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2人暮らしの食費の平均とは?各家庭の目安や節約のためのポイント

夫婦2人暮らしの食費平均はいくら?

当たり前のようにかかっている食費ですが、他の家庭はどのくらいなのか気になった経験はありませんか?夫婦2人の暮らしの場合、大人だけの生活が基本。
ライフスタイルによっても差が出やすく、食費の幅も広いといえるでしょう。

とはいえこれからの生活に向け、食費を抑えたいと思う夫婦も多いもの。
世の中の平均を知り、食費の節約に役立てていきましょう。
夫婦2人の生活の食費平均とは、一体どのくらいなのでしょうか?

夫婦2人世帯の食費平均

2人で暮らす夫婦の食費平均はライフスタイルによっても異なります。
自分の家庭と比べながら見ていきましょう。

平均は月約30,000?40,000万円

夫婦で暮らす生活の食費は、平均30,000~40,000円程度。
ただし、これは自炊した場合の食費だけでなく、外食にかかった費用も含んでいます。
自炊や外食の頻度など、ライフスタイルによっても差があるため、あくまで参考程度に考えておきましょう。

中には、お米や野菜を実家から送ってもらっている世帯もあります。
その分の食費を抑えることができるため、この場合は食費が低い傾向にあります。

外食が多い世帯は月40,000円以上

忙しい毎日や帰りが不規則な生活などにより、外食が中心の家庭もあるでしょう。
外食が多い世帯になると、月4万円以上の食費がかかるケースも多くなります。
特に共働きともなると、経済的にも余裕があり、必然的に外食の回数も増えがちに。

また共働き世帯の食費平均は50,000~60,000円と、一般的な平均よりも数万円ほど高い傾向にあります。
中には、外食が多いことで月80,000円以上かかっている世帯もあるようです。

夫婦の年齢により食費平均も変わる

夫婦2人暮らしの食費は、年齢によっても差があります。
例えば、20代夫婦よりも30代夫婦の方が、一般的な所得が高く、その分食費も増える傾向に。
外食の頻度や食へのこだわり、健康志向の高まりなどもあり、食へかける費用が高くなると考えられます。

また、年齢が高くなってくると、身体の変化に伴って食事内容も変化しやすいもの。
食べる量は減る傾向にあるものの、身体の負担を減らすために、外食や惣菜などの利用が増え、食費が高くなるケースもあるようです。

2人世帯の食費の目安

ライフスタイルや年齢によっても異なる食費。
家庭ごとに最適な食費の目安を知るためには、どのように考えればよいのでしょうか。

食費の目安はエンゲル係数ではかる

家庭ごとの食費の目安を知るためには、エンゲル係数を利用します。
エンゲル係数とは、家計の支出のうち、食費がどのくらいの割合かを示す数値のこと。
エンゲル係数で導き出された割合によって、食費にかける費用が適切であるかどうかの一つの目安にすることができます。

収入や家族構成が違えば、その分総支出も食費も変わってくるもの。
全体的な支出に対し、食費の割合がどのくらいかを把握することで、食費を抑えるべきかどうかの判断材料になるでしょう。

収入の15%程度が理想

エンゲル係数は総支出に対する食費の割合を出すものですが、収入に対する食費の割合によっても食費の目安を知ることができます。
食費は、収入に対し15%程度が理想といわれています。
例えば、収入が20万円の場合であれば食費は30,000円、30万円であれば45,000円と考えることができます。

この金額を見て安いと感じるか、高いと感じるかは家庭によってもそれぞれ。
しかし、収入に対し食費の割合が20%を超える場合は、食費がやや高いと考えることができるでしょう。

食費を節約する方法

食費が一般的な目安よりも高い家庭や、もっと抑えたい家庭の場合、どのように節約していけばよいのでしょうか。
まず最初に見直したいポイントから見ていきましょう。

外食する回数を減らす

食費が高くなる原因として、外食の回数が多いことが挙げられます。
例えば、大人2人で食事をし、1回で3,000円かかったとしましょう。
しかし自炊の場合、3,000円あれば数日分の食費に充てることができます。
外食を1回するだけでこれだけ食費が変わってくるのです。

外食は食費を上げてしまう一番の原因。
外食が多い家庭は、そのうち何回かを減らすだけでも食費削減の効果を得られるでしょう。

買い物の仕方を工夫する

自炊を心がけている家庭であっても、買い物の仕方によっては食費が大きく変わってきます。
買い物をするときには、自分なりのルールを設けておくことが大切。
不必要なものを買ってしまうことを防ぎ、食費を抑えることにつながっていくでしょう。

しかし、自炊だからと手あたり次第カゴに入れてしまったり、予算を考えずに買い込んでしまうと、結果として散財につながっている可能性もあるのです。
買う段階で気をつければ、かなりの節約効果も期待できます。

食費をおさえる買い物のポイント

普段の生活でぜひ心がけたい買い物のポイントをまとめました。
ちょっとしたコツを覚えておくだけで、毎月の食費が変わってくるでしょう。

買うものを事前にリストアップする

食費が高くなる原因のひとつは、不必要なものまで衝動的に買ってしまうこと。
安いからといって何でもかんでもカゴに入れてしまうと、支出はどうしても高くなってしまうでしょう。
買い物に行く前には、必要なものをすべてリストアップすることが大切です。

リストにあるもの以外は、買わないと心に決めましょう。
必要な売り場にしか行かないようにすることで、不必要なものを目にせずに済み、不必要な出費を抑えることができます。

まとめ買いできるものはする

食費を抑えるためには、できるだけ買い物の回数を減らすことが大切です。
買い物の頻度が必要以上に多いと、余計なものを買いやすくなってしまいます。
1週間分をまとめて購入することで、カゴもいっぱいになり、不必要なものを買わずに済ませることができます。

また、肉や魚、野菜など、冷凍できるものは安いときにまとめ買いをして、計画的に使用するとよいでしょう。
1週間に何度も買い物をするよりも、まとめた方が自然と安く抑えることができます。

コンビニには寄らない

毎日のようにコンビニに通っている人も多いのではないでしょうか。
コンビニは購買欲を高める品物や配列になっており、魅力的に感じやすいもの。
ホットスナックやお菓子、スイーツなど、ついつい余計な物まで買ってしまうため、余計な出費がかさみやすくなるのです。

節約のためには、「コンビニには寄らない」ということが大切。
買い物はコンビニ以外のお店で済ませるようにし、コンビニの利用は必要最低限にすることを心がけましょう。

会社で飲む飲み物は持参する

お茶やコーヒーなどの飲み物は、コンビニや自販機などでいつでも手軽に購入することができます。
しかし、毎日のこととなると出費がかさむ原因に。
1本150円だったとしても、1カ月に換算すると4,500円もの出費。
飲み物は基本的に持参することを心がけましょう。

マイボトルや水筒など、リーズナブルに購入でき、おしゃれなアイテムも増えています。
はじめは面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば意外と簡単。
ぜひ習慣づけてみてはいかがでしょうか。

2人暮らしの食費を見直すことから始めよう

夫婦2人で暮らす人の中には、共働きで比較的余裕がある家庭も多いでしょう。
しかし、生活していくためにはお金がどうしても必要ですので、しっかりと貯金することも大切です。
生活を楽しみながら貯金していくためには、まずは食費を見直すことから始めてみましょう。

意外と見落としがちな習慣に気づくことで、無理せず食費を抑えることができます。
これからの生活のために、2人でしっかり見直していきたいですね。