UKANO家計のクリニック

平均給与と比べて自分は?現状を知り給与アップを実現するために

自分の給与は平均と比べて高いのか

自分の給与は、ほかの人と比べて高いのか、それとも低いのか?気になっている人は多いのではないでしょうか。
自分の未来について考えると、あともう少し給料があれば助かると思っていませんか?
そもそも、ほかの人がいくら給料をもらっているのか、どうやって知ればいいのでしょう。
職業や年齢によってもさまざまです。
また、給料をあげるためにはどうすればよいのか。

今回は、そんな人のために、さまざまな角度から平均給与について説明していきます。
また、給料をあげるための具体的な方法についても、いくつか紹介していきます。

日本のジャンル別の平均給与額

平均給与とはどうやって調べるのか

平均給与の調べ方で、一番簡単で確実なのは、インターネットを使って検索することです。
検索ワードに「平均給与」と入力して見ると、実にさまざまなデータが出てきます。
また、厚生労働相のホームページでも確認ができます。

また、Yahoo!に「Yahoo!ファイナンス」というページがありますが、上場企業であれば、そこで平均年収を調べられます。
検索ボックスに企業名を入力して企業情報を見れば、平均年収という欄に記載されています。

しかし、中小企業など非上場企業の場合は、公開義務がないため、なかなか知ることはできません。
この場合は、直接働いている人に聞くか、求人サイトなどの口コミで確認する程度になります。

さらに、インターネットで検索するときに、「平均給与」にプラスして、「公務員」などの職業や「20代平均給与」など、知りたいサブテーマを追加すると、さまざまなデータを調べられます。
このようにして、自分の給料がどうなのか、把握してみるとよいでしょう。

年齢別の平均月給

勤続年数や年齢などで、給与は大きく変動します。
企業情報などインターネットの情報は、あくまで会社全体のデータです。
さらに、詳しい年齢別の給与については、厚生労働相がさまざまな統計データを公開しています。
それでは、大まかに年代別の給与について説明します。

まず、20代では、平均した月収は20万円前後です。
入社してまもないこの年代は、やはりほかの年代に比べると、低い数値になります。
皆、ここからスタートするわけです。

そして30代になると、平均的な月収は30万円前後。
20代のときと比べて、10万円ほど上がります。
いろいろな経験も重ねて、仕事の幅も広がってきた結果といえます。

さらに40代ともなると、平均月給は大台の50万円前後と跳ね上がります。
働き盛りの世代。
管理職として仕事に対する責任も、大きくなってきた見返りでしょう。
その分、ストレスも増えることになります。
しかしながら、女性のこの年代の平均は、20万円前後と低い水準となっています。

地域別の平均年収

地域によっても、平均年収は変わっています。
これは地域的な特性や、産業構造などに違いがあるためと、物価や景気についても、地域によって違いがあるためです。
それでは、代表的な都市の平均年収について、ご説明します。

まずは、東京の平均年収。
やはり経済の中心ということもあり、ほかの地域よりも高い数値になっています。
東京での平均年収は600万円。
物価や家賃などが高いことも、給与水準を押し上げている要因です。

つづいて、神奈川の平均月収は550万円です。
さらに、大阪になると520万円になります。
やはり東京都心部から離れると、収入も下がっていく傾向が見られます。
これは先ほど説明したように、地域的な産業構造が要因といえるでしょう。

東京都内の年収が高い場所はどこか

より細かく、地域による年収の変化を見ていきましょう。
ここでは、東京都内での年収の格差について、いったいどのような違いがあるのか、特に年収の高いエリアに絞って検証します。

まずは、渋谷区の年収は700万円前後です。
全国的な平均年収と比較しても、かなり高い水準です。
若者の街といった印象の強い渋谷ですが、交通の便が非常によく、オフィス街に通勤しやすいといった理由から、広尾や恵比寿といったエリアがビジネスマンに人気です。
また、大型の商業施設なども多く、幅広い層に人気が高いことも年収が高い理由です。

つづいては千代田区です。
千代田区の年収は780万円前後です。
渋谷に比べ、さらに80万円ほど高くなっています。
この理由としては中心に皇居があって、それを囲むようなかたちで永田町などに中央省庁があり、いわゆるエリート層が多く居住しています。
そのため、年収が高い水準になっています。

最後に東京都内で一番年収が高い地区が、港区になります。
港区における平均年収は900万円前後と、驚くほどに高い水準となっています。
有名企業も多く存在しており、そこに勤務する裕福層が、麻布や白金などに住んでいることが理由の一つです。
また、多くの高級マンションが林立し、さらに裕福な層が住んでいることが、大きな原因といえます。
以上のように、都内においても産業構造や景気動向などにより、年収に差が出ています。

