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どれを選べばいいのかわかりにくいがん保険
がん保険と一口にいっても掛け捨て型と貯蓄型に分けられ、掛け捨て型はさらに定期型と終身型に分けることができます。
また保障内容も入院給付金型や診断給付金型、さらには収入保障型などに分けられますし、それぞれを組み合わせた保険商品も数多く存在します。
これではどれを選べばよいのか、分からなくて当然です。
そこで今回は、掛け捨てのがん保険に加入するメリットをさまざまな角度から検証していきます。
選び方が分かりにくいがん保険ですが、まずは掛け捨てのがん保険の魅力を知っていただきたいのです。
掛け捨て型がん保険に加入するメリット
保険というと、満期になればお金がもらえる印象が強いと思いますが、今回は掛け捨て型のがん保険のメリットをご紹介します。
掛け捨てと聞くとあまりよい印象を持たない方もいらっしゃるでしょうが、意外に大きなメリットがあるのです。
月々の保険料が安く済む
掛け捨て型がん保険の最大のメリットは、何といっても月々の保険料負担が安く済むということです。
このことは誰もが分かっていることなのですが、掛け捨てという言葉に対して損をするといったイメージを抱いていませんか。
保険料は、がんになったときに保険金をもらうためのもので、決して損をしているわけではありません。
一方の貯蓄型は、がんになったとき以外のこと、満期になればお金を受け取れるといった、保障以外のお金を月々負担するために保険料が高くなるのです。
その保険料は掛け捨て型の2~3倍になることもあります。
がんになったときの経済的負担を和らげる目的であれば、月々の負担が安く済む掛け捨て型でカバーできるのです。
定期型と終身型が選べる
まず比較のために貯蓄(積み立て)型がん保険を見てみましょう。
保険料は終身払い込みといって契約期間中ずっと保険料を払い込みます。
解約すればお金は戻ってきますが、払い込んだ保険料の総額を下回ります。
さらに解約した時点で保証もなくなりますから、たとえば年齢が高くなってがんのリスクが増加することを考えれば、怖くて解約にはなかなか踏み切れないご家庭も多いです。
掛け捨て型には定期型と終身型があります。
定期型は一定期間ごとに更新するタイプの保険で、5年更新が多いようです。
ただし更新ごと、つまりは年齢が上がるにつれて保険料が上がっていく点に注意が必要です。
保険料を払っている間だけ保障される点は貯蓄型と同じです。
契約していたがん保険以上によい商品が出た場合に、更新時に乗り換えがしやすいのは最大のメリットです。
これに対して終身型は、保険料の払込期間をあらかじめ決めておき、払込期間が終わったあともその保障が継続される保険です。
さらに月々の保険料は契約時から一定で上がることがないのです。
払込期間は定年退職となる頃までとするご家庭が多いです。
一生涯の保障を得るという保険本来の意味を考えれば、よい選択肢でしょう。
選択肢が多く保障が充実している
現在がん保険の主流となっているのが掛け捨て型で、テレビCMなどでよく目にするがん保険の大半を占めています。
さまざまな保障が充実していると訴えているのも、貯蓄といった部分にお金を回す必要がないために、保障部分にお金を回すことができるためです。
とくに掛け捨て型の終身型は商品が非常に多く、さらにさまざまな特約が用意されているので、あなたにピッタリながん保険が見つかりやすいのです。
掛け捨て型がん保険に加入するときの注意
よい面が多い掛け捨てがん保険ですが、デメリットももちろんあります。
ここでは掛け捨て型がん保険に加入するにあたって、注意していただきたい部分を見ていきます。
支払った保険料は返ってこない
言葉通りの掛け捨てですから、解約した時に解約返戻金は戻ってきません。
解約返戻金を考慮するならば貯蓄型がん保険になるのですが、払い込んだ金額すべてが戻ってくるわけではなく、さらに保険料は掛け捨て型の2~3倍と高いため、メリットとまでは言い切れません。
あくまでがんに対する保障だと考えれば、解約時に解約返戻金が戻ってこない掛け捨て型のほうがメリットは大きいといえるのです。
定期の場合年齢が上がると保険料が高くなる
掛け捨て型でも定期型の場合は更新のたびに保険料が高くなっていきます。
更新時期は5年のものがもっとも多いのですが、更新時の年齢によって保険料が決まるので毎回高くなっていくのです。
がん保険は毎年のように新しい商品が発売され、そのたびに保障内容が充実していきます。
さらに医療の進歩によって年々必要な保障内容も変わっていきます。
定期型のメリットは、更新時に簡単にほかの商品に乗り換えることができる点ですから、更新時に保障内容を再検討しやすいのはメリットにもなっていきます。
年齢に合わせた選び方をする必要がある
