高卒の転職活動は厳しい
「高卒での転職は厳しい」と考えている人は世の中では少なくありません。
昔は「新卒主義」だった日本の古い考え方が身について離れない人がまだ多い現状です。
ですが、最近ではネットの普及などにより色々な仕事の求人を知ることが出来たり、転職活動をサポートしてくれる所もあるので、高卒の転職はそう難しくなくなってきていています。
「転職は厳しい」「高卒では職業を選べない」とネガティブに考えてしまう人もいるかもしれませんが、あきらめず積極的に取り組んでいけば転職はそう難しい話ではないはずです。
高卒の転職したくなる理由
転職したくなる理由は人それぞれですが、高卒での転職はそう少なくありません。
では、なぜ転職するのか?実際に高卒の離職率とは?について見ていきます。
高卒の3年以内の離職率
最近のニュースで、「平成29年3月での高卒の就職率は98.0%の高水準を記録していて、大学より就職率が高い」と言っていました。
これを見ると高校で就職する方が容易に思えますね。
しかし、その高水準の就職率と裏腹に退職率が高く、就職後3年以内には5割もの人が退職してしまう結果が出ています。
その背景には、想像と実際の職の違いや、労働環境、人間関係などがあるのではないでしょうか。
就職した人と進学した人環境の差
高卒業後、就職をした場合は会社内の人間関係がほとんどになってしまいます。
それに比べ進学して大学、専門学校に進学した場合は、就職した場合と比べ、学校やサークルなどで多くの人と関われる機会があります。
進学の場合、自分の周りには年が近い人がほとんどで友好関係を築きやすい環境にあります。
ですが就職の場合、年齢層が広く年が近い人が少ないので進学と比べると友好関係は築くのが難しですね。
そうなってしまうと、進学した人達と比べると孤独を感じてしまうのではないでしょうか。
休日の違い
工場や接客業などの休日にも稼働する必要がある会社はシフトの関係などで土日の休日出勤をしなければいけません。
そして平日が休みという人が多いです。
平日休みだと、なかなか友人と休みが合わせるのが難しく、平日休みに慣れることができずストレスをため込んでしまう人も少なくないのではないでしょうか。
ましてや、進学の場合は夏休みなどの長期休暇があるので学生と社会人では休日の取れ方が大きく変わってしまうのも離職の原因の1つかもしれません。
人間間関係に悩む
今までの学生生活と違い、社会人になると年齢層が広くなりかなり上の先輩と関わることも多いです。
社会人になったばかりだと自分が一番年下になるので、気を使う場面も多いですね。
ここで上手く会社の人と付き合えず人間関係に悩んでしまうといったケースも少なくないと思います。
また、社会人になると厳しい上司などに当たってしまうこともあると思います。
慣れないとストレス環境下で働くことになるので精神的に良くありません。
こういったときにストレスに上手く向き合っていく必要がありますね。
学生の友人との価値観の違い
自分も経験したことがあるのですが、学生と社会人では割と遠い立場ということを感じました。
やはり学生の学校生活の話を聞いていると、とても楽しそうで毎日遊んでいるかのように見えてしまいます。
自分と学生を比べて考え込んでしまい、仕事を辞めたくなります。
「隣の芝生は青く見える」そういったことを痛感しました。
社会人になってしまったら毎日の仕事が楽しくなく辛いときもありますが、ある程度折り合いをつけて時間を有効に使って生きていくことが重要だと思いました。
高卒の転職方法
高卒の転職方法がどのくらいがあるか知っていますか?意外と転職方法は多く、中には手軽にできるものもあれば、しっかりと考えて転職するものまで色々とあります。
自分に合った転職方法をできるようにしましょう。
転職支援を行う転職エージェント
最近では、よく耳にする転職エージェント。
エージェントにはどういったものがあるのか見ていきます。
キャリアアドバイザーについてもらえる
キャリアアドバイザーについてもらうと、仕事の紹介、面接練習、履歴書の書き方、など就職に不安なことを全部相談することができ、面接以外で会社と関わることがなく、正直面倒なことをほとんどやってくれます。
中には就職するのが不安という方もいると思います。
こういったこともキャリアアドバイザーに相談することができるので、不安がある方にもおすすめです。
ブラック企業に当たる確率が低い
転職するにあたって「ブラック企業に当たってしまわないか」という不安があると思います。
エージェントは事前にブラック企業と思われる企業をはじいてくれているので、ブラック企業に就職する確率は低くなっています。
