UKANO家計のクリニック

女性におすすめの「医療保険」とは。保障内容に注目して選ぼう

女性ならではの医療保険を検討する

「いざという時のために医療保険に入りたいけど、選び方がわからない」、「転職や結婚で環境が変わった。
何年も前に入った保険が今の自分に合っていないような気がする」、そう思っている方も少なくないのでは。

女性特有の病気は、30代後半から増加傾向にあります。
早く備えておくに越したことはありません。
20代から40代の女性のための医療保険と、選び方のポイントを紹介します。

女性の医療保険の種類

医療保険には、どのような種類があるのでしょうか。
それぞれの特徴をみていきましょう。

お祝い金もある貯蓄型

貯蓄型医療保険は解約払戻金があるタイプの医療保険。
期間中に保険金の請求がなかった場合は総払込保険料が全額戻ってくるタイプの他、生存給付金として、例えば5年ごとに5万円というように決められた額のお金を受け取れるタイプもあります。

貯蓄型医療保険のメリットは、保険払い込んだ保険料が戻ってくることと、払込保険料が高額になりやすいので、生命保険控除の額が高額になりやすいこと。
その分、税金を節約できます。

デメリットは、掛け捨て型に比べて保険料が高額になりやすいことと、 途中で解約すると払い込んだ分のうち何割かしか戻ってこないので損をしてしまうこと。
さらに医療保険の貯蓄型の場合は、入院などをして保険料を請求した分については最後に還付される額から差し引かれます。

そのため、総払込保険料以上の保険金を受け取った場合は還付金はなくなります。
生存給付金を受け取るにも期間中の入院が何日以内などの条件がある場合もあります。
ただし、入院の有無や回数に関わらず決められた年数ごとに決められた額の生存給付金が受け取れる医療保険もあります。

医療保障に重点をおく掛け捨て型

掛け捨て型はその名の通り保険料が掛け捨てとなる医療保険。
掛け捨て型医療保険のメリットは貯蓄型に比べて安めの保険料と、商品数が多いこと。
月々の家計の負担が小さいので無理なく続けることができますし、特約をつけるハードルも低いです。

商品数が多い、つまり選択肢が豊富なので、自分にあった保険を見つけられる可能性が高いということです。

医療保障の内容に重点を置くならば掛け捨て型をおすすめします。

デメリットは払い込んだ保険料が一切戻ってこないこと。
もし期間中に一度も保険を使わなかった場合は、損をした気分になることもあるでしょう。

20代から40代女性におすすめの医療保険

実際に、保険の内容をみていきます。
保険を選ぶときには内容をしっかり把握して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

オリックス生命の新キュア・レディ

【参考リンク:http://www.orixlife.co.jp/pr/cr05001/?oKL=14wpab1&cid=listing
女性特有の病気(乳がん、子宮筋腫など)および全てのがんで入院した場合、主契約の入院給付金に女性入院給付金が上乗せされます。
公的医療保険制度の給付対象となる手術、放射線治療などを受けた場合は入院の有無にかかわらず、手術給付金を何度でももらうことができます。

掛け捨て型のため死亡保障や解約払戻金がないぶん手頃な保険料です。
保険料は加入時のまま上がらず、病気や怪我を一生涯保障。
特約として先進医療特約、重度三疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)一時金特約、がん一時金特約、がん通院特約などがあります。

メットライフ生命のフレキシィS

【参考リンク:http://www.metlife.co.jp/products/medical/
フレキシィSには健康祝金があります(プランによっては外すこともできます)。
対象期間中に継続10日以上の入院がなければ、5年ごとに健康祝金が90歳まで何度でも受け取れます。

短期入院と通院での治療が多い現代の医療に合わせた保障を掲げており、日帰り入院でも10日以内の入院で、入院給付金が受け取れます。
また、退院後の通院保障として、通院給付金が受け取れます。

そして七疾病(がん、糖尿病、心疾患 高血圧性疾患 脳血管疾患 肝疾患 腎疾患)による入院の場合は、主契約の入院給付金が支払われる期間を過ぎた後支払日数限度無制限で、入院給付金が受けられる七疾病入院延長もあります。

さらに三大疾病( がん、心疾患、脳血管疾患)の一時金、死亡保障、介護一時金、認知症一時金などを保障としてつけられます。
これ一つで、さまざまな保険としての顔を持つ、保障が手厚い医療保険といえるでしょう。

