、事故に遭って体に後遺症が残ることもあるでしょう。
当然ながら、このようなことがもし自分に起こったら、会社に勤めることができれば幸いかもしれませんが、もし勤めることができなくなったり、生活環境が大きく変われば、金銭的に困ることは間違いないことです。
そして、このようなことが起きたときに困らないようにするのが保険や年金です。
この保険や年金を、保険会社と利用者であるお客様のどちらにとっても利益が出るように、さまざまなデータを計算して、魅力的な額にするのがアクチュアリーの仕事です。
【参考:https://a-human.net/column/finance/life-insurance/01-finance-consultant-20170206/】
アクチュアリーの主な仕事の分野
アクチュアリーの仕事は、主に4つの分野になります。
詳しくは生命保険分野、損害保険分野、年金分野、リスクマネジメント分野の4つであり、以下のようなアクチュアリーとしての業務をします。
生命保険分野では、生命に関わることに対する保障や貯蓄型の保険などの生命保険を扱います。
主なアクチュアリーの業務としては、保険料がどれくらいなのか計算したり、会社が保険金などを支払えるように収支などを分析したり、会社に対して計上します。
損害保険分野では、事故などが起こった際に発生した金銭的な損害を保障する、自動車保険などの損害保険を扱います。
主なアクチュアリーの業務としては、事故の発生頻度などから分析して、どのような商品がいいのか考えたり、保険料の額などを決めていきます。
年金分野では、企業が設ける企業年金制度を扱います。
アクチュアリーの業務としては、その企業に則した制度や掛け金を決定して、会社の財務状況が大丈夫なのか、年金のコンサルタント的な立場でみていきます。
リスクマネジメント分野では、企業のリスクマネジメントを扱います。
アクチュアリーの業務としては、企業の業務においてのリスクをマネジメントし、企業の価値を大きくしていきます。
以上の4つの分野をアクチュアリーでは扱います。
【参考:https://jp.stanby.com/contents/detail/actually】
どうしたらアクチュアリーになれるのか
ここではどうすればアクチュアリーになれるのか解説していきます。
いったいなんの資格が必要なのか、試験の受験資格、試験の詳細についてわかりやすく解説していきます。
日本アクチュアリー協会の資格を取得する
アクチュアリーになるには日本アクチュアリー協会の資格を取得する必要があります。
日本アクチュアリー協会では、準会員と正会員の2つの認定があります。
この正会員と認定されて初めてアクチュアリーを名乗ることができます。
【参考:https://shukatsu-mirai.com/archives/70513】
試験の受験資格
アクチュアリーになるための資格試験には受験資格が必要です。
受験資格は、大学卒業者もしくは日本アクチュアリー会がそれと同等以上の学力を有するものと認めたものとなっています。
もし、学歴が大卒であれば、アクチュアリーの受験資格を満たしているので、この試験を受けることができます。
また大卒でないのであれば、アクチュアリー協会の募集要項で受験資格を満たしているのか確認してください。
【参考:http://heikinnenshu.jp/other/actualy.html】
試験は第1次試験と第2次試験に分けられている
アクチュアリーの試験は、第1次試験と第2次試験の2つがあります。
第1次試験の合格では準会員と認定され、第1次試験と第2次試験を合格した上で初期教育である研修を経て、正会員に認定されます。
上で解説した通り、正会員になればアクチュアリーと名乗ることができます。
実際の試験がどんなものであるかは以下のようになっています。
第1次試験では基本的な数学の知識が問われ、数学、生保数学、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目で試験されます。
第2次試験ではより専門的な知識が問われ、生保コース、損保コース、年金コースの3つからひとつ選び試験を受けます。
なお、コースは1コース2科目となっております。
試験の難易度は高度な数学の知識を要求されるので、弁護士資格と同様の難関レベルとなっており、それぞれの合格率が10~20%程なので多くの人で5年以上合格にかかるようです。
これは金融商品の設計など専門的な知識を要求されるので、このようなレベルになっているのでしょう。
また、年金なども扱っており、お客様の人生にも大きく影響を与える可能性もあり、しっかりとした知識を持っているのか判断する必要があるためでしょう。
このように試験の難易度が高く、しっかりとした数学の知識を問われるのがアクチュアリーの2つの試験です。
【参考:https://a-human.net/column/finance/life-insurance/01-finance-consultant-20170206/】
【参考:http://www.actuaries.jp/actuary/how.html】
