先進医療特約とは?内容や特徴をおさえて保険を考えよう

February, 09, 2018

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先進医療特約はどんな内容なのか

新しい医療技術が開発され、患者側のニーズもさまざまに多様化している現代社会では平成30年1月1日現在101種類の先進医療と呼ばれる「一般の水準を超えた最新の先進技術」として厚生労働大臣から承認された医療行為のものを指しています。
特に「がん治療」に使用されることが多く、2人に1人はがんになるという時代に先進医療はとても身近になってきているといえます。

そんな先進医療は技術料が保険適用外となり、全額自己負担となりますので医療費は高額なものになってきます。
ですが命には代えがたいものです。
そんなときに負担を少しでも軽くするために使えるのが、今回注目した医療保険などの特約である「先進医療特約」です。

先進医療特約の必要性や内容についてもっと細かく知ることで、実際に自分や家族に必要なのかという必要性について今一度考えるチャンスにしていただけるとよいかと思います。

【参照リンク:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html

先進医療特約はどんな保険

高額になる医療技術の金額負担を助ける

先進医療特約は、先進医療を受けた際に技術料が保険適用外のため全額負担となってしまい、患者側が高額な医療費を支払わなければならない状況を助けてくれる存在です。

負担となる先進医療の技術料分を一時金として給付してくれます。
保障内容や保証期間は保険会社によって多少変わってきますが、先進医療特約を付けていれば先進医療の技術料費用と同額の保障もしくは数千万円という高額な保障をしてくれるのです。

先進医療は医療費控除の対象になるのか

所得税の控除となる「医療費控除」を先進医療を受けた場合には対象になるのかというと、一部が対象となりますので注意しましょう。
先ほどから触れている通り先進医療の技術面に関しては「保険適用外」ですが、「治療費」には変わりありません。

しかも、技術面以外にも診察・検査・投薬・入院料などの「一般治療」については、保険適用ですので医療費控除の対象なのです。
ただ医療費控除を受けるにあたってしっかりと領収書は大切に保管しておくことが重要となります。

ただし、先進医療特約をもし使った場合には「保険金などで補てんされた金額は差し引く」と医療費控除の規定になっていますので給付金の部分は差し引いて医療費控除を受けることになります。

また医療費が高額になるということで、「高額療養費制度」を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんが、この高額療養費制度を先進医療費に対して使うことはできません。
これは先ほど上げたように「保険適用外」だからです。

先進医療特約は途中で契約できるか

もし現在医療保険に加入している場合に、変更して先進医療特約を付加するか検討したい場合に途中から特約を付加するという「中途付加」を検討してみましょう。
商品によってはこの中途付加で先進医療特約が付加できるものがあります。

ただし中にはできない場合も。
中途付加ができない場合に先進医療特約を契約したいとなると保険の乗換えが必要となってきます。

また医療保険は契約する年齢によって保険料が上がっていく仕組みになっていますので、もしも同じ保障内容でも年齢が10歳上がると1.5~2倍に保険料が上がってきます。
本当に必要であれば乗り換えに関しても検討してみるのもよいでしょう。

先進医療特約のみ契約する方法

先ほど上げた現在の医療保険に先進医療特約が中途付加できない場合に考えたいのが、先進医療特約のみの保険に入るというもの。
以前までは先進医療の保障だけという保険の売り方がなかったのですがいくつかの保険会社で販売されるようになってきました。

ですのでそれぞれの会社の商品を見比べて自分にあったものを選びましょう。
その際に保険を他会社で複数掛け持ちしてしまう状態になる場合もありますので、保障内容や期間など改めて見直しをして、同じ保障内容で同じ特約をつけて払っていたなどという重複に注意してください。
重複した部分は先進医療特約の重複支払いはおこなわれないため、複数の契約に付加している保険料が無駄になります。

また先進医療が必ずしも高額であるわけでもありませんし、先進医療をしたからといって病気が必ず完治するという保障があるわけでもないので、この先進医療費についてそこまで複数の契約をして手厚くする必要性までは、あまり感じられません。