エージェントは企業側から報酬をいただいているので、無料でエージェントを利用できる所もありますが、中には有料のものもあるのでどちらを使うかは自己判断になります。
個人的にはどっちも使っても大丈夫だと思うのですが、詐欺のものがたまにあるので少しでも怪しいエージェントは利用しないようにしましょう。
WEB求人の転職サイト
WEBの転職サイトはどんな魅力があるのか見ていきます。
幅広い職業の求人を選ぶことができる
転職サイトには様々な職業が集まるので、自分の興味のある分野の仕事の求人を自由に見ることができます。
また、サイトによっては登録して希望の職種や職場などを設定することによって、おすすめの企業をメールで知らせてくれるので、転職を考えているのであれば一度、気になる転職サイトに登録してみても良いですね。
WEB求人だから知ることのできる情報がある
会社の情報や仕事風景の動画などが掲載されているものがあるので、実際の仕事内容を知ることができます。
サイトによっては、会社の評価やレビューが書いてあるものもあるので転職を考えているのであれば登録しておいて、どんな仕事があるのか事前に調べてみるもの良いですね。
頻度が高いハローワークを利用する頻度が高い
就職、転職するとなるとなるとハローワークを利用する人が多いです。
ではハローワークで何ができるかについてみていきましょう。
職業相談
ハローワークでは職業相談やカウンセリングを受けることができます。
新卒の仕事が合わなく、自分に合った仕事がわからないといったことも相談できます。
この職業相談をして、企業を紹介してもらえます。
面接練習、履歴書の書き方など
エージェントと同じように、面接練習、履歴書の書き方などをしてくれて、企業とのやり取りも面接ぐらいです。
ハローワークは確実に無料で利用することができるので、とりあえず使ってみるのも良いですね。
求人を自由に見れる
自分で仕事を探したい人のために誰でもハローワークに集まった求人を見ることができ、自分の年齢や希望する月収、業種、就業場所などから探すことができます。
いろんな会社の求人を見ることができるので、一度、見に行ってみても良いですね。
地方の企業を狙う
都会の求人は、業種にもよりますが大卒や専門卒を対象とした求人が多いです。
一方、地方の企業は高卒で採用する企業が多いので、内定する確率を上げたいのであれば地方の企業を狙ってみても良いですね。
将来は地方でゆっくりと暮らしたいと考えている人にもおすすめです。
現場で活躍するおすすめ転職先
現場作業の求人の殆どは高卒以上で出しているので、転職しやすい職の1つです。
仕事的にも難しいことは少なく仕事に慣れやすい職なのではないでしょうか。
中途採用の公務員
中途採用の公務員の募集は転職サイトなどでも確認できます。
公務員の求人は主に、市役所の環境局、水道局、警察官から、事務のスタッフなどもあります。
公務員であれば、仮に空白期間ができてしまった場合でも筆記試験などが上手くいけば受かることができ、収入も安定していて退職金、年金も良いので安定が欲しいのであれば受けてみても良いかもしれません。
転職しやすい運輸関係
運輸関係は中途採用の求人が多く、転職しやすい業種の一つではないでしょうか。
運輸業といえば、運転して運ぶだけので人間関係が苦手な人におすすめです。
運輸業は、貨物を運んだり、公共交通機関であるバス、タクシー、鉄道や観光バスなどの旅客業の求人も高卒以上で出しているところがほとんどです。
この運輸業は、バスなど免許が必要になるものもありますが、普通免許でも運転できる、タクシーや2tトラック、原付のバイクでの運輸の仕事があるので、おすすめです。
高卒者が主力の製造業
製造業といえば、食べ物から機械の部品などの軽工業から重工業まで幅広くあります。
そういった中では自分の好きな物の仕事に関割ることができるといった魅力があります。
製造業は高卒以上で求人を出しているところがほとんどで、実際に高卒で活躍している人が多いです。
仕事内容はラインの場合が多いので、一度覚えてしまえば戦力になれます。
手に職を付けたい人におすすめです。
現場での仕事がほとんどのレジャー関連
レジャーとは、主にサービス業スタッフのことで、仕事内容は職場によって違います。
ホテルの部屋の清掃、管理や、商品の管理、またはアミューズメントパークのスタッフなどと幅広いです。
コミュニケーションが必要になってくる仕事なので、人と触れ合うことが好きな人におすすめです。
求人は学歴を問わないものが多いので安心して受けられます。
商品の販売を行う転職しやすい小売業
