UKANO家計のクリニック

健康診断は逆効果になる場合も?老後に健康を保つ方法をお伝えします

健康診断は受けないほうがいいって聞いたことありませんか?でも、健康診断を受けて病気を早期発見したほうがいいんじゃないのって思いますよね。本記事では高齢者に多い病気や病気を防ぐために今からできること、老後を迎えてから心がけることについてお伝えいたします。

健康診断は逆効果になる場合も?老後に健康を保つ方法をお伝えします

高齢者に多い病気をお伝えします!1つ目はがん

がんは、日本人の死因の1位です。
がんを知らないって方はいませんよね。
原因は様々ですが、喫煙や食生活、ストレスの影響が大きいようです。
がんの種類ごとの主な原因はこのようになっています。

がんは早期発見早期治療することが大切なので、がん検診を受けましょう!という人もいると思いますが、がん検診をはじめとする健康診断は必ずしもいいものとは言えません。
最初にも書きましたが、逆効果になることもあるんです!

例えば、検診を受けてがんの疑いがあるとなった場合、さらに精密な検査を受けることになりますよね。
再検査となるとどうしようって不安になるけど、精密検査の結果なんでもなかったって話、結構聞いたことありませんか?私は両親ともから聞いたことがあります。

このように1回目の検査と精密検査を両方受けるとその分体に負担がかかります。
特に放射線などを使う検査は注意が必要です。

また、がんの中には進行せずに消えてしまったり、そのままの状態で何も症状が出ず命の危険につながらないがんもあるってご存知ですか?このようながんは治療の必要がないのですが、見つけた段階で進行するがんと区別ができないので、必要のない検査や治療が行われることがあります。

「がん検診は受けるべき」「がん検診は受けないほうがいい」と、言い切ることはできませんのでこのようなこともあるんだと頭に入れた上で、ご自身の価値観で行動してくださいね。

心臓に十分な血液が行き渡らなくなる心疾患

2つ目は心疾患です。
心疾患とは
心臓に起こる病気全部のことで、大部分を占めているのが虚血性心疾患です。
虚血性心疾患には大きく分けると、狭心症と心筋梗塞の二つがあります。

狭心症ってどんな病気かご存知ですか?狭心症とは、冠動脈という心臓に酸素と栄養分を運ぶ血管がなんらかの原因で狭くなり、心筋という心臓の筋肉に入ってくる血液が不足し、胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気です。

発作が起こると胸痛や息切れ、呼吸困難などが起こりますが、ほとんどの場合は血流がすぐに回復し、症状は数分でおさまります。
でも、すぐにおさまるからといってそのまま放置してはいけませんよ!放置するとさらに危険な心筋梗塞になってしまいます。

心筋梗塞とは、冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心筋が死んでしまい激しい胸の痛みなどに襲われる病気です。
死んでしまった心筋は再生しないので、迅速に治療しないと心臓から充分な血液が全身に送り出せなくなり死に至る危険があります。

虚血性心疾患は高血圧、脂質異常、喫煙、高血糖が4大危険因子と言われています。

脳動脈に異常が起きることが原因の脳血管疾患

3つ目は脳血管疾患です。
脳血管疾患は出血性脳血管疾患と虚血性脳血管疾患の二種類があります。

出血性脳血管疾患とは脳の血管が破れて出血するもので「脳出血」と「くも膜下出血」があります。虚血性脳血管疾患は、脳の血管が詰まって脳への血流が悪くなり、脳細胞が酸素不足・栄養不足になってしまうもので代表的なものは「脳梗塞」と「一過性脳虚血発作」です。

原因は高血圧や喫煙、運動不足や多量の飲酒、ストレス、睡眠不足などの生活習慣が大きく影響しています。脳血管疾患は突然死につながる恐ろしい病気です。
それに、命は助かったとしても後遺症が残ることが多いのです!

私の祖母は前日まで元気に歩いたり話をしたり普通の日常を送っていたのに、脳梗塞を起こし歩くことも話すこともできなくなりました。
まだ私が子供の頃のことなので詳しくは覚えていませんが、突然倒れそのまま病院に行き、その後はずっと施設で生活していました。
このようにある日突然、生活が一変してしまうこともありうるのです。

脳血管疾患はしびれや激しい頭痛、呂律が回らないなどの初期症状が現れますので、おかしいなと思ったら大事に至る前に病院へ行きましょう。

老後に健康を保つために今からできることをお伝えします

暴飲暴食を控え、食生活に気をつけましょう

上の項でご紹介したように、高齢者に多い病気の原因は食生活による影響が大きいんです!基本的なことですが、暴飲暴食や塩分、糖質、脂質と取りすぎないようにしましょう。

また、病気ごとに予防にいいと言われている食べ物があるってご存知ですか?アメリカの国立がん研究所が、ガン予防に良い食べ物を効果が期待できる順に上からピラミッド型に並べたものがこちらです。

 

心疾患予防にいい食べ物はこちらになります。

・DHAやEPAが豊富な青魚(サバ、サンマ、イワシなど)
・カルシウムが豊富な牛乳、小魚など
・カリウムが含まれるバナナ、トマト、カボチャ、ほうれん草、サトイモ、大豆類
・食物繊維が含まれるコンニャク、根菜類、海藻類、イモ類、きのこ類
・マグネシウムが含まれる豆製品

脳血管疾患防にいい食べ物はこちらになります。

・DHAやEPAが豊富な青魚(サバ、サンマ、イワシなど)
・タウリンが含まれる甲殻類(イカ、カニ、タコ、アサリ、など)
・β-カロテンやビタミンCが含まれる緑黄色野菜
・水溶性食物繊維やカリウムが含まれる海藻類
・ポリフェノールが含まれるブルーベリーやいちご
・コレステロールを下げる働きがあるオリーブオイルや菜種油
・マグネシウムとカリウムが含まれる大豆

運動を生活に取り入れ、体重の維持を意識しましょう

肥満は体に良くないということは多くの方がご存知ですよね。肥満になると糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の可能性が高まります。
そして、それらの病気の先には上の項でご紹介したがん、心疾患、脳血管疾患が待っています。
そうならないためには、運動を生活に取り入れ体重の維持を意識しましょう。

普段、全然運動していないって方もいらっしゃると思います。
そのような方は、いきなりスポーツを始めるのってかなりハードルが高いですよね。
なので、無理をする必要はありません。
通勤やお出かけをするときに歩く距離を増やしたり、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったりと、少しずつ体を動かす機会を増やしていきましょう♪

ストレスを溜め込まないようにしましょう

どんなに生活に気をつけていてもストレスを貯めてしまうと体に負担がかかってしまいます。
健康に良い生活を送ることも大切ですが、ストレスになるほど無理はしないでくださいね。
なんでも適度にやることが大切ですよ!

また、生活をしていく中で多かれ少なかれほとんどの方が、何かしらにストレスを感じていますよね。
それは仕方がないと思いますが、そのままにしてしまうのはよくありません。
きちんとストレスを発散しましょうね。
ストレスの発散方法は人によって様々だと思います。
趣味に没頭したり、どこかに出かけたり、思いっきり体を動かしたりとご自分に合った発散方法を見つけてください♪

健康維持のために老後の生活で心がけることをお伝えします

規則正しい生活を送りましょう

若い頃に不摂生ばかりしていたから今更どうしようもない、なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
老後を迎えてからでも遅くないですよ!

私の祖父は大酒飲みでしたが、70歳をすぎてから「長生きをしたい」といってお酒をやめ、93歳の時に亡くなりました。
体質もあったのかもしれませんが、内臓などに悪いところはなく老衰でした。
なので、いくつになっても健康を維持するための心がけは大切です。
といってもそんなに難しいことをする必要はありません。

基本的なことですが、まずは規則正しい生活を送りましょう。
早め早起きをして、決まった時間に食事をしましょう。
上の項でもご紹介しましたが、暴飲暴食はやめましょうね。
そして、ストレスにならない程度にお魚や野菜がメインの食事にするとなおいいですね♪

体に負担のかからない適度な運動をしましょう

歳をとると体のどこかが痛かったり、若い頃と比べて動かすことが難しくなったりしてくることもあるかと思いますが、適度に体を動かすことは大切です。
もちろん、病院に通っていて安静にしていないといけないなど重症な場合は除きます。

あまり激しい運動は体に負担がかかってしまいますので、ウォーキングやゲートボールなどゆったりとできるものが安心です。体に無理のない程度にお仕事をするのもいいですね!

老後にオススメの仕事はこちらでご紹介しています♪

楽しい毎日を送りましょう

病は気からというように、毎日明るい気持ちで生活することって結構重要なんですよ!定年を迎えて、決まった時間に決まった場所に行くことがなくなると、家から出るのが億劫になってしまい、引きこもりがちになってしまう方もいらっしゃると思います。

家でできる趣味があるかたはいいですが、そうでなく毎日家でなんとなく過ごすというのはよくありません。
定年を迎えてすることがなくなってしまうと、認知症になる可能性がグンと上がります。
無理に外に出る必要はありませんが、誰かと話をしたり体を動かしたりすることでハリのある毎日を過ごすことができますし、気持ちも明るくなりますよ♪

まとめ

どうせならただ長生きするのではなく、健康な状態で長生きしたいですよね!そのためには今から毎日の生活を心がける必要があります。
しかし、健康のためだからと食生活などを全て変える必要はありませんよ。
いきなり変えるとストレスになり、それはそれで体に良くないですからね。
ご自分のできる範囲内で健康を意識したことを取り入れていきましょう♪