老人ホームは途中退去の場合も?老後に過ごす施設は慎重に選びましょう

タグ :  / January, 11, 2020

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老後に過ごす老人ホームって種類が色々あるってご存知ですか?中には途中退去しなければいけないところもあるんです!本記事では、老人ホームの種類やそれぞれの特徴、入居の手順をお伝えいたします。

老人ホームは途中退去の場合も?老後に過ごす施設は慎重に選びましょう

老人ホームの種類をお伝えします!まずは要介護者向けの公的施設です

まずは要介護者向けの公的施設をご紹介していきますね。
要介護者向けの公的施設は、種類が3つあります。

1つ目は特別養護老人ホームです。
特別養護老人ホームは介護老人福祉施設とも呼ばれています。
比較的費用が安いのが特徴です。

サービス内容は、

・介護サービス
・食事サービス
・生活支援サービス

となっており、原則として終身に渡って介護が受けられて、看取りの対応も可能の施設が多くあります。
入居条件は、

・65歳以上で要介護3以上の高齢者
・40歳~64歳で特定疾病が認められた要介護3以上の方
・特例(認知症で、日常生活に支障を来すような症状等が頻繁に見られるなど)による入居が求められた要介護1~2の方

となっています。お部屋のタイプはこちらの4つがあります。

そして一番気になるのは、費用がいくらかかるかですよね!入居一時金は0円で月額料金は8万?15万ほどと他の施設に比べるとお安く済むのです♪そのため、以前は入居希望者が多くなかなか入居できないと言われていました。
しかし、2015年に条件が要介護3以上と厳しくなったため現在は比較的入居しやすくなっています。

介護老人保健施設は在宅復帰を目指す方のための施設です

要介護者向けの公的施設2つ目は、介護老人保健施設です。
介護老人保健施設は、主に医療ケアやリハビリを必要とする要介護者を対象とした施設です。
在宅復帰をするためのリハビリが中心となっていて、病院と家の間にあるイメージですね!

サービス内容は、

・介護サービス
・食事サービス
・生活支援サービス
・リハビリサービス
・医療的な支援サービス

となっており、在宅復帰を目指すための施設なので入所期間は原則3~6ヶ月ほどのようです。
また、リハビリが中心となるため、レクリエーションなどの娯楽や自由時間は少ないようです。

入居条件は、

・65歳以上で要介護度1以上を受けている方
・40歳?64歳で、特定疾病により介護認定がおりている方

となっています。
また、施設によっては「感染症」「病状」「入院治療の必要性」も判定基準にしていることがありますので、しっかり確認しましょう。

お部屋のタイプは特別養護老人ホームと同様に

・多床室
・従来型個室
・ユニット型個室
・ユニット型準個室

の4つがあります。費用は入居一時金も特別養護老人ホームと同様に0円で月額料金は9万円?20万円ほどです。

在宅復帰を目的としている施設ですが、看取りについて近年需要が増加傾向にあるため、可能な施設もなかにはあるようです。

介護医療院は医療ケアが必要な方のための施設です

介護者向けの公的施設3つ目は、介護医療院です。
介護医療院は2024年に廃止となることが決定した、介護療養型医療施設の代わりに新しくできた施設です。
要介護者はもちろん、医療ケアが必要な方も入居することができます。

サービス内容は、
・介護サービス
・食事サービス
・生活支援サービス
・医療ケアサービス

となっております。
また、看取りにも対応しているので、症状が重症化しても同じ施設で生活することができます。

入居条件は、

・原則65歳以上で要介護1以上の方
・主に長期にわたり療養が必要な方

となっております。お部屋は完全な個室ではなく、パーティションなどで区切られているだけというところもあるようです。費用は介護老人保健施設と同じくらいで、入居一時金0円で月額料金は9万円?20万円ほどです。

介護療養型医療施設の代わりに新しくできた施設ですが、大きく違うところは生活の場を提供しているというところです。
どういうことかというと、介護療養型医療施設は病院のような雰囲気が強かったのですが、介護医療院は利用者の方がリラックスして生活できるように談話室やレクリエーションルームなどが設置されています。

要介護者向けの民間施設をご紹介いたします

介護付き有料老人ホームは都道府県の認可を受けた施設です

介護付き有料老人ホームは都道府県の認可を受けた施設で、設備や入居条件は施設によって様々です。

サービス内容は、
・介護サービス
・食事サービス
・生活支援サービス
・医療サービス

となっております。
また、看取りにも対応しているところが多いので、症状が重症化しても同じ施設で生活することができます。
料金は入居一時金が0~数億円と施設によって幅があり、月額料金は15~35万円ほどです。施設によって異なることが多いのですが、全体的にサービス内容の充実度が高いのが特徴です。

住宅型有料老人ホームは生活支援サービス付きの高齢者向けの施設です

住宅型有料老人ホームは自分に合わせたサービスを選ぶことができる高齢者向けの施設です。

サービス内容は、?事の提供、洗濯、掃除、見守りや生活相談といった生活支援が主となっています。
介護サービスは行なっていないので、必要になった場合は外部のサービスを利用する必要があります。

入居条件や設備は施設によって異なります。
料金も介護付き有料老人ホームと同様に幅があり、入居一時金が0~数千万円、月額料金は15~35万円ほどです。

全体的に、レクリエーションなどの娯楽が充実しており、サービスの内容が希望によって選ぶことができるので自由度が高いというイメージです。
また、介護付き有料老人ホームと比べるとお安く利用することができます♪ですが、介護サービスは外部を利用するため、重度の介護状態となった場合に住み続けることは難しくなりますので注意が必要です。

グループホームは認知症の高齢者のための施設です

グループホームは、認知症高齢者を対象とした少人数で共同生活をするための施設です。
ユニットと呼ばれる5人~9人で家事などを分担しながら共同生活をしていきます。
認知症の方は環境の変化が苦手な方が多いので、いつも同じメンバーで生活するこの環境は認知症のケアに適しているんですよ♪

サービス内容は、

・介護サービス
・食事サービス
・生活支援サービス

となっています。
また、スタッフの方が認知症ケアについて理解が深いので、音楽療法、園芸療法、アニマルセラピーなど認知症に効果のある様々なレクリエーションが行われます。

入居条件は、

・65歳以上で、要支援2または要介護1以上の方
・65歳未満の若年性認知症、初老期認知症と診断された、要支援2または要介護1以上の方
・医師により認知症の診断を受けた方
・施設と同じ市区町村に住民票がある方

となっています。お部屋は施設によって異なりますが、アットホームな雰囲気という点は共通しているようです。
料金は入居一時金が0~100万円で、月額費用は15?30万円ほどです。

少人数のため、入居待ちが多くなかなか入れないこともあるようです。
他の利用者の方と相性が合わなかった場合も移動したりするのが難しいです。
また、近年看取りに対応している施設が増えていますが、認知症が進行して、他の利用者に暴力を振るうなど共同生活が難しい場合は途中退去しなければならない場合もあります。

自立している方も入居できる施設をご紹介します

軽費老人ホームは大きく分けると3種類あり、低額で利用できるのが特徴です

軽費老人ホームは比較的低額な利用料金で、身寄りのいない高齢者、何らかの事情で家族からの支援や介護が受けられない独居の高齢者を対象としている公的施設です。

種類は大きく分けると「A型」「B型」「C型(ケアハウス)」の三種類があります。
A型とB型は要介護者は受け入れることができないため、順次介護サービスを行なっているケアハウスに建て替えられる方針が決定しています。
なので今回は「A型」「B型」は割愛させていただきますね!

ケアハウスの中にも「介護型」と「一般型」があります。
料金やサービスなどの比較はこちらです。

両方とも基本的にお部屋は個室で食事の提供、洗濯や買い物、掃除などの生活支援、医療機関との提携、緊急時対応などのサービスが受けられ、介護型はそれにプラスして入浴や排泄などの補助、機能訓練などの介護サービスが受けられます。

一般型は介護が必要になった場合は外部のサービスを利用する必要があります。
また、介護レベルが上がると退去しなければなりませんので覚えておきましょう。

健康型有料老人ホームは自立している方が、元気な状態を維持することを目的とした施設です

健康型有料老人ホームは、家事手伝いなどの生活サポートを受けられる、自立している高齢者を対象とした施設です。

サービス内容は、

・食事サービス
・生活支援サービス

となっています。
また、入居者の方が充実した楽しい毎日を送り、健康を保つことを目的としているのでレクリエーションやイベントはもちろん、施設によっては図書室やスポーツジム、シアタールームなどの施設があるところもあるんです!至れり尽くせりで充実した老後を過ごせそうですよね♪

入居条件は、基本的に60歳以上で自立していることです。
また、施設によっては身元引き受け人がいるか、収入や資産はどれくらいあるのかなどをチェックすることもあります。

お部屋は個室なのでプライバシーが保たれます。
また、何かあった時のために毎日最低1回はスタッフが各部屋を訪問してくれるので安心ですよ♪料金は入居一時金が0~数千万円で、月額費用は10?40万円ほどです。

基本的に自立している元気な高齢者の方を対象としているので、介護が必要になったり日常的な医療ケアが必要になると退去しなくてはならなくなります。

また、この他に「シニア向けマンション」と「高齢者向け住宅」という自立している高齢者を対象としているものがあります。

この2つはこちらでご紹介していますので、ぜひご覧ください♪

老人ホームに入居するまでの手順をお伝えいたします

介護サービスを利用するためには、まず要介護認定を受けましょう

要介護認定とは、どのような介護がどの程度必要か、ということを判定するためのものです。
介護サービスを受けるためには必ず必要になります。

申請は、要介護認定の申請をする本人が住んでいる市区町村の窓口でできます。
窓口は市町村によって異なりますので、お問い合わせしてくださいね♪

申請に必要なものは、

・「介護保険要介護(要支援)認定申請書」
市区町村の窓口やサイトで入手できます

・「介護保険被保険者証」
本人が40歳~64歳の場合は、健康保険被保険者証

・マイナンバー

の3つです。
申請をすると、市区町村の職員や委託されたケアマネジャーなどが自宅に来て、本人の心身の状態や日常生活、家族や住まいの環境などについて聞き取り調査を行います。

その結果をもとにコンピュータで1次判定が行われます。
また、この時に市区町村の依頼により主治医が主治医意見書を作成します。
そして、一次判定や主治医意見書、調査結果を基に、保健、医療、福祉の専門家が2次判定をします。

認定結果の通知は申請から30日以内に、認定結果と介護保険被保険者証が郵送されます。
認定の種類は、要支援・要介護の7つの分類か非該当(自立)です。

要支援・要介護についてはこちらでお伝えしています。

資料請求など情報収集をしましょう

介護サービスを受ける準備が整ったら、情報収集をして自分に合っている入居先を選びましょう。
今はネットで探すとたくさんの情報が出て来ますし、資料請求も簡単にできますよね!入居条件やサービス内容、金額などをしっかり確認しましょう。

自分で決めるのが難しい場合はケアマネージャーに相談するといいですね♪

見学や体験入居をして自分に合っているかを確認しましょう

パンフレットやホームページを見ていいなと思うところが見つかったら、実際に行ってみましょう。
施設内や利用者の方の様子は実際に見てみなければわかりません。

多くのところで、見学や体験入居を行っていますので、ぜひ実際に行ってリアルな雰囲気を確認しましょう。
施設によって雰囲気や設備などがかなり異なる場合もありますし、入りたいと思ったところにすぐに入れるとは限りませんので、1箇所だけでなく複数箇所行って比較してみてください♪

自分に合っているところが見つかったらお申し込みをしましょう

ここで生活したい!というところが見つかったら入居のお申し込みをしましょう。
お申し込みをしたらすぐに入居できるかというとそうではないんです!施設によって異なりますが、1ヶ月ほどの仮押さえ期間がありますので、この間に必要なもの用意をしましょう。

必要なものはこちらです。

・戸籍謄本
・住民票
・印鑑証明
・印鑑
・健康診断書(施設指定の項目があるもの)
・診療情報提供書、看護サマリーなど(入院されていた方)

また、この期間に入居前の面談が行われます。
ここでは、健康状態や希望条件などを確認します。
そして施設側が審査をし、受け入れできると判断されると入居が決定します♪

まとめ

老人ホームと一言で言ってもこんなにたくさん種類があるんですね!看取りまでしてくれるところもありますが、そうでないところもあります。
他にもそれぞれ様々な特徴や入居条件などがありますので、自分に合っている場所を選びましょう。

比較表はこちらです。

老人ホームに入居するためには、金銭的な負担もかなりかかりますので、今から備えておくといいですね。
老後資金の貯め方はこちらでご紹介しています。

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UKANO WRITER

27歳の実家で子育て中のシングルマザーです。イヤイヤ期真っ只中の2歳児に悪戦苦闘しながら毎日奮闘しています。好きなことはウィンドウショッピングです。

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