UKANO家計のクリニック

アコムの金利の仕組みや借り入れ条件を知り 上手に利用しましょう

Business Data Analyzing, with magnifying glass and other on the desk.

アコムの金利のシミュレーションなど

アコムのカードローンを利用したいけど、他社に比べて金利は高くないのか、また、利用した場合の支払い方法にはどのようなものがあるのか、月々どれくらいの金額を返済しなければならないのか、など初めて利用するとき、不安になったり気になったりしませんか。

ここでは、他社との金利の比較や金利のシミュレーションをしながら、月々の返済金額の計算方法について、例を挙げながら詳しく解説します。

アコムの利用条件

アコムカードローンは、通常のカードローンに比べると、審査基準は比較的ゆるめな傾向にあります。
ではどのような条件を満たしていれば、利用できるのでしょうか?アコムが融資の際に、何を重点的に審査しているのかについて、個別に見ていきましょう。

満20歳以上である

アコムのカードローンの年齢基準は、「20歳以上」なので、20歳未満は利用することができません。
なぜ未成年者が契約できないのかというと、これには法律上の問題が絡んでいるのが理由です。

未成年者が、保護者の同意なしに契約した場合、民法上「契約取消権」という権利があるため、仮にこの契約取消権を行使されてしまうと、消費者金融会社としては、貸し倒れという大きなリスクを被る可能性があります。
このような理由から、アコムに限らず、ほかのカードローン会社でも、年齢基準を20歳以上としているのが一般的です。

安定した収入が必要

アコムカードローンでの審査要件に、「安定した収入が必要」という条件があり、無職者はもちろん、専業主婦(主夫)も借り入れすることができません。
2010年に貸金業法の改正が行われ「総量規制」という法規制が盛り込まれたため、年収の1/3までしか借り入れすることができなくなったことが大きな原因です。

次に、2018年3月期の「顧客年収別構成比」を見ると、年収200万円以下の収入の方は25.3%で、顧客全体のうち、4人に1人が利用されているということになります。
またアコムでは、一人一人のお客様に応じた無理のない「返済プラン」も用意してくれているので、安心して融資がうけられます。

アルバイトやパートでも利用可能

安定した収入や返済能力があり、アコムの審査基準を満たすのであれば、アルバイトやパートでも利用が可能です。
また、20歳以上の「学生」の場合でも、アルバイトなどで月1回以上の「安定した収入」があれば問題ありません。
ただし、親からの一定の仕送りやお小遣い等は、収入と見られませんので注意が必要です。

学生が借り入れをする際、気になることは「親や学校、アルバイト先にばれないか?」ということではないでしょうか?この点に関しては、滞納や遅延もせず、毎月きちんと支払うなど、利用上の注意を守ることができていれば、バレることは無いので安心です。

専業主婦は利用不可

通常、専業主婦(主夫)向けの、配偶者貸付(配偶者の同意があれば、配偶者の年収の1/3まで借り入れができる制度)があるのですが、アコムではこの方法による貸し付けを行っていません。

専業主婦や無職者が借入をするためには、少額でも構いませんので、微々たる金額でも「安定した収入を得ている」という事実を作ることが必要です。
もし働くことが難しいのであれば、ローン審査を通すことは、厳しくなるでしょう。

年金受給者は場合による

年金受給者の方でも、年齢が「69歳以下」であれば借り入れが可能です。
しかし、年金=安定とした収入とはみなされないため、年金しか収入が無い場合は、借り入れをすることができません。
しかし、今でも現役でお仕事をしていて、毎月一定額の収入があれば融資をうけられます。

このほか、アパートを経営されていて、毎月「家賃収入」があったり、会社経営での「事業所得」がある場合でも、収入としてみなされるので、借り入れが可能です。

アコムの金利はどうやって決まるのか

借りることができたとしても、やはり気になるのは、「借りたお金に対して、どれくらいの金利を払わないといけないのか?」ということではないでしょうか。
アコムでは借りた金額に応じて、適用金利が定められています。

ここでは、例を用いて、どれくらいの金利がかかるのか実際に計算してみましょう。
また、支払いが遅れたり、滞ってしまった場合には、どのようなペナルティーがあるのかについても把握しておきましょう。