どのような保険でも、年齢が高くなってから加入すれば保険料は高くなってしまいます。
そこで20代や30代といった若い世代は保険料が割安な定期型に加入し、40代になってから終身型に入るといった見直し方がよいでしょう。
50代になるとがんのリスクが高まるため保険料が高めに設定されているのですが、40代ならば終身型でも保険料はあまり高くないからです。
このように年齢に合わせた保険選びが重要になってくるのですが、新しい医療技術に対応した保険に入り直せるのはメリットでもあります。
おすすめの掛け捨て型がん保険ランキング
ここでは、今おすすめの掛け捨て型がん保険を紹介しています。
とくに保険料が一生変わらない終身タイプからセレクトしています。
チューリッヒ生命 終身ガン治療保険プレミアム
このところ患者のQOL(生活の質)の向上が叫ばれるようになっています。
がんになれば体はもちろん心にも大きなダメージを受けてしまいます。
このQOLを向上することで生活はもちろん、その人らしさを大切にできるのです。
チューリッヒ生命 終身ガン治療保険プレミアムは、この緩和ケアも含めた充実した保障が特徴です。
主契約で放射線治療や抗がん剤治療を無制限で保障し、最近多くなっている通院治療に対応している点も見逃せません。
多くのがん保険では無制限となっているものはあまりないのです。
また保険料短期払いといって、保険料払い込み期間を短くするかわりに月々の保険料を高くすれば、保険料の払い込み終了後に解約の場合には、解約返戻金として給付月額相当分が返ってきます。
さまざまなメディアで高評価を受け、がん保険ランキングでも上位に名を連ねる常連となっています。
アクサダイレクト生命 アクサダイレクトのがん終身
アクサダイレクトのがん終身の最大の特徴は、全てのがんに備えられるということです。
多くのがん保険では上皮内新生物は保障されないものが多いのですが、アクサダイレクトのがん終身では上皮内新生物でも悪性新生物と同じ保障が受けられるのです。
ちなみに悪性新生物とは転移の可能性がある一般的ながんで、上皮内新生物は治療でほぼ完治し転移の可能性も低いがんのことです。
アクサダイレクトのがん終身ならば上皮内新生物もしっかりカバーしてくれるのです。
もう一つの特徴は他社のがん保険に比べて保険料が安いことがあげられます。
保障の充実ぶりでは他社の商品に軍配が上がるかもしれませんが、安い保険料で本当に必要な保障を得たい方にはピッタリな保険なのです。
このアクサダイレクトのがん終身も、がん保険のランキングでは常に上位に位置しています。
オリックス生命 がん保険ビリーブ
このがん保険ビリーブの最大の特徴は、初めてがんになった時の保障が手厚いことです。
がんと診断されたときに一時金が出るがん保険が大半なのですが、がん保険ビリーブでは初めてがんと診断されたときには、がん初回診断一時金として100万円が上乗せされるのです。
一時金自体は50万円とやや低めの設定ですが、100万円も上乗せされれば十分だといえますね。
またがん保険の中には先進医療に対する保険料が定期契約になっており、5~10年ごとに更新されて保険料が高くなるものがありますが、がん保険ビリーブは先進医療に対する保険料も終身型になっており、保険料が高くなる心配がありません。
オリックス生命は日本の生命保険会社で、ほかの保険商品も保険料が安い割に保障が充実していると、ファイナンシャルプランナーも強く推しています。
このがん保険ビリーブもオリックス生命らしく保険料が安いことが評価されています。
第一生命 ブライトWay
第一生命の現在の主力商品がブライトWayで、堂堂人生や順風ライフといった商品の後継となります。
この保険はがんだけではなく、急性心筋梗塞や脳卒中といったさまざまな疾病を保障する保険です。
5年ごとの配当付きという点は、堂堂人生や順風ライフと同じです。
この保険は主契約部分は終身保険となっていますが、特約の大部分は定期型の掛け捨てとなっていますので、更新のたびに保険料が上がっていきます。
また5年ごとの配当のために月々の保険料も割高になっていることは否めません。
チューリッヒやアクサダイレクトといった外資系の保険に抵抗を感じる方も多いでしょう。
そういう方にはおすすめできる保険だといえるでしょう。
自分に合ったがん保険を見つけよう
がん保険にもさまざまな商品があるのですが、今の主流は掛け捨て型の終身タイプです。
掛け捨てならば保険料をかなり低く抑えられますし、終身タイプならば保険料が途中で上がる心配もいりません。
しかし、定期的に見直したい方は、掛け捨てで定期タイプのがん保険を選ぶことで、更新時に新しいがん保険への乗り換えが自由にできます。
保険は貯蓄型だと決めつけずに、自分に合ったがん保険を見つけることで、万が一の時の保障に不安が残らないようにしましょう。