好みの保険のタイプで見極める

医療保険にもさまざまな商品があります。
例えば終身型の医療保険は一生涯保障が続く医療保険で老後の医療費の不安や心配がある人向けの保険です。
加入時の保険料が変わらないので、将来の支払い予定の総額保険料を抑えることができるメリットがあります。

他にも、ある期間だけ医療保障が必要な場合に活用することとなるのが「定期医療保険」です。
定期的な見直しができることと、ライフプランの変化に対応しやすいというメリットがあります。
保険料を少し抑えることができますが、保険期間満了となって更新した場合は保険料も年齢に応じて更新されていく仕組みです。

その他に積み立てタイプ、掛け捨てタイプなど保険料の払い込み方があります。
積み立ては保険料を払った分が無駄にならず蓄積されていきますが、その分保険料は高くなることも。
掛け捨ては保険料は安くなりますが、入院など保険を利用する機会がなかった場合そのまま掛け捨てになってしまいます。

自分の今の状況でどんな保険があっているのか、さまざまな角度から考えて見たり、実際に保険の相談をしてみるのもよいかもしれません。
相談する前にある程度それぞれの保険のタイプくらいは把握したほうがよいでしょう。

先進医療特約はこんな人にオススメ

白内障に備えたい人にもオススメ

目の病気である「白内障」については、遠近両方の視力回復が可能になる「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」という治療が先進医療です。
この水晶体再建術は技術料が平均で約50~55万円ほどかかるもので高額となります。

白内障は50~60歳で60%、80歳代ではほぼ100%の人が発症するともいわれています。
原因は目の老化で水晶体がにごってしまい、視界がぼやけてしまい視力が低下していきます。
この白内障に対する治療はこの先進医療である「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」だけではありません。

白内障の手術は他にもあり、日帰りで費用も比較的少ないものもありますが、デメリットもありどちらを選ぶかは本人次第となります。
ですので白内障に備えたいという場合には先進医療特約を検討してみるのもよいでしょう。

がんの治療をしっかりと考えたい

がん治療を将来にわたって考えていきたかったり、家系の中にがんで亡くなった方がいる場合には先進医療を受ける可能性もあるのでしっかりと考えたいものです。
高度技術の伴う放射線治療は「重粒子線・陽子線」と「光子線」に分けられ、前者のほうが副作用が少なく最先端の治療として先進医療に認定されています。

効果があるのであれば受けたいと思う方には、今のうちから先進医療特約を付加、契約を検討しておくとよいかもしれませんね。

家族型アルツハイマー病の検査がしたい

一般的にアルツハイマー病は70歳を超えて発症するのですが、中には40~50歳に発症するものがあります。
そういった患者さんはもともと遺伝的なアルツハイマー病の素因を遺伝的に持っている場合があり、それを「家族型アルツハイマー病」と呼びます。

先進医療では家族型アルツハイマー病を遺伝子検査により早期発見することができますので、家系にアルツハイマーを診断された方がいる場合は検討してみてもよいかもしれません。

その他にも先進医療特約の対象に

ここに上げた以外にも代表的なものを上げてみると「高周波切除器を用いた子宮腺筋症核摘出術」や「重粒子線治療」、「自己腫瘍・組織及び樹状細胞を用いた活性化自己リンパ球移入療法」などがあります。

それぞれの先進医療は、どこの病院でもできるというものではありません。
その辺りも考慮したうえで、先進医療特約について今一度必要なのか考えてみてください。

先進医療特約で未来に備える

家系などでがんに対して不安があったりすることもあるかもしれません。
未来に備えて本当に自分は先進医療特約を付加したほうがいいのか、または先進医療の保険を検討すべきか悩む方も多いはず。

人の意見に左右されるのではなくその必要性を考えましょう。
現在は先進医療であっても、将来は保険適用となる治療もあるのです。

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