【参考:http://careergarden.jp/actuary/exam/】
アクチュアリーの年収
ここでは、アクチュアリーの年収について詳しく解説していきます。
年収がどう決まっているのか、高給であるのか、平均年収がどれくらいであるのかなど詳しく解説していきます。
年収はランク分けされている
アクチュアリーの年収は、アクチュアリー協会からどのような認定をされているかによって変わっています。
アクチュアリーである正会員では、1,200万円程度となっています。
また、アクチュアリーの資格を取る過程である準会員と研究生では、準会員で1,000万円程度、研究員で600万円程度となっています。
ランクによってどう異なっているのかは上の通りです。
アクチュアリーの資格はステップアップして取るものなので、あなたがアクチュアリーを目指す際には、上のランクによって給料が異なることを頭にいれておきましょう。
【参考:https://a-human.net/column/finance/life-insurance/01-finance-consultant-20170206/】
高給が期待できる
アクチュアリーの個々のランクに応じた年収は上で解説した通りですが、求人データからみても高給が期待できることが読みとれます。
データでは、おおよそアクチュアリー全体の年収は600万円台?900万円台が多いようです。
これは実際にアクチュアリーの資格を取得する際に、保険会社などに勤めながら資格をステップアップしながら取得していくため、平均としてはこのようになっているのでしょう。
つまり、平均としてはこの額となっていますが、ステップアップしていけば、貰える年収が高くなるのは間違いないことです。
【参考:https://jp.stanby.com/contents/detail/actually/salary】
アクチュアリーの平均年収
上はアクチュアリー全体の平均年収でしたが、正会員であるアクチュアリーの平均年収を解説していきます。
正会員のアクチュアリーの平均年収は1,250万円となっております。
つまり、月の給料としては100万円ほどが支給されているということです。
やはり、かなりの高給であるということがみてとれます。
もしあなたがアクチュアリーになったとしたら、このぐらいの給料が貰えることを頭にいれておいてください。
【参考:http://heikinnenshu.jp/other/actualy.html】
アクチュアリーのボーナス
アクチュアリーのボーナスに関しては、会社によって異なっています。
なにで異なるかというとアクチュアリーとして働く会社が国内企業であるのか、外資系企業かで異なります。
国内の銀行や保険会社では、年2回の賞与が多いようです。
もし、国内企業で働くのであれば、年2回の賞与が受けられるかもしれないと理解してください。
外資系企業であれば、年俸制となっているのでボーナスはありません。
外資系企業で働くのであれば、ボーナスはないことを理解してください。
アクチュアリーのボーナスに関しては、以上の2つ場合があることを押さえましょう。
【参考:https://shukatsu-mirai.com/archives/70513】
アクチュアリーの平均給与
アクチュアリー全体の平均給与は、78万円~104万円となっています。
これは上でも触れましたがアクチュアリーはステップアップしながらとっていく資格です。
研究生、準会員、正会員と試験に合格して、ランクが上がっていくことで給与も上がっていきます。
よって平均としてはこのぐらいの額になります。
【参考:http://heikinnenshu.jp/other/actualy.html】
日本の平均的な生涯賃金との比較
ここでアクチュアリーの生涯賃金と日本の平均生涯賃金を比較してみましょう。
それぞれの額としてはアクチュアリーでは6.75億円、日本の平均生涯賃金では1.90億円が生涯賃金となっています。
つまりアクチュアリーの生涯賃金は日本の平均生涯賃金と比較すると、3.5倍ほどの金額になると推測できます。
この数字は今の年収に満足していないなら非常に魅力的に写るでしょう。
今のままでなく、アクチュアリーになることができれば、生涯賃金に大きな差が生まれるということです。
【参考:https://shukatsu-mirai.com/archives/70513】
アクチュアリーの試験は難しいので頑張ろう
これまでアクチュアリーに関するさまざまなことを解説してきました。
アクチュアリーは生命保険などの金融商品を設計などをする仕事であること、第1次試験と第2次試験の2つの試験があり、それぞれの合格率が10~20%とレベルの高い試験を合格し、初期教育をうけて初めてなれる仕事であること、その平均年収1,250万円ほどであると解説してきました。
アクチュアリーという仕事は、お客様に何かあったときのための保険などを扱う関係上、その試験は非常に難しいものとなっています。
また、試験の合格には努力と年月がかかります。
しかし、その努力と年月に応じた収入は間違いなく得られる仕事です。
ぜひともこのアクチュアリーを目指して頑張ってください。