メディケア生命のメディフィットA

【参考リンク:http://www.medicarelife.com/products/medifit_a_f/
日帰り入院から入院給付金が支払われます。
1回の入院の支払い限度は60日型120日型から選択できますが、特定の病気の入院支払日数を無制限にできるタイプもあります。

メディフィット A?は主契約は入院・手術・放射線治療・骨髄移植給付金のシンプルなものです。
そこに自分のニーズに合わせた様々な特約を選んでつけることができます。
例えば先進医療特約、入院一時給付特約などがありますが、メディフィット A の特徴はがん保障が充実していること。

例えば通院治療特約において、がんを原因とした通院の場合は退院後5年間支払日数の限度なく通院治療給付金を受け取れます。
がん診断特約という、初めてがんと診断された時などにがん診断給付金を受け取れる特約もあります。
女性疾病入院特約もあり、入院給付金に上乗せされます。

アクサ生命 スマート・ケア

【参考リンク:https://www.axa.co.jp/product/ladies/smart-care-ladies#
スマート・ケア レディースでは乳房・子宮または子宮付属器の手術、乳房再建術を受けたときに手術給付金に上乗せ保障があります。
日本で初めて日帰り手術後の通院を保障した保険です。
入院前後の通院も、手術後の通院も一回最長30日まで保障します。

オプションとして三大疾病、重症化予防、介護、患者申出療養があります。
重症化予防として一時金がもらえる条件の中に初期糖尿病、骨粗しょう症、関節リウマチ、重度の糖尿病によりインスリン療法を60日間継続して受けたときなどが含まれています。

患者申出療養に対する保障もあるので、もし将来病気になったら、治験や先進医療にない治療も試したい、先進医療の基準に当てはまらなくても先進医療を試したいという人にはおすすめです。

ひまわり生命のフェミニーヌ

【参考リンク:http://www.himawari-life.co.jp/product/feminine/
女性特有の病気(卵巣がん、子宮がん、子宮筋腫、子宮外妊娠、切迫流産など)での入院および女性にも多い病気(乳がん、甲状腺がん、バセドウ病、腎盂腎炎、低血圧症など)と全てのがんの場合、主契約の入院給付金日額に上乗せされます。
日帰り入院はもちろん1入院180日間、通算1000日まで保障されます。
三大疾病による入院は一回の入院限度日数も、通算日数も無制限で保障されます。

入院の有無や回数にかかわらず生存給付金を受け取れます 。
期間中生存して保険料を正しく納めていれば支払われるので、給付のハードルは低いです。
また、フェミニーヌには死亡保障もついています。
死亡時に死亡保険金が支払われます。
生存給付金と死亡保障があるので、他の医療保険と比較して保険料は高めです。

保険選びの注意ポイント

保険を選ぶ際のポイントを確認していきましょう。
内容のほかに、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

女性疾病特約の内容を確認する

女性特有の病気に対する保障として入院給付金あるいは手術給付金を上乗せしてくれる保険または特約を選ぶ際には、各保険の対象範囲を必ず確認しておきましょう。

子宮がん・卵巣がんなどの女性にしかない臓器の病気は、どの女性疾病特約でも保障範囲内です。
流産、帝王切開も女性疾病に入ります。
胃がん・大腸がんなどの全てのがんやバセドウ病など、女性患者が多い疾患も保障範囲内の可能性があります。

ボーナスを理由に選ばない

生存給付金のような、何年かごとにボーナスとしてお金をもらえるタイプの保険は、一見するととてもお得にみえます。
しかしこれらの保険料は、掛け捨て型の保険よりも割高です。
つまり日々の保険料で後々ボーナスとして支払われる分をコツコツ積み立てているのと同じ。
払った分が戻ってくるというわけです。

ボーナス以外の保障の部分に魅力を感じるのであればボーナス付きの保険を選んでも構いませんが、ボーナスのみを理由に保険を選ぶのはおすすめできません。

選ぶときはしっかり価格を比較する

保険料は加入時の年齢や希望する保障内容によって大きく異なりますし、同じ条件でも保険会社によって異なります。
保険を選ぶ際には、複数の保険会社に見積もりを出してもらい、価格を比較しましょう。

自分に合った保険を比較しながら検討しよう

自分が医療保険にどこまでの保障を期待するのかしっかりと考えて、保障内容を選びましょう。
そして、保険料はこの先何十年も支払っていくものですので、自分が望む保障の実現のために必要な保険料は、自分が継続して支払っていくのに無理のない金額かどうかもしっかりと考える必要があります。
複数の保険会社の見積もりを比較しながら、自分に合う保険を選びましょう。