商品の販売を行う小売業、ローソンなどのコンビニからニトリなどのホームセンタ-があります。
こういった小売業の仕事内容は商品の管理やレジなど、難しいことは少ない印象です。
個人的にこの仕事で重要だと思うことはことは商品を覚えることだと思います。
小売業といっても色々とあるので、自分の興味のある商品を売っている企業で働くのがいいと思います。
飲食業の仕事
飲食業の仕事は大まかに2つの仕事内容に分かれます。
1つ目はキッチンでの調理スタッフ、2つ目はホールでの接客スタッフです。
調理スタッフは、お店の料理の作り方を覚えれば大丈夫です。
おそらくはじめは皿洗いからだと思いますが、徐々にお店の料理を教えてもらい作れるようになります。
ホールでのスタッフは、初めの方に研修を設けてあるところがほとんどなので、仕事の心配はそれほどないかと思います。
求人に研修制度がついているかしっかりと確認しましょう。
大手の求人もある販売業
販売業は多くの企業の募集があり、高卒でも大手への就職も可能です。
販売といったショップのスタッフや営業販売などがあり、色々な販売業があります。
この販売といったらノルマなどがあると考えてしまう人もいるかと思いますが、最近ではそういった厳しいノルマなどが問題視されているのでノルマ無しでも求人があるので、そういったところに注目してみると良いと思います。
デスクワーク中心のおすすめ転職先
実際に現場に出るよりもデスクワークの方が良いという方は少なくないと思います。
ではデスクワークにはどのような職業があるのか見ていきます。
実力主義のIT企業
ITといったらプログラマーやWEBデザイナーなど専門的な知識や技術が必要に見えるITですが、未経験での募集もあり、研修制度を設けている企業もあるので大丈夫です。
また、IT化に伴い職業訓練学校でもITの勉強をすることができます。
この職業訓練学校ハローワークなどで聞くと詳しく説明してくれます。
職業訓練学校ではIT以外にも色々な分野を学べるので職業訓練学校へ行ってみるのも一つの手です。
もちろん、IT企業で働いていて次の転職先もIT企業の場合は優遇されるので、そう難しくない転職ではないでしょうか。
ハードルが高い士業
士業といえば、税理士や会計士などといった国家資格が必要で認定試験に合格しなければいけません。
こういった国家資格はやはりハードルが高く、しっかりと勉強する必要があります。
ですが、ハードルが高いといっても未経験で募集を出していて、企業の方で資格を取らせてくれるところもあります。
企業の方で資格を取る場合は試験の費用などを会社で負担してくれて、試験合格で賞与をもらえる会社もあるので、ちょっとした魅力の一つですね。
また、通信での資格講座などがあるので、働きながら資格を取得してから転職をとってみてはいかかがでしょうか。
こういった国家資格は取っておいて損はなく再度、転職する場合でも有利になるので、興味のある国家資格にチャレンジしてみても良いですね。
条件は厳しいが海外企業
海外への転職は厳しいですが、しっかりと段階を踏めばそう難しい話じゃありません。
資金をある程度貯める
海外に行くだけでもお金はかかりますが、自分の家や部屋を借りなければいけないのである程度は海外で生活できるようにしなければいけません。
おおよそ30万から50万円ほど貯めれば大丈夫といわれています。
最低限、外国語を話せるようにする
海外なので、もちろん外国語を少しは話せなければいけません。
外国語を勉強するのには辞書だけではなく、日常会話のことについて書かれている本が良いですね。
また、日本にいる間に外国語の教室に通ってみるのも良いですね。
これらがそろっていれば海外へ行っても問題ないと思います。
日本人が海外で就職するときの人気職はコールセンターといわれています。
日本と通信するのであれば、日本語が話せれば仕事ができ、また、その求人も多いので就職する日本人は多いそうです。
海外で働きたい人は参考にしてみてください。
最近はネットで「海外の会社待遇が良い」といわれているので、海外への就職に魅力を感じ海外へ行く人はこれからも多くなるのではないでしょうか。
転職できる業界はあるので諦めずに就活しよう
「新卒主義」。
一度入った企業を辞めてしまうと就職は厳しい良い会社に入れない。
そういった言葉があなたの頭の中にあるのではないでしょうか?でも大丈夫です。
最近では転職への需要も多く、転職はしやすい環境にあります。
むしろステップアップするといったプラスの意味でとらえても良いでしょう。
転職したいのであればあきらめず積極的に取り組んで、明るい未来を手にしましょう。