日割り計算で決まる

まず、アコムでの適用金利は以下のように定められています。

金利は「年率表記」で、利息額は「日割り計算」します。
例えば「50万円」を1年間の返済契約で借り入れた場合、仮に年利18.0%が適用されたとすると、利息総額の計算方法は、50万円×18.0%=9万円、この金額が1年間にかかる利息となります。
この9万円を月換算すると、毎月7,500円の利息を支払っていくことになります。

利息の計算方法

もっと短い期間で借りたい場合は、次の計算式で計算します。

利息=借入金×金利(年利)÷365日×借りた日数
例えば、50万円を18%の金利で「90日」借り入れる場合の利息は、50万円×18.0%÷365日×90=22,191円が利息となります。
また「180日」で計算しますと、50万円×18.0%÷365日×180=44,383円の金利を支払わなければなりません。
つまり、返済日数が多ければ多いほど、利息が増えるので、早めに返済できる計画を立てることをオススメします。

契約時の金利は18%が多い

例えば、あなたが99万円未満の借入額を、「新規の顧客」としてご利用される場合、最大金利の「18%」の金利が適用される確率が高いです。
貸し手側のアコムとしては、新規の顧客が「最後まで金利と元金を支払ってくれるかどうか分からない」というリスクを負わなければならないということが、最大金利を適用される大きな理由です。

反対に、今までアコムローンを利用したことがあり、かつ、事故歴がないのであれば、新規顧客に比べ、金利が優遇されるというメリットがあります。

返済が遅れると20%に引き上げられる

アコムに限らず支払いが遅れたり、滞納してしまった場合、借主に対してはとてもシビアです。
アコムでは遅延損害金として、利率が20%に引き上げられてしまいますので注意が必要です。
また、遅延金の計算方法は以下の通りです。

返済額 × 遅延損害金利率 ÷ 365(日) × 延滞日数

例えば、借入金20万円に対して、遅延損害金20.0%で、滞納日数が10日経過した場合、20万円×0.2÷365日×10日=1095円を支払うことになります。
つまり延滞日数が増えるほど、利息は膨れ上がり、無駄な支払いが増えてしまいますので、月々の返済額は無理のない計画を立てておくことがオススメです。

アコムの金利は高いのか

アコムは金利が高いと言われているそうですが、本当のところはどうなのかとても気になるところです。
ここでは、他社との金利の違いを比較してみます。

また、アコムには「金利無料サービス」というものがあります。
このサービスを受けるには、どのような条件が必要なのか?についてもあわせて知っておきましょう。

他社と比べても金利は一般的

アコムの金利は、3.0~18%に設定されていますが、これに類似する、大手消費者金融会社と比較してみたところ、さほど金利は変わりません。

初回より30日間は金利無料でお得

アコムでは、初めての契約者に「30日間は金利が無料」というサービスを行っています。
例えば、新規登録後「30万円」を借り入れた場合、30日以内にこの「30万円」を返済すれば、金利が付きません。

しかし、アコムの返済方法には、「毎月払い」と「35日ごと払い」のいずれかを選択することになりますが、金利無料サービスを受ける前提条件として、「35日ごと払い」で契約することが条件になっているため、もし「毎月払い」を選択してしまうと、この金利無料サービスを受けることができません。
また、30日経過後、借入残高が少しでも残っている場合には、この残債部分に金利が付いてしまうので注意が必要です。

プロミスは他社よりわずかに安い

上記で大手消費者金融会社の、金利比較をしてみましたが、アコムは他社と比べて、大きな差はないということが分かりました。
わずかながら、プロミスのみ上限金利が17.8%と約0.2%ほど、他社より安く設定されています。
新規での借り入れをお考えていて、「少しでも金利を安くしたい」のであれば、プロミスで融資を受けることを、視野に入れてみるとよいかもしれません。

アコムで20万円借りた際の金利

実際にアコムで「20万円を借りた場合」金利がどれくらいかかるのでしょうか。
ここでは上記でも説明しました、アコムが採用している「35日毎払い」と「毎月払い」の返済プランの違いを、計算式を用いて比較してみました。

また、これ以外にも毎月の返済方法がいくつかありますので、自分に合った返済プランはどれがいいのか、探っていきましょう。

35日毎に返済なら利息は3452円

20万円を借り入れて、金利が18%の場合、「35日毎」の計算式は[借入残高×金利×経過日数÷365]となります。
経過日数35日で計算すると、200,000円×18.0%×35÷365日=「3,452円」の利息を毎月支払う必要があります。

