衣装ケースの処分方法が分からない
プラスチックや金属でできた衣装ケースは、衣類の保管はもちろん、中には本や漫画など趣味のものを保管している人も多いかもしれません。
それだけ収納力があって木製の棚より軽い衣装ケースですが、処分するとなると一苦労です。
そもそも衣装ケースはどう処分すればいいか分からない、そんな方の為に「衣装ケースの処分方法」「処分費用の相場」「無料で処分する方法」「買取で処分する」の4項目で順番に解説していきます。
衣装ケースの処分方法とは?
まずは衣装ケースを「処分」するとだけ考えた場合の、処分方法について解説します。
一般的な処分方法になるので、詳細は自分の住む自治体に確認する必要があることを覚えておきましょう。
基本は「粗大ゴミ」になる
粗大ゴミは、「住民の日常生活に伴って不要になった耐久消費財を中心とする大型ごみ」のことを指します。
1年以上使用できるけれど定期的に買い替えが考えられる大型のものが、粗大ゴミとしてあてはまります。
たとえば、テレビ、家電製品、家具などがあげられます。
衣装ケースは「家具」の1つに数えられるため、多くの自治体では「粗大ゴミ」として扱っています。
ただし自治体によってはサイズによって「燃えないゴミ」に分類する場合もあります。
粗大ゴミとして出す場合は、追加で料金がかかることがほとんどです。
損をしないためにも、各自治体の粗大ゴミのサイズをチェックしてから粗大ゴミに出すようにしましょう。
「燃えないゴミ」「燃えるゴミ」に分類されることもある
よくある衣装ケースは、プラスチックでできています。
そのため、基本的には「燃えないゴミ」で処分することになります。
また自治体によっては「固いプラスチック」は「燃えるゴミ」としているところもあります。
こうした資源ゴミ以外で出す場合には、割れてしまっている衣装ケースなど、解体や分解が出来る衣装ケースなら、ゴミ袋に入れて出せるサイズまで分解して出すという方法もあります。
特にプラスチックも切れるのこぎりを使うと、とても簡単に解体ができます。
資源ゴミの詳細を調べるのが面倒、とにかく一刻も早くゴミにしたいという場合には、1つの方法として検討してみてもよいかもしれません。
資源ゴミ(プラスチックゴミ)になる可能性は?
プラスチックでできていることを考えると「資源ゴミ、あるいはプラスチックゴミとして処分できるのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ですがほとんどの自治体ではリサイクルできることを示すマークがついているものだけが対象となるので、多くの衣装ケースの場合は難しくなるでしょう。
またプラスチックを対象とする回収業者でも、もう一度再利用できるプラスチックであることが大前提になります。
たとえば汚れていないこと、不純物がはいっていないことなど、基準が非常に厳しく設定されており、取引量も数キロ単位だとお金にならない可能性もあります。
ただ引き取りだけはしてもらえるかもしれませんので、近くにあれば相談してみてもよいかもしれません。
処分するときにかかる費用の相場
では実際に、いくらぐらいで処分することができるのでしょうか。
自治体で粗大ゴミとして処分する場合から、業者に依頼する場合まで幅広く調査してみました。
自治体なら300~500円、業者なら1,000円から
自治体に粗大ゴミとして出す場合は、粗大ゴミシールなどを購入する必要があります。
この時にかかる費用は、300~500円です。
また大きさにもよりますが、ゴミ収集所に置いておけば回収してくれる場合と、処分場まで持ち込まなくてはいけない場合もあります。
あまりに大きいと、ゴミ収集車に乗せることができないためです。
たとえばある自治体では、1m×50㎝×50㎝以下ならゴミ収集所でもよいという規定がありました。
一方で廃品回収業者に依頼する場合、衣装ケース1つなら1,000円ほどになります。
ですがその方法だと、衣装ケースが何個もあった場合、どんどん割高になってしまいます。
業者によって値段も、対応してもらえる量も異なるため、一度見積もりを取るのが無難でしょう。
トラック1杯までの粗大ごみで1万円前後といった対応をしてくれる廃品回収業者に依頼すると、他の粗大ごみも一緒に処分できるので便利です。
複数業者で見積もりをしよう
数がとても多い場合は、自治体の粗大ゴミに出すのも一苦労です。
また自治体によっては、1回に出してよい個数を決めている場合もあります。
そんな時は、廃品回収業者を頼るのも手です。
ただしその場合は、複数業者で見積もりをとり、比較をしましょう。
費用はもちろんですが、依頼することで受けられるサービスの違い、対応品目の違いなども見比べることができます。
中には不用品を買取査定して、価格分を処分費用から引いてくれる業者もあるので、チェックしておくと処分費用を安く済ませられることもあります。
無料で処分をする方法
少しでも安く処分できれば、言うことなしですよね。
無料で処分する方法がないか、いくつか調べてみました。
無料で引き取ってくれる業者に依頼する