業種別の平均年収で見る給与の高い職業

気になる業種別の平均年収で、給与の高い職業をみて行きましょう。
まずはパイロットです。
格安航空会社で1,200万円前後です。
一見すると、非常によい待遇に見えます。
しかしながら、過去は3,000万円ほども稼げたようです。
格安航空会社の台頭や大手航空会社の経営難など、パイロット業界も厳しいことが現状のようです。

続いては医者です。
高給取りのイメージが高い、代表的な職業ですね。
開業医では、人によって大きな開きがありますので、勤務医の年収について見ていきましょう。
インターンなどの薄給時代を経て、晴れて勤務医になったときの平均年収は、1,000万円前後です。
しかし、この数値はあくまで総合的に、勤務医の平均値を見た場合になります。
専門とする医科や病院によっても、年収の額は大きく変動します。

最後に紹介するのは、大学教授の平均年収です。
医者と同じく、1,000万円前後が相場となっています。
専門とする分野や、公立か私立といったことでも、医師と同様に大きく開きがあるようです。

給与の高い業種の代表的な例を紹介しましたが、共通することはいずれも専門性が高く、免許などを取得するために、むずかしい試験などに通過しなければならないということ。
つまり、専門性が高い職業ほど、年収も比例して高い水準となります。

年代別の平均給与の推移

景気が回復しつつあるといわれている近年ですが、過去の統計に比べると、まだまだ低い水準であることが現実です。
90年代はじめにバブルが崩壊して以降、平成不況といった状況が長く続いていました。

年代別に平均給与の推移を見てみると、2010年は400万円前後。
2012年では410万円、さらに2015年では420万円前後とゆるやかではありますが、年々上昇している傾向があります。
今後さらに、景気回復とともに、給与水準も上がって行くことが望まれます。

気になるあの職業の平均給与

「気になるあの職業の平均給与」ということで、公務員と警察の平均給与を見てみましょう。
まずは、国家公務員の平均給与は月額70万円です。
責任の多い職業柄、かなりの高い給与をもらっているようです。
続いては警察です。
平均的な給与は、月額で約33万円前後。
国家公務員と比べると、かなり低くなります。
最後に地方公務員では月額58万円です。

危険をともなう警察の給与が、公務員と比較しても低い水準となっています。
このように、職業の内容により、大きく違いがあります。

給与を上げる方法

昇格や昇給を狙って働く

さまざまな給与のデータをみることで、自分の給与は、ほかと比べて高いのか、それとも低いのか、だいたい把握できると思います。
それでは、自分の給与は、ほかよりも低いと感じた人のために、実際に給与をあげる方法をお教えします。
それは、昇格や昇給を狙って働くことです。

まず一番確実な方法としては、資格を取得することです。
専門的なスキルを取得することで、手当金が支給されます。
英語やパソコンなどから各種運転免許など、多ければ数万円になる可能性もあります。
自分の職場で採用されている資格手当について、調べてみるとよいでしょう。

もう一つの給与をあげる方法は、職場での昇格です。
なかなか難しい課題ではありますが、仕事へのモチベーションを高めて仕事に取り組むことが、結局は一番大事なのかもしれません。

上司からの評価アップを狙う

職場で昇格するために、必要なことは一体何でしょうか。
がむしゃらにに頑張るだけでは、具体性に欠けます。
もう少し昇格に的を絞って、行動してみるとよいでしょう。

昇格するということは、まず仕事の評価を得る。
しっかりと自分の仕事を上司にアピールして、仕事の評価をしてもらう必要があります。
マイナス評価になることを恐れずに、いろいろな仕事にチャレンジしてください。

管理職に必要な、マネジメントスキルを身につける講習などもあります。
また、資格をとるなど、自分の能力をしっかりとアピールすることが重要です。

思い切って給与アップの交渉をする

ずばり給与アップの交渉をするということも、検討する必要があります。
なかなか抵抗のあることかもしれませんが、海外などでは、自分の給与について交渉することは、ごく当たり前に行われています。

上司などに、思い切って相談してみてもよいかもしれません。
それでもだめであれば、転職も視野に入れて行動しましょう。

平均給与を知って自分の給与もアップを狙う

変化を求めるのであれば、まずは現状を把握することが重要なことです。
さまざまなデータを参考にして、自分の立ち位置を再確認しましょう。

そして、資格取得や昇格。
転職することで給与をアップさせる。
または交渉して給与を上げてもらう。
自分にとってどの方法が一番適しているのかよく考えてみましょう。
平均給与を知って、自分の給与アップを狙っていきましょう。