毎月1度の返済なら利息は2959円

次に、「毎月1度」の返済払いを選択した場合、利息はいくらになるのか調べてみましょう。
ここでも借入残高「20万円」で金利が18%の場合、利息がいくら付くのか計算してみます。
[借入残高×金利×経過日数÷365]を用いて計算すると、200,000円×18.0%×30÷365=「2,959円」の利息が毎月付くことになります。

このように両者を比較すると、返済日数が少ないほど、元金に対する利息は少なくなるということが分かりました。
毎月500円近くの差異があり、これを年間で比較すると35日毎のほうが、6,000円も余計に利息がかかってしまいます。
結論として、借りる期間が短ければ短いほど、利息が安くなるということです。

ネットで返済

アコムではネットでの返済にも対応しています。
返済日を忘れてしまったり、ATMに行く時間がない場合でも、ネット返済はPay-easy(ペイジー)を利用しているので、24時間返済が可能で、しかも手数料も無料なのでお得です。

この「Pay-easy(ペイジー)」は収納機関と金融機関を結んでいるので、24時間いつでも公共料金や、各種支払いを自宅や携帯などからできる、とても便利なネットワークサービスです。
もちろん土日、祝日にも対応していますので、上手に活用していきましょう。

ATMで返済

もちろん、アコム専用ATMの「むじんくん」や、ほかにも提携先のATMでの返済が可能です。
主な提携先として、セブンイレブンやローソンなどの各コンビニや、一部の銀行などでも取り扱っていますので、ATMを探す手間が省けてとても便利です。
(ただし、毎週月曜の午前1~5時、毎月第3日曜の0時から5時半の時間帯は、利用できません。)

また、ATMで支払いをする場合、「手数料」が発生します。
コンビニでのご利用だと、10,000円以下のお支払いで108円、10,000円以上だと216円の手数料が別途かかってしまいます。
仮にATMで10回支払いをした場合、10,000円以下なら1,080円、10,000円以上で2,160円かかってしまいますので、あまりオススメできません。
また、銀行振り込みをご利用の場合、手数料が各行によって異なりますので、アコムホームページでご確認ください。

【参照URL:https://www.acom.co.jp/store/atm/

銀行口座経由で返済

アコム指定の銀行口座を経由(主な銀行は三菱UFJ銀行)して、ATMや金融機関の窓口・インターネットバンキングから支払いすることができますが、別途手数料が発生してしまいます。

どうしても「毎月振り込みに行くのが面倒」なら、自動引き落としでの返済がオススメです。
この場合、手数料が無料になるので、とてもお得。
しかし、支払日は毎月6日と決められていて、これを変更することはできません。
また、口座引き落としに切り替わるまで、約2~3カ月かかってしまうことや、自宅に支払明細書が届いてしまいますので、あらかじめWEB明細に設定しておく必要があります。

店頭で返済

もちろん、店頭での直接払いも可能です。
特に初めてカードローンを利用するときは、分からないことがあることでしょう。
店頭なら従業員に相談しながら返済が可能で、手数料も無料です。
ただし、店頭でのお支払いの時間帯は、平日9時半~18時までなのでご注意ください。

アコムの金利を引き下げる交渉

アコムを初めての利用で、100万円未満の借り入れをする場合、上限金利の最大の18%の金利が適用されることになります。
ここでは、アコムに限らず金利を引き下げられる交渉ができるお得な裏技をいくつか伝授します。

総合カードローンデスクで交渉する

まずは、総合カードローンデスクに直接電話による交渉をしてみましょう。
ここでは、担当者に交渉する際、例えば「ほかのローン会社で借り入れたほうが金利が安いけど、今後も御社を利用したいので、少し金利を安くして頂けないでしょうか?」など、引き下げ交渉ができる条件があれば、一度ご相談されることがオススメです。

優良顧客と認識される事が大事

優良顧客と認識されるために、必要なポイントとして重要なのは、延滞がなく定期的にキャッシングしていること、またアコムに限らず他社をご利用の際にも滞りなく返済していることや、現在お勤めの会社での勤続年数が長く、収入が安定している等の条件を満たしていれば、優良顧客と認識されます。
これらのポイントを押さえられていれば、金利交渉をスムーズに行える確率がより一層高まるでしょう。

優良顧客には融資したいと考えている

何度も利用していて、かつ、毎回確実に返済してくれるような優良顧客には、アコムに限らず、ほかの消費者金融会社でも、どんどん利用して欲しいと望んでいます。
優良顧客になるということは、融資の際の金利交渉の武器となります。
利用するときは、返済が遅れないよう、信用を積み重ねておくことが重要です。

アコム側から引き下げ案内が来る事もある

また、アコムでのキャッシングを継続して利用している場合、優良顧客扱いされ、アコム側から金利引き下げサービスの案内が送られてくるケースがあります。
ここまで来ると、金利を引き下げられる確率は一段と高くなります。
利用の際に引き下げの交渉をすると、スムーズに金利を下げてもらえるかもしれません。

利用限度額によって金利が下がる

アコムでは利用限度額が100万円を越えると、金利を15%以下に引き下げることができます。
なぜかといいますと、これは「利息制限法」で元金によって上限金利が定められているのが理由です。
なお、この上限は借入額に応じて、3段階で定められています。

アコムのおまとめローン

アコムでは、他社からの借り入れをまとめて借り換えができる「借り換え専用ローン」という商品があります。
「借金を一本化したい」なら、借り換えローンの特徴や、ご利用条件がどうなっているのか気になりますね。
ほかにも保証人の有無や、借入限度額についてもあわせて解説します。

借り換え専用ローンとして利用可能

複数のローンを借り入れている顧客が、1つの会社でまとめて返済することを他社では「おまとめローン」というのに対し、アコムでは「借り換え専用ローン」といいます。
この特徴は、毎月の返済金額が減額されたり、段階的に残高が減るというメリットがあります。

【参照URL:https://www.acom.co.jp/lineup/borrow/

返済を負担に感じている人におすすめ

借り換え専用ローンは、複数の会社から借り入れをしていて、返済日がバラバラで手間がかかったり、返済を続けているが、金利が高すぎて、なかなか元金が減らなかったり、給料日よりも前に返済日が来るローン会社への支払いが厳しいなど、毎月の返済を負担に感じているならオススメです。

満20歳以上が利用条件

利用条件は「満20歳以上で安定した収入がある人」。
ただし、借り換えの場合、新規での利用に比べると審査が厳しくなってしまいます。
審査に落ちやすい例として「借入額が1/2を超えている」例えば年収300万円の方が、200万円の借り換えの申し込みをしても厳しいでしょう。
また、過去に返済を滞納したり、遅延したことがあって信用情報に傷があったり、毎月安定した収入がない場合でも審査で落ちてしまう可能性が高いかもしれません。

補足ですが、総量規制の場合、通常のカードローンは年収の1/3までしか借り入れることができませんが、借り換え専用ローンのような、「おまとめローン」は総量規制の適用外なので、1/2までの借り入れが可能なので、覚えておきましょう。

保証人は不要

アコムの借り換え専用ローンに限らず、おまとめローンを取り扱うほとんどの金融会社でも、担保や保証人の必要がありません。
なぜかというと保証人がいないから、お金を借りることができないのであれば、金融機関としては商売になりません。
金融機関は、金利から利益を上げることを目的としているので、貸付金額が高額ではないかぎり、保証人不要のローンが最近では主流になりつつあります。

もちろん、金融機関としてはリスクがあるので、赤字にならないよう、金利を高く設定しているという、借り手側にはデメリットとしての側面もあります。

300万円以内まで借り入れ可能

借り換え専用ローンの利用限度額は、「300万円以内まで」借り入れが可能ですが、返済能力によっていくらまで融資できるかは、アコムの審査基準によります。
個人の状況によって融資を受けられる金額は変わってきますので注意が必要です。
例えば、年収300万円の人の借り入れ限度額は、年収の1/2までとなっています。
つまり、150万円を超える融資を受けることはできませんのでご注意ください。

アコムの金利は一般的であり安心して利用可能

アコムの金利を、他のローン会社と比較してみましたが、さほど変わりがないので、安心して利用できます。
また利用条件も、20歳以上の安定した収入があれば、借り入れが可能なので、比較的審査も優しいのが特徴です。

また、借金を一本化できる、借り換え専用ローンは、月々の返済が減額されたり、残高が減りやすいというメリットがあります。
しかし、自分の生活水準以上に借金をしてしまうと、生活破綻してしまうというリスクがあります。
利用の際は、返済に無理のない金額におさえて、上手に活用しましょう。