不要になった衣装ケースやスーツケースを、リサイクル目的で回収している業者もあります。
持ち込みの他にも、宅配にも対応しているため、全国各地に対応しているのがポイントです。
ただ宅配の場合は送料はこちらの負担になるので、厳密にいうと完全な無料にはなりません。
しかし持ち込みをすれば、持ち運ぶ手間だけで無料で処分してもらえます。
お近くにこうした業者があれば、依頼することで引き取ってもらえます。
【参考URL:パンコンダスト】
ネット上のフリーマーケットに出品する
リサイクルできるような商品であれば、ネット上のフリーマーケットを利用するのも1つの方法です。
無印良品やIKEAなど、人気のある商品はそれ相応の値段で取引されています。
とくに衣装ケースは引っ越しの多くなるシーズンに需要が高まるので、その時期を狙って出品することで、また誰かに役立ててもらえます。
この時注意したいのは、あまりにも使用感が強い衣装ケースは、売れない・引き取り手が現れない可能性がとても高いことです。
その場合は家にそのまま残るのも考えて、ゴミとして処分することを検討した方が良いでしょう。
【参考URL:ジモティー】
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップでは、稀に不用品回収も兼ねていることがあります。
プラスチックでできている衣装ケースは、買取、もしくは引き取ってもらえる可能性があります。
また中には、アルミなどより頑丈な素材でできている衣装ケースをお持ちの方もいるかもしれません。
その場合も、状態が良ければリサイクルショップで引き取ってもらえることがあります。
リサイクルショップは持ち込みが基本となりますが、処分自体に費用が掛からない場合もあるので、どのような対応になるのか一度調べてみてから持ち込んでみてはいかがでしょうか。
処分ではなく買取希望のときは
少しでも引っ越し費用や、新しい衣装ケースを買う足しにしたい人にとって、古い衣装ケースを買い取ってもらえたら言うことなしですよね。
買取をしてくれるお店をいくつか調べてみました。
買取対象になるかを確認する
まず衣装ケースを買い取ってもらう際には、いくつかチェックポイントがあります。
- 「無印良品」や定番の「FITS」といったブランドもの
- 複数個、同じサイズが揃っている
- 状態が綺麗でヒビなどが入っていない
ブランドものだと、人気もあるので買い取ってもらえる可能性が高くなります。
またサイズがいくつかそろっていれば、それだけまとめて欲しいという人もいるかもしれません。
また状態が綺麗であることは必須で、衣装ケースは使用感が出やすいため、そもそも買取をしていないというお店もあります。
できるだけ綺麗な状態にできるように、事前に綺麗に拭きあげて埃などを取っておくと、査定額にもプラスされるかもしれません。
衣装ケースを買い取ってくれるお店3選
西宮のリサイクルショップ かいとりや本舗
兵庫県と大阪府を中心に対応している買取ショップですが、無印良品の衣装ケースの買取実績があります。
またリサイクル可能なものならなんでも対応してくれること、万が一買取できずとも地域最安値で回収してくれる、査定後もキャンセルできるなど、サービスが充実しているのが特徴です。
【参考URL:http://kaitoriya-honpo.com/】
HARD・OFF(ハード・オフ)
リユースに特化したリサイクルショップであり、全国展開の規模の大きさと、取扱商品の幅の広さが特徴のお店です。
店頭持ち込みの他、無料の出張買取もあるため、衣装ケースが多い場合は嬉しいサービスがたくさんあります。
衣装ケースの場合はオフハウスが対応し、一部店舗によってはどんな状態の場合もリサイクル品として1円で買取、リサイクルへ回してくれます。
お近くの店舗で、衣装ケースの扱いがあるかチェックしてから、査定依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
【参考URL:https://www.hardoff.co.jp/offhouse/】
トレジャーファクトリー
神奈川県、東京都、大阪府、愛知や福岡と、大きな都市を中心に全国的に展開する総合リサイクルショップです。
特徴として、対象地域でなら引っ越しと買取がセットになったお得なコースが利用できます。
これは引っ越しをしながら、不用品を買取回収してもらえるというもので、引っ越し料金が買取価格分さらに安くなります。
衣装ケースの買取実績もあり、宅配買取も対応しているので、一度見積もりをとってみるのもおすすめです。
【参考URL:https://www.treasure-f.com/】
もう衣装ケースの処分に迷わない
手に入れるのは簡単でも、処分に一苦労してしまう衣装ケースですが、処分方法を覚えておけば引っ越し直前に慌てることもありません。
安さと手間の少なさなら自治体での引き取り、とにかくお得に済ませるなら買取業者へ依頼、処分だけでも構わないのなら廃品回収業者を頼ってみるといった対応を、自分の状況に合わせて選んでみましょう。
すっきり処分して、新生活に向けて動き出